カテゴリ: 精神疾患のパラダイムシフト

藤川先生のfacebookより、統合失調症とナイアシンアミドについての記事を引用させて頂きます。

 

ナイアシンだけではなく、ナイアシンアミドの組み合わせも検討されているようです。

 

ナイアシンフラッシュ対策、緩徐に効くほうが弊害が少ないなど。

 

なるほど、この発想は他の疾患にも応用できそうです。

 

治療のためについつい一気に解決したくなっちゃいますが、治療する側が焦ってはいけないという一つの例ですね。

 

統合失調症治療におけるナイアシンアミドの位置づけ

 

当院では5年前からナイアシン、ナイアシンアミドによる治療を行っている。

 発病後10年未満の患者の70~80%にナイアシン、ナイアシンアミドは効果を示すとされている。

ナイアシンアミドに比べ、ナイアシンの方が即効性がある。

当初は、ナイアシンアミドはナイアシンに比べ効果が劣ると考えていた。

 

統合失調症患者の多くはナイアシンフラッシュが起こりにくいため、ナイアシン500mgで開始し、2~3ヶ月かけて2~3gに増量できる。

しかし、どうしてもナイアシンが服用出来ない一部の患者には、ナイアシンを中止してナイアシンアミドを投与してきた。

その結果、数ヶ月から年単位でナイアシンアミドが継続出来れば、結構効果があることが判明した。

 

発病後10年以上の慢性期患者にナイアシンを投与すると、効き過ぎて逆に落ち着かなくなり、中断を余儀なくされた患者が数名いた。

そのため、今まで発病後10年以上の慢性期患者にはナイアシン治療は行っていなかった。

 

オーソモレキュラー本(800ページの通称”電話帳”)に慢性統合失調症患者に対するホッファー博士の論文があった。

 発病から10~20年経過している患者、全ての人にナイアシンアミドを投与していた。

 症例の経過を見ると、年単位で継続するとかなり効果があり、仕事に就き納税者となった患者も多い。

なぜ、ナイアシンではなくてナイアシンアミドなのだろう?

理由は書いていなかったが、

1)慢性期患者はナイアシンフラッシュのことを理解出来ず、中断しやすい、

2)緩徐に効くナイアシンアミドの方が弊害が少ない、

などの理由が考えられる。

 

今後は、

 発病後10年未満の患者には、ナイアシンアミド500mg*3+ナイアシン500mgで開始してみよう。

 発病後10年以上の患者には、ナイアシンアミド500mg*3で開始してみよう。

藤川先生のfacebookより、パニック+うつに対する栄養療法についての記事を引用させて頂きます。

 

やはり鉄不足の改善+ナイアシンが、精神疾患に有効なようです。

 

減薬の判断はできませんが、精神疾患の患者さんへの栄養指導だけであれば、私でもできます。

 

患者さん自身の、治りたい、という気持ちが一番大切です。

 

20年以上の経過を持つ「パニック+うつ」の女性、鉄とナイシンでここまで良くなった。

 

症例;40代女性

H3、パニック障害を発症、閉所や高速道路などへの空間恐怖があり、3ヶ月間投薬治療を受けた。

H15、前夫と上手くゆかなくなりうつ病を発症。

以後投薬治療を続けている。

 

H28.4、再婚し、愛知から広島に転居し、当院受診。

 不安・焦燥感が強い。

ストレスに対してとても弱く些細なことで落ち込み、いつまでも引きずってしまう。

パニック発作が出るため、高速道路に乗れない。

 前医の処方;

 抗不安薬、デパス(1)3錠、ソラナックス(0.8)3

 抗うつ薬、サインバルタ(20)2

 気分安定薬、リーマス(100)2

BUN17.6、フェリチン29

→フェルム追加、高タンパク/低糖質食を指導。

 

H29.11

BUN15.1、フェリチン76

 低糖質食はできていない。

 落ち込みや焦燥感はかなり軽減し、1年半かけて以下のように減薬。

デパス(1)3錠→(0.5)2

ソラナックス(0.8)3錠→(0.4)2

サインバルタ中止

 不安、空間恐怖は持続しているため、ナイアシン+B50Cを開始。

 

H30.1

ナイアシンは500mgから開始し、現在朝500mg、昼500mg、夜1000mg

 睡眠が良くなり熟睡出来るようになった。

 高速道路の運転も大丈夫になった。

 不安が顕著に軽減し、気持ちが楽になった。

 他覚的にも、表情が明るくなりかなり元気になった印象。

デパス(0.5)1錠、ソラナックス(0.4)1錠に減量していると言う。

リーマス、フェルムは継続。

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鉄不足の改善+ナイアシン、これ病名に関係なく精神症状に最も効果がある。

フラッシュでナイアシンが飲めない場合、ナイアシンアミドでも良いかもしれない。

藤川先生のfacebookより、統合失調症に対する栄養療法についての記事を引用させて頂きます。

 

