2010年10月05日

購入した敷地の30余年後は? 首をくくらなくてすんだ!

RIMG0011 東京目黒世田谷にまたがる 駒沢オリンピック公園は 私の仕事場兼住まいから徒歩3分のところにある 緑の中に競技場が点在する 広大なスペースだ
 
 長時間パソコン画面とにらめっこをしていると目も頭もしぶしぶとなる 体や頭の調子が低調の時は考える力が無くなる そんな時にはこの公園を歩く
 
 今日も駒沢公園に出かけたが 秋の雨上がりの冷たい空気の中を Tシャツ1枚で しっとりとぬれた落ち葉の積もる土の上を 高い緑のトンネルを見上げながら歩くのは誠に気持ちが良い 
 
思わず小一時間も歩いてしまい 気がつけば頭の中は爽快そのものになっていた そしてこの素晴らしい一刻の中で この仕事場兼住まいの敷地を見つけた30余年前の事を思い出していた

 
 数多くの土地を案内してもらった不動産屋さんにもだんだんと飽きられてきて 結局2、3行の小さなスペースの新聞広告を見る毎日となっていた一年後のある日 新聞の3行広告に目が釘付けになる 
                 
 小さな 小さな 敷地だが まさにRIMG0010望んでいた場所 価格 
 
その日 朝 すぐ不動産屋さんに駆けつけて現地を確認 役所で確認 夜には弁護士事務所に押し掛け 契約書を含む諸手続きの確認をしてもらい 次の日には購入手続きに入ったのだった

 若さゆえの無鉄砲と言うか 糞度胸というか 銀行にはあらかじめ土地購入資金融資を受ける相談はしていたが 正式に申し入れたのは購入手続きの後だった事を思い出す 殆ど全額を融資に頼る計画は まさに 清水の舞台から飛び降りる気持ち 病気にでもなったら首をくくるほかないと覚悟でもしてとった行動だったのだろう 

慎重派をもって自任する私の今までの人生の中で このような行動を取ったのはあまり例の無い事であったとあらためて気づく 
 私の 探す土地に求める 目的 予算 にあまりにもぴったりな物件であったのがその理由であった
 
やがて仕事場兼住宅の設計に入り 建築費も 「住宅ローンとして融資しましょう」 という親切な担当者のおかげで ローコストで予算ぎりぎりの けれども二つの住宅ローンという重い荷重にも耐える 仕事場兼住宅 が実現したのだ
 
 そして30余年が経過し 私は 駒沢オリンピック公園の緑の中でのすばらしい一刻を過ごしている

 住宅設計とは 敷地の中身の設計なのだが そこで一番重要な要素となるのが その敷地がある周囲の 地域 環境 なのだと思う
 
 住み良さのためにその虜になって行くような住まい を目指して どのような地域 環境 の敷地であっても プロとしての叡智を傾ける住宅設計の努力の結果によりようやく実現可能になる 魅力ある住宅 を いとも素直な姿で実現させてしまうのが 人間の住む 巣 にふさわしい地域 環境 の力だ 
 見渡す限りの広大な草原に一軒家を建てるのであれば 建築家のでる幕はないのではないか とさえ思う 
 
住宅設計において 敷地選定 がいかに重要な要素となるかをつくづくと感じる 公園の散歩であった  



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skimura16jp at 18:30コメント(0) 

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