2011年05月

2011年05月30日

[SKJ]■世界キリスト教情報■第1062信

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(週刊)       2011年5月30日(月)   第1062信 ☆
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           = 目 次 =
     ▼『国際カリタス』にバチカンの意向注入
     ▽教皇、『国際カリタス』総会出席代表と接見
     ▼教皇、新福音化推進評議会コンサルタント10人任命、「ネオ」の
      キコ氏も
     ▼スコットランド教会が同性愛教職問題で神学委設立
     ▼聖書協会世界連盟理事会議長にジンマー牧師
     ▼英国国教会が超教派関係の報告を電子書籍に
       ▼《短信》
       ▼《メディア展望》

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◎『国際カリタス』にバチカンの意向注入

 【CJC=東京】カトリック教会の救援・開発関係165団体で組織している
『国際カリタス』は5月23日、ローマで創設60周年記念第19回総会を開催、
代表約300人が参加した。『国際カリタス』がカトリック的な特質を失ってい
る、としてバチカン(ローマ教皇庁)が懸念を露わにしている中での開催となっ
た。バチカンの懸念が表面化したのは、レスリー=アン・ナイト総主事の再任に
反対の姿勢を示したことにある。
 総会は24日、任期4年の会長にホンジュラス・テグシガルパ大司教のオスカ
ル・ロドリゲス=マラディアガ枢機卿(68)を約4分の3の信任により再選し
た。
 総会報告で同枢機卿は、レスリー=アン・ナイト総主事の働きを賞賛した。同
総主事再選立候補に対してバチカン(ローマ教皇庁)が反対していたことが、加
盟団体に「痛み」を感じさせた、と遺憾の意向を示した。
 総会は26日、後任総主事にフランスの加盟団体『スクール・カトリーク』の
ミシェル・ロイ氏(56)を選出した。
 バチカン国務長官タルジチオ・ベルトーネ枢機卿は開幕に当たって、カトリッ
ク教会の救援・開発連合体は、キリスト教色を明確に打ち出すべきだ、と説教し
た。
 「教会の慈善活動は、キリストの行いと同様、緊急なものであっても、人たち
の物質的な欲求に応えることに限定されてはならない」と言う。「人道的援助は、
キリスト教の独自性から離れ、全ての人を喜ばそうと“中立的”なアプローチを
採用するようになると、緊急の目標に到達した場合でも、男女双方に彼らの十分
な尊厳に叶った立派なサービスを提供出来ないという危険を冒すことになる。そ
うなると、意に反しなくても、援助する側は援助を受ける人たちの、他の関係性
とか社会問題への接近といった物質的な性向を助長するようになる」と語った。
「一言で言えば、教会は単に慈善を行わなければならないのではなく、キリスト
がされたように為さねばならないのだ」と言う。
 またバチカンの説教師ラニエロ・カンタラメッサ神父は「隣人を愛する人が全
部キリストを愛してはいない。しかしキリストを愛する人は、皆隣人を愛する」
と語った。
 会長のロドリゲス=マラディアガ枢機卿は、「聖座との間で、国際カリタスの
法的神学的な二重の性格について建設的な対話」が進められている、と述べた。
枢機卿は、バチカンの総主事再任反対が「苦情を招いた」とし、しかし「彼女が
達成したことは継続されなければならない。わたしたちには、強力な事務局と指
導者がこれまで以上に必要だ」と付け加えた。
 また枢機卿は、カトリックの独自性を強調することは、改宗を意図するもので
はない、と指摘した。
 枢機卿は、2月以来、国務省との対話が進められている、とし、2015年の
次期総会までの『国際カリタス』の地位や暫定規則を次の執行委員会と教皇が採
択するよう提案した。□

◎教皇、『国際カリタス』総会出席代表と接見

 【CJC=東京】バチカン放送によると、教皇ベネディクト16世は、5月2
7日に閉幕した『国際カリタス』総会に出席した各国代表300人と接見した。
 教皇は、「国際カリタスは普遍的な側面を持っているが、教会法上の法人でも
あるので、聖座(バチカン)もその活動を追跡し、その人道的、慈善活動、その
記録が使徒座と教会に完全に適合しているか確認するため監督する責任がある」
と語った。□

――――――――
◎教皇、新福音化推進評議会コンサルタント10人任命、「ネオ」のキコ氏も

 【ローマ=CJC】教皇ベネディクト16世は5月23日、『新福音化推進評
議会』(議長リノ・フィシケラ大司教)のコンサルタント10人を任命した。
 同評議会は、世俗主義に直面している、主にヨーロッパ諸国での福音伝道推進
を目的に2010年10月設立された。
 今回の10人の中で5人はモンシニョール・フェルナンド・オカリズ(オプス
デイ属人区長代理)、キコ・アルグエイオ氏(新求道共同体共同創始者)など各
種教会運動体の指導者、5人がフランソワ=ザビエル・デゥモルティエ(教皇庁
立グレゴリアン大学学長)など専門家。4人は女性。□

――――――――
◎スコットランド教会が同性愛教職問題で神学委設立

 【CJC=東京】スコットランド教会(長老派)はエジンバラで開催した総会
で5月23日、ゲイとレスビアンの教職志願者受け入れの件で、「同性間関係に
ある人の訓練と聖職任命受け入れに関する停止措置撤廃をさらに検討する」ため、
新たに「神学委員会」を設置することを351票対294票で採択した。
 停止措置は2009年、アバディーンで男性の同伴者と同棲していたスコット
・レニー氏の任命に関する論議の結果定められたもの。問題検討のため特別委員
会が設立され、「さらに調査が必要」とする報告書が総会に提出されたもの。
 総会はまた2009年以前に任命された牧師、執事には現任教会に留まること
も、希望するなら他の教区に異動することも認めることを決めた。
 長時間に及ぶ総会審議の後、「2013年総会に提案するため神学委員会を設
立、牧師が民法上の結合関係を祝福すること、またその場合に礼典を執行するこ
とへの良心の自由を持つべきか、について検討する」との声明が発表された。
 ENIニュースによると、デービッド・アーノット総会議長は、「包容を検討
するための一つの方向だが、新しい神学委員会がこの問題について報告すること
になっており、決定が行われたわけではない」と報道陣に語った。□

――――――――
◎聖書協会世界連盟理事会議長にジンマー牧師

 【CJC=東京】聖書協会世界連盟(UBS)は5月17日、英ロンドン近郊
のミセンデン・アビーで開催した理事会で、新理事会議長にブラジル・ルーテル
派牧師のルディ・ジンマー氏を選出した。
 ジンマー氏はブラジル聖書協会に20年にわたり協力、2005年以来、専務
理事を務めている。神学教授でポルトガル語のほか、英語、スペイン語、ドイツ
語もこなす。
 UBSは1946年設立、聖書の翻訳、出版、配布の活動を強化するため、加
盟147協会の相互協力を展開している。□

――――――――
◎英国国教会が超教派関係の報告を電子書籍に

 【ロンドン=CJC】英国国教会の超教派問題連絡組織『アングリカン・コミ
ュニオン・ネットワーク・フォア・インターフェイス・コンサーンズ』が5月2
3日、電子書籍「寛大な愛=福音の真理と対話への召し=異宗教間関係に関する
英国国教会の神学」を刊行した。
 2008年の報告に掲載されたものを収録、聖書研究、祈祷、質問や討議のた
めのリンクも張られている。文章に加え、ビデオ、録音なども利用出来るように
する、と発行元のアングリカン・コミュニオン・オフィス(ACO)は言う。□

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≪短信≫CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。

≪欧州≫
▽5月25日から7月29日まで、欽定訳聖書刊行400年記念展がランデス宮
殿で開催。
▽スコットランド教会(長老派)も同性愛教職受け入れに一歩。
▽聖書教会世界連盟(UBS)理事会議長にブラジル・ルーテル派牧師のルディ
・ジンマー氏を選出。
▽2011年度のマイケル・ラムゼイ賞はデービッド・ベントリー・ハート著
『無神論者の誤解』に。
▽英国国教会とカトリック教会国際委員会(ARCIC)が5月27日終了。
▽『オプスデイ』の指導者ハビエル・エチェバリア司教が5月14日、35人を
司祭に叙階。
▽教皇が新福音評議会コンサルタントを任命した中に新求道共同体の創設者キコ
氏も。

