カテゴリ: 医療体操

フィギュアスケートの羽生結弦選手が、怪我を乗り越え金メダルを獲得しました。

試合後のインタビューで、印象に残ったことがありました。

足首の怪我で満足にスケートの練習ができない間、エアロバイクをこいでトレーニングをしていたようです。

スケートと自転車の動きには共通点が多いともコメントしていました。

私も最近患者さんに運動を勧めるにあたり、エアロバイクを提案していました。

スポーツ選手の栄養管理やトレーニングを、患者さんの治療に応用したいと考えていたところでした。

そこにちょうど羽生選手のエピソードを聞くことができ、エアロバイクネタを患者さんに勧めやすくなりました。

羽生選手の姿に感動した方は多いはずです。

羽生選手もエアロバイクを頑張ったので、是非続けて下さい。

こんな感じで、頑張っている患者を励ましてみようと思います。

運動前のPETCT検査で癌細胞に取り込まれたグルコースが、運動後には癌細胞ではなく筋肉内に取り込まれた衝撃の画像を、以前新井圭輔先生のfacebookで拝見しました。

 

運動により余剰のグルコースが消費され、癌の予防、そして治療に有効であることが予想できます。

 

運動することで心身共にリフレッシュしたり、筋力を維持し体力がつく。

 

適度にお腹も空く。

 

癌予防や治療とは別の意味でも、運動は必要でしょう。

 

運動といっても、何をどれくらいやればいいのか。

 

普段の生活によっても異なり、かなり個人差がありそうです。

 

何事も、やり過ぎは禁物です。

 

しかし既に癌があり、積極的に癌を兵糧攻めにする意図であれば、軽すぎる運動は効果は低そう。

 

私は、PETCT検査でグルコースがバッチリ取り込まれる癌の方には、室内でできるエアロバイクを勧めています。

 

季節に左右されず、外を動くよりも怪我も少ない。

 

運動強度も調節できる。

 

値段も、こだわらなければそこそこで購入できる。

 

少なくとも、普段運動習慣がない人が、散歩・ジョギング・水泳・筋トレなどを急にやるよりはハードルが低いです。

 

毎日やっていると飽きるのが難点でしょうか。

 

全身を使った、ゆっくりとした筋トレもいいのではないかと思います。

 

いずれにせよ、患者さん本人の意欲が一番大切です。

足助照子先生の著書、足助式医療体操についての記事を再掲します。

 

例えどんな状況でも、できる範囲で運動する。

 

この哲学が素晴らしいです。

 

お金もかからず、安全。

 

ラジオ体操みたいに、早起きする必要なし。

 

必要なのは、やる気だけ!!

 

続いて足助式医療体操について述べます。

 

 足助式医療体操は足助次朗先生、足助照子先生の著書「これで安心 医療体操(太陽出版)」で知りました。

 

 医療体操とは病気の人、患者さんが対象の体操と私は解釈しました。

 

 いわゆるラジオ体操や柔軟体操、ストレッチとは異なります。

 

 これを学んで感じたことを書きます。

 

 色々な理屈はありますが、人間はどのような状態であっても動こうとすることが大切なのだと思います。

 

どうしても運動というと、歩いたり走ったり水泳したりと考えてしまいがちです。しかし病気になると中々それができません。

 

 できないことを強要されると、人間はプレッシャーを感じ、つらくなります。

 

 その点この本には寝ながらできる体操から始まり、様々な体操をイラスト付きで記述されています。

 

 このイラストが大変分かりやすく、患者さんにも伝わりやすいです。

 

著者の足助照子先生が、ご自身の体験談を「死の淵から甦った私」として書いています。青春期に結核と肋膜炎で余命二週間と宣告されましたが、足助次朗先生にこの体操を指導され、快方に向かったそうです。

 

 歩けなければ寝ながら足を動かす、足が動かなければ手を動かす、意識がなければ他人から動かしてもらう。

 

 人間は生きていくために、いかなる状況でも諦めてはいけない、体を動かさなければならないのだと感じました。

 

 私は手術後の回復期の患者さんに、この本に記載されている体操のうち、楽そうなものだけを取り上げ指導しています。

 

 大変に喜ばれます。意欲が出るとおっしゃる方もいました。

 

 特にお金もかかりませんし、誰でも実行可能です。

 

 医療体操の本質は、医療の本来の在り方そのものであると私は感じました。

藤川先生のfacebookより、運動前後の高蛋白食についての記事を引用させて頂きます。

 

私も運動後に蛋白質摂取を心がけていましたが、運動前はあまり意識していませんでした。

 

メグビーメールマガジン 12月号 Vol.93

 

「高タンパク健康法」~筋肉も骨も強化する~

 健康なる肉体は・・・科学的栄養食に宿る

 