素晴らしい経過です。

 

あらゆる疾患に応用できる考え方です。

 

6年間無職で引きこもりだった統合失調症患者者も、半年間の治療でこれだけ良くなった

 

症例;20代後半、男性

 大学在学中のH23に、幻聴、注察妄想が出現。

○○大学病院で統合失調症と診断され、以後同院で治療を継続している。

6年間無職(つまり、今まで職歴なし)で、引きこもり状態が続いている。

 

姉が自分のFB記事を見て、母親、姉同伴で、H29.5当院を受診。

 大学病院では、ジプレキサ5mgの投与を受けている。

 幻聴は残っており、家の中で無為に過ごしている。

 発病前は肉を全く食べていなかったと言う。

パン、麺などの糖質が多い。

173cm68kg

フェリチン452GOT90GPT479

 (体内炎症のため、フェリチンが高値)

 

高タンパク/低糖質食+プロテイン、を指示。

ナイアシン+CB50

 当院での処方はプロマックD(亜鉛)2錠のみ。

 抗精神病薬は引き続き大学病院で処方。

 

H29.7、幻聴がなくなり、かなり元気になった。

 食事は母親がきっちり管理し、米、小麦は食べておらず、糖質は90%減らしていると言う。

ナイアシン3gC3gB50*3

フェリチン86GOT26GPT32

 (体内炎症は治まっている、男性なので鉄剤は不要と判断)

 糖質を食べると調子が悪くなると自覚出来ている。

 

H30.1、元気になり、先日からバイトに出るようになった。

 大学病院のジプレキサの処方も、5mgから2.5mgに減量となっている。

フェリチン220

65kg(-3)

プロマック、ナイアシン+CB50は継続。

E400を開始とした。

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発病前の糖質過多+タンパク不足が統合失調症の原因。

 高タンパク/低糖質食+ナイアシン+CB50+亜鉛、この治療は鉄壁。

(女性患者は鉄も必要)

今なら、最初からE400も併用。

 体重も減っており、キッチリ糖質制限ができている。

 大学病院の処方薬も減量となっており、主治医も病状の大幅な改善を認めていると言うことになる。

6年間引きこもりで無職だったが、治療後はバイトに出られるようになった。

ホッファー博士は、統合失調症の治療において、”福祉受給者から仕事をして納税者になることができれば治療は成功したと言える”、と述べている。

藤川先生のfacebookより、ナイアシンによる抗不安薬、睡眠導入剤からの離脱についての記事を引用させて頂きます。

 

ナイアシン、最高です。

 

十分な量のナイアシンも、現状はインターネットでの購入が望まれます。

 

何とか日本でも市販されて欲しいです。

 

抗不安薬、睡眠導入剤からの離脱にはナイアシンが一押しーその1

 

以前も一度書いたことがあります。

 不安障害にはナイアシンが有効、ベンゾジアゼピンからの離脱にもナイアシンが有効

https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1480408048742181?pnref=story

 

 ソラナックス、デパス、ワイパックスなどの短時間作用型の抗不安薬には強い依存性があり、一度飲み始めると離脱が困難となる。

 短時間作用型で13回飲まないといけないので、どんどん量が増えてしまう人もおられる。

 教科書的には、11回服用で済む長時間作用型の抗不安薬、例えばメイラックス、ランドセンに移行して徐々に減量する、とされている。

 例えば、

ソラナックス(0.4)3錠、3*n

 →ランドセン(0.5)1

→ランドセン1/2

→ランドセン1/4錠。

 

マイスリー、ハルシオンなどの睡眠導入剤も一度飲み始めると離脱が困難となる。

 教科書的にはこの睡眠導入剤からの離脱方法には明確な指針はない。

 

抗不安薬、睡眠導入剤からの離脱にはナイアシンが一押しです。

 強力な抗不安作用、抗パニック作用、睡眠改善作用があります。

 必要量には大きな個体差があり、1500~6000mg

ナイアシンをこの量服用出来れば、抗不安薬、睡眠導入剤から楽に離脱できる。

 

ナイアシン導入の支障となるのはナイアシンフラッシュ。

 急激なヒスタミン放出、末梢血管拡張により、発赤、かゆみを生じる。

フラッシュ自体は決して危険なものではありませんが、服用前にきちんと説明しておかないと、服用した患者が驚いて救急病院に駆け込む事態も起こりうる。

 

ナイアシンフラッシュを規定する因子;

1)小児、高齢者はフラッシュは起こりにくい。

うちの父親、ナイアシン500mg*3で開始したがフラッシュなし。

2)肌の色が濃い人はフラッシュは起こりにくい。

3)統合失調症、躁うつ病、難治性うつ病、ADHDなどの重い疾患の人はフラッシュは起こりにくい。

ADHDのお子さん、ナイアシン500mg開始でも結構継続出来る。

 逆に、不安障害、パニック障害、睡眠障害などの軽い疾患の人はフラッシュが起こりやすい。

4)当然ながら、ヒスタミンを溜め込んでいる人はフラッシュを起こしやすい。

 