≪北米≫
▽ユダヤ教互助組織『ブナイ・ブリス』は新総裁にアラン・J・ジェイコブス氏
を5月22日選出。
▽米ルーテル派の女性牧師の先駆け、コンスタンス・パーヴィ氏が5月21日死
去。

≪中南米≫
▽国際エキュメニカル平和コンボケーション閉幕。

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 《メディア展望》

 =カトリック新聞(5月29日)=http://www.cwjpn.com
★長期的支援 視野に=関係者集い「サポート会議」=東日本大震災=仙台
★信教の自由と政教分離=福岡=憲法20条を学ぶ=司教ら講師にシンポジウム
★福島・双葉町から迎えた家族を支える=さいたま教区サポートセンター
★関東のフィリピン出身信徒=宮城の同胞と交流
★心のケアチーム 始動=信徒ホールに喫茶コーナー=岩手・釜石教会のボラン
ティア拠点

 =キリスト新聞(5月28日)=http://www.kirishin.com
★阪神・淡路の経験生かせ=「手をつなごう東北―兵庫」=宗教者らが情報共有
のネットワーク
★祈りの灯籠=“気持ちを『かたち』に”
★救援対策基金活用に力入れ=日基教団
★東日本大震災から2カ月=カトリック麹町教会=追悼と再生願う『祈りの集い』
★日基教団大阪教区=大谷隆夫牧師起訴に抗議声明

 =クリスチャン新聞(5月29日)=http://jpnews.org
★「ここに遣わされた」=教会のない宮城・山元町で=震災直後の学校へ赴任 
生徒ケア
★伝道するに時がある=今は遺族・被災者らの悲嘆ケアを=仙台の宗教者ら「心
の相談室」開設
★被災教会の牧会者セミナー=パーパス・ドリブン=蔵王で初開催
★クリスチャン臨床心理士らがフェイスブックに情報を集約
★家族天に送った平安 基に=ユーオ-ディア=毎月チャリティ

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2011年05月23日

[SKJ]■世界キリスト教情報■第1061信

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(週刊)        2011年5月23日(月)   第1061信 ☆
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           = 目 次 =
     ▼世界の改革派が戦略計画採択
     ▼中国「地下教会」が全人代委員長に「宗教の自由」請願
     ▼関係改善にはバチカンの行動必要、と中国
     ▼子どもの保護で国際アムネスティがバチカン批判
     ▼『カリタス急行』が注目の中、煙あげて出発
     ▼イエスが洗礼を受けた現場に巡礼急増
     ▼あのホーキング博士が天国を否定
     ▼5月21日に「推挙」はなかった!?
       ▼《短信》
       ▼《メディア展望》

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◎世界の改革派が戦略計画採択

 【ジュネーブ=CJC】改革派教会世界共同体(WCRC)は執行委員会を5
月5日から12日までジュネーブで開催、『2011~17年戦略計画』を採択
した。
 同計画は、ユース・リーダーシップ(青少年指導)、地域レベルで教会団体と
の連係強化に焦点を絞り、改革派神学と正義への関心とのつながりを目に見える
ものにしようと呼び掛けるもの。
 「変革の精神は、改革派教会の地球規模の『家族』にわたっている。今は傷つ
き破壊された世界の求めに応えようとの努力に焦点をあてる時だ。全部出来るわ
けではない。やるべきことを選び、それをきちんとやれるように準備する時だ」
とジェリー・ピレー議長は言う。
 今回の戦略計画は、2010年6月のWCRC創設以来、作成を進めて来たも
の。カナダ合同教会のオメガ・ブラ氏が計画チームをリード、マレーシア、ウル
グアイ、北アイルランド、米、南ア、カナダの代表が参加している。
 戦略計画はコミュニケーション(意思疎通)の重要性を指摘しているが、それ
は改革派教会の伝統に立つ加盟教会であること、ジェンダー(性)、経済・環境
問題について地域の教会団体と協働することなどを指している。
 計画採択に際して、セトリ・ニョミ総幹事は、「加盟教会や重要関係団体が取
り組むべき優先課題をスタッフが選択するのに役立つ」と語った。
 ニョミ氏の指摘は、ジュネーブの本部スタッフが手薄なことも関係する。5月
末で正義と連帯担当幹事を退任するパトリシア・シーラッタン=ビスノース氏の
後任も今年後半に決まるまでは空席のままだ。
 財務報告でゴットフリード・ローハー会計は、神学教育、ジェンダージャスチ
ス(性における正義)、ミッション(宣教)などの分野への募金は手ごたえがあ
るが、組織の基本会計は、スイス・フラン建てで行うこともあって収入が目減り
し苦境にある、と指摘した。
 加盟教会で負担金を3年以上未納の所が60ある。執行委員会は、負担金未納
について督促に応答しない教会を加盟停止にするという規定の適用を決定した。
 執行委員会は2011年度予算を承認したが、それは全加盟教会が負担金を納
入することを前提としたもの。
 WCRCは、昨年6月に世界改革教会連盟(WARC)と改革派エキュメニカ
ル教会(REC)が合同結成した。加盟230教会。信徒数は8000万人。□

――――――――
◎中国「地下教会」が全人代委員長に「宗教の自由」請願

 【CJC=東京】中国政府が認可していない「家の教会」は「地下教会」と呼
ばれるが、全国の牧師たちがこのほど全国人民代表大会(全人代)の呉邦国(ウ
ー・パンクオ)委員長に宛て、北京の守望教会に対し行われている抑圧の調査、
解決や宗教の自由への保障を求め、連盟で請願書を送った。
 米国に本拠を置く中国の人権監視団体『対華援助協会』(CAA)は、請願を
「悪化する現在の中国地下教会の状況を変化させ、中国人民共和国憲法で保証さ
れた宗教の自由を確固たるものとするための新たな章に突入する歴史的な機会の
到来」と見ている。この様な動きは、中国共産党政権60年の歴史で初めての動
きという。□

――――――――
◎関係改善にはバチカンの行動必要、と中国

 【CJC=東京】中国が、バチカン(ローマ教皇庁)との関係改善にはバチカ
ンが「明確な行動」を起こす必要がある、と要求している。
5月18日、サンピエトロ広場で行われた一般接見で、教皇ベネディクト16世
は全世界のカトリック者に、共産党当局からの「圧力」にも関わらず中国の司教
がローマとの関係断絶を拒否するよう祈ることを呼び掛けた。
 これに対し、中国外務省の姜瑜報道官が「わたしたちは、中国が宗教信仰の自
由を実践しており、中国のカトリック教会が継続的に発展していることをバチカ
ンがはっきりと認識することを期待している」と記者会見で語った。同報道官は、
バチカンが「明確な行動を通じて両国関係の発展のための状況を作り出してほし
い」と期待していると付け加えた。□

――――――――
◎子どもの保護で国際アムネスティがバチカン批判

 【CJC=東京】『国際アムネスティ』が2011年人権報告書で聖座(バチ
カン)を「子どもの保護に関する国際的な義務を十分に果たしていない」と批判
していることが明らかになった。バチカンは国連『子どもの権利条約』締約国。
 報告書は「過去数十年にわたって聖職者によって行われた子どもへの性的虐待
は増加しており、これら犯行に正しく対応せずに来たこと、犯行がさまざまな国
で発生し続けている」と指摘する。「そのような失策には、加害者に対し適正な
捜査をせず、その地位から異動だせないこと、捜査当局に協力しないこと、被害
者へ正当な賠償を行わないことも含まれる」という。□

