2012年08月

2012年08月27日

[SKJ]■世界キリスト教情報■第1127信

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(週刊)      2012年8月27日(月)    第1127信 ☆
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              = 目 次 =
     ▼スリランカ少数宗教抑圧を世界福音同盟が懸念
     ▼セイロン聖書協会が創設200周年
     ▼イスラエル入植地産品をカナダ合同教会ボイコット
     ▼米国の有権者は中絶問題の判断に悩む
     ▼教皇のレバノン訪問予定は変わらず
     ▼被災地の少女合唱団が教皇に感謝の歌声
     ▼スペインで修復「サルのような」キリスト画に人気
       ▼《メディア展望》

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◎スリランカ少数宗教抑圧を世界福音同盟が懸念

 【CJC=東京】世界福音同盟(WEA)宗教の自由委員会のゴドフリー・ヨ
ガラジャ委員長が、スリランカの多数派仏教徒による少数宗教抑圧への懸念を表
明した。同委員長がコロンボからENIニュースに8月20日語ったもので「多
数派による暴行の取り締まりを政府に要請している」と言う。
 スリランカ福音同盟は17日、「少数派共同体に対する宗教的不寛容の事態続
発への懸念を表明」する声明を発表したが、同委員長の発言はそれに関連するも
の。
 声明は、具体例を紹介しており、『アセンブリーズ・オブ・ゴッド』派の牧師
夫妻が南部デニヤヤ付近で襲撃された件も紹介されている。牧師は仏教僧侶のい
る前で殴打され、乗っていたオートバイは破壊された。
 メソジスト教会の女性活動家の居宅が襲撃されたり、別の教会活動家が脅迫さ
れた例も挙げている。
 「キリスト者だけがこのように襲撃されているわけではない。イスラム教のモ
スクも襲撃されている。これらの多数派による少数派への襲撃はスリランカにと
って良い兆候ではない」とヨガラヤ氏。
 スリランカでは、シンハラ語を話す仏教徒が総人口2000万の約7割を占め
ており、タミル語を話すヒンズー教徒が15%、キリスト者とイスラム教徒が残
り15%を占めている。
 仏教の高僧と私服の軍将校に率いられた暴徒が、アンパライ東部パナマイのヒ
ンズー教寺院から像を取り除く例も取り上げている。何世紀もの歴史のある像は
仏教寺院のパゴダに移し変えられた。ヒンズー教側の抗議にも関わらず警察は手
を出さなかったという。□

――――――――
◎セイロン聖書協会が創設200周年

 【CJC=東京】セイロン聖書協会は1812年創設。今年200周年を迎え
た。同国の登録組織としては最古の歴史を誇るが、活動も順調。
 2011年を見ても、聖書7万3592冊、新約9884冊、分冊2万456
9冊を売り上げた。タミル語、シンハラ語、英語の各版に加え、点字版、オーデ
ィオ版も提供している。
 コロンボの救世主キリスト大聖堂で行われた記念式典には各派指導者が参列、
マルコルム・ランジス枢機卿が講演、トリニティ大学のハレルヤ・コーラスや伝
統舞踊などで盛り上がった。□

――――――――
◎イスラエル入植地産品をカナダ合同教会ボイコット

 【CJC=東京】カナダ合同教会がパレスチナ自治区内に設けられたイスラエ
ル入植地の産品をボイコットするという提案を採択した。イスラエル政府に入植
地拡大を停止させ、占領を終結させる狙い。
 同教会常議員会がオタワのカールトン大学で開いた大会で8月17日採択した。
大会は代議員350人が出席して8日間の日程で開催され、18日閉会した。
 ボイコット提案は、イスラエルとパレスチナの間の平和実現に貢献する手段と
してイスラエル・パレスチナ政策作業グループが一連の提案を行った中の一つ。
 同グループの準備した報告では、占領を「地域の暴力を支える不義にたいする
基本的な要因」とし、イスラエルの入植を平和への「重大な障害」としている。
 RNS通信によると、討議の中で、『カナダ・キリスト教ユダヤ教コンサルテ
ーション』のビクター・ゴールドブルーム氏は、中東紛争の平和的解決を探る教
会を称賛したが、同時に「目的には賛成するが、手段には賛成しない」と警告し
た。
 イスラエル関係企業への投資撤回や教会の投資引き上げなどの動きは、米国で
合同メソジスト教会、聖公会、長老教会(PCUSA)などで見られたがいずれ
も成果を上げていない。
 カナダ合同教会は会員300万人で同国最大のプロテスタント教派。1925
年にメソジスト、長老派、会衆派が合同結成した。
 常議員会大会は16日、新議長にゲイリー・ピーターソン牧師を選出した。同
派で同性愛であることを公表した指導者は同氏が初めて。記者会見で、性的指向
が問題にならかったことに歓迎の意を表明した。□

