2011年06月

2011年06月27日

[SKJ]■世界キリスト教情報■第1066信

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(週刊)       2011年6月27日(月)   第1066信 ☆
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            = 目 次 =
     ▼中国楽山教区で教皇非承認の司教叙階へ
     ▼「今後も独自に司教叙階」と中国国家宗教局
     ▼中国で司教40人以上、教皇承認なしに叙階か
     ▼中国『家の教会』指導者が権利研修
     ▼教会の将来は開発途上国に!
     ▼米ニューヨーク州も同性間の結婚認める
     ▼北アイルランドで宗教勢力が大規模衝突
       ▼《短信》
       ▼《メディア展望》

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◎中国楽山教区で教皇非承認の司教叙階へ

 【CJC=東京】中国四川省楽山のカトリック教会教区は、聖ペトロ聖パウロ
の聖日6月29日にパウロ・レイ・シイン神父を新司教を任命する。
 バチカン(ローマ教皇庁)に近い教会筋は、レイ神父は、教皇の承認を受けて
おらず、「教会法上、今後も承認を得られない」と語っている。中国政府公認の
司教協議会も、事態の重要性は認識しているのに、教会の伝統と教会法の侵害を
認めるのは異常なこと、と言う。
 「わたしたちとしては、中国の開かれた教会当局が候補者の適格性について、
さらに検証し、教会の利益のため、今後さらに違法叙階を行わないよう、新指導
者を任命するに当たって、司牧的配慮や福音を口実にすべきではない。また教会
の原則を無視して教会の問題を他の目的のために利用すべきではない」と同筋は
語っている。
 司祭の中には、レイ神父が教皇から叙任されていないことを知って、叙階式典
に出席すべきか悩んでいる人もいる。また叙階が行われることが分かれば、教会
の前で阻止行動に出る、と言う人もいる。
 司教や教区司祭の中に6月21日、四川省成都司教候補者のシモン・リ・ジガ
ン神父の葬儀に出席後、帰宅していない人がいることが明らかになった。叙階式
典への出席を強要されているのではないか、とも見られている。
 レイ神父は中国天主教(カトリック)愛国会の副議長で、最高権力機構『人民
政治協商会議』のカトリック代表。2010年、教区司祭16人、修道女4人、
神学生1人、信徒10人の投票で27人を支持を受け選出された。□

――――――――
◎「今後も独自に司教叙階」と中国国家宗教局

 【CJC=東京】北京で先ごろ行われた会議で、国家宗教局の最高幹部が教会
指導者に、中国は今後も独自に司教叙階を断固行う、と語ったと伝えられる。楽
山教区でマタイ・ルオ・ドゥシ司教が2009年に死去して以来、四川省では省
内5教区の中でイビンのヨハネ・チェン・シゾン司教(94)以外、空席になっ
ている。
 6月9日に行われる予定だった河北省武漢の漢口教区での教皇非承認の司教叙
階式典は、直前になって取り消された。
 今回の楽山司教叙階は、聖座(バチカン)が承認していない司教の叙階に教会
法上の制裁を科すとの宣言を初めて適用することになる可能性がある。
 中国本土の司祭の1人は、違法な叙階式典に参加して破門された司教によるミ
サを、司祭は共に執行してはならず、信徒は出席してはならない、と聖座が宣言
すべきではとして、「多くの司教、司祭は中国政府と聖座の双方の歓心を買おう
としている。罰則が重いことを知れば、考え直すと思う」と言う。□

――――――――
◎中国で司教40人以上、教皇承認なしに叙階か

 【CJC=東京】ENIニュースによると、中国の公認カトリック教会は6月
23日、教皇ベネディクト16世の承認を得ずに司教40人以上の叙階を行う、
と発表した。
 中国天主教(カトリック)愛国会の報道担当が、教会は40教区以上で司教選
任の「緊急課題に直面している」とし、「遅滞なく」実施する計画だ、と語った。
国営新華社通信が報じた。
 この所、バチカンと北京政府は、暗黙のうちに司教選任に合意していた。しか
し昨年11月、ヨセフ・グォ・ジンツァイ神父が教皇の承認なしに成都司教に叙
階された際、バチカンは「悲しむべき話し」としている。
 6月初め、漢口司教の叙階が予定されていたが、これは直前になって取り消さ
れた。その際、バチカンの声明は、「緩和された状況」を理由に破門しない、と
発表した。□

――――――――
◎中国『家の教会』指導者が権利研修

 【CJC=東京】米国の中国人権監視団体『対華援助協会』によると、同協会
が主催して浙江省杭州で6月14~16日に行われた訓練セミナーに、北京や河
北省、山西省、吉林省、山東省、四川省、湖南省、内モンゴル自治区などから
『家の教会』指導者40人が自分たちの法的権利の守り方を学ぶため参加した。
 これまでは、抑圧に抵抗して地下に潜行する一方のように見られていた『家の
教会』だったが、同協会会長のボブ・フー牧師は、政策評価と訴訟を通じて基本
的権利を守るために憲法初め中国の法令を活用して権利維持運動を通じて勇気付
けられる教会が増えている、と語った。
 中国の法体系の中で保護を求めることは「歩みは遅くとも、最も建設的で害が
最少の方法である」と言う。中国の法制度はなお独立性を欠いており、裁判所は
教会の事件の判断を回避したがる傾向が強い。
 香港カトリック教会のヨハネ・トン・ホン司教は、中国が宗教を、国家の安寧
と調和に影響を与える潜在的存在と見なしており、それがプロテスタントの『家
の教会』が抑圧される理由だとしている。ただ都市部では『家の教会』が盛んに
なり、当局からの登録要請を拒否している中で、教育のある中間層を引き付けて
いる、と言う。
 トン司教は、最近の人権弁護士や活動家への迫害について、その多くがキリス
ト者であることとつながりがあり、1989年以来の最悪の人権抑圧だ、と指摘
している。□

――――――――
◎教会の将来は開発途上国に!