明日に続く。

 

 

 

抗不安薬、睡眠導入剤からの離脱にはナイアシンが一押しーその2

 

ナイアシンフラッシュを最小限にする方法;

1)数日前から、抗ヒスタミン薬、もしくはアスピリンを飲んでおけばフラッシュを軽くできる。

 市販薬のアスピリン

http://medicine-helper.net/archives/1746

 2)1週間前からビタミンC3g飲んでおけばフラッシュを軽くできる。

3)食後冷水で服用するとフラッシュを軽くできる。

 逆に、空腹時に服用したり、服用後に入浴すると激しいフラッシュが出る。

4)12~3回服用してその都度ヒスタミンを放出しておくと、フラッシュは早く軽減して、ナイアシンを増量しやすくなる。

 

具体的なナイアシンの導入法;

まず、ナイアシン導入の際、高タンパク/低糖質食+B50CE、の併用、これ必須。

オーソモレキュラー本ではナイアシンアミドで不安障害、パニック障害を回させた多くの症例が報告されている。

オーソモレキュラー本では3000mgと書いてあるが、日本人では吐き気が出やすいため1000~1500mg程度しか飲めない。

また、ナイアシンアミドはナイアシンに比べると、作用が弱く、効果が出てくるまで時間がかかる。

 

1)まずフラッシュのないナイアシンアミド500mg*2、朝夕で開始し、ナイアシン100mg*3、朝昼夕を開始する。

2)フラッシュが出なくなったら、まず夕食後のナイアシン量を増量。

3)夕食後500mgまで増量できたら、朝昼それぞれ100mgから200mg300mgと増量してゆく。

ポイントは、朝昼より夕にナイアシンを多めに飲むようバランスを取ること。

 (ちなみに現在自分は、朝500mg、昼500mg、夕1000mg

 

2~3ヶ月かければ1500mg程度まで増量可能であろう。

その後、ナイアシンアミドを同量のナイアシンに置換してゆく。

フラッシュには注意しつつ、十分量(3~6g必要な人もいる)服用すれば、抗不安薬、睡眠導入剤から楽に離脱できる。

藤川先生のfacebookより、摂食障害の治療についての記事を引用させて頂きます。

 

摂食障害の最も効果的な治療でしょう。

 

摂食障害の女子大生、半年間治療でほぼ完治

 

症例は10代後半の女子大生。

H26、ダイエットを始めて、おう吐するようになった。

H28.1からは、過食するようになり、その後は過食、おう吐を繰り返している。

 

 H29.7母親と伴に来院。

 母親がFBの記事を見たそうだ。

ジャンクフードやパンを過食する。

 痩せ願望が強く太りたくないと言う。

 過食、おう吐が出現後は、判断力が落ち、言葉も荒くイライラが強い。

 体力がなく疲れやすい。

160cm50kg、血圧92/58

BUN14.1、フェリチン19

 

高タンパク/低糖質食を指示。

 特に、卵、肉、プロテインを十分量。

フェルム処方。

サプリは、Nowアイアン36mgB50CE

 

H29.10、食事は母親が管理して高タンパク/低糖質食+プロテインを継続している。

 過食おう吐はなくなった。

イライラが減り、体が元気になった。

BUN16.7、フェリチン26

 

H30.1、すっかり普通になぅた。

 過食、おう吐は全くない。

 体の動きも俊敏となり、疲れにくくなった(改善を本人も自覚している)。

 気分も安定している。

 高タンパク/低糖質食+プロテインも継続している。

フェルム、サプリは継続。

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解説;

 摂食障害は典型的な「質的な栄養失調」。

つまり、糖質過多+タンパク不足+脂肪酸不足+ビタミン不足+ミネラル不足。

 摂食障害発症時のダイエットは、動物性タンパクと動物性脂肪摂取を極端に減らしており、その結果、好気性解糖機能が低下して嫌気性解糖主導となる。

つまり、ATP不足を生じ、手っ取り早くATPを補う(しかし、得られるATP量は少ない)糖質の過食を生じる。

 初診時の低血圧は、典型的なタンパク不足の症状。

 高タンパク/低糖質食に、プロテインを加えると回復が早い。

そして、鉄+B50CEATPセット、これが盤石。

BUN15以上をキープしつつ、フェリチン100が目標。

この方法、きちんと実行できれば全員完治する。

 

基本量:

 3個+肉200g+プロテイン(体重の1/2g)。

お菓子、ジュースは止める。

 米、小麦は1/2~1/3にする。

Nowアイアン36mg2~3錠、夕。

B502錠、朝夕。

C10003錠、朝昼夕。

E4001~2錠、朝。

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