2011年03月11日

住宅設計――私が こんな浴室を設計した 本当の理由とは?

 

私の自宅(設計事務所併用住宅)の浴室兼洗面所は 広さ6平方㍍(2坪弱)  浴槽 洋便器 壁掛形大型洗面器で構成される設計である

 

浴槽は 洋風バスタブ である

洋バスタブは深さが浅いので 通常使われる 和洋折衷形バスタブに比べて 

満水容量が2/3である 

湯張の時間 そしてガス料金が少なくてすむ

設置にあらかじめバスタブ部分のコンクリート床を下げておく必要がない

などの利点が ある


 私にとっては たっぷりとした湯につかり 体をのびのびとのばしてゆっくりと本が読める という己の設計には大満足である


 私は日本人であるから もちろん 体はバスタブの外で洗う シャワーも当然その洗い場スペースに設置されている

 

バスタブから体を起こす時は 手すりに身をあずけて立上ることになるので 滑って転倒する恐れも無い 腕のウエイトトレーニングにもなる
 
など良いことずくめだ

 

洋便器は洗い場の一隅に設けてある

男子の小用時 どうしてもそのひまつが便器周囲に散ってしまうのも 時々シャワーホースをのばし便器に丸ごとシャワーを浴びさせるのでいつも清潔である


 便器と洗面器の前には大型の木綿製マットを敷き 足が 濡れた冷たいタイルに触れないようにしているのだが そのマットがいつもドライな状態であるために スペアを用意していなければならない シャワーを使う時など このマットを室外へ出さなければならない が欠点である

 jimusyo

 私の自宅の洗面所兼浴室を このような実用一点張りの単純な形態に設計したのは わずか77平方メートルの狭小敷地に建つ 限られた面積の住宅―典型的な狭小住宅―での 合理的な生活 を自分自身が24時間実践し その長所短所を確認しながら それを実際の住宅設計に反映させる 実験住宅 とすることを意図した結果である

 

 それは また 小さなヨットの中での「運用の工夫」「転用の工夫」を実践する合理化生活からの影響なのかもしれない

 

 いずれにしても私のシンプルライフスタイルがこのような形で具現化された設計となっているわけで 私にとっては非常に満足な形態なのである

 


 私は歌をうたうのが苦手である 歌詞を覚えている歌はほとんど無い

 大学 それに 「まなびにいそしむわかきますらお よもぎにすさぶひとのこころを ためん あさのはかざし                              
             yacht2                にさして」と気張って歌う中高6年間を過し
 た男子校の校歌くらいだ

 

 が 気分が良い時 体の調子が良いとき そして陽光を浴びてセーリングをしている時など 気がつくと鼻歌が出ていたり 口笛を吹いていたりしている 歌えないのだが 音楽は大好きなのだ

 

 
                            私の自宅は 鉄筋コンクリート造住宅で 浴室兼洗面所は壁も床も硬いコンクリート+タイル貼りの設計である したがってこの狭い場所は 音 が良く反響する


                               yacht朝 歯を磨きながら 顔を洗いながら 歌う 鼻歌(ハミングと云うほうが聞こえがいいのかな)にとってはすばらしい 環境 なのだ

 

                                究めつけはシャワーをあびる時だ 狭い浴室に湯気が充満し その微細な一粒一粒に                                         ハミングや 口笛 の音が反響し 共鳴して 音域の巾が広がる

 思いいれたっぷりにシンコペーションなどまじえて歌う ハミング の声? 音?!

 なんとも幸せな一時を過すことが出来るのだ

 

 そしてこの一時の幸せで頭の中は 昼間のマイナスからゼロにもどり ビールを飲んで ぐっすり寝れば その日のストレスなど雲散霧消

 元気一杯 爽快なプラス思考の朝を迎えることになる

 

 これが 実は 私がこんな浴槽兼洗面所を設計した本当の理由なのかもしれない






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skimura16jp at 10:58コメント(0) 

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