カテゴリ: 診療における哲学

江部康二先生のブログで、ハンナ・アーレントの研究についての記事がありました。

http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4814.html

ナチスドイツ時代にユダヤ人虐殺を忠実に実行した、アイヒマンという人物についての報告です。

明らかに人道に反することも、思考停止状態に陥っていると、淡々と実践出来てしまう。

人間に秘められた恐ろしさを感じます。

規模や残虐性は異なりますが、ガイドラインを忠実に守ろうとする診療も、本質的には同じ構造でしょう。

様々な情報の中から真実を見抜く。

自分の眼と頭で、何が良いのか検証する。

当たり前のようで、難しいのかもしれません。

少なくとも、過去から、歴史から学ぶことが今を生きる私達にとって大切なことです。




性善説を前提として辛うじて成り立っている日本の救急医療。

患者さん側と医療を提供する側、双方の良識が前提であった。

しかし、その様相が変わってきていると以前から感じている。

明日仕事だから、出掛けるから、前の日の夜中に救急外来に受診する人が多い。

コンビニに寄る感覚で救急外来に受診する人達。

救急外来で診療し、ある程度病態に当たりをつけ、翌日に該当する科やかかりつけの医療機関への受診を指示すると、明日は仕事、あるいは用事があり受診できないと言う人が明らかに増えた。

それってそもそも救急じゃない。

それに対する私の意見。

「医師として、翌日に受診することを勧めている。

最終的に受診するかは、自己責任で判断して下さい。」

自己責任という言葉、好きじゃない。

正直言って、マスコミが作った嫌な言葉だ。

しかし単刀直入に、相手にニュアンスが伝わる。

悲しいことであるが、こうでも言わないと自分で判断できない大人が増えた。

夜間休日に紹介状なしで受診すると、時間外料金を別に支払ってもらう制度が数年前から多くの医療機関で実施されている。

最初、時代が変わったと感じた。

病院によっては、一万円近く払う必要があるらしい。

コンビニ感覚で気軽に受診する人達が増えたためだろう。

色々な意味で、日本人が劣化してきている。

相手をおもいやる。

自分の考えと行動に責任を持つ。

やたらと人のせいにしない。

このような当たり前の感覚がない人が明らかに増えた。

大人としての良識に欠ける。

劣化していると感じざるを得ない。

救急医療は良識によって成り立っていることを、今一度みんなで考えて欲しいと思う。

突然ですが、ブログ卒業します。

読者の皆様、今までありがとうございました。

その代わり、ツイッターやってみます。

ブログの目的は、ほぼ達成できたと自己評価してます。

飽きたので、引退です。

ブログの最初の方の記事を読むと、メチャクチャ肩に力が入ってる感じで、あまり面白くない。

ツイッターは、自分の意見丸出しで、超緩くやります。

藤川先生のfacebookより、最重度の蛋白質不足の症状についての記事を引用させて頂きます。

 

最重度タンパク不足患者の症状

 

当然、男性より毎月鉄とタンパク質を失う女性の方がタンパク不足は深刻。

BUN10未満なら下記のようになる。

 

 1.肉を食べるとムカムカする

消化酵素はタンパク質なので、タンパク不足だと肉を消化できない。

 肉を食べると胃がムカムカする、お腹が下る。

”やはり日本人には和食が合う”、などと言われる。

こんな人は一生タンパク不足から脱却できない。

どうぞ、お先に。

 

2.鉄不足なのに鉄剤が飲めない

鉄不足=タンパク不足。

フェリチン10以下の人で処方薬鉄剤フェルムが飲めない人がいる。

キレート鉄は処方薬鉄剤よりも飲めない人は少ないが、フェリチン4以下ではこれも飲めない人がいる。

Nowアイアンの星1つが3%、

https://jp.iherb.com/r/Now-Foods-Iron-Double-Strength…/54089

 "私には合いませんでした"、などと言われる。

キレート鉄が悪いのではなく、タンパク不足の貴方が悪い。

 

3.低血圧、立ちくらみ、起立性調節障害(OD)

収縮期血圧100未満の低血圧は、明らかに最重度のタンパク不足であり、血液検査の結果を確認する必要もない。

ODは第二次性徴期のタンパク需要増大により発症する。

https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1680473938735590

 

