2011年03月16日

住宅設計―住宅建築家の東日本巨大地震の日

 事務所でパソコンの画面をスタッフと二人で覗いていた

 突然強い揺れが始まり 強くなっていくが 下から突き上げるような衝撃的なショックは無いので 何の根拠も無いのだが 直下型の大地震ではなさそうだ 安心なのだ と自分に無意識のうちに言い聞かせている

 だが いつまでもいつまでも強い横揺れが続く

 これはただ事ではない

 ニュージーランドの崩れた建物と残ったエレベーターシャフトが目に浮かび 小さな建物の事務所内でも 鉄筋コンクリートの壁でさらに小さく囲われている階段室に いつの間にか4人が入っていた

 揺れも一段落し 少し落ち着いてきたので事務所上階の自宅へ行ってみる 

 事務所も自宅も 建築物としての被害は無いが 棚や吊戸棚から食器や書籍などが落下し床は足の踏み場も無い 日頃住宅設計では吊戸棚類には耐震ラッチを標準仕様として必ず取付けているのだが 築年数の経った己れの住宅には油断をしていたのだ

 紺屋の白袴

と負け惜しみをつぶやく

 夕刻が過ぎ夜に入るが電話が全く通じない 数多く造ってきた住宅の建築主からの緊急電話が通じないのではないか と気をもんだり
 この程度の地震で己れの設計した建物なら 電話をしなくてはならないような事態は起こるはずはない と己れに言い聞かせたり
 落ち着かず 心配で疲れる

 スタッフが帰る電車が動いていなのだろうが確認が出来ない

 テレビの画面では幹線道路が車でパニック寸前になっている

 映し出された津波被災地の信じられない光景に 身も心も疲れてしまった

 結局 建築主 Oさんからの 室内のガラスが一枚割れた修理の依頼が 地震5日後の本日までの 唯一の建物被害の知らせであった 

 昨15日夜の静岡の震度6の地震に クリニック+医師自宅 の建築主Y先生に電話する

 なんでもありませんよ

の元気そうな建築主の声に ようやく本日頃から安堵の日々が送れる気持ちになる




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skimura16jp at 18:41コメント(0)トラックバック(0) 

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