 【CJC=東京】米ワシントンに本拠を置く『ピュー調査センター』の調査で
は、開発途上国の福音派プロテスタントは、教会の将来について楽観的だが、先
進国では悲観的。
 調査内容を見ると、「南半球」では福音派指導者の71%が自分たちの教会が
5年以内にさらに成長すると信じている一方、「北半球」では55%が横ばいか
悪化する、と感じている。同様に開発途上国の58%が福音派は社会的影響のあ
る存在となったとしているのに、先進国では66%が影響は薄まっている、と言
う。□

――――――――
◎米ニューヨーク州も同性間の結婚認める

 【CJC=東京】米ニューヨーク州議会の上院で6月24日、同性カップルの
結婚を認める法案が通過、アンドリュー・マーク・クオモ知事(民主党)が署名
した。同性カップルに州レベルで異性婚カップルと同等の権利を付与する内容で、
7月24日に発効する。同性婚を認めるのは、コネチカット、アイオワ、マサチ
ューセッツ、ニューハンプシャー、バーモントの各州と首都ワシントンに次ぐも
の。
 米国では、同性愛者の権利をどこまで認めるかが、少数派の社会的な平等につ
ながる指標とされている。人口規模が大きいニューヨーク州で同性婚が実現する
ことで、来年の米大統領選でも、連邦レベルの問題として争点になると見られる。
 ニューヨークでは26日、同性愛者ら性的少数者らの誇りをうたう毎年恒例の
パレードがマンハッタンの5番街を行進した。
 クオモ知事もパレードに参加。記者団に、同州の進歩的な政策は全米の手本に
なると語った。
 CNN放送によると、カトリック教会の「合法化反対」運動を率いてきたティ
モシー・ドーラン大司教は、同性愛者らへのメッセージを問う質問に「皆さんを
愛している。ニューヨークの人々全員の健康と幸福を祈っている」と答え、自身
らの立場は「同性愛反対」ではなくて「結婚制度支持」だと強調した。□

――――――――
◎北アイルランドで宗教勢力が大規模衝突

 【CJC=東京】北アイルランド・ベルファスト東部のプロテスタント地区に
はさまれたカトリック地区ショートストランド付近で6月20日、両勢力の大規
模な衝突が発生した。衝突3日目の22日夜は武装警察が展開し大きな衝突はな
かったが、にらみ合った200人ほどが石や瓶などを投げ合うなど、ここ数年で
最悪の宗派間抗争となった。
 北アイルランド警察は、英国による統治存続を望み和平プロセスに反対してい
るプロテスタント系武装組織『アルスター義勇軍』の東ベルファストのグループ
が衝突の発端と非難している。□

――――――――
≪短信≫CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。

≪アジア≫
▽中国の不動産開発業者が広東省に、オーストリア中部の世界遺産、ハルシュタ
ットをまねた村を建設していることが分かり、“本家”の村民から怒りの声が上
がっている。AP通信。
▽宣教団体『CWM』は、事務所をロンドンからシンガポールへ移動する。

≪欧州≫
▽エチェガレイ枢機卿、30年ぶりにロシア訪問。正教会首脳と交流。
▽教皇ベネディクト16世の専用車もハイブリッドに。環境保護を強調か。
▽英国国教会保守派が6月22日、新組織AMIEを結成。
▽バチカン(ローマ教皇庁)は、ラテラン大聖堂への巡礼、観光客のガイド用に、
アイポッドを6月24日から試験的に貸し出した。祈りを捧げる人のため、と言
う。
▽敬虔な信者とは言えない、英国のジーン・マクドナルドさんが心不全で死去、
30分後に「復活」。本人は「教会に行く」と。デイリー・メール紙報道。
▽6月に入ってウズベキスタンでは、キリスト者への抑圧強化、と世界福音同盟。
▽英国国教会が、同性愛聖職者に「独身」を守るように、との指針発表。

≪アフリカ≫
▽エチオピア西部アセンダボで、キリスト教会を襲撃したイスラム教徒500人
以上に3~18カ月の禁固刑。
▽少女を経済的な理由から、「結婚」の形をとって売却する例が、アフリカ各国
でなお続出。

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 《メディア展望》

 =カトリック新聞(6月26日)=http://www.cwjpn.com
★高松の諏訪司教 叙階=教区の再生と一致へ 共に
★2011年度 定例司教総会=震災対応を決議=「聖母マリアへの祈り」確定
★「司教の集い」で=日本の教会の方向性と福音宣教の今後話し合う
★「基地のない沖縄を」=宗教者の集い結成=キリスト教、仏教から呼び掛け人
★被災したグループホーム=補助金で“壁”=宮城・気仙沼

 =キリスト新聞(6月25日)=http://www.kirishin.com
★被災者と“共に歩こう”=日本聖公会東北教区=仙台に支援オフィス=地域教
会の活動支える
★広島教区に前田新司教=カトリック
★第35回キリスト教美術展=作品通し信仰を告白=東京・銀座
★横浜でB&A+チャリティー展=“神への畏れと隣人愛”
★エチオピアからユダヤ人のイスラエル「帰還」進む

 =クリスチャン新聞(6月26日)=http://jpnews.org
★欧州脱原発の源流デンマーク=荒廃から自然エネルギーで回復、背景にユグノ
ーの信仰
★政治家が一致団結できるよう=3か月目の3・11超教派一致祈祷会で祈り要

★一緒に祈る日=最大の人災は無関心=「復興の道を知る神に聴こう」
★元仙台ラブリ聖書教会牧師=藤本光悦氏をパワハラ提訴=被害者支援の牧師ら
「納得する和解を」
★「伝道は内なる神の解放」=クレイグ・カックス氏=新しい日本人伝道提言

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2011年06月20日

[SKJ]■世界キリスト教情報■第1065信

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(週刊)       2011年6月20日(月)   第1065信 ☆
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            = 目 次 =
     ▼カトリック・ルーテル・メノナイトが3方向対話へ
     ▼英国国教会とメソジスト教会が一致強化へ
     ▼家事労働者に関する条約をILO採択
     ▼英妊娠中絶反対団体がBBC放送を厳しく批判
     ▼バチカンが『聖ピオ10世会』復帰に一歩か
     ▼米でカトリック教会での結婚式減少
     ▼携帯電話で牧師・宣教師を訓練
       ▼《短信》
       ▼《メディア展望》