――――――――
◎『カリタス急行』が注目の中、煙あげて出発

 【CJC=東京】バチカン市国の駅から5月21日、『カリタス急行』が蒸気
機関車に牽引されて出発する、との予告はメディアの関心を呼んだだけでなく、
乗車希望者も殺到、救援団体『カリタス』関係者を喜ばした。
 しかし「なぜ汽車なのか」。その疑問に答える間もなく、担当者オスカル・ア
ンドレス・ロドリゲス・マラディアサ枢機卿は7号車に乗り込んだ。
 1962年には当時の教皇ヨハネス23世がアッシジ訪問に際し利用したこと
を思い出させるが、枢機卿はくつろいだ雰囲気。トンネルに入ると煙が遠慮なく
車内に立ち込める中で、創立60周年の第19回総会を記念してカリタスが『カ
リタス急行』運行を考え出したか、説明する。
 「汽車はさまざまな努力の結晶だ。それはレールだけでなく1両ずつ続く客車
でもある。神の愛が隣人への愛となれることのシンボルだ。今カリタスには客車
165両が連結されているが、それは165国のカリタスが巨大なカリタス連合
を結成していることを意味する」と言う。
 『カリタス急行』を一目見ようと集まった親子、さらには大使や司教、司祭を
整理するのに警備陣も汗だく。出発時刻の午前10時が近づくと、運転士や機関
士は下車して膝まづき、祝福を祈った。それから所定の位置に着き、汽笛一声、
『カリタス急行』は煙と蒸気をはきながらバチカン市国の城壁に沿って走り出し、
午後12時13分、陽光の中、列車はウンブリア州の古都オルヴィエトに到着し
た。□

――――――――
◎イエスが洗礼を受けた現場に巡礼急増

 【CJC=東京】イエスがバプテスマのヨハネから洗礼を受けたのはヨルダン
川。推定される現場、西岸のカシール・アル・ヤフドを世界中から巡礼が訪れて
いたが、中東紛争の中でイスラエル軍の軍事監視区域となり、地雷を敷設して一
般人の立ち入りを制限していた。それから40年、地雷が撤去され環境整備が進
んで、現地を訪れる巡礼が急増している。
 ユダヤ教にとっても現地は、エジプトから脱出したイスラエル人が「約束の地」
にたどり着いた所とされている。
 2010年は約6万人が訪れたが、これは2004年の3倍にあたる。さらに
11年は4月までですでに4万4000人を数えている。
 一方、ヨルダン政府観光局は東岸こそイエスの洗礼の場所と宣伝している。教
皇ベネディクト16世は2009年にヨルダン側を訪問したが、現場の確定につ
いては言及を避けた。□

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◎あのホーキング博士が天国を否定

 【CJC=東京】英国の宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士が5月1
6日、有力紙『ガーディアン』とのインタビューで、天国について「暗闇が怖い
人間のための架空の世界」と述べ、宗教の根幹を成す概念を改めて否定した。
 同博士は1988年、著書『ホーキング、宇宙を語る』で「神というアイデア
は宇宙に対する科学理解と必ずしも相いれないものではない」と記していた。
 2010年の『ホーキング、宇宙と人間を語る』では、「宇宙創造の理論にお
いて、もはや神の居場所はない」と述べている。
 今回のインタビューで、博士は21歳の時に発症した運動ニューロン疾患との
闘いにも影響されていると語った。「脳はコンピューターのようなもの。部品が
壊れれば動作しなくなる。壊れたコンピューターには天国も来世もない。天国は、
暗闇を恐れる人間のための架空の世界」と語っている。□

――――――――
◎5月21日に「推挙」はなかった!?

 【CJC=東京】米カリフォルニア州オークランドのキリスト教系ラジオ・ネ
ットワーク『ファミリー・ラジオ』のハロルド・キャンピング主宰者(89)は、
5月21日午後6時に、大地震とともに神に選ばれた地上のキリスト教徒が天に
挙げられる「携挙」が起きるという「最後の審判」の予言をしていた。ネットワ
ークは全米66放送局を始め国際的にも展開している。同局のサイトにもメッセ
ージが掲出された。
 キャンピング氏の言動は米国メディアの関心を引き、中にはそれを信じて準備
を始めた人もいた。仕事を辞めてしまい、手遅れにならないうちに悔い改めるよ
う通行人を説得した人、自費で大量の告知板を掲出する人も。逆に見納めとばか
りに、家族全部でナイアガラの滝などの見物に出掛けたり、クレジット・カード
で高額の買い物をする人もいた。
 ニューヨークでは交通関係の労働者だったロバート・フィッツパトリック氏
(60)が、14万ドル(約1120万円)を投じて地下鉄車両内や屋外に広告
を掲載した。また当日はタイムズ・スクエアでリーフレットを道行く人に手渡し
しながら現地時間の午後6時に「審判」の始まるのを待ち構えていた。時間が来
ると、「なぜだ…」と絶句、時計に見入っていたという。
 一方でキャンピング氏の言動に反発する動きも盛んで、首都ワシントンで携挙
が起こらないことを祝う「世界の終わりパーティー」の計画も発表された。
 当日『ファミリー・ラジオ』は、審判の日とは関係のない音楽などを流し、2
1日を過ぎても同局からは何も発表は無く、同氏の所在は不明。同州アラメダに
ある自宅のベルは押しても応答がない。オークランド本部のドアには「事務所は
閉鎖中」と掲示があったという。抗議に訪れる人よりもメディアの数が多かった。
 有力紙ワシントン・ポストによると、失望した信奉者が自殺しないようホット
ライン電話も設けられた。
 キャンピング氏は1994年にも携挙が起こると予言していたという。マヤ歴
が2012年に地球の滅亡を予言していると主張する人も存在するなど、「最後
の日」への関心は絶えない。ただ日時を指定された場合、時差をどのように考慮
するのか、米国東部標準時の21日午後6時は、日本などではすでに22日にな
っているのだが…。□

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≪短信≫CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。

≪アジア≫
▽女性信者に対する準強姦の罪に問われた韓国籍の牧師(62)に水戸地裁土浦
支部が無罪判決。

≪欧州≫
▽教皇ベネディクト16世が5月21日、国際宇宙ステーションのクルーと交信
した。教皇は、バチカン(ローマ教皇庁)の書斎でテレビモニターに映しだされ
た12人のクルーと会話した。イタリアの宇宙飛行士ロベルト・ヴィットリ氏は、
教皇から寄贈された銀メダルを無重力状態で浮かぶ様子を披露した。

≪中米≫
▽世界教会協議会主宰の『国際エキュメニカル平和コンボケーション』(IEP
C)がジャマイカのキングストンで5月18日開幕。
▽世界教会協議会は『国際エキュメニカル平和コンボケーション』(IEPC)
会議をウエブ上で中継放映。

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 《メディア展望》

 =カトリック新聞(5月22日)=http://www.cwjpn.com
★教皇代理、被災地を訪問=「主イエスと全教会が皆さんと」
★教皇ヨハネ・パウロ2世列福感謝ミサ=日本の教会も 喜び共に
★被災地の臨時診療所=福岡・聖マリア病院が支援=延べ80人の医療関係者ら
参加=岩手・陸前高田市
★カトリック医師会=被災者への募金生かし=各地で支援続ける
★「警察 頼りにならず」=エジプト=司教、暴力事件後に語る

 =キリスト新聞(5月21日)=http://www.kirishin.com
★東日本大震災=日本クリスチャンアカデミー関東が現地報告会
★教文館セミナー「死にどう備えるか」=“葬儀は牧会の務め”
★東京基督教大学、公共福祉研究センターで創設でシンポ=市民の手で新しい
「公共福祉」を
★カトリック東京教区=支援活動一本化=ボランティアセンター設立
★前教皇ヨハネ・パウロ2世「福者」に

 =クリスチャン新聞(5月22日)=http://jpnews.org
★J+PASSION Tokyo 2011=災害だからこそ開催=「すべて
を神に」信仰の決心100人
★復興の第一歩=「荒野」で礼拝
★危機に打ち勝つ復活の命=震災後の首都圏イースター「恐れを変え活かす力」
宣教
★ゴスペルの力を被災者に=アーティストら「東北応援団」団結式
★最期まで不屈の文書宣教=カナダでマクビーティー氏記念会