【筋肉の発達効果】

ふやせフィラメント数

  モントリオールで1976年に開催されたオリンピックの舞台で、日本チームは不成績をきわめた。相対的なレコードを見ると、水泳などは数十年の昔に逆もどりしてしまった。

  すべてのスピード競技において、西欧諸国が大きく前進したのに対し、日本はあまり進歩しなかった、ということである。

  モントリオールの惨敗も、はじめから見えていた。

  じつは、近年のスピード競技の記録の伸びは、猛訓練やシゴキの結果ではない。それは、いわば科学の勝利であったのだ。科学を尊重し、その知識を進んでとりいれるようになったとき、日本の記録はもっと伸びるだろう。

  しかしそのとき、西欧の選手たちは、一歩も二歩も先まで進んでいるだろう。

  スピード競技の記録は、無限に上昇する性質のものではない。科学を完全にこなしたとき、それは頭打ちになるだろう。西欧の記録が足踏みを始めたとき、日本はそれにあとから追いつく、という図式が想像できる。

  ところで、私のいわんとするスポーツの科学は何か、を問われる順番になったが、それはもっぱら栄養の問題である。栄養とは「からだを活動させる条件」にほかならない。

  これについての科学の進歩を無視すれば、十年一日の記録も、ふしぎではないか。猛訓練やシゴキで科学に対抗するのは、戦争末期の軍の竹ヤリ精神に等しい。

  本書で問題にする栄養素はタンパク質である。したがってここではタンパク質中心の理論を展開することになるが、スポーツにとって重要な栄養素はもう一つある。

  それは、ビタミンEだ。今日、ビタミンEを知らずしてスポーツを語るのは、とんでもない時代遅れであろう。これについては「ビタミンE健康法」にくわしく書いておいたが、ここに要点をかいつまんでおく。

  スポーツの主役は筋肉である。この筋肉が、瞬間的に発生する力を「瞬発力」という。多くのスポーツにおいて、瞬発力の大きいことは有利である。幅とびでは脚の筋肉の瞬発力が、野球の投手では腕の筋肉の瞬発力が、決定的な意味をもつだろう。

  瞬発力の大小は、1つには筋力の問題であり、1つには筋肉に発生するエネルギーの問題である。前者にはタンパク質がかかわり、後者にはビタミンEがかかわる。

  生体が必要とするエネルギーは、いちおうはすべてATP(アデノシン三リン酸)から得られる。

  したがって、ATPを何からつくるかが問題になる。瞬間的に筋肉が収縮するとき、ATPの原料はクレアチンリン酸である。そして、この物質を筋肉中に保持する役割を、ビタミンEが負っている。

  ビタミンEが十分に存在しない筋肉はクレアチンリン酸に逃げられる。このものは尿のなかに捨てられてしまうのだ。

  クレアチンリン酸がATPをつくる代謝に酸素は必要がない。ところが、連続的に筋肉を活動させるときのATPは脂肪酸の酸化によってつくられる。したがって、スポーツのような過激な運動では、大量の酸素が要求される。ところが、ビタミンEが十分に存在しない場合、あるいはそれがほかの用途に向けられた場合、呼吸によって取りいれた酸素の

43%は、ATP合成に利用されないのである。これを100%まであげることができれば、筋肉への酸素の供給は2倍近くに増加する。これが、ビタミンEのもう1つの効果である。スポーツは、発達した筋肉に十分なビタミンEが与えられたとき、はじめてかっこうがつく、と現代科学は主張する。

  では、筋肉の発達とは何だろうか。筋肉の構成をみると、それは膜に繊維が包まれた形になっている。この筋繊維が太くなったとき、筋肉は発達したといわれる。

  筋繊維は10本前後の筋原線維のなかに「フィラメント」とよばれるタンパク繊維がならんでいる。

  フィラメントの数がふえれば筋原繊維も太くなり、筋繊維も太くなる。

  スポーツマンは、フィラメントの数をふやす努力が必要だ。

  そのことはただちに、高タンパク食につながる。

 

●運動前に高タンパク食を

 ラットを使った実験のデータがある。普通食でも高タンパク食でも、運動すれば筋肉が発達することが、それの重量の増加によってはっきりわかる。

  運動の前でも後でも、高タンパク食をやれば、発達はよくなる。そしてまた、運動前の高タンパク食が、もっとも有利である。しかもまた、筋肉1グラムあたりの発生する力は、運動前の高タンパク食によって、いちじるしく大きくなる。運動がすんで2~3時間もすれば、高タンパク食のありがたみのうすれることも、よくわかる。

  ここからスポーツ選手への教訓を引きだすとすれば、平常から高タンパク食をとったうえで、練習や本番の前には、さらにタンパク質を増量せよということだ。

  スポーツというものは、シゴキというほどのことはなくても厳しさをもっている。これは必然的にストレッサーとなる。これの対策としてもタンパク質が必要になるはずだ。

  同時にビタミンC、ビタミンEも必要になることは、すでに書いたとおりである、これらのことを十分に納得し、量的な計画をたててこそ、スポーツに科学を取り入れたことになる。それを棚にあげてスポーツの振興を叫ぶのは、国際競技が頭にない精神主義者のすることだ。

 

