2017年01月30日

住宅設計 ― Kさんの住宅工事現場舞台裏の話 その2


 Kさんの住宅工事現場で大工の棟梁との人間的な信頼関係を築く第一歩となるある方法とは

 それは大工の棟梁に Nさん と名前で呼びかけることなのだ

 住宅工事現場では 大工さん 電気屋さん 設備屋さん などと呼びかけ合うことが殆どだ 現場監督には オ~イ監督さん なのだ
  
 太田その2そして設計事務所建築家の己れに対しても 設計屋さん 時には センセイ だ

 いつの頃からか 工事現場では己れは職人さん達よりも年上になっているので 先生 と呼ばれても気にならないのだが それでも やくざの親分の雇われ浪人のような気がして己れは センセイ と呼ばれるのは嫌いだ
 

 建築現場で大工さん 設計屋さん と呼び合うのではその会話は単なる仕事の要件以上にはなかなか深まらない

 職種の呼び方で始まるお互いの会話からは お互いの異なる職能の力をぶつけ合いながら そしてお互いの人間性をぶつけ合いながら 住宅建築をつくりあげてゆく充実感 造る喜びを感じることはできないのではないか

 そこで 名前を教えてよ と己れはきりだす

 名前の漢字を聞き それが少しでもわかりにくければそれを口実に広げている図面の余白に書いてもらう

 そして己れも自己紹介をする  

 己れが 大工さん と呼んでいる間は 己れは 設計屋さん と呼ばれる
 それではお互い人間性のある触れ合いにはならない

   己れのほうから Nさん と呼びかければ 木村さん と云われるようになって くるものだ
 名前でお互いを呼ぶようになってくればお互いの人間味は少しずつわかってくる

 このKさんの住宅建築現場では Nさんは宮大工の家で修業したこと その修行したことに誇りをもっていること  がわかってくる
 己れも修業時代を思い出しながらその話をしたりする

 お互いこの住宅建築現場で各々の職能にプライドをもってのぞんでいることがわかってくると  おぬしやるではないか と認識し合えて  この住宅を造る 充実感 を 住宅設計に携わる者 住宅施工に携わる者 が共に持ことが出来たのではないかと思っている


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どうして住宅はどれも違う形をしているのか?ヨットの 自由な世界 との関係は?をご覧下さい


skimura16jp at 10:26コメント(0) 

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