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商社の志望動機を聞かれたら?

坂上一希です。
先日、就活系のセミナーで沢山の学生に会う機会があって、色々思う事がありました。
近年は総合商社の人気が非常に高まりつつあるようですね。

最近は5大商社、7大商社等と言われるようになりましたが、
三菱商事・三井物産・住友商事・伊藤忠商事・丸紅が5大商社、
5社に双日、豊田通商を加えた7大総合商社が業界大手として学生達に知られているようです。

これはかなり特殊な事で、銀行、広告、インフラ、テレビ業界の7位を問われても、殆どの学生は答えられないでしょう。

合コンランキングや人気就職先ランキングでも、
三菱商事・三井物産・住友商事・伊藤忠商事・丸紅が決まって名を連ねています。
また、親が子供に行かせたい企業ランキングでも5大商社の名前を目にします。

親の世代から現世代まで広く人気を確保している珍しい業界が商社です。

一番驚くべきは、2000年~2007年頃まで非常に人気だった外資系投資銀行の内定者が、
その内定を蹴って商社に就職する、という事例が増えたことです。

外銀を蹴って三菱商事・三井物産に行く人は毎年ちらほら居る様なのですが、
近年は電通を蹴って豊田通商に行ったりする人も居るとかいないとか。

かつては「冬の時代」なんて言われてたものですが。。。
時代は変わりますね。




さて、今日は面接で志望動機を聞かれた時にどうやって答えるべきかを解説しようと思います。

商社にはラーメンからミサイルまでと言われるように、色んなビジネスがありますから、それだけ多くの志望動機があるように思われます。

ですが、正直な話、志望動機は

「人気があって、給料も良くて、海外とかなんとなくカッコよさそうだから」
と言う、その一点に集約されるでしょう。


「そんなことは無い、俺は日本に安定したエネルギーを供給するんだ」
「経営者として組織を纏め上げたいんだ」

と息巻いてる学生も多いでしょうが、エネルギーやりたいならメジャーに行けばいいし、経営者は言わずもがな。「商社にしか出来ない」仕事というのは御存じの通り、そんなに無いわけです。



実態は、給与面や世間体等、諸条件を加味した上で総合的に「商社」を選択した、と言った所でしょう。



そこで問題なのは、面接でこんな正直に答えていいのか( ゚ρ゚)?という事です。


これについては面接官によって好き嫌いがはっきり分かれているので、適切に見極めなければ落ちてしまう、というのが商社に限らず志望動機を答える上での最大のジレンマです。


ただ、結論を言うと、総合商社に関して言えば、無難な回答を用意する方が確率は圧倒的に高いようです。
私自身について言えば、模範解答的な志望動機を用意して臨みました。


「人気がある企業で働きたい」「給料の高い企業で働きたい」「友達に凄いと言われたい」「合コンでチヤホヤされたい」というミーハーな気持ちは、サラリーマンという生き方を選択する人間は潜在的に誰でも持っているものです。

そんなことは小学生じゃあるまいしわざわざ言わなくても分かっているのです。
特に商社のような古い体質の企業では、わざわざ言わなくても分かっていることを、敢えて言ってしまうような人材は、成熟したビジネスマンとしての資質に欠いていると判断される傾向にあります。


では、どういった志望動機を言えばいいか、についてですが、
適切な答えを見つける方法として、そもそもどういう学生が総合商社を受けるのかについて、考察する事をここでは提案したいと思います。


例えば不動産に興味がある学生は三井不動産・三菱地所・住友不動産・東急不動産・野村不動産なんかを受けながら、不動産事業を展開している総合商社も並行して上から舐める訳です。


で、商社の面接で「不動産やりたいんです」なんて言うと、面接官から「じゃあ三井不動産行けば?」とか言われるので、「やりたいこと」+「世界を相手に戦いたい」みたいな合わせ技が、ありがちな志望動機になる訳です。

こういった、他に専門のプロフェッショナルがいる領域を志望する場合、
「やりたいこと」+「世界を相手に戦いたい」とか
「やりたいこと」+「人を巻き込みたい」とかが典型的な志望動機になります。