――――――――
◎米国の有権者は中絶問題の判断に悩む

 【CJC=東京】米国の有権者は妊娠中絶問題の判断に当惑し、中絶合法化に
関しても考えが分裂している。
 調査機関『ピュー・リサーチ』の最新調査では49%が中絶については民主党
が自分たちの意見を代表している、と見る一方、共和党の主張に同意するのは3
3%に留まっている。
 ただ回答者の20%、民主党支持者では26%が、中絶はどんな状況下にあっ
ても合法とされるべきだ、と信じている。女性の民主党支持は52%で不支持の
32%に大差を付けている。ただ無制限の中絶合法化については男性の51%に
対し55%と僅かに賛成が上回っている。
 合法的妊娠中絶反対の立場が、中絶を最重要課題と考える有権者には共通して
いることも、調査で判明した。あらゆる状況下での中絶に反対する人の中で73
%はその問題を非常に重要としている。一方、中絶を制限しないことに賛成する
人で、それを非常に重要としているのは33%だった。□

――――――――
◎教皇のレバノン訪問予定は変わらず

 【CJC=東京】教皇べネディクト16世の9月レバノン訪問計画に変更はな
い、とバチカン(ローマ教皇庁)報道事務所長のフェデリコ・ロンバルディ神父
が8月20日の記者会見で明らかにした。予定通りに実施する方向で準備を進め
ている、という。
 予定では、教皇は9月14日にベイルートに到着、16日まで滞在する。
 レバノンからの報告で、隣国シリアの内戦が国境を越えてレバノンに波及し教
皇の訪問を妨害するのでは、との懸念が示されたことへの対応として、ロンバル
ディ神父は、教皇専用車がすでにベイルートに向けて輸送中であることを明らか
にした。□

――――――――
◎被災地の少女合唱団が教皇に感謝の歌声

 【CJC=東京】イタリア・ローマ郊外カステルガンドルフォの夏の別荘で8
月22日、福島・南相馬市を拠点に活動する合唱団『MJCアンサンブル』が、
教皇ベネディクト16世の恒例の水曜一般接見に参加、被災地支援への感謝の歌
『祈り』を披露した。
 接見には世界各国から4000人以上が集まっていた。同アンサンブルからは、
団長・太田絵菜さん(15)が代表して登壇、教皇に直接接見した。
メンバーは「被災地への温かい言葉と支援ありがとうございました」と、南相馬
市からのプレゼントを教皇に手渡した。
 教皇は、『祈り』に対して、十字架のネックレスと拍手を、そしてメンバー1
人ひとりに手を振って応えた。□