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◎カトリック・ルーテル・メノナイトが3方向対話へ

 【CJC=東京】ルーテル世界連盟は6月9~14日、常議員会をジュネーブ
のエキュメニカル・センターで開催した。常議員会は11日、2012~17年
戦略計画を採択、また最終日の14日、ローマ・カトリック教会、メノナイト世
界会議との間で3方向の協議を行なう計画を承認、3派から各4人の代表による
対話委員会設立をマルチン・ユンゲ総幹事に提案した。
 常議員会は、加盟教会と、対話委員会へのルーテル派代表を選出するに当たっ
て性、地域、他派との親密度、問題意識などを検討することを求めた。またルー
テル・ペンテコステ国際委員会への準備を進め、経過を次の評議会で報告するよ
う、ユンゲ総幹事に求めている。
 次回常議員会はジュネーブで来年6月14~20日に開催される。今回リベリ
アのA・エリヤ・ジナ常議員(29)にスイスがビザを発給せず、出席出来なか
った。スイス政府が態度を変えない場合、開催場所変更も想定されている。同常
議員はのビザ発給拒否は、個人的な事情というより内戦による混乱が影響してい
る、と見られる。□

――――――――
◎英国国教会とメソジスト教会が一致強化へ

 【CJC=東京】英国国教会とメソジスト教会の指導層は、一致強化への協力
を将来、より積極的に推進するように、との要請を受けた。
 ENIニュースによると、国教会連絡事務所が6月16日発表した声明は、一
致推進のため2003年のメソジスト教会との「カベナント」(協約)で設けら
れた合同遂行委員会(JIC)が、伝統と宣教をもっと広範に協力して行なうと
の提案を盛り込んだ報告書『カベナントに於ける前進』を作成した、と発表した。
報告書は、今夏に開催される両派の総会で審議される。JICの役割は「カベナ
ントの遂行をモニター、推進する」こと。
 英国各地での両派協力の進展度合いは様々。「2003年を振り返ってみると、
両派の関係が密接になり、わたしたちの協約が英国における教会一致に前向きな
影響を与えるということに疑いはなかった」とJICのピーター・ホウドル共同
議長は語る。
 「わたしたちのエキュメニカル精神を力付けるものは善いもの、すばらしいも
のであるが、両派の間の結び付きは、メソジスト教会で聖職についた人が、アン
グリカン教会で完全に認知される、とわたしが思い描いているものには決してな
らないだろう」とケント州スタリーのメソジスト教会牧師のヒュー=ナイジェル
・シーハン氏。「わたしを正当な聖職者とアングリカンが見ない限り、40年前
にラムゼイ大主教とメソジスト教会が思い描いていたような形の結合はありえな
い」と言う。
 シーハン氏は、ラムゼイ氏がカンタベリー大主教だった当時、アングリカンと
メソジストの完全一致のために祈り、活動した。
 英国国教会にとって、交流できる聖職者は各国聖公会で叙階された人だけ。シ
ーハン氏はJIC報告書を、両派とも会員が減少している時に発表された、とし
て歓迎する、と語った。そして1960、70年代の、エキュメニズム支持が強
かった時代の精神が復活するよう祈っている。「わたしが見る限り、全ては過ぎ
去った。火は消えてしまった。カベナントが作られたにしても、それに100%
支持されることは決してないだろう」と言う。□

――――――――
◎家事労働者に関する条約をILO採択

 【CJC=東京】国際労働機構(ILO、加盟183国)はジュネーブで開催
した第100回総会で6月16日、『家事労働者(ドメスティック・ワーカーズ)
のためのディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)に関する条約』
を賛成396票、反対16票、棄権63票で採択した。フアン・ソマビア事務局
長は「ILOの基準体系を初めてインフォーマル経済に持ち込んだ画期的な出来
事」と述べた。
 カトリック系救援組織『国際カリタス』は、全世界で数百万人と推定される家
事労働者を保護するための重要な一歩と歓迎している。
 カリタスは家事労働者の就労事情を改善するため今回のような条約採択を呼び
掛けてきた。国境を超えて就労する家事労働者を軽視することなくその尊厳のた
めにカリタスは当初から活動している。
 政治担当のマルティナ・リーブシュ氏は「家事労働は家庭生活に密接に結び付
いており、幼児保育や高齢者介護を任せられる存在であるにも関わらず、その待
遇は劣悪だ」と述べている。□

――――――――
◎英妊娠中絶反対団体がBBC放送を厳しく批判

 【CJC=東京】英国の妊娠中絶反対団体『ケア・ノット・キリング』が公営
BBC放送を厳しく批判している。自殺幇助を扱ったドキュメンタリー番組に関
するもので、「模倣自殺」を生み出しかねず、結果的に安楽死の宣伝になった、
という。
 『ケア・ノット・キリング』は、影響されやすい人たちを動揺させる結果を招
きかねない、として自殺を劇的なまた栄光あるものとするようなストーリーを放
映しないよう求めている。□

――――――――
◎バチカンが『聖ピオ10世会』復帰に一歩か

 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)と伝統主義者の修道会『聖ピオ1
0世会』との神学的対話が終了した模様、と仏紙『フィガロ』が6月17日報じ
た。同会が聖座との間に聖餐関係を回復するために行なわれた対話と見られるが、
対話参加者は進展度合いについて沈黙を守っている。
 同紙は、沈黙が23年にわたる同会の破門に終止符を打つに至る重要段階に来
たことを示すもの、と報じている。
 同会は、フランスのマルセル・ルフェーブル大司教によって1970年に創立
された。典礼でのラテン語使用の厳守とトリエント・ミサ執行を主張、第二バチ
カン公会議以降の典礼改革を認めていない。
 88年、ルフェーブル大司教は聖座の認可なく同会司祭4人を司教に叙階した。
事態を重視した教皇ヨハネ・パウロ2世は使徒的書簡『エクレジア・デイ』(神
の教会)を発布、大司教の無認可叙階を非難した。
 一方で、同会と教皇庁との対話は継続され、2009年1月には教皇ベネディ
クト16世が同会所属司教の破門を取り消し、全メンバーが教会と完全な一致に
速やかに戻るという期待を表明した。教皇は2007年7月に自発教令『スンモ
ールム・ポンティフィクム』で、各教区において司教が、信徒の要望があった時
に旧来のラテン語によるミサを許可する権限を与えており、同会との関係修復へ
の道を開いている。
 同会のフランツ・シュミットバーガー神父は、『オプス・デイ』と似たような
属人区を目指す、と語ったと独KNA通信は09年6月に報じている。□