IT、自動車に興味のある学生も上記に該当しますね。




これに似たタイプとして分類出来るのが、金融、コンサルに興味のある学生です。彼らは、外資系投資銀行(外銀)・外資系コンサルティングファーム(外コン)を受けながら、並行して商社を受けます。(商社選考時には既に外資の選考は終了しています。)


彼らは「私はエリートであり、ブルーカラーとは違うんです」とでも言わんばかりに「経営したい、俯瞰的な立場に身を置きたい」といった事を答えます。
すると面接官に「じゃあ金融とかコンサルとか行けば?」と問われるのですが、
彼らは口裏を合わせたかのように、「自らリスクを取ってビジネスに関わりたいんです。金融・コンサルは飽く迄第三者です。」と答える訳です。


御存じの通り、一介のサラリーマンが金銭面・その他リスクを負う事は有り得ません。
せいぜい懲戒免職のリスクがあるだけです。
そもそも、リスクを避けるべくサラリーマンを志願しているのにその志望動機はどうなのよ(ワラ)
という考えもありますが、この「経営したい」→「自らリスク取りたい」云々のコンボは有効な志望動機の一つのようです。



ちなみに「外資金融・外資コンサル」型学生は、灘とか開成とか出身で優秀な成績を収めているタイプが多いですね。就職も受験と同じように偏差値ランキングの上位から攻める訳です。どういう人生を歩みたいか、考えてるのか考えてないのか分からないですが、外資コンサル・外資系金融と受け、「日系に行くならまあ商社かな」くらいのニュアンスで商社も受けています。このタイプは三菱、三井だけか、受けても住商の3社までという人が多いように見受けられます。

意識高い系の学生が自尊心を満たす為に、社会勉強と銘打って受けているという印象です。
(周りの目とか気にする人以外は年内に就活を終えて、商社は受けない。)





もちろん、外資就活に失敗して、必死になってる学生が99%を占めているのは言うまでもありません。ワラ








一方、「発電所を造りたい」「途上国に鉄道を造るんだ」という理由で商社を志願する学生もいます。親が商社マンだったりで幼い頃に海外を経験してる帰国子女や、途上国への海外留学組がこのタイプには多いです。
幼い頃の海外生活が原体験となって商社を志望しているので、彼らの志望動機は至極最もに思われます。ですが、発電所・鉄道を造りたい学生の希望就職先は限られており、更にこの志望動機で商社を受ける者は商社志願者全体の中で最も多い為、激戦区となります(エネルギー関係と並んで二大激戦区です)。

こういった発展途上国に携わるビジネスは、国との協力が必要不可欠で、商社単体で動くことは先ずありません。言い換えれば、商社で無くとも国であったり独立行政法人でも同様のビジネスに携わる事が可能です。

そこで、こういったタイプの鉄板の受け答えは「途上国発展に貢献したいんです」→「JICAとか国際協力銀行に行けば?」→「単なる慈善ではなく、ビジネスとして途上国の発展に貢献したい」という流れになります。

このタイプの学生は非常に多いので、並大抵の受け答えでは先ず通りません。







大まかにこんな感じで分類出来る訳ですが、要は、どんな理由で商社を志望しようと、
「それってウチじゃなくて○○に行けば出来るんじゃないの?」と返されます。


また、殆どの学生が、他の企業を受けながら、並行して商社を受けていると言うのが実態で、商社だけを志願するという人は殆どいません。

商社が「ラーメンからミサイルまであらゆる商材を扱っている」という事は
逆に言えば「商社がやっていて、他の企業が手を付けていない」領域も存在しない
という事です。

商社は飽く迄他のビジネス主体があって成り立つ訳ですから当然といえば当然です。


このように、色んなバックグラウンドを持った学生が一様に商社を志望しており、
商社専願の人というのは殆どいません。

5大商社だと毎年2~5万人がエントリーするなどと言われていますが、大半の学生が「○○業界を志望しているが、商社でも○○ビジネスを展開してるし、まあ受けとくか」くらいに考えている、というのが実態です。




では、これを踏まえた上で、実際の面接でどういう志望動機を言えばいいのかについて、次回解説したいと思います。

それまで、上記の実態を踏まえた上でどういう志望動機を言うべきなのかを各々考えてみて下さい。


参考文献:金融日記http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa

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