――――――――
◎スペインで修復「サルのような」キリスト画に人気

 【CJC=東京】スペイン北東部ボルハの教会の柱にイエス・キリストが描か
れていた約100年前の絵画を、80代のアマチュア女性画家セシリア・ヒメネ
スさんが善意で「修復」したところ、全く異なる絵になってしまった。
 この絵は、スペイン人画家エリアス・ガルシア・マルティネスが1910年に
描いた『この人を見よ』。特に名画とはみなされていなかったが、マルティネス
は教会の柱に直接絵筆を走らせ、十字架にかけられる際にいばらの冠をかぶって
天を見上げるキリストの姿を2時間で描きあげたと伝えられていた。
 ヒメネスさんは、原画の上に直接、絵を描いた。しかも「修復された」絵は、
子どものお絵かきのような目にマンガめいた鼻がつき、血の気のない顔の周りを
サルのように毛皮が覆っているかに見えるものだった。
 地元の宗教的美術作品を管理する団体が8月上旬に、絵が“修復”され、全く
違う絵のようになってしまったのを発見した。
 ヒメネスさんは「何年もかけて修復してきたけれど、完成を目前にしてあきら
めなければならなかった」などと、つじつまの合わない説明をしているという。
 スペイン国内メディアで大々的に取り上げられたこの「修復」問題、ニュース
サイトやSNSでも「国民的ジョーク」扱いでユーザーからのコメントが殺到し
ており、静かな町だったボルハを訪れる人が数百人規模に急増している。
 公共テレビ放送のインタビューに、ある女性は、「以前の絵も大変素晴らしか
ったけれど、わたしは本当にこれ(修復後の肖像画)が気に入っています」と語
った。
 原画を復元する計画を思いとどまるよう求めるオンライン嘆願書も既に1万8
000人の署名が集まっているとか。□

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《メディア展望》

 =カトリック新聞(8月26日)=http://www.cwjpn.com
★被災地2度目の夏=中高生、ボランティアで訪れる
★カリタスジャパン=パキスタンを視察=防災、教育事業など支援
★福島の高校生と交流=長崎被爆者がメッセージ
★元受刑者が支援団体=獄中の人ら手助けへ=マザーハウス
★バチカン裁判所、元教皇執事らを文書窃盗等で起訴

 =キリスト新聞(8月25日・休刊)=http://www.kirishin.com

 =クリスチャン新聞(8月26日・休刊)=http://jpnews.org

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2012年08月20日

[SKJ]■世界キリスト教情報■第1126信

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(週刊)      2012年8月20日(月)    第1126信 ☆
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               = 目 次 =
     ▼「繁栄の福音」に魅せられるアフリカのキリスト者
     ▼反プーチンバンドにモスクワの裁判所が禁錮2年判決
     ▼米国務省がロシア女性バンド有罪に「懸念」
     ▼ロシア正教会は女性バンドを「許している」
     ▼ロシアとポーランド教会首脳が和解声明に調印
     ▼エチオピア正教会総主教逝去、教皇「対話推進に感謝」
     ▼「カトリック」ドメインにサウジが反対
     ▼プレスリー愛用の聖書を英で競売
     ▼トルコで史跡教会堂をモスクに転換計画
       ▼《短信》
       ▼《メディア展望》