――――――――
◎米でカトリック教会での結婚式減少

 【CJC=東京】米カトリック教会で信徒が1700万人増加した間に、結婚
式が6割も減少したことが明らかになった。『アワ・サンデー・ビジター』誌が
発表した調査によると、1972年信徒1000人当たり結婚式は8・6回だっ
たのが2010年には2・6回に減少している。
 同誌は、この減少を、聖職者による性的虐待にも比べるべき「信仰の一つの危
機」と捉え、「カトリック信徒の多くは、教会で秘跡としての結婚を行うことが
一般の民事的な結婚とは違うのだ、といういことに気がついていない」として、
適切な対応が必要、と主張している。□

――――――――
◎携帯電話で牧師・宣教師を訓練

 【CJC=東京】『聖書大学』というのがあって、そこに入学し500時間の
授業を受けることを想像する。外国からだったらビザがまず必要だし、旅費、授
業料に生活費まで加えたら、相当の額に上るところを、携帯電話で受講するなら
13ドル(約1000円)で済む、という牧師・宣教師訓練プログラムがオース
トラリアで発表された。
 創設者のジョン・エミストン氏は、東南アジアで活動する牧師で専門的な訓練
を受けていない人たちのために2001年、『サイバーミッションズ』を設立し
た。
 今回コンピューターとインターネットを利用して開発したプログラムは、対象
は地球規模に広がり、毎年100万人もの人が訓練を受けられるようになった。
仏教国ブータンは、キリスト教伝道が困難だが、そこでも数十人がひそかに利用
している。□

――――――――
≪短信≫CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。

▽国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は6月20日、難民や避難民が20
10年末までに世界で計4370万人に上ったとする年次報告書を発表。前年比
40万人増、過去15年で最多となった。

▽教皇ベネディクト16世は6月19日、イタリア半島内のサン・マリノ=モン
テフェルトロ教区を司牧訪問を行い、まずサン・マリノ共和国を訪れた。同国は
世界に現存する共和国の中で最も古い。

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《メディア展望》

 =カトリック新聞(6月19日)=http://www.cwjpn.com
★広島教区に新司教=中央協議会事務局長・前田万葉神父が被選司教に
★来場者数、過去最多に=カトリック学校フェア
★液状化 施設が被害=千葉・旭市=ロザリオ聖母会
★教皇、環境保護呼び掛け=人類に危険のない新しい生活様式を
★リビアの司教=勢力間の紛争を危惧=NATO空爆を批判

 =キリスト新聞(6月18日)=http://www.kirishin.com
★ホームレス支援22年=奥田知志牧師が講演=“自由になるための絆を”
★日基教団奥羽教区=総会で声明=“自然エネルギーへの転換を”
★独ドレスデンで「キルヘンターク」=脱原発へ向けて討議
★早稲田奉仕園スコットホールにギャラリー=“発表の場として活用を”
★日基教団駒場エデン教会制作=オリジナルCDで被災者励ます

 =クリスチャン新聞(6月19日)=http://jpnews.org
★福島県民に飲料水100万本=幼児に安心届ける「いのちの水」スタート
★仙台でPraise Station=「東北へ」賛美歌う=震災・救援へて
再結集
★市民がつくる福祉社会=東京基督教大学に公共福祉研究センター創設
★目的に従う教会形成強調=第17回開拓伝道セミナーで河野勇一氏
★旧東独ドレスデンで教会大会=脱原発環境の創出も討議

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2011年06月13日

[SKJ]■世界キリスト教情報■第1064信

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(週刊)       2011年6月13日(月)   第1064信 ☆
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            = 目 次 =
     ▼バチカンの承認得られず中国の司教選任進まず
     ▼ラテン語ミサの侍者は男子のみ、とバチカン
     ▼ペンテコステの日程を東西共通に、とWCC総幹事
     ▼エチオピアからユダヤ人のイスラエル「帰還」進展
     ▼不安に脅えるエジプトのキリスト者
     ▼『トリノの聖骸布』はジョットが描いた?
     ▼裸体は罪深いか宗教美術か、米国で話題に
     ▼アメリカ人の神信心が半世紀で低下
       ▼《短信》
       ▼《メディア展望》

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◎バチカンの承認得られず中国の司教選任進まず

 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)の承認を得ていない中国武漢教区
のジョセフ・シェン・グォアン司祭(50)6月9日に叙階される予定が2日前、
突如延期された。
 苦境にあるカトリック教会を援助する団体『エイド・トゥー・ザ・チャーチ』
(ACN)のジョン・ポンティフェックス氏は、無期限延期の情報が入ったとし
て、まず本当のことだろうが、とにかくバチカンが一息つける、と語った。
 「中国当局が、司教任命は教皇の領域のものであることを認め、教会の内部問
題に必要以上に介入しないようにするべき時だ。3週間前に、教皇は中国の聖職
者に、ローマへの忠誠を明らかにするよう、また楽観的な甘言に乗せられないよ
う呼び掛けたではないか」と言う。
 バチカンと中国政府との関係緊張に伴い、高齢の司教が引退しても、本土の各
教区で後任の任命が進まず、空席が目立つようになっている。□

――――――――
◎ラテン語ミサの侍者は男子のみ、とバチカン

 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)・エクレジア・デイ委員会(委員
長=ウィリアム・ジョゼフ・レヴェイダ枢機卿)は、教皇ベネディクト16世が
特例として執行を承認した、旧来のラテン語による「特別形式のミサ」では、少
女が侍者として奉仕することは許されないことを明らかにした。
 第2バチカン公会議の精神に従って1970年以降、新たに定められた各国語
によるミサが行われるようになった。女性の祭壇奉仕許可は1984年の典礼秘
跡省の回状で出されている。
 教皇ベネディクト16世は2007年7月7日に自発教令『スンモールム・ポ
ンティフィクム』で、各教区において司教が、信徒の要望があった時に旧来のラ
テン語によるミサを許可する権限を与えた。62年のミサ典礼書注記では、ミサ
の際に女性が祭壇に立つことは許されていないことから、今回の指示になったと
見られる。
 すでに英ケンブリッジ大学のカトリック・チャプレン、アルバン・マッコイ神
父は特別ミサを女性侍者で執行している。侍者のチームに女性を入れようとして
いたわけではないが、「女性2人が特別ミサで奉仕したいと言うのを断わらない
ことにした」と言う。
 チームは少年6人、少女4人で構成されている。「通常のミサであれ、特別ミ
サであれ、一つの典礼に一つの侍者チームとして、全てのミサに一つのチーム」
なのだ、と言う。
 一方、ラテン語のミサを推進している『ラテン・ミサ協会』の報道担当は、今
回の指示が「重要」であり、全司教は回文に述べられていることに沿って行動す
べきだ、と語った。□