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2011年05月16日

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(週刊)        2011年5月16日(月)   第1060信 ☆
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            = 目 次 =
     ▼カトリック教会にラテン語ミサが本格的に復活か
     ▼バチカン福音宣教省新長官にフィローニ大司教
     ▼米長老教会が同性愛教職を容認
     ▼中国のキリスト者に資格のある聖職者必要、と政府高官
     ▼バチカン駅から5月21日、『カリタス急行』出発
     ▼プーチン首相を聖人に?とロシアの新興宗教
       ▼《短信》
       ▼《メディア展望》

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◎カトリック教会にラテン語ミサが本格的に復活か

 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)教理省が全世界のカトリック司教
に向けて5月13日、伝統主義のカトリック者のために、昔ながらのラテン語に
よるミサを司祭が執行することを許可するとの教皇自発教令に、賛否に関わらず
従うべきだという指示『ウニヴェルサエ・エクレシアエ』を出した。
 1962年から65年にかけて行われた第2バチカン公会議では、ミサを現地
語で行うように定めたが、それまでのラテン語によるミサも特例として行って良
いとの教皇自発教令が2007年に出されている。今回の指示はそれを再確認し、
さらに強化したもの。
 第2バチカン公会議の決定にも関わらず、伝統主義の保守派はラテン語ミサの
実施を要求、その指導者が1988年に前教皇ヨハネ・パウロ2世によって破門
されている。現教皇ベネディクト16世は2005年の着座以来、伝統主義者の
声に耳を傾け、それに応える形で教令を07年に発した。
 「指示」は、教皇自発教令が破門された伝統主義者への応答であるだけでなく、
多くの信徒からの正当な要求に対する応答であり、典礼尊厳を増進し、カトリッ
クの教義の継続性を確実にする手段でもある、としている。
 今回の「指示」に困惑する司教もいる。ラテン語でミサを行える司祭が少なく、
現実に伝統主義の信者が望んだとしても、日程の中にラテン語ミサを入れること
が出来ない、と頭を抱える。バチカンからの調査に回答した司教は僅か3分の1
だったと当局者がもらしたほどだ。
 ラテン語ミサは、懐古趣味で堅苦しく、時代に合わせて第2バチカン公会議が
行った改革を後戻りさせるもの、とするカトリック者も多い。□

――――――――
◎バチカン福音宣教省新長官にフィローニ大司教

 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は5月10日、バチカン(ローマ教
皇庁)福音宣教省長官イヴァン・ディアス枢機卿の定年を理由とした引退願いを
受理、後任に国務省総務局長官代理フェルナンド・フィローニ大司教を任命した。
 また教皇は、国務省総務局の新長官代理(総務局長に相当)として、駐キュー
バ教皇大使ジョヴァンニ・アンジェロ・ベッチウ大司教を任命した。バチカン放
送が報じた。
 フィローニ大司教は1946年、イタリア・マンドゥリア生まれ。70年、司
祭叙階。2001年、司教叙階。国務省総務局長官代理となる以前に、フィリピ
ン、イラクの教皇大使を務めた。
 ベッチウ大司教は1948年、イタリア・パタッダ生まれ。1972年、司祭
叙階。2001年、司教叙階。□

――――――――
◎米長老教会が同性愛教職を容認

 【CJC=東京】米長老教会(PCUSA)が、33年にも及ぶ論議の末、同
性愛教職を容認することになった。これまで同派の教規は、教職になる条件とし
て「誠実な結婚」か「貞潔な独身」を要求していたが、これを削除することにな
り、教職、長老などに公然同性愛者や婚外同棲をしている人も就任出来るように
なった。
 同派総会で撤回案はこれまで3回承認されていたが、施行に至るには構成して
いる173中会の過半数の批准が必要で、これまでは満たされなかった。それが
5月10日、これまで批准反対だったミネアポリス、セントポール両市を管轄す
る『トゥインシティーズ中会』が賛成205、反対56、棄権3で批准、過半数
に達したもの。今回は19中会が反対から批准に回った。
 ただ各中会は、公然同性愛者の教職・長老任命の可否を独自に決定出来る。一
方すでに任命している中会もある。今回の決定で、教会の中には離脱したり、任
命否定を決めた中会への転入を検討する動きも出そうだ。
 米国の主流プロテスタントで同性愛教職を受け入れたのは、聖公会、福音ルー
テル教会、合同キリスト教会に次いでPCUSAが4番目。会員数200万のP
CUSAに比べ少数教派のPCAは、女性の教職任命も禁止している。
 主流プロテスタントでも合同メソジスト教会、さらにカトリック教会、南部バ
プテスト会議、末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教会)などの大教派は
いずれも同性愛聖職を容認しない構え。その信徒総数は1億人近いのに対し、容
認4教派の信徒は1100万人弱と推定される。□

――――――――
◎中国のキリスト者に資格のある聖職者必要、と政府高官

 【CJC=東京】中国のキリスト者には、社会の発展に貢献出来る資格のある
聖職者が必要だ、と政府国家宗教事務局の王作安(ワン・ツォアン)局長が5月
13日語った。
 「かつては、キリスト教は外国の宗教として扱われていたが、今わたしたちは、
キリスト教を自分たちのものとして扱っている。キリスト者は多数いるものの、
聖職者が不足しちる。発展的な働きを進める資格のある聖職者が見つからない」
と、ケニア聖公会(英国国教会)首座のエリウド・ワブカラ大主教とナイロビで
会見した際に語ったもの。
 同局長のアフリカ訪問は初めて。今回は12日から24日までの日程でケニア、
ウガンダ、南アを訪問、10人が随行している。訪問の目的は聖公会、『南半球
アングリカン共同体』と中国の教会との関係強化。聖公会側は、中国側が国家と
宗教の共存について学びたいと希望している、と明らかにしていた。
 ワブカラ大主教は、このほど聖公会では保守的な『グローバル・アングリカン
・フューチャー・カンファレンス』(GAFCON)議長に選出された。「中国
の教会を南半球の活動に積極的に参加・介入してもらうために招待した」として、
中国の教会はGAFCONとの協力に関心を示している、と語っている。
 中国はケニアに道路、住宅、スポーツ施設建設のため資金、資材、専門家派遣
など様々な協力をしている。大主教は、「道路など開発部門での政府間協力は大
きいが、倫理的側面が立ち遅れていることを懸念している」と言う。
 局長ら一行は、ケニアの3日間の滞在中、教会、ケニア聖書協会、職業技術学
校、セントポール大学やスラム地区のコミュニティセンター、孤児院などを訪問
した。□

――――――――
◎バチカン駅から5月21日、『カリタス急行』出発

 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)には鉄道の駅がある。サンピエト
ロ大聖堂の上からだと誰でものぞくことが出来るが、「教皇のプラットホーム」
と呼ばれるホームも普段は使われていないし、駅に入る線路は扉で閉ざされてい
る。それが5月21日には扉が開けられ、午前10時、バチカン駅から蒸気機関
車に牽引されて客車5両の『カリタス急行』が出発する。
 カトリック教会系の救援組織『国際カリタス』が募金活動の一環として打ち出
したイベント。
 代表のロベルト・J・ヴィティヨ神父は「創設60周年記念総会を控えて、普
段はありえないことで、非常に喜ばしい」とバチカン放送に語った。
 客車5両への乗車希望を受け付けるが、寄付も求められる。行く先はローマ北
方約100キロの古都オルヴィエート。帰路は、バチカン駅ではなくローマの有
名な終着駅『スタチオーネ・テルミーニ』に午後7時半到着の予定。
 カリタス関係では、これまでにも救援物資が北イタリアなどの被災地に向け、
特別仕立ての列車が「教皇のホーム」から出発したことはある。□

