北米編」に続いてユーロ編。

※画像はクリックで拡大できます。



16.Teemu Muurimäki フィンランド・ヘルシンキ



フィンランドのファッションデザイナー。マリメッコのデザイナーとしても有名で、2010年から現在までコルピの全ての衣装を担当している。北欧ならではの色彩感覚とアクセントを生む切り返しが美しい。
縫製はスポーツウェア専門屋さんでレピストやシンクロチームの強豪「マリーゴールドアイスユニティ」の衣装も手がけている『Biancaneve』によるもの。


Teemu-Muurimäki

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作品集(facebook)


「すごく……テンガです…… 」と言われていたピアソラ衣装。

コルピの衣装担当は2010年まではジバンシィのデザインハウスにいた「Tuomas Merikoski」が手がけていて前衛的だった…というか変衣装だった。
このジバンシィからマリメッコへのデザイナー変更の理由がフィンランド記事に書かれているが、機械翻訳のニュアンスだとどうもジャッジ受けが悪かったよう?




17.Aspesi イタリア・ミラノ

Anna+Cappellini

カッペちゃんの魔法のスカート制作所。
社交ダンス・ブライダル屋さん。イタリア選手との関係は古く、フーマル、ファイスカなど多くのカップルの衣装を作っていた。スカートふわっふわごーじゃすな衣装だけでなく、カペラノ「道」や、ベルホタ11-12シーズンなど色んなテイストもいける。男性衣装との調和もよく賞賛される。
2012年くらいまでは公式サイトに作品集があったが、リニューアルでなくなった。インタビューやFBによるとカペラノ(カルメン以外)、バーバラ門下のコルカル、ギニャファブ、小松原/ファブリ、アレバト(アーティストの年以外)、テスタちゃん組も作っている模様。


aspesi2

公式サイト
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作品集(動画のみ)

記事:
AS 衣装インタビュー カペラノ
ArtOnIce カペラノインタビュー(2013.01)
ArtOnIce カペラノインタビュー(2009.10)
ArtOnIce ベルホタ、インタビュー(2011.12)
ArtOnIceアレバト、インタビュー(2014.)



18.Karisma Sportイタリア



元イタリア代表のシルビア・フォンタナが社長のスポーツウェア専門店。夫のイケ面ジマーマンも広告に出演している。
いつもお洒落なヴァレンティーナ・マルケイの衣装提供とスポンサードもしているもよう。マルケイはKarismaのスタイリストを信頼してるようで、衣装打ち合わせが終わった後に「やっぱり全部変えたい」と電話がかかってきてもお任せしたとか。

ペア転向後も引き続き担当し、14-15シーズン「マラゲーニャ」の緑衣装は特に素晴らしかった。この写真は高解像度なのでクリックで拡大して刺繍からスカートの裾処理までご堪能ください。


karisma

公式サイト
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記事:
ASマルケイ インタビュー



19.Marlène Weber フランス・リヨン



ペシャラ&ブルザの衣装屋さん。
リヨン在住でカジュアル服や舞台衣装を手がけるデザイナー。偶然ショップで意気投合したブルザがスカウトしたとか(Days vol.13より)。スケート衣装など作った事が無かったので当初は伸縮する素材で苦労したそう。
スケート界の既存の概念に捕われないイマジネーション溢れる衣装を多数制作した。マレーネさんはこれらの衣装たちを「芸術作品」と言ってたもよう。


Marlène-Weber

公式サイト
作品集
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記事:
2013年「星の王子様」プログラムの構想から衣装デザインまで
2012年「私たちの衣装?芸術作品よ」マレーネさん
デザイナー取材記事




20.Natella Abdulaeva ロシア・モスクワ



タラソワやモロゾフの御用達デザイナー。
クーリック、ヤグディン、荒川静香、ヴォロトラ、ソトニコワといった金メダリスト達が五輪で着ていた多くの衣装を作った伝説的な存在といえる。

タラソワおばちゃんのお友達でアメリカにいた頃はしょっちゅうお家に遊びに行ってた仲だとか。またジョニーがデザインする上で相談にのっていたこともある。以前はニューヨークでデザイン活動をしていたが、現在はモスクワに戻りアトリエを開いているもよう。今でもソトニコワ、コフトンやトルガシェフの衣装を手がけ、FBでは制作過程などもたまにアップしたり、これは私のデザインよーみたいな事を言ったりしている。

ヤグディンのタラソワ門下時の全衣装をはじめ、安藤美姫、ジュベール、カーズ、ボンクラ、コーエン(2002-2004)等の印象的な衣装達もこの方のデザイン。
2010年くらいまでは"denze.com"に作品集やデザイン画を沢山載せていたが残念ながら閉鎖。タラソワに何度も駄目だしされる過程やサイバースワンのデザイン画などもアップされていた。

強烈なインパクトを残すそのデザインはまるで衣装自体にパワーが宿っているようだが、クセがあるので断る選手もいるとか。縫製は自分でもやるが、Elena Danilovaをはじめ色々な裁縫師にも頼むもよう。正直言って絵がベイツさん並に下手なので、デザイン画から衣装を作る人の腕に感心してしまう。