――――――――
◎ペンテコステの日程を東西共通に、とWCC総幹事

 【ジュネーブ=CJC】世界教会協議会(WCC)のオラフ・フィクセ=トゥ
ヴェイト総幹事は、2011年のペンテコステ(聖霊降臨日)が東方教会、西方
教会とも6月12日に祝われたことを歓迎、これからも同日に祝えるよう一層の
努力を求めた。
 「ペンテコステは教会がその働きを始めるために聖霊が降ったことを記念して
いる。貧困と暴力によって裂かれた世界にあって、わたしたちを強め、キリスト
の平和のための証しにおいてわたしたちを一つにするという聖霊の賜物に感謝す
る」と言う。
 ペンテコステは、イースター(復活祭)から50日後に祝われる。イースター
自体が、西方教会ではグレゴリオ暦により、東方教会ではユリウス暦によるため、
東西で日程が一致せず、ペンテコステも一致しないことが多い。およそ西方教会
では5月初旬から6月上旬の日曜日、東方では5月初旬から6月下旬の日曜日に
行われる。
 イースターとそれに続くペンテコステの日程が東西で一致したのはこの10年
間で5回。今後は2017年と2025年に当たる。
 トゥヴェイト総幹事は、共通日程問題が、2013年に韓国釜山で開催される
WCC大会への準備の中に組み込まれることへの期待を表明した。
 共通日程問題は1980年代にも全正教会レベルで検討されたことがある。し
かし当時は教会の多くが共産主義体制の下にあり、現実の問題にまでならなかっ
た。1997年にWCCと中東教会協議会がシリアのアレッポで開催した協議で
は、新たな日程算出法が提案されている。
 トゥヴェイト総幹事は、アレッポ協議の路線に沿って今後の作業が、多彩な伝
統に立つキリスト者の間で進められるよう希望する、と語った。□

――――――――
◎エチオピアからユダヤ人のイスラエル「帰還」進展

 【CJC=東京】エルサレムに本拠を置く宣教団体『国際キリスト教大使館』
は6月7日、エチオピア在住のユダヤ人8700人のイスラエル「帰還」を支援
する、と明らかにした。「帰還」実施組織『ジューイッシュ・エージェンシー』
の要請に応えるものと言う。
 1948年のイスラエル建国以来、国外に居住するユダヤ人を「帰還」させる
運動が起き、すでに300万人以上が入国した。
 エチオピアでは、干ばつや政治的混乱で食糧不足に陥り、アラブ世界の反体制
運動の影響もあり、難民収容所では保健衛生問題も大きくなっていることから、
緊急に「帰還」を進めることが課題と言う。
 ただイスラエル当局は、「帰還」対象者にイエスを救世主と信じるユダヤ人を
含めることを拒否している中での、『国際大使館』への協力要請であることが注
目される。
 今年初め、『ジューイッシュ・エージェンシー』と国務省は、米シンガー、バ
ーブラ・ストレイサンドの従弟デール・ストレイサンド氏(57)のイスラエル
居住を拒否したが、それは同氏がキリスト教宣教活動に従事していたことをイン
ターネットのフェイスブックで明らかにしていたため。
 エチオピアのユダヤ人も同様の問題に直面している。しかし『大使館』側は、
エチオピアのユダヤ人は150年前に経済的理由で改宗したもので、今もユダヤ
教の伝統を守り、ユダヤ人と自認している、と言う。
 エチオピアの「帰還」を希望するユダヤ人8000人の受け入れをイスラエル
政府とユダヤ教指導者が昨年11月認めた。『ジューイッシュ・エージェンシー』
は毎月200人の空輸を始めたものの、これでは全員「帰還」には4年かかる、
と『大使館』は指摘する。事態が緊迫しているところから『ジューイッシュ・エ
ージェンシー』はスピードを上げたいが資金難に悩んでいたところへの『大使館』
の援助とあって受け入れに踏み切ったようだ。□

――――――――
◎不安に脅えるエジプトのキリスト者

 【CJC=東京】エルサレム発ENIニュースによると、エジプトの保安状況
は、この2月にホスニ・ムバラク大統領の退陣以来、急速に悪化し真空状態を生
み出している。援助活動家は、キリスト者が「これまでにない脅威」を感じてい
る、と伝える。
 「人たちに個人的な安全感を大きく意識させるべき所で、安全が確保されてい
ない。ムバラク退陣以来、イスラム教徒とキリスト者の間の緊張が高まっている。
コプト派キリスト者だけでなくエジプト市民全体がこのところ不安感を強めてい
る」と『カトリック救援』のジェイソン・ベランガー氏は語った。
 ムバラク退陣後、カイロでの抗争は死者24人、負傷者200人以上に上り、
教会3カ所も破壊された。暫定政府は、キリスト者への攻撃に「不干渉」の方策
で、即時対応はなされておらず、これではムバラク政権時代の何も変わっていな
い、とキリスト者は感じているようだ。
 ムバラク氏は、キリスト教関係の問題は、コプト教会の指導者シェヌーダ3世
教皇と直接接触して解決していたと見られる。「キリスト教とイスラム教指導者
の間に緊張緩和への動きはあるものの、それに関与している人はごく少数だ。そ
してエジプト各地では非識字層がそれぞれの指導者に従い、その言うままに動く」
とべランガー氏。
 イスラム圏諸国で勢力を増している『イスラム同胞団』に対するキリスト者の
懸念も強い。イスラム教国家建設を目指す同派がこの9月選挙で過半数を占めた
場合、エジプト脱出を迫られることにもなりかねない。事実このところ、米、英、
カナダ大使館に査証を求める人が増えているとの情報もある。□

――――――――
◎『トリノの聖骸布』はジョットが描いた?