――――――――
◎プーチン首相を聖人に?とロシアの新興宗教

 【CJC=東京】使徒パウロの生まれ変わりとして、ロシアのウラジーミル・
プーチン首相を崇める宗教が登場した、とAFP通信が報じている。
 ロシアの週刊誌『ソベセドニク』の報道を紹介したもので、ロシア西部ニジニ
ー・ノブゴロドに拠点を置くこの宗教は、元鉄道職員で前科のある「聖母フォテ
ィーナ」と名乗る女性が率いている。
 この創始者によると、「聖書によると使徒パウロは最初は軍の司令官だった。
プーチン首相もKGB時代には邪悪なことをしていたが、大統領になってからは
パウロのように聖なる精神で満たされ、自分の仲間たちを導くようになった」と
言う。信徒の数は報じられていない。
 『ソベセドニク』誌の取材に、ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、「こう
いう宗教集団は聞いたこともない。彼らがそれほどまでに首相の仕事を高く評価
しているとは素晴らしい」と、驚きを持って受け止めたものの、「しかし大事な
十戒の一つも覚えておこう。『誤った偶像を崇拝してはならない』」と付け足し
た。
 AFP通信によると、プーチン氏に対する尊敬を示すグループや組織はロシア
に多く、さらにプーチン氏について歌ったポップスや、プーチン・ブランドのウ
ォッカ、プーチン氏をテーマにしたクラブ・パーティーまで登場している。□

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≪短信≫CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。

≪アジア≫
▽米キリスト教救援団体「サマリタン・パース」主宰者フランクリン・グラハム氏
が5月10日、北朝鮮を訪問。
▽北朝鮮最高人民会議常任委員会の金永大副委員長は5月12日、平壌の万寿台
議事堂で、同国訪問中のフランクリン・グラハム牧師と一行と会見した。

≪中東≫
▽イスラエルとパレスチナ自治区やシリア、レバノンなどとの境界で5月15日、
パレスチナ人のデモ隊が越境しようとしてイスラエル軍と衝突、少なくとも13
人が死亡。
▽カイロ・マスペル地区のコプト教会に5月15日深夜、イスラム教徒に襲撃さ
れ、負傷者100人。

≪欧州≫
▽2012年のロンドン五輪を伝道の好機と捉える教会やキリスト教団体の数は
史上最高になりそうだ。
▽英国国教会からカトリック教会への転会進み、ペンテコステには司祭50人誕
生か。

≪米州≫
▽米カトリック週刊誌『クライシス』は2007年に休刊したが、このほどオン
ライン版として再刊する。
▽米大衆伝道者ビリー・グラハム氏(92)は肺炎で入院していたが、5月15
日退院、自宅に戻った。
▽米国では聖書関係のアプリケーション(ソフトウエア)がスマートホンの普及
に沿って急成長している。
▽『ニュー・クリスチャン・ミュージック』(NCM)の創設者ポール・デービ
ス氏が5月6日死去。67歳。
▽シカゴ・マコーミック神学校校長にフランク・ヤマダ氏(44)。アジア系で
は初めて。

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 《メディア展望》

 =カトリック新聞(5月15日)=http://www.cwjpn.com
★ヨハネ・パウロ2世列福=強く寛容な信仰の故に
★列福、本当にうれしい=「平和への愛実践されたパパ様」=アグネスチャンさ

★さいたま教区のベトナム人信徒ら=避難所で炊き出し=福島=「日本に恩返し
したかった」
★さいたま教区サポートセンター=「傾聴」で研修会
★子を放射能から守れ=福島でネットワーク発足

 =キリスト新聞(5月14日・休刊)=http://www.kirishin.com

 =クリスチャン新聞(5月15日・休刊)=http://jpnews.org

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2011年05月09日

[SKJ]■世界キリスト教情報■第1059信

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(週刊)        2011年5月9日(月)   第1059信 ☆
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            = 目 次 =
   ▼カイロでコプト教徒とイスラム教徒が抗争
   ▼革命支援するな、とグレゴリオス3世総主教
   ▼週刊誌タイムの表紙に×印付きオサマ・ビンラディン
   ▼根本的な改革だけが教会を救う、とキュンク氏講演
   ▼ウガンダの同性愛活動家が人権擁護賞を受賞
   ▼米福音派出版協の『キリスト教書賞』に『ボンフェッファー』
     ▼《短信》
     ▼《メディア展望》

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◎カイロでコプト教徒とイスラム教徒が抗争 

 【CJC=東京】エジプトの首都カイロのインババ地区で5月7日、キリスト
教コプト教会信徒とイスラム教徒の間で抗争が発生、国営テレビによると、10
人が死亡、232人が負傷した。 
 「サラフ主義者」と呼ばれるイスラム原理主義の群衆数百人がコプト派聖メナ
教会に押し掛け、イスラム教に改宗したコプト教聖職者の妻が行方不明になった
が、「教会が女性を誘拐した」ためと抗議、これにコプト側が反発、信者が教会
を守るために集合した。 
 問題の女性が同日、衛星テレビに出演し、改宗していないと述べたため、イス
ラム教徒側が憤りを強め、衝突に発展した。 
 双方は銃を撃ち合ったり、火炎瓶や石を投げた。同教会ともう1カ所の教会が
放火された。ただ双方が協力して消火に努めたとの情報もある。 
 英公営BBC放送によると、190人が逮捕され、200人が軍事法廷で裁判
に掛けられる、という。 
 イスラム教国エジプトで、国民の10%弱がコプト教信者。国内での宗教対立
は近年、増加傾向にある。カイロでは3月にも両教徒の衝突があり13人が死亡
している。ただ一連の抗争は、宗教間の対立ではなく、反革命勢力による扇動と
の見方もある。
 エッサム・シャラフ首相はバーレーンとアラブ首長国連邦訪問を中止、事態収
拾のため8日、緊急閣議を招集した。□

※関連短信
▽聖メナ教会のエルミナ主任司祭はAFP通信に、死者のうち少なくとも5人は
コプト教徒だ、と語った。

――――――――
◎革命支援するな、とグレゴリオス3世総主教 

 【CJC=東京】メルキト典礼カトリック教会のグレゴリオス3世総主教が、
西側指導者に中東を揺さぶっている一連の革命を支援するべきではない、と警告
した。 
 「わたしたちアラブ諸国は革命への備えもなければ、ヨーロッパ的な形態をモ
デルとした民主主義への備えもない。アラブ世界に無条件に革命を奨励しないこ
とを求める」と、このほど西側指導者に送った書簡で、総主教は述べている。
 総主教の出身地シリアでは、政府が大衆デモに反発、数百人を殺害している。
 メルキト典礼カトリック教会に属す信徒は約160万人。□

※関連短信
▽『国際キリスト教コンサーン』(ICC)は、シリアでこのところイスラム教
過激派の主導する反政府勢力がキリスト者を襲撃する事件が続発している、と報
じた。バシル・アサド大統領辞任を要求する抗議に参加するか、国外脱出を迫ら
れている、という。
▽ビンラディン殺害、地域の教会には脅威。パキスタン政府に保護要請。

――――――――
◎週刊誌タイムの表紙に×印付きオサマ・ビンラディン 

 【CJC=東京】米週刊誌タイムが5月20日特別号表紙でオサマ・ビンラデ
ィン容疑者を掲載、その顔に血の色でバツ印を付ける、と発表した。 
 同誌88年の歴史の中では、1945年5月7日号のアドルフ・ヒトラー、サ
ダム・フセイン(2003年4月21日号)、アブ・ムサブ・ザルカウィ(20
06年6月21日号)に次ぐ4回目。□