4.ビタミンサプリが効果がない、かえって調子が悪くなる

 ビタミンは代謝酵素の補酵素として働く。

 代謝酵素の主酵素はタンパク質なので、タンパク不足では当然ビタミンも効かない、当たり前の話。

 

5.薬が効かない、薬の副作用が出やすい

薬は代謝阻害剤なので、代謝酵素であるタンパク質が不足していれば、効果が出にくく、副作用も出やすい。

”薬を色々変えてもらったが、どれも効かないし、合わないんです"

 

6.柔軟な思考ができず、上手くいかないと他人のせいにする

 タンパク不足の人は、頭が回らないため柔軟な思考ができず、0100かの極端な考え方をする。

そのため、自分の頭で考えて用量の調整をすることをしない。

 自分で考えないので他人に依存する。

 上手く行かないと、”○○の言っていることは大インチキだ”とブチ切れる。

 

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最重度タンパク不足患者への対処法は、

いきなりプロテイン20g(60cc)*2では消化吸収できない。

この量で始めたら、”私にはプロテインを飲むと調子が悪くなるので、プロテインが合わない”などと言われてしまう。

そのため、5g(15cc)3の少量頻回で開始する。

1~2ヶ月続けると、徐々にタンパク質の吸収能力が向上するので、プロテインを増やすことができるようになる。

 

 

これまで様々な患者さんに私なりに栄養対策を工夫してきましたが、この記事が一気に診療を最適化するきっかけになりました。

 

とりあえず、プロテインを勧める。

 

プロテインは近所の薬局か、インターネットで購入。

 

プロテインを一定期間真面目に飲めた人には、精神科医こてつ名誉院長のブログを紹介。

 

色々な理由をつけてプロテインを飲めない人は、それ以上のアドバイスはせず。

 

その他のサプリメントは、紹介したブログを読んでそれぞれが購入。

 

インターネットが使えない人は、親族にインターネットを使って購入してもらう。

 

それすらできない人にのみ、ビタミン剤の処方。

 

このように振り分けることで、診療がシンプルになりました。

 

非常にクリアカットです。

 

栄養対策は自分でも学び、自分で何とかしなければ継続できません。

 

これまでは私から熱心に勧めることが多かったですが、その熱心さが返って相手にプレッシャーを与えていたことに気が付きました。

 

言う通りに実践する人は、その人なりに元気になっていきます。

 

プロテインをしっかり飲むことが、健康への最短距離になります。

私の感覚では、上記記事の6の人が結構多い。

 

プロテインを実践できない人は、そのまま。

 

結局は本人が行動するか、しないか。

 

薄々感じていましたが、上記の藤川先生の記事を読んでそれがはっきり分かりました。

 

院内の売店や近隣の調剤薬局に、書籍やビタミン剤を置いてもらう必要もなくなりました。

 

ビタミン剤の長期処方も不要です。

 

診療時間も大幅に短縮。

 

医療費もほとんど使いません。

 

思いがけず診療の最適化ができ、私自身のストレスマネジメントにもなりました。

ここ数年の試行錯誤、悪戦苦闘が嘘のようです。

 

気が付いて行動に移せた人は元気になれば良い。

 

変わることができない人も、時期が来たら変わるかもしれない。

 

アドラー心理学における自分と他者の課題の分離とは、こういうことなのだと感じました。

最近、咳が治らない、痰が出る、口が渇くといった症状を訴える患者さんが立て続けに受診しました。

喉や肺や心臓の病気がなければ、やはり慢性上咽頭炎に伴う口呼吸を疑います。

対策は、あいうべ体操、口テープ、ミサトール、Bスポット療法を全て行います。

患者さんの一人が、一週間も経たないうちに良くなったと喜んでいました。

咳と痰で長い間悩んでいただけに、短期間での改善に私も驚きました。

この患者さんは非常に素直で真面目な方でした。

真面目にやれば、やはり効きます。

特にあいうべ体操と口テープは基本です。

やっぱり大抵は人は、自分に甘い。

検査や薬には積極的でも、自分でやらなければならない努力は理由をつけてやらない。

その点、この患者さんは違いました。

良くなりたいという意欲と素直さ、我慢強さが治療には必要であると改めて実感できました。

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