胃癌や大腸癌のような消化器癌に比べ、前立腺癌は食事摂取やサプリメント摂取がしっかりできる方が多いと思います。
これだけの種類、量の摂取を人に勧められるだけでは実践できません。
あくまで患者さん自身が学習し実践する熱意が必要です。
ビタミンケトン療法(VKT)を行っている人のサプリメントと臨床経過(その1)
症例:70代男性
H28.1、前立腺ガンと診断され、マイクロ波、ホルモン療法、ゲルソン療法などを受けている。
多発性骨転移があり、腰痛のため歩き辛い。
他院で抗アンドロゲン剤を処方されている。
息子さんが自分のFB記事を見て、H29.3より糖質制限を開始。
メグビープロ(プロテイン)+メグビーミックス(B+C)+メグビーS(スカベンジャー)を開始。
H29.3より当院に通院。
(当院では、食事指導、サプリメントの指導を行い、定期的な検査は他院)
2週間毎にイントラリポス+B、C点滴+陶板浴を行っている。
VKTの点滴。
方法は、
高タンパク/低糖質食(ケトン食)。
点滴前にケトン体測定。
まず、脂肪酸である20%イントラリポス50mlを点滴。
次にB+C点滴。
内容は、
生理食塩水250ml、
B1、100mg、
B2、40mg(高用量では血管痛があるのでこの量で)、
B3(ナイアシン)、100mg(フラッシュは出ても軽度)、
B5、100mg、
B6、100mg、
C、30g。
上記の点滴を、陶板浴の上で体を温めながら行う。
高タンパク/低糖質食を継続し、点滴前のケトン体は、0.5~1.0を維持。
現在のサプリメントは、
プロ、20g*2、
ミックス、2包、
S、2包、
B50*3、
ベンフォチアミン150mg*1、
C、6g、
D、10000IU、
E(d-α)、1000IU、
Se、200mcg、
Mg、400mg、
最近以下のものを追加
A,25000IU、
ナイアシン、300mg、(増量予定)
OptiZInc、30mg。
ほぼ1年経過して、
毎回受診時には、”絶好調です、体が軽い”と言われ、とても元気そう。
腰痛も1年前より軽減しており、体の動きも良い。
自宅に陶板浴を購入して、毎日行っている。
発病前は肉を全く食べていなかった、元々湯船に浸かるのが苦手、と言われるのが印象的。
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ミックスにはC2g入っているので、Cは一日10g。
1年前より元気そう、効いていると思う。
ガン患者の方は、上記の食事とサプリメントを参照して、直ちに行うべきでしょう。