――――――――
◎根本的な改革だけが教会を救う、とキュンク氏講演

 【CJC=東京】カトリック教会は深刻な末期症状にあり、正直な診断と根本
的な治療が必要だ、とカトリック神学者ハンス・キュンク氏が5月2日、ミュン
ヘンの『リテラトゥールハウス』で行われた、自著『教会はまだ救えるか』を紹
介する講演の中で語った。世界教会協議会系のENIニュースが報じた。
 キュンク氏は、最も率直に発言するカトリック神学者の1人。現教皇ベネディ
クト16世とは、かつてチュービンゲン大学で共に教えていた経緯がある。19
71年、教皇の不謬性を問題にしたことで、カトリック神学を講じる資格「ミッ
シオ・カノニカ」を剥奪され、それ以後はチュービンゲン大学のエキュメニカル
神学の教授になった。
 キュンク氏は、教会の病気は最近の性的虐待スキャンダルに留まるものではな
い、と言う。
 米国のカトリック教会は会員の3分の1を失ったとして「アメリカのカトリッ
ク教会は、理由を追求して来なかった。どこの組織であれ、会員の3分の1を失
ったら、その理由を知りたいと思うだろう」と言い、さらにドイツの司教の8割
が改革を歓迎している、と語った。
 講演会場は、かつて教皇ベネディクト16世が司教をしていたミュンヘン・フ
ライシング教区にある。ほとんどが高齢の聴衆に向かって、キュンク氏は「この
本を書きたくはなかった。今も『わたしの教会』である教会に、批判的な出版物
を献じるのは楽しいことではない」として、ミサ執行の際にラテン語ではなく現
地語を使うといった、様々な方法で60年代初期に教会を改革した第2バチカン
公会議の精神に示された道を、教皇が進むよう希望する、と語った。
 しかし教皇ベネディクト16世は、第2バチカン公会議とは距離を置き、「世
界規模に広がった聖職者による性的虐待と対決できなかった。教皇は、本質的に
は中世の典礼、神学、教会規則に叶った人物」と言う。
 性的虐待問題が表面化してから再燃してきた独身論議に関して、キュンク氏は
「ローマ・カトリック教会は最初の1000年間、独身制なしで存在し続けてき
た」として、司祭・司教に結婚を認めることに強く賛成している。
 キュンク氏はもう一度、「教会はまだ救えるか」と問いかけ、数百万人ものキ
リスト者の期待に応えようとする教会のビジョンを捨ててはいないが、いくつか
の条件が満たされなければならない、と語った。
 改革に当たっては、キリスト教的急進論、普遍性と一貫性が必要だとして、
「希望をあきらめることはなかったし、これからも希望を持ち続ける」と言う。
□

※関連短信
▽典礼改革には伝統尊重すべし、と教皇ベネディクト16世。

――――――――
◎ウガンダの同性愛活動家が人権擁護賞を受賞

 【CJC=東京】ウガンダの同性愛活動家カシャ・ジャクリーヌ・ナバゲサラ
氏が人権擁護のためのマーティン・エナルズ賞を受賞した。同賞は、国際アムネ
スティの初代総幹事を記念して設定されたもの。
 英国国教会のクリストファー・セニョンジョ引退主教は5月6日、今回の受賞
が、アフリカ東部諸国の少数派の権利擁護に貢献するものとして、「わたしたち
の立場を支持し、わたしたちの苦難を理解する人が存在することを知った」と世
界キリスト教協議会系のENIニュースに電話で語った。
 一方、保守派教会指導者は、今回の受賞者は英雄ではなく、授賞が「不名誉な
基盤」の上に行われた、と批判している。同性愛は悪であり、聖書とアフリカ社
会では否定されている、という。□

――――――――
◎米福音派出版協の『キリスト教書賞』に『ボンフェッファー』 

 【CJC=東京】米福音派キリスト教出版協会(ECPA)は、2011年度
の『キリスト教書賞』に、エリック・メタクサス著『ボンフェッファー=牧師、
殉教者、預言者、スパイ』(トーマス・ネルソン社)を選定した。同書はノンフ
ィクション部門で選定されている。 
 トーマス・ネルソン社の『キリスト教書賞』受賞は3年連続。 
 2010年3月の刊行以来、ボンフェッファーの著作はECPAトップ50、
ニューヨーク・タイムズなどの選択でもリスト入りしており、ワシントン・ポス
ト、パブリッシャーズ・ウイークリー、ウォールストリート・ジャーナルなどで
も取り上げられた。 
 『キリスト教書賞』の受賞書は次の通り。 
▽聖書部門=『HCSB・スタディ・バイブル』(ジェレミー・ロイヤル・ハワ
ード他編、B&Hパブリッシング・グループ) 
▽聖書研究部門=『ゾンダーバン・イラストレーテッド・バイブル・バックグラ
ウンズ・コメンタリー=旧約聖書』(ジョン・H・ウォルトン編、ゾンダーバン
社) 
▽児童書部門=『アクション・バイブル』(セルジオ・カリエロ絵、ダグ・モー
ス編、デービッド・C・クック社) 
▽フィクション部門=『オールモスト・ヘブン』(クリス・ファブリー著、ティ
ンダル・ハウス出版社) 
▽インスピレーション部門=『ユー・チェンジド・マイライフ』(マックス・ル
カード著、トーマス・ネルソン社)□ 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
≪短信≫CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。

≪アジア≫
▽人権団体『国際アムネスティ』が、北朝鮮の政治犯収容所では公開処刑や拷問
が行われ、十分な食料を与えられず餓死する人も多いとの証言を集めた報告書を
発表した。
▽ベトナム政府は少数民族モン族で盛んなキリスト教カルト集団を伝統的なキリ
スト教のように見せかけようとしている、と米宣教通信コンパスが報じた。

≪太平洋≫
▽豪トゥンバ教区のウイリアム・モリス司教をバチカンが5月2日解任。女性と
既婚男性の叙階に賛成。

≪中東≫
▽トルコのエルトゥグルル・グンナイ文化相が5月3日、東部のアルメニア典礼
教会の修復計画を発表。周辺の緊張緩和が狙いか。

≪欧州≫
▽バチカン(ローマ教皇庁)衛兵34人の新入隊ミサが5月6日行われた。
▽バチカン美術館が、7月15日までの毎週金曜日、午後11時閉館する、と開
館時間延長を発表。
▽教皇ベネディクト16世は、第34代『教会博士』の称号をアヴィラの聖ヨハ
ネ(1499~1569)に贈る模様。
▽モスクワに正教会200カ所新設計画は遅滞なく、とセルゲイ・ソビアニン市
長。
▽カンタベリー大主教ローワン・ウイリアムズ氏が、この1月カトリック教会に
転会した主教2人の後任を5月5日任命。
▽スペイン・ヴァレンシアの引退司教アグスティン・ガルシア・ガスコ枢機卿が、
前教皇ヨハネ・パウロ2世の列福式に列席するため訪問中のローマで5月1日、
心不全のため死去。80歳。

≪北米≫
▽米下院のチャプレンにパトリック・コンロイ神父(イエズス会)が選ばれた。
▽米ニューヨーク州のヒックスビル高校が、キリスト教クラブの設置申請を却下。
▽米合同メソジスト教会は監督会議会長の役割を再検討するとの提案を5月4日
の監督会議で採択。
▽米ジョージア州ブルーミングデールのニューハーベスト国際宣教団のケネス・
テレル前牧師(46)が20万ドル(約1600万円)横領したことを5月4日
認めた。
▽米オハイオ州トレドのセントラル合同メソジスト教会が市中心部に「ゲイであ
ることは神の贈りもの」との広告を掲げた。
▽自動車事故で死去したデービッド・ウィルカーソン牧師の葬儀が5月2日、テ
キサス州タイラーで行われた。雑誌『カリスマ』の発行者スティーブ・ストラン
グ氏は、同誌最近号で特集を組む計画を明らかにした。

≪南米≫
▽ブラジル政府は同性間の「結合」を認可すべき、と連邦最高裁。
▽メノナイト世界会議は、次期総幹事にボコタのセザル・ガルシア氏を任命。南
半球出身者では初めて。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
《メディア展望》

 =カトリック新聞(5月8日・休刊)=http://www.cwjpn.com

 =キリスト新聞(5月9日)=http://www.kirishin.com
★宗教者の使命を確認=宗派超え「脱原発フォーラム」=内藤新吾氏“公開討論
の場を”
★真生会館カトリック学生センターが報告会=「生きている瓦礫」を前に
★夫婦でリードオルガン修理15年=オルガニストに講習会も=伊藤信夫 園子
夫妻
★教皇=イタリア放送番組で質問に回答=「わたしも自問している」
★混乱の中、各地でイースター

 =クリスチャン新聞(5月8日)=http://jpnews.org
★復興へ復活の力=被災地で希望告げるイースター礼拝
★統一地方選=国立市長選・関口博さん惜敗=流山市長選・井崎善治さん3選
★災害後の心のケア 相次ぎセミナー=被災地牧師らに疲れの色
★広島宣教協力会=被災地の学校に図書送る=伝道集会を復興支援コンサートに
★相模原牧師会=共同牧会ケアで災害支援=被災地牧師家族の痛み受け止め

