将来外科医にならない人にも、外科の研修で是非とも学んで欲しいことがあります。
それは、喫煙と肥満がいかに体に悪いかを、実際に患者さんを診て体感することです。
教科書や論文などの文字情報、他人からの伝聞ではなく、体感こそ大切です。
実際の患者さんに診れば、病気の根本的原因にも目を向ける、まともな医師になってくれるはずです。
それができれば、喫煙をとがめることなしに喘息や高血圧の治療をしたり、肥満解消のための食事療法を提案せずに、やたらと薬を出しまくる馬鹿げた医療が減るでしょう。
喫煙でボロボロになった肺や血管、大量の内臓脂肪や皮下脂肪を直に視る機会は、外科研修くらいしかないでしょう。
体感こそ、最も効果的な学習です。