 【CJC=東京】英紙テレグラフによると、『トリノの聖骸布』はルネサンス
初期の巨匠ジョットが描いた、とイタリアの歴史家ルチアーノ・ブソ氏が主張し
ている。セピア色の布に隠されていた署名を発見した、と言う。
 ブソ氏はまた「15」という数字も発見したが、それは1315を意味するの
ではないか、としている。ジョットが、長年にわたって聖地やヨーロッパ各所に
持ち回られたため損傷が著しい聖骸布の正確な複製品の製作を委託されたのだ、
と言う。
 1315年に作られたとすると、炭素同位元素法による調査で14世紀初めの
もの、との鑑定結果とも一致する。
 ブソ氏は、キリストの身体を覆った布が実在したのだが、複製が完成した後に
分解してしまったか、喪失したか、または焼却されたのではないか、と考えてい
る。
 ブソ氏は、これまで他の専門家多数が見逃していたのは、暗号風に見える筆遣
いであったり、ほとんど肉眼では見えないからだ、と言う。
 これに対し、『トリノ聖骸布博物館』のブルノ・バルベリス館長はこの主張に
強い疑念を示している。「まず物理・化学的試験で、布は描かれたものではない
ことが分かっている。第二に、布の拡大図を多くの学者が作り、いばらの冠やア
ラム語、ギリシャ語、ラテン語がないか、捜したが見つからなかった」と語った。
「月を眺めていて、目や鼻、口を見ることが出来ると思うようなものだ」と言う。


――――――――
◎裸体は罪深いか宗教美術か、米国で話題に

 【CJC=東京】米ユタ州ソルトレークシティーにあるキャルバリー・バプテ
スト教会のフランス・デービス牧師は、教会堂ないにアダムとイブの絵を置かな
い、たとえそれがミケランジェロが描いたものであっても、と言う。創世記でも
書かれているように人間の身体には、他人にさらすには恥ずかしい部分があると
して、「そういった類の絵は寝室ような所に置くべきだ、と言う。
 同地の新聞が報じた事柄だが、デービス牧師の意見は決して少数ではない。ミ
ケエランジェロがバチカン(ローマ教皇庁)のシスティーナ礼拝堂に描いた『最
後の晩餐』も当初はもっと裸体が露骨に表現されていたとされている。アダムと
イブが本来着けていないイチジクの葉が描かれている例がほとんどだ。十字架上
のイエスも腰布をまとっていなかった、との指摘もあるほど。
 慎み深い信者を悩ましたくない、という牧師の意図なのか、米国ではやりの目
立ちたがりの発言なのかまでは明らかでない。□

――――――――
◎アメリカ人の神信心が半世紀で低下

 【CJC=東京】米調査組織『ギャラップ』によると、アメリカ人の92%が
神を信じている。1967年調査では98%だった。神または『ユニバーサル・
スピリット』を信じるかとの質問には、神を信じる人が80%、ユニバーサル・
スピリットが12%。
 神を信じる人をグループ別に見ると、男性が90%、18~29歳では86%、
東部居住者86%、リベラル自認者85%と、それぞれ対比されるグループより
定率だった。□

――――――――
《短信》CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。

≪アジア≫
バチカンの承認なしに執行されると見られていたシェン・グォアン神父の司教叙
階が延期された、とカトリックCNA通信。

≪欧州≫
▽ルーテル世界連盟(LWF)は6月9~14日の日程で、ジュネーブで常議員
会を開催。
▽教皇ベネディクト16世は6月9日、「人間を危険にさらさないエネルギーを
維持し、環境に優しいライフスタイルの実現が優先課題」と述べた。バチカン関
係者は「福島第一原発事故後の脱原発の動きを意識した発言」と言う。
▽アイルランド教会の性的虐待問題調査終了をバチカン(ローマ教皇庁)が6月
6日発表。報告書は来年に。
▽英国国教会の司祭54人が6月12日のペンテコステにカトリックに改宗。

≪北米≫
▽「ブラック・スワン」のダーレン・アロノフスキー監督が、旧約聖書の「創世
記」に登場する「ノアの方舟」を題材にした作品の製作を計画。
▽米国の反ユダヤ活動監視団体『サイモン・ウィーゼンタール・センター』は6
月7日、ナチス・ドイツ総統アドルフ・ヒトラーが反ユダヤ主義の思想を初めて
記した書簡を入手したと発表した。
▽米メリーランド州ブラデンバーグの聖公会教会(信徒100人)がカトリック
教会への加入を決めた。
▽安楽死推進論者で「ドクター・デス(死の医師)」の異名で知られたジャック
・キボキアン元医師が6月3日、米ミシガン州の病院で死去。83歳。

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《メディア展望》

 =カトリック新聞(6月12日)=http://www.cwjpn.com
★被災地に行けなくても=「支援したい」=信徒有志が活動開始=新潟震災ボラ
ンティア会議
★教皇、クロアチア訪問=家庭といのちの擁護促す
★国際カリタス総会=新総裁と事務局長選出=日本から菊地司教らが出席
★駐日教皇庁大使 ハンガリーへ転任
★日本女子修道会総長管区長会総会=現代の「闇」と向き合い=修道者としての
課題話し合う

 =キリスト新聞(6月11日)=http://www.kirishin.com
★最高裁=「君が代」斉唱不起立/再雇用拒否訴訟=「間接的制約」は合憲
★大阪=「君が代」起立条例案に抗議=同盟基督教団・日本キリスト教連合会
★遠藤周作没後15年で森一弘氏が講座=「号泣する神」の理解が必要
★創作グループ「ふらここ」児童文学中心に34年=“真理を求め、人間を追究”
★「国際カリタス」にバチカンの意向注入=“教会は慈善団体ではない”

 =クリスチャン新聞(6月12日)=http://jpnews.org
★「君が代」条例=「規律の問題」ではない=橋本大阪府知事に 少数者の良心
尊重を要請
★思想弾圧受けたホーリネス=法の趣旨から再考求む
★最高裁=「起立」命令に合憲の初判断
★「神の領域に手を付けたのでは…」=土肥隆一議員=原発問題に危機感
★米国「国際宗教の自由委」=エジプトを監視国リストに