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2011年05月02日

[SKJ]■世界キリスト教情報■第1058信

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(週刊)        2011年5月2日(月)   第1058信 ☆
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             = 目 次 =
   ▼前教皇ヨハネ・パウロ2世、カトリック教会の「福者」に
   ▽前教皇、福者認定まで6年余は史上最短
   ▽前教皇の「列福」祝おうとバチカンに大群衆
   ▼エジプトも監視リストに、米『国際宗教の自由委』
   ▼米竜巻被害復興へボランティアが支援
   ▼北朝鮮で6月食糧枯渇か、米『サマリタンズ・パース』
    ▼《短信》
    ▼《メディア展望》

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◎前教皇ヨハネ・パウロ2世、カトリック教会の「福者」に

 【CJC=東京】前教皇・神のしもべヨハネ・パウロ2世(在位1978年1
0月~2005年4月)を、カトリック教会で最高位の崇敬対象「聖人」の前段
階である「福者」とする列福ミサが5月1日午前、イタリアとポーランドの大統
領はじめ約90カ国の政府代表が列席し、バチカン(ローマ教皇庁)で行われた。
 教皇ベネディクト16世が、サンピエトロ広場でミサを司式、この中でヨハネ
・パウロ2世を「福者」と宣言した。
 列福ミサはラテン語で行われた。前半部分の列福の儀式では、ローマ教区司教
代理アゴスティーノ・ヴァッリーニ枢機卿がヨハネ・パウロ2世を福者の列に加
える旨を願い出る式文を述べ、続いて前教皇の人となりを紹介した。
 教皇は、ヨハネ・パウロ2世の列福を宣言。その記念日を教会の典礼暦で10
月22日とすると発表、大聖堂正面に掲げられた新福者の肖像が除幕された。1
00万人を超した会衆からの拍手が長く続いた。
 ミサ終了後、教皇は大聖堂に入り、中央祭壇前に安置された福者ヨハネ・パウ
ロ2世の棺に祈りを捧げ、この後、る教会関係者、巡礼者たちの列が続いた。
 バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇はミサの説教で、6年前、この
聖ペトロ広場でとり行われたヨハネ・パウロ2世の葬儀を回想、その時、深い悲
しみはもとより、それを上回るさらに大きな感謝の念が世界を包んだことを想起
した。
 6年前、すでに人々はヨハネ・パウロ2世の聖性の香りを感じ、尊敬をいろい
ろな方法で表してきたが、「今日、その日は早く訪れました。ヨハネ・パウロ2
世は福者となりました」と、教皇は語り、ヨハネ・パウロ2世自身が命名した
「神のいつくしみの主日」であると同時に、聖母月である5月の初日、また労働
者聖ヨセフを記念するこの日に、前教皇の列福を祝うことができた摂理を留意し
た。
 「ヨハネ・パウロ2世は、その信仰の証し、愛、使徒的な勇気、また豊かな人
間性をもって、キリスト者であること、教会に属すること、福音を語ることを恐
れないようにと、世界中の信者たちを助けた」と教皇は述べ、「真理を恐れるな。
真理は自由を保証する」ということを教えながら、キリストを信じるための力を
再び信者たちに与えたヨハネ・パウロ2世の教会への偉大な貢献を賞賛した。
 ミサの福音朗読中、「見ないのに信じる人は、幸いである」(ヨハネ20・2
9)というイエスのこの言葉が説くものは「信仰の幸い」であると指摘しながら、
教皇はヨハネ・パウロ2世の強く寛大で使徒的な信仰、神から受け取った信仰の
恵みを教会のために捧げ尽くしたその生き方を指摘した。
 教皇は、ヨハネ・パウロ2世が「恐れてはいけません。キリストに扉を開いて
ください」という、すべての信者たちに投げかけた言葉を自ら最初に実行し、社
会・文化・政治・経済をキリストに向かって開きながら、神から汲み取った超人
的な力をもって、くつがえすことはできないと思われた世の潮流に立ち向かって
いったと、振り返った。
 そして、ヨハネ・パウロ2世は神の民を3千年期に導く道のりの中で新しい未
来、神の未来への指針を人々に示しながら、マルクス主義や発展至上主義が失わ
せた希望の力をキリスト教精神をもって取り戻し、人間の完成、正義と平和の構
築を目指しながら新しい時代の到来を生きるよう励ましていったと述べた。
 教皇は1982年に教理省長官としてローマに着任して以来、ヨハネ・パウロ
2世の協力者として過ごした23年間を思い起こされ、前教皇の常に深く祈る姿
勢、苦しみの神秘を身をもって証しした生き方、キリストに完全に一致した謙遜
さから受けた、深い感銘を語った。
 「幸いなるかな、愛するヨハネ・パウロ2世よ、なぜならあなたは信じたから
です。神の民の信仰をどうか天国から支え続けてください」と教皇は説教の最後
に祈った。□

◎前教皇、福者認定まで6年余は史上最短

 【CJC=東京】前教皇ヨハネ・パウロ2世「列福」は、2005年に死去し
てからわずか6年余りで福者に列せられた。「列福」までには死後数十年かかる
のが通例。列福に関する審議自体、少なくとも死後5年後に始まるのが慣習とさ
れていた。
 今回、前教皇死去2カ月後の05年5月末にベネディクト16世は審議開始を
決めた。前例としては、カルカッタの聖母と言われ、ノーベル平和賞も受賞した
マザー・テレサ(1997年死去)がいる。
 審議に当たるバチカン(ローマ教皇庁)列聖省は、世界から前教皇にまつわる
「奇跡」の候補217件を集め、フランスのシモン・ピエール修道女(50)に
起きた事例を選んだ。同修道女は長く前教皇と同じパーキンソン病を患ったが、
本人と同僚たちが死んだ直後の前教皇に向かい治癒を祈ったところ、突然完治し
たという。前教皇がもたらしたかどうかは証明不能だが、奇跡と認められた。
 前教皇は在位期間が約四半世紀と長く、東西冷戦終結前後に平和と宗教間対話
を強く訴えたことで知られる。訪問先も104カ所に及ぶ。81年には広島を訪
れ「戦争は人間の仕業だ」とする「平和アピール」を発表している。またイラク
戦争に反対するなど積極的にバチカン外交を展開した。
 カリスマ性に富む人柄に、信者が圧倒的支持したことも評価されたと見られる。
□

◎前教皇の「列福」祝おうとバチカンに大群衆

 【CJC=東京】前教皇ヨハネ・パウロ2世を「福者」とするミサに参加しよ
う、とサンピエトロ広場に集まった信者・観光客は100万人を超えた。150
万人との報道もある。
 前教皇の肖像画や出身国ポーランドの旗を掲げた人も多数見られた。教皇ベネ
ディクト16世が前教皇を福者に認定、サンピエトロ大聖堂の正面に掲げられた
前教皇の肖像画が除幕されると、群衆から大きな拍手とイタリア語で「サント・
スビト(直ちに聖人に)」の声が巻き起こった。
 バチカンにこれほど多くの信者が集まるのは、前教皇の葬儀が営まれた200
5年以来のこと。ローマ市内のホテルはいずれも満員で、宿泊費も高騰した。主
な教会は祈りのために前夜に開放、前教皇の母国ポーランドなどからは、広場に
泊まり込む信者もいた。
 早朝から信者たちがサンピエトロ広場に詰めかけ、ローマ市警察は広場から半
径500メートル以内への立ち入りを禁止し、周辺各所に設置した巨大スクリー
ン前に誘導した。赤十字などの救護所も開設された。
 バチカン(ローマ教皇庁)は、参列できない信者のために、インターネットの
ミニブログ「ツイッター」や交流サイト「フェイスブック」に専用ページを開設
し、式典の様子を生中継した。
 前教皇は1978年にローマ教皇に選ばれた後まもなく、旧ソ連の共産圏下に
あった故国ポーランドを訪れた。それが、後にポーランドの共産主義政権を崩壊
させる原動力になったといわれる。1日にはかつてポーランドの首都だったクラ
クフにも5万人あまりの信者が集まった。□