この方の為人やデザイン哲学はロシア語自習室さんが訳してくださった記事が面白いです
ロシア語自習室:「ある衣装の物語」




アトリエのサイト
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記事:
AS2009-10シーズン、カーズの衣装制作話
地元紙によるインタビュー記事(ロシア語)
2008年「眠れる森の姫」来日公演

sochi2014
裁縫師も有名デザイナー?
モロゾフお抱えの衣装屋と言われているエレーナ&ダーシャとナテッラさんの関係は、デザイナー→ナテッラさん、縫製→エレーナ&ダーシャだったもよう。
リーズのブログによるとエレーナと娘のダーシャはとても動きやすく縫ってくれるそう。エレーナ達自身もデザインしていて、キャシーの元彼のジェンニャ組などの衣装や、タラソワのお抱えデザイナーの一人としても名前が上げられている。
ASジェンニャ組インタビュー
Elena Danilovaについてロシア語記事こちらの記事ではロミジュリ衣装はナテッラがデザインしたと言っている)


よく誤解されるけども荒川静香のトリノ五輪SPやキャツ衣装、「荒・川」衣装は、ナテッラさんデザインではなく日本のデザイナー中澤進さんの作品。中森明菜のDESIRE衣装を作った方。




21.REST-elegance ロシア・サククトペテルブルク&イギリス・ロンドン


ユーロ変衣装の殿堂。
サンクトペテルブルクの社交ダンス屋さんで、フィギュアスケートや新体操の衣装もてがけている大手。ロンドンにも支店があり、ロシアやユーロの選手だけでなく、中国や日本の選手達の衣装も作っていた。とても素敵な衣装もあれば、目を疑いたくなるようなものもある。この落差は大手だけにデザイナーさんが沢山いるのか、選手のセンスなのか謎である。

ちうごくwwwwと思っていた数々の衣装がここの仕業だった件。


変衣装とか不評だったの:
REST_w

好評だったのとか最近のとか:
トトマリの「吹雪」は傑作衣装だと思います。
REST_g

日本選手:
中野友加里のEX「ハーレム」もこちら。

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公式サイト
作品集
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VK



22."Salon Anna" カザフスタン・アルマトイ

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カザフスタン皇室御用達(嘘です……デニス・テンの衣装屋さん。
アルマトイの社交ダンスやイブニングドレス屋さん。長年テン君の衣装を作っていて、「デニス&フレンズ」ショーのド派手民族衣装などもこちら製。ソチ五輪シーズンはカナダのジョジアーヌ・ラモンドがテン君の衣装を作っていたが、14-15シーズンの「シルクロード」の華やかな民族的刺繍はさすがにカナダ製では無いだろうと思っていたら、やはり地元カザフスタンで制作されていたもよう。
テン君の衣装がロシアのサイトで14-15シーズン男子のベスト衣装に選ばれてデザイナーさんは大変喜んでいたもよう。


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デニス&フレンズ2014のフィッティングの様子


2015年のデニスショーの民族衣装:

※この真ん中の女性がデザイナーさん




23."Style on ice" by Asen Aranda スイス



いつも個性的だったサラ・マイアーの衣装屋さん。
元々はハイファッションの世界のデザイナーだったが2006年にサラの衣装を作ってからスケート衣装屋さんに。ランビエールやオスマンの衣装を作った事も。サラ引退後の最近もスケートショーに出店するなど、勢力的に活動しているもよう。

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24." T-SHIRT T-SHOPS" イタリア



11-12シーズン以降、カロリーナ・コストナーの衣装を担当しているファンションブランド。
コストナーは長年イタリアファッションブランドと契約していて、 トリノ五輪からバンクーバー五輪までは「ロベルト・カヴァリ」、 10-11シーズンは「ICEBERG」、 そして11-12シーズン以降は「T-SHIRT T-SHOPS」が衣装を制作している。スワロフスキーも協賛しているのでキラキラを見ながら「おいくら万円なんだろう…」と心配しなくても良さそうだ。デザインにはコストナー自身も関わっている。

過去にはデザイン画を元にしたTシャツを販売していたが、現在は売り切れ。 こちらのTシャツはスワロを使っているので1枚90ユーロ前後と少しお高い。


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記事:
カロリーナT発売イベントの記事


<コストナーの過去衣装 >
天野喜孝が描いてそうなロベルト・カヴァリ時代





1シーズンで終わってしまった「ICEBERG」時代、牧神の午後の素晴らしさよ



(コストナーの歴代衣装wikiはこちら

ファッション界とフィギュアスケート

トップデザイナーがフィギュアスケートの衣装をデザインしたので最も有名なのは 『ヴェラ・ウォン』でクワン、ケリガン、ライサチェクの衣装を作っていた。モダンで美しいデザインは元フィギュアスケーターだったヴェラ・ウォンならでは(いまだに滑ってる動画)。


オートクチュールで独自の世界を築いていた『クリスチャン・ラクロワ』はスルヤ・ボナリーの衣装を長年デザインしていた。
ラクロワらしく装飾的な衣装はこの時代で群を抜いて美しく、こんな重そうな衣装を着こなしてジャンプもバンバン飛んでいたボナリーはさすが。






他にもヴィクトリア・ヘルゲンソンプルシェンコの衣装をファッション界のデザイナーが手がけていた事がある。





25."Natalia Pokrovskaia Workshop" ロシア


いつもの安藤衣装と趣が違うと言われていた「オルガン」はこちら製。

公式サイト
作品集



そのほか気になった衣装たち



※バレエ団の人って衣装さんかと思ったらナハロだったみたいです




ユーロは北米と違って衣装屋さん探すのは難しいですね。
ポゴリラヤやソツコワの衣装さんが知りたいけど無理でした。
ISUのbioにCostume Designerの項目追加してほしいなぁ。

むかし衣装スレで拾ったこの画像最高や。
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参考資料:
フィギュアスケート・コスチューム図鑑
IN:Fashion forward: Designers, skaters on costumes