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2011年06月06日

[SKJ]■世界キリスト教情報■第1063信

====================================
・     ◆◆◆◆◆◆◆  ◆◆◆◆ ◆◆◆◆   ◆◆◆◆◆
・    ◆◆◆    ◆   ◆◆ ◆◆  世界   ◆◆◆
・      ◆◆◆◆     ◆◆◆◆  キリスト教 ◆◆◆
・    ◆    ◆◆◆   ◆◆ ◆◆   情報  ◆◆◆
・    ◆◆◆◆◆◆◆   ◆◆◆◆ ◆◆◆◆  ◆◆◆◆
・    (c)世界キリスト教情報  連絡先E-mail:cjcpress@gmail.com
====================================
(週刊)        2011年6月6日(月)   第1063信 ☆
====================================

            = 目 次 =
     ▼原発問題も討議、ドレスデンで『キルヘンターク』
     ▼中国がまたバチカン同意なしに司教叙階へ
     ▼「聖体としての教会」焦点に第3次ARCIC
     ▼教皇、クロアチア訪問、ザグレブで歓迎式
     ▼メソジスト教職任命式典挙行にバチカンが反対
     ▼欽定訳刊行400周年記念展がランベス宮殿で
       ▼《短信》
       ▼《メディア展望》

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◎原発問題も討議、ドレスデンで『キルヘンターク』

 【CJC=東京】旧東独ザクセン州の州都ドレスデンで第33回『キルヘンタ
ーク』(教会大会)が6月1日から5日まで開催され、1990年の東西ドイツ
統一以来初めて東側のキリスト者が多数参加、全体では約12万人の大会となっ
た。
 「1961年に『ベルリンの壁』が作られて以来、ドイツのキルヘンタークと
しては今回初めて本物となった」と『緑の党』のカトリン・ゲリング・エッカル
ト連邦議員が語った。ルーテル派、カルヴァン派などプロテスタント諸教会の連
合体である『ドイツ福音教会』の指導者でもある。
 ドレスデンは、1989年、プロテスタント諸教会がベルリンの壁撤去のため
一連の祈祷会を開催するなどして、両独統合への道を開いたことで記念されるべ
き所。「今回のキルヘンタークは、20年前にここドレスデンに勇敢なキリスト
者がいたからこそ可能になった」と、クリスティアン・ヴルフ大統領は参加者に
語った。
 今日、ドレスデンは人口約50万人の僅か2割が教会員。それにもかかわらず、
当地で大会が開催されたのには理由がある。
 ENIニュースによると、ザクセン州はかつてマルチン・ルターの故郷でもあ
り、重要な宗教論議もここで行われた。教会に行かない市民に、「今日の教会は
若く、幸せで霊的であり、思慮深く世界に対している」ことをキルヘンタークと
いう催しが伝えられれば、と福音ルーテル派のヨーヘン・ボール監督は言う。
 今大会のプログラムは地球規模の展望を反映するものとなった。3月に日本を
襲った大地震と福島原発のメルトダウン(炉心融解)を受けて、脱原発環境をど
のように創り出すかに関する討議も盛り込まれた。ドイツ政府が2022年まで
に、核エネルギー依存廃止計画と発表したばかりのこと。
 キルヘンタークはプログラムを、神学と信仰、政治と社会、世界と環境という
3大テーマの下で討議した。□

――――――――
◎中国がまたバチカン同意なしに司教叙階へ

 【CJC=東京】中国政府公認のカトリック教会が新たに司教叙階の準備を進
めている。有力候補はバチカン(ローマ教皇庁)の同意を得ていないことから、
北京と聖座(バチカン)との緊張がさらに強まることは必至。
 問題の候補者は、武漢教区のジョセフ・シェン・グォアン司祭(50)。6月
9日に叙階されるという。
 中国天主教(カトリック)愛国会のリウ・バイニアン名誉会長は情報を確認し
なかったが、武漢教区は長年にわたって司教不在で、シェン司祭が暫定的に任務
を果たしてきた、として「司教候補の1人として選出されており、準備をしてき
ている。叙階されてしかるべきだ」とAP通信に語った。
 香港の『聖霊調査センター』のアンソニー・ラム氏は、叙階に関する教皇の承
認はシェン司祭に出ていないとして、「これから承認されるかも分からない。と
なると、この種類の叙階が困難を招き、誰にも利益をもたらさない」と語った。
 カトリック系UCAN通信によると、中国当局は各司教に叙階式典への出席す
るよう圧力を掛けている。
 バチカンの「中国の教会」に関する特別委員会は、司教・司祭に、バチカンの
承認のない司教叙階式典に出席した場合、自動的に破門措置を受ける、と警告し
ている。
 リウ氏は「中国のカトリック教会は、司教を自ら選び、叙階する」と語ってい
る。□

――――――――
◎「聖体としての教会」焦点に第3次ARCIC

 【CJC=東京】第3次『英国国教会とローマ・カトリック教会の国際委員会』
(ARCIC)の第1回会合が5月17~27日、北イタリア・ボセで行われた。
国教会のデービッド・モクソン大主教(ニュージーランド)とバーナード・ロン
グリー大司教(バーミンガム)が議長となり、世界各地から様々な分野の神学者
18人が参加した。
 バチカン(ローマ教皇庁)のキリスト教一致推進評議会の発表によると、論議
は2006年の共通宣言で示された計画に沿って、コミュニオン(聖体)として
の教会、地域と普遍、そしてコミュニオンにおいて地域と普遍教会はどのように
して正しい倫理的な教えの認識に到達するか、に集中した。
 また信仰と神聖な生活において完全な聖体の再確立という共通の目標への関わ
りが今日どのように理解され、実行されるべきか、を再検討し、さらに第2次A
RCICの成果を全面的に受け入れられるよう適切な注釈と共に提示することも
課題とされた。
 委員会は2012年に予定されている次回会合で、これらの課題に引き続き取
り組む。□