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◎「繁栄の福音」に魅せられるアフリカのキリスト者

 【ラゴス(ナイジェリア)=ENI・CJC】「繁栄の福音」というものが、
アフリカで成長しつつある。
 セグン・イロリ氏は2005年、米国永住権を抽選で取得した時は、ラゴスで
『フォースクエア・ゴスペル教会』の清掃にほとんどの時間を使っていた。今で
は2010年産のトヨタ・カムリを運転し、自動車6台を故郷に送るなど、米国
での快適な生活を楽しめるようになった。その幸運を神の恩寵だ、としている。
 一方、テディウス・マクワリ氏は、ジンバブエの『合同家族国際教会』に出席
している時に、健康と富につながる信仰の約束を聞いた。しかし苦労して稼いだ
金を献金の名目で失ったこと以外に、教会に通う利益は決してなかった、と言う。
 多くの教会が、物質的と霊的の双方に信仰の利益があると強調することで成長
している中で、イロリ氏とマクワリ氏の例は、霊的リバイバルと幻滅の両面を浮
き彫りにする「宗教運動」の異なった側面を表している。
 教会など宗教団体は、世界中で、信仰が物質的快適を大きくもたらす、という
課題に直面している。アフリカだけでなく、どこでも人々が教会に行く理由は様
々だが、神の加護による経済的向上もその一つだ。
 住民の大部分が1日1米ドル(約80円)で生活するナイジェリアでは、宗教
の現実的な利益を推進する教会は満員だ。
 ジンバブエでは、預言者エンマヌエル・マカンディワとかトレバー・マンハン
ガ監督といった牧師は、贖罪と、霊的なまた物質的富の双方を求める人たちには
良く知られている。
 マカンディワ氏の『合同家庭国際教会』は、現地チニョイで使われているショ
ナ語で、普通の人の日常生活に関わる問題に触れることで、多くの人の心をつか
んできた。
 「2010年に合同家庭国際教会に加入した際、悪霊に悩まされていたが、預
言者マカンディワが、わたしと同様の悩みを抱えている人のために説教し、祈っ
た時にすぐに決断し、それで救われた」と語るのはグレイス・ウラヤイさん。同
教会の人たちと一緒に祈ることで、自分にも家族にも大きな進展があったと言う。
 一方、マクワリ氏は、かつては同じ教会に属していたが、語ることは違ってい
る。
 「この教会に通っていたが、苦労して稼いだカネを献金として払い、それも強
制されたこともあり、それ以外に役に立ったことは何もなかった」と言う。
 ナイジェリアの『救世主キリストの神の教会』のトニー・エグベ牧師は、教会
が全ての問題を解決する場所ではなく、「そこに行き、キリストを見出し、キリ
ストが平和をもたらす場所」だと語る。
 教会はこのような求めにどう応えるのか。ラゴスの『ターニング・ポイント教
会』を主宰するエグベ牧師は、失職し悩んでいる人の例を挙げた。「教会が為す
ことは、『もしもあなたが神を信じ、その子イエス・キリストを知って彼を受け
入れれば、問題はキリストに委ねられる」と保証することだ。神は、時が満ちれ
ば、あなたの問いに応えて何事かをなされる、と言う。
 「時が満ちるまで、教会の役割は、一人一人に平和を与え、仕事については、
神の約束が果たされる前に、もっと意義のあることに関心を向け指すことだ」と
エグベ氏。
 米国に移住して以来の成功についてセグン氏は、恵みは信仰と結び付いている、
として、「教会と人々に仕えてきた全てを神が償われてくださったと、心から感
じている。自分のキャリアと学問に集中している間にも、時間など全てを主に献
げる」と、テキサス州ヒューストンからスカイプ電話インタビューで語った。そ
して自分のキリスト教信仰がこれまでになく強まり、教会での働きも続けている、
と付け加えた。
 セグン氏は、現在礼拝を守っているヒューストンの『レディームド・クリスチ
ャン教会』で園芸係長を務め、プレヤー・バンドのメンバーでもある。□

――――――――
◎反プーチンバンドにモスクワの裁判所が禁錮2年判決

 【CJC=東京】モスクワのハモヴニキ地区裁判所マリーナ・シロワ裁判長は
8月17日、パンクグループ『プッシー・ライオット』のメンバー3人に、禁固
2年の自由剥奪刑を言い渡した。これは正教会の総本山とも言える、モスクワの
『ハリストス救世主教会』で3人が行ったパフォーマンスをフーリガン行為であ
り有罪と認めたもの。被告マリーナ・アリョーヒナ、ナジェージダ・トロコンニ
コワ、エカチェリーナ・サムツェヴィッチの3人は『一般コロニー』で服役する
ことになる。ただ弁護側は控訴する方針。
 3人は2月末、大聖堂で「聖母様、プーチンを追い出して」などと歌い、当時、
大統領への復帰を目指していたウラジミール・プーチン氏を批判した。覆面をし
た3人は祭壇近くで、来会者に対して、その場に似つかわしくない踊りを行い、
反プーチン的スローガンを叫んだ。警察はフーリガン行為の刑事事件として立件、
検察は「教会に対する冒涜」と主張し、フーリガン(乱暴)行為の罪で禁錮3年
を求刑した。
 3人は、パフォーマンスを「プーチン大統領とロシア正教会の密接な関係を批
判するため」と説明。正教会信者に謝罪したが、「刑事犯罪にはあたらない」と
主張していた。
 判決は「宗教への敵意による乱暴な行為で、社会秩序を乱した」と有罪理由を
明らかにしている。反政権パフォーマンスは罰金で済む場合が多いロシアでは異
例の厳しさ。
 国内のリベラル派は「政治的な弾圧だ」と反発し、同日に裁判所付近で抗議集
会を開催した。その際、野党指導者など約30人が拘束された。□