●6秒間の筋緊張持続

  筋肉の発達にとってもっとも合理的な方法は、全力をこめた緊張を6秒間持続することである。

  筋原繊維にはおもしろい性質があって、悉無律に従う。悉は“ことごとく”の意味であるから、この原理は、全力あるいは無、ということになる。筋原線維は、全力で緊張するか、または、まったくたるんでいるかである。

  したがって、ある筋繊維が全力の半分の力を要求されたとき、筋原繊維の半数は休んでいる。そして交代するわけだ。だから、全力の半分の力をだしている筋肉では、つねに半数交代がおこなわれることになる。

  そこで全力投球の場合であるが、全力をふりしぼったつもりでも、全部の筋原繊維が緊張しているかどうか疑わしい。

  しかし、半数以上は緊張しているだろう。すると、交代要員は不足することになる。これは、生体として手落ちではないか。要求にこたえられないような筋肉をもっていることを、生体は知ったことになる。

  それで、新たにフィラメントをつくって、要求に応じようとかかる。

  これは、生体のフィードバック機構の一つといえよう。

  6秒というのは、クレアチンリン酸がATPを合成することのできる時間の限度である。

  筋肉が十分に緊張しているとき、血管は圧迫されて血流を停滞させる。

  そこで、ATPの合成にもっぱらクレアチンリン酸が利用される。この時間を経過すると、無酸素状態では乳酸が蓄積するので、得なことはなくなる。

  そこで、6秒間を限度とするのである。なお、この作業はタンパク質の異化を促進する。それは、フィラメントの破壊を意味するのであるから、同化のためのタンパク質の要求がある。

  つまり、タンパク質をよけいにとれ、ということだ。また、フィラメント数の増加した状態をもたらすのに2昼夜ほどかかるようである。

  したがって、「アイソメトリックコントラクション(等尺収縮)」とよばれるこの作業は隔日とするがよい。毎日やると、筋肉痛がおきるために、続かなくなることがある。

  この作業には、エキスパンダーやブルワーカーなどの補助具を利用すれば便利である。

  

●アイソメトリックス健康法のすすめ

 力士のような例外を別とすれば、下腹のでたスポーツマンは、まず見られない。これは、腹筋ともよばれる腹直筋が強いためである。

  腹直筋でもどこの筋肉でも、使わなければ筋繊維が細くなる。使いもしない筋肉をもっていると、同化のためによけいなタンパク質を必要とし、そこに酸素や栄養を送るために、大量の血液を必要とする。

  生体は、そんなむだはしない。25歳をすぎるころから、むだをはぶく努力が始まる。その結果、筋肉も血管も細くなる。この傾向を加速するのは、低タンパク食である。

  腹直筋が衰えて下腹の張りがなくなると、内臓を支える力が弱いから、それがさがってくる。

  腸の下垂は問題をおこさないが、胃の下垂は、みぞおちの痛みをおこしたりする。

  それも大したことはないが、この場合、下垂した臓器の保護のために皮下脂肪が厚みを増す。

  これが、下腹のでてくる理由である。

  力士の場合、話はぜんぜんちがう。彼らが取り組んでもみあうとき、呼吸をとめなければならない。その時間が長くなると、酸素の補給が困難になる。

  そこで筋肉はそれに順応して、酸素の蓄積能力をふやす。そこで、ヘムをもつタンパク質ミオグロビンをふやす。

  ミオグロビンはヘモグロビンから酸素をうけとって筋肉内に保持する。

  アンコ型の力士の筋肉は、どれもがミオグロビンを抱えこんでクジラの肉のように黒くなっている。素人とは話がちがうのだ。

  ところで、下腹が気になったら、腹直筋のアイソメトリックコントラクションを実行し、タンパク質を増量することだ。

  まず、椅子に腰をかけてテーブルに向かい、両肘をテーブルにつく。

  そして、全身を肘でもちあげるような気持ちで、全力投球でテーブルを押す。これを6秒間持続する。

  ひきつづき、これを8回ほど繰り返せば、1クールの終わりである。

  この方法で、ウエストが縮まることは、科学が保証するだろう。(今西鴻絵「アイソメトリックス健康法」講談社 参照)

  この作業のとき、腹直筋の緊張が感じられるはずだが、この要領でやれば、椅子やテーブルの利用で、たいていの筋肉の鍛錬ができる。興味のある方は工夫していただきたい。

  スポーツマンならば、そのための運動具を利用すべきだろう。

 【三石巌 高タンパク健康法(絶版)P169~P178より抜粋】

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ビタミンE不足があれば呼吸で取り入れた酸素の43%は不飽和脂肪酸の自動酸化に浪費されてしまう。

 酸素は本来はミトコンドリアでのATP合成に使われるため、ビタミンE不足はATP不足を来す。 

やはり運動前後にビタミンB50を内服すると、やはり筋肉痛が起きにくい気がします。

 

体を動かすのが、嫌になりません。

 

疲労感も心地よい。

 

私でもそう実感できるので、スポーツ選手の記録も良くなるのではないかと思います。

 

運動前だけでなく、運動後も内服するのがいい気がします。

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