――――――――
◎エジプトも監視リストに、米『国際宗教の自由委』

 【CJC=東京】米国の『国際宗教の自由委員会』は2011年版報告書を4
月28日発表した。今回初めて、コプト派キリスト者など宗教少数派への暴力行
為が続発するエジプトを、宗教の自由を侵害する国、と認定した。米政府の「特
に監視が必要な国」のリストに載せるよう提案している。
 同委員会のレオナード・レオ委員長は、エジプトがホスニ・ムバラク前大統領
が2月に辞任して以来、政府の抑止策にも関わらず、暴力行為が減少していない、
と指摘する。
 エジプトのほか、「特に監視が必要な国」として、同委員会はビルマ、中国、
エリトリア、イラン、イラク、ナイジェリア、北朝鮮、パキスタン、サウジアラ
ビア、スーダン、トルクメンスタン、ウズベキスタン、ベトナムを上げている。
 さらに「要監視国」としてはアフガニスタン、ベラルーシ、キューバ、インド、
インドネシア、ラオス、ロシア、ソマリア、タジキスタン、トルコ、ベネスエラ
を上げている。
 「宗教的少数派だけでなく多数派宗教の中の少数派に対する暴力的攻撃がある
のに、多くの国では見逃されている。これは国家による直接的な抑圧と同様、宗
教の自由を危うくするもの」と同委員長は指摘している。
 同委員会は1998年、超党派の独立機関として設立された。米国以外の国で
の思想、良心、宗教、信仰の自由状況を監視し、政策提案を行う。米国務省は、
独自に国際的な宗教の自由に関する報告書を発表するが、同委の提案には必ずし
も拘束されない。□

――――――――
◎米竜巻被害復興へボランティアが支援

 【CJC=東京】米南部で4月27日発生した竜巻と暴風雨の死者は、アラバ
マ、ミシシッピー、テネッシー、ジョージア、バージニア、ケンタッキーの6州
で350人に上っている。米史上最悪の竜巻被害は1925年3月に発生、死者
は747人とされているが、今回の竜巻はこれに次ぐ死者を出した。
 バラク・オバマ大統領は30日、惨状から立ち直るためには「長い道のりがか
かるだろうが、被災した米国民たちを私たちの記憶と祈りに留め置かねばならな
い。今後の厳しい数か月間、あるいは数年間、彼らを支える必要がある。連邦政
府はそれを実行する、と明言しておきたい」と述べた。
 犠牲者の確認作業が続けられる中、がれきなどの撤去作業が開始されたが、復
旧作業は長期化すると見込まれている。
 被災した州の当局は、ボランティアによる支援を全国に呼びかけた。捜索およ
び復興作業の後、数カ月間にわたりボランティアによる支援活動が必要となると
みられている。
 著名な大衆伝道者ビリー・グラハム氏が設立した『緊急救援チーム』は、竜巻
襲来直後にバーミンガムに到着、同市と近くのタスカルーサの被災者を見舞った。
 プレストン・パリッシュ副会長は「被災者に、キリストが顧みてくださること、
わたしたちも祈り、傍にいるyことを知ってほしかった」と語った。
 救世軍アラバマ・ルイジアナ・ミシシッピ軍区は給食10部隊、連絡1部隊を
動員した。さらに配食トラックや移動キッチンなど22移動給食部隊が1日当た
り2万食を野外給食出来るよう配備した。ケンタッキー・テネッシー軍区の移動
給食部隊はテネッシー州のチャタヌーガとクリーブランドで被災者に給食してい
る。□

――――――――
◎北朝鮮で6月食糧枯渇か、米『サマリタンズ・パース』

 【CJC=東京】米キリスト教系支援団体『サマリタンズ・パース』は4月2
7日、北朝鮮の一部地域で、不作のため2カ月以内に食糧が底をつく恐れが高い
と警告した。AFP通信が報じた。
 2月に北朝鮮を訪問した米5団体の一つ『サマリタンズ・パース』のケン・ア
イザックス副代表は、米シンクタンク『アメリカンエンタープライズ研究所』で
開かれたセミナーで、厳冬で穀物生産が最大半減しており、すでに草や葉、木の
皮などを食べている人びともいたと指摘。「われわれの訪問した地域の多くで、
6月半ばに食糧が尽きると考えられる。われわれの現地調査によれば緊急支援が
必要なのは確かで、もし支援がなければ年内に人びとは餓死するだろう」と語っ
た。□

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≪短信≫CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。

≪アジア≫
▽ベトナム総選挙にカトリック司祭3人が立候補。教会の規制を無視した。
▽米中人権対話が4月27~28日、北京で開催された。米国側は、反体制活動
家や人権派弁護士の弾圧について「強い懸念を抱いている」と述べ、この問題は
米中関係の妨げになる可能性もあると指摘した。中国外務省は、米国の問題提起
は「内政干渉」であるとの見解を示した。
▽米ラジオ・フリー・アジアによると、2月から行方が分からなくなっていた中
国の法学者で人権活動家の滕彪氏が4月29日、北京の自宅に戻った。縢氏は当
局に拘束されていたとみられ、米中人権対話でも米側が懸念を表明していた。
▽中国地下カトリック教会のリ・ホンギェ洛陽司教が復活徹夜祭の最中、心臓麻
痺で死去した。

≪欧州≫
▽バチカン(ローマ教皇庁)行政庁次官のフェルナンド・フィローニ大司教が福
音宣教省長官に近く任命される、と伊紙ラスタンパのバチカン担当アンドレア・
トルニエッリ記者が予測している。現長官イヴァン・ディアス枢機卿が75歳の
誕生日を迎え、引退必至と見られるため。

≪アフリカ≫
▽ツツ大主教の新刊『神はキリスト者ではない=危機の時代に真実を語る』 。
▽英国国教会(聖公会)の保守派大主教が『グローバル・アングリカン将来会議』
(GAFCON)を4月25~28日、ナイロビで開催、ケニアのエリウド・ワ
ブカラ大主教を首座主教協議会議長に選出した。

≪北米≫
▽バラク・オバマ米大統領は5月1日、オサマ・ビンラディン氏が殺害されたと
発表。
▽カトリック修道会『キリスト教修士会』北米支部が、会員の性的虐待問題から
自己破産申請。
▽米フラー神学校が聖書研究に『共通英語聖書』(CEB)を採用。
▽ニューヨークのタイムズスクエア教会創設者のデービッド・ウィルカーソン牧
師がテキサス州で4月27日、自動車を運転中、対抗車線にはみ出しトレーラー
と衝突、即死した。79歳。同乗していたグエン夫人とトレーラー運転手は病院
に搬送された。
▽クリスタル・カテドラルのオーケストラ・メンバーが給料が半減されたことに
不満を持ち、「職場放棄」した。
▽サイエントロジー教会がハリウッドの映画スタジオを購入。

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《メディア展望》

 =カトリック新聞(5月1日)=http://www.cwjpn.com
★「闇が深いほど光は明るい」=復活徹夜祭で 仙台教区・平賀司教
★仙台教区司祭団=被災後の教区方針 承認=「新しい創造」基本計画
★震災被災者への慰めと希望願う=教皇「復活祭メッセージ」
★創立60余年の支援法=宮城・気仙沼=幼稚園が地域拠点に
★シスターズ・リレー=震災復旧に陰で協力=交代で修道女派遣=現地のボラン
ティア支える

 =キリスト新聞(5月2日・休刊)=http://www.kirishin.com

 =クリスチャン新聞(5月1日)=http://jpnews.org
★「現地の声聞き続けて」=対応 時に負担に=「自己満足」支援に警鐘
★十字架塔が地域復興の希望の光に=単立シーサイド・バイブル・チャペル
★キングス・ガーデン源流30年=筑波を模範に 広がった50施設=高齢者→
障害者、夢は幼児施設も
★震度7の栗原市 被災教会が救援拠点に=不登校生らも「与える側」
★韓国教会が日本災害対策=教派を超えて共同窓口

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