――――――――
◎米国務省がロシア女性バンド有罪に「懸念」

 【CJC=東京】米国務省は8月17日、ロシアの女性バンド『プッシー・ラ
イオット』のメンバー3人が、ウラジミール・プーチン大統領を批判するパフォ
ーマンスで社会的秩序を乱したとして有罪判決を受けたことに「懸念」を示す声
明を発表した。
 声明は、罪に問われた行為に比べ裁判所が下した禁固2年の判決内容も「不均
衡だ」と指摘している。国務省は、ロシアにおける「表現の自由」の権利を後退
させる恐れがあるとの認識を示した上で、ロシア当局に対し事件の扱いを再検討
するよう求めた。
 欧州連合(EU)のキャサリン・アシュトン外務・安全保障政策上級代表(外
相)も「深く失望している」とのコメントを発表した。□

――――――――
◎ロシア正教会は女性バンドを「許している」

 【CJC=東京】ロシア正教会の幹部2人が8月18日、モスクワの教会でウ
ラジミール・プーチン大統領を批判する演奏を行い、乱暴行為の罪で実刑判決を
受けたロシアの女性バンド『プッシー・ライオット』のメンバーを許していると
述べた。
 モスクワのスレテンスキー修道院のトップで、プーチン大統領の宗教上の相談
相手とされているティホン・シュフクノフ司祭は国営テレビに出演し、ロシア正
教会はバンドが演奏を行った直後にこのバンドのメンバーを許したと述べた。
 AP通信によると、シュフクノフ司祭は「教会は彼らを許していないと非難さ
れることがあった。われわれは実際には当初から許していた。しかし、こうした
行為は社会や権力者によって止められるべきものである」と述べた。
 マキシム・コズロフ主席司祭も国営テレビに登場、同意したが、教会はバンド
のメンバーとその支持者が行動を改めることを望むとも述べている。□

――――――――
◎ロシアとポーランド教会首脳が和解声明に調印

 【CJC=東京】ロシア正教会とポーランド・カトリック教会の指導者が両国
市民間の和解を呼び掛ける共同声明に8月17日調印した。
 ロシア正教会モスクワ総主教座のキリル総主教は16日、ポーランドを4日間
の日程で初めて訪問した。調印はワルシャワの王宮で行われた。
 キリル総主教とポーランド司教協議会ヨーゼフ・ウィチャリク会長(プルゼミ
スル大司教)は信仰者に向けて「双方が関わってきた過ち、不正、全ての悪につ
いて赦しを求める」よう呼び掛けた。
 声明は、キリル総主教のポーランド訪問を機会に署名されたもの。両国とカト
リック・正教会信徒の間の何世代にもわたる敵意に終止符を打つことを目的にし
ている。
 今回の共同声明で、1965年のポーランド司教によるドイツ・カトリック教
会指導者宛の書簡を想起する向きもある。書簡は第二次大戦の際に行われた最も
苦痛に満ちた両国間の過ちを自ら赦し、また赦しを求めるものだった。□

――――――――
◎エチオピア正教会総主教逝去、教皇「対話推進に感謝」

 【CJC=東京】エチオピア正教会の指導者アブネ・パウロス総主教(カトリ
コス)が8月16日死去したことに、教皇ベネディクト16世は弔電を送り、深
い哀悼の意を述べた。
 教皇は、パウロス総主教のバチカン訪問の中でも、特に2009年10月開催
の『第2回アフリカのための特別シノドス』で、総主教がオブザーバーとして参
加したことを想起、エチオピア正教会とカトリック教会の対話を総主教が積極的
に推進したことにも感謝を述べ、総主教の冥福を祈った。□

――――――――
◎「カトリック」ドメインにサウジが反対

 【CJC=東京】インターネットを利用するには住所氏名に当たる「ドメイン」
が必要。その最後をローマ字で「カトリック