――――――――
◎教皇、クロアチア訪問、ザグレブで歓迎式

 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は6月4日、クロアチアへ2日間の
日程で司牧訪問した。今回の訪問は、クロアチア・カトリック教会主催の『家庭
の日』行事への参加が主な目的。訪問のテーマは「キリストにおいて共に」。
 バチカン放送によると、教皇は両日とも首都ザグレブに滞在、この間、宗教行
事として『若者たちとの前夜の祈りの集い』『第1回クロアチア・カトリック家
庭の日記念ミサ』『教会関係者との夕べの祈り』を行った。また政府要人、各界
代表者とも会見した。
 クロアチア語で行われた空港到着の挨拶で、教皇は、前任者の福者ヨハネ・パ
ウロ2世の3回にわたる同国訪問を想起すると共に、クロアチアと教皇庁の13
世紀以上にわたる誠実な友好関係に言及した。
 歓迎式典終了後、教皇はイボ・ヨシポビッチ大統領を官邸に表敬訪問、続いて
バチカン大使館でヤドランカ・コソル首相および政府関係者と会見した。□

――――――――
◎メソジスト教職任命式典挙行にバチカンが反対

 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)が、英リバプール教区のパトリッ
ク・ケリー大司教に、司教座聖堂でメソジスト教会の教職任命式典の挙行を許可
しないよう指示した。
 ケリー大司教は昨年秋、リバプール・メソジスト教区議長のジェームズ・ブー
ス牧師の要請に応え、同派の教職任命式を司教座聖堂で行なうことを許可した。
 大司教の許可は、カトリック内部からの批判にさらされた。「神聖冒涜」とさ
れたり、混乱をもたらす、などの声がインターネットのブログにも書き込まれた。
 これに対し、同大司教は象徴的なこととして、式典執行を認めると明らかにし
ていた。□

――――――――
◎欽定訳刊行400周年記念展がランベス宮殿で

 【CJC=東京】800年にもわたってカンタベリー大主教の拠点として知ら
れるランベス宮殿で、『ジェームズ王聖書』(欽定訳)の刊行400周年を記念
した展覧会が5月25日から7月29日まで開催されている。
 14世紀にジョン・ウイクリフがラテン語から訳出したものから、1961年
のNEBまで展示した狙いは、聖書訳出に至るさまざまな動機や技術を探ること
にある。
 学芸員のジャイルズ・マンデルブローク氏は、聖書が手書きから印刷になった
今日まで変化してきた点が二つある、と言う。一つは、聖書の原義を確認しよう
とする事実と確実性への探索であり、もう一つは教会や国家の助成なしに聖書が
作られたこと、と語った。
 展示の見所は、欽定訳の1611年版と手書きの草稿。当時用いられていたジ
ュネーブ聖書が傍注付きだったが、王権を損なうとして傍注に反対だったという。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――
≪短信≫CJC通信速報(Twitter:cjcpress)から。

≪アジア≫
▽中国の一人っ子政策は、女性(ウイメン)と少女に対する暴力だ、と『国境な
き女性の権利』の創設者レッギー・リトルジョン氏がローマでZENIT通信に
語った。
▽北朝鮮は不法にキリスト教を伝道したとして昨年11月以来拘束していた韓国
系米国人のビジネスマン、チョン・ユンス氏を釈放、同氏は5月28日、北京に
到着した。

≪パキスタン≫
▽イスラム教を侮辱したとしてパキスタンで死刑宣告されたアシア・ビビさん
(45)は身辺無事だが、なお援助を要請。

≪中東≫
▽エジプト司法長官が、昨年12月31日に発生したアレキサンドリアの教会爆
破事件の捜査を再開。
▽イスラエルが占領するゴラン高原のシリアとの境界付近で6月5日、イスラエ
ル軍がデモ隊に発砲、23人が死亡、350人以上が負傷。

≪欧州≫
▽戦争や内乱以外に、キリスト教信仰を理由に殺害される人は毎年10万500
0人。欧州安全保障・協力機構(OSCE)のマッシモ・イントロビーニュ氏が
推定。
▽教皇ベネディクト16世は6月3日、バイデン米副大統領と会見。内容は非公
開。c
▽グレゴリオ聖歌は、典礼に最高のもの、と教皇ベネディクト16世。
▽教皇ベネディクト16世は、新福音化推進評議会スタッフに、伝統的なキリス
ト教国でも進む深刻な世俗化への対応を要請。

≪北米≫
▽米司教協議会はシアトルで6月15~17日に総会を開催。医師の手による安
楽死問題を討議する。
▽カナダ・ケベック州でカトリックとユダヤ教徒の親が、公的補助金を受けてい
るデイケアセンターで宗教教育を禁止していることで訴訟。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 《メディア展望》

 =カトリック新聞(6月5日)=http://www.cwjpn.com
★被災地ボランティア支える仙台教区SC(サポートセンター)=総計千人を現
場へ派遣
★男子修道会・宣教会の管区長 集い=典礼の力と宣教 学ぶ=日本カトリック
管区長協議会総会
★教皇=宇宙飛行士たちとビデオで交信
★中国「最大の秘密」はキリスト教の急成長=信者の劇作家が指摘
★金曜は肉類控えて=イングランド/ウェールズ=司教ら「義務復活」決定

 =キリスト新聞(6月4日)=http://www.kirishin.com
★心の葛藤解明に踏み込まず=水戸地裁土浦支部=準強姦容疑の卞被告に「無罪」
★青森地裁=江原元塾長の解職無効=東奥義塾=理事会は即日控訴決める
★青山学院大学総合研究所=「大学教員の課題」でシンポ
★東日本大震災=チャイルド・ファンドなど=大船渡で教会、学校、NPOが協

★世界の改革派共同体が戦略計画採択=“やるべきことを選び備える時”

 =クリスチャン新聞(6月5日)=http://jpnews.org
★JEA青年宣教セミナー=若者のモデルになろう=世代超えたコミュニティー
大切
★「日本青年伝道会議」来秋開催=準備からつながり一緒に
★卞牧師に準強姦無罪判決=水戸地裁土浦支部=「アリバイ」を認定=「被害事
実は揺るがない」=民事被告弁護団
★「君が代」条例で強制を批判=同盟基督教団「教会と国家」委=橋下府知事に
抗議
★朝祷会50年=発祥の地大阪に結集=全国大会で大震災のため祈る

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