カテゴリ: 私が出会った、イケてない医師達

ちょっとイラっとしたことがありました。

 

私が糖質制限食+低インスリン療法で経過を診ていた患者さんが、別の疾患でたまたま他院に入院しました。

 

そこでは糖質制限を解除。

 

栄養を摂れ摂れと言われ、たらふく糖質摂取。

 

インスリン打ちまくり。

 

無事に退院しましたが、ぶくぶくに太っていました。

 

その患者さんはかなり糖質制限に理解があり、頑張っていました。

 

それでもやはり、理解のない医師の前では主張はできなかったようです。

 

非常に残念ですが、まだまだ糖質制限を学んで治療として実践している医師は、少数派ですね。

血液検査や画像診断(レントゲン、CTMRIなど)は、体の状態を把握するための判断材料。

 

この考えは多くの医師に賛同してもらえると思います。

 

しかし実態は、血液検査・画像検査絶対主義になっています。

 

つまり、血液検査と画像検査で何もなければ、病気はない。

 

心の病気だ!!とされてしまいます。

 

私がブログで盛んに述べている、質的な栄養障害、慢性上咽頭炎、筋膜性疼痛:MPSなどは、まさにその盲点を突いた考え方。

 

血液検査や画像検査では検出できません。

 

もちろんフェリチン値は血液検査ですが、あくまで参考にするものです。

 

質的な栄養障害の診断は、食生活やこれまでの健康状態の問診、顔貌、爪の色などで予想は付きます。

 

改めて考えると、血液検査はあくまで血液の成分を分析しているだけ。

 

人体は血液だけでなく、骨や筋肉、その他多くの臓器で構成されています。

 

ミクロのレベルでは細胞や細胞と細胞の間の組織などで構成されているとも言えます。

 

細胞の中身やその他の組織が現在どういう状態かは、直接調べようがありません。

 

それこそ血液検査や画像検査などを参考に、推測しているに過ぎない。

 

血液の成分を調べることで大いに診断に参考になることは間違いありませんが、それが体の状態の全てを表している訳ではない。

 

血液中の成分も、まだまだ未検出なものもあるでしょう。

 

将来的に技術が発達して、画像で証明できなかった疾患が可視化できることもあるでしょう。

 

このような当たり前の事実を、多くの医師が理解できていないように思えます。

 

そのため、質的な栄養障害、慢性上咽頭炎、筋膜性疼痛:MPSなどを知ることは、血液検査・画像検査絶対主義に陥らないという大きな意義があると思います。

昨日の記事の患者さんは、色々な意味で私にとっても衝撃的でした

 

あまりにも、“優秀”とされている医師達が、眼の前の現実を診ていないか。

 

検査結果、数値に惑わされているか。

 

端的に表しているよい(悪い?)見本です。

 

ちなみに私から見れば、循環器内科や呼吸器内科の先生方は、神の如く優秀な人達。

 

難しいことを色々知っているという意味で。

 

そんな人達でも、この程度。

 

血液検査や画像診断などない時代の医師、例えば100年前の医師であれば、この患者さんを一目みて、

 

「栄養失調だ!!滋養のあるものを取りなさい。静養しなさい!!」

 

と言ったはずです。

 

検査がない時代の医学が優れていたとは言いません。

 

しかし観察眼は、今の医師より優れていたことは間違いありません。

 

私達医師は、検査検査、薬薬ではなく、もっと物事を素直に診るという謙虚な姿勢を見直すべきかもしれません。

色々な理由で、患者さんは病院に受診します。

 

「症状を取って欲しい。」

 

「病気や怪我を治してほしい。」

 

実際この二つがほとんどの受診理由でしょう。

 

医師になったばかりの頃は、この二つの理由以外は想像がつきませんでした。

 

そのため、何か患者さんとのコミュニケーションがうまくいかないと感じることもありました。

 

今ではこれ以外の理由で受診する人が多い事もだんだん分かり、少なからず医師としての成長を感じています。

 

例えば、

 

「不安だから、検査をして欲しい。」

 

「何でもいいから薬が欲しい。」

 

「話し相手が欲しい。」

 

「居場所が欲しい。」

 

このように、最初の二つの理由以外に隠された患者さんの本音があります。

 

患者さんは基本的には弱者の立場の人が多い。

 

「何をしに病院に来たんですか?」と露骨に聞くのは野暮。

 

それを分かったうえで、対応するのが「粋な医師」「イケてる医師」だと思います。

トリガーポイント注射をしても、数日あるいは数時間しか効果が続かない人がいます。

 

やはり何らかの疾患を持っている人、鉄不足を始めとした栄養不足の人です。

特に抗がん剤治療を行っている方の痛みは、非常に頑固。

 

それらの疾患がきちんと別の検査で評価され、しっかり対策を取っているのであれば、症状緩和に繋がるトリガーポイント注射を時々行う意義はあると思っています。

 

他の鎮痛剤の使用量を減らす効果も期待できます。

 

よく、トリガーポイント注射は癖になるからしない、痛みを治す訳ではないからしない、という意見の医師もいます。

 

そういう医師でも、薬はじゃんじゃん出す。

 

注射は面倒、注射するのが苦手・怖い、儲けにならないからしない、とはっきり言えばいいのに。

 

眼の前に苦痛を訴える患者さんがいるのに、もっともらしい理由をつけてトリガーポイント注射を学ぼうとしないのは、イケてない医師だと私は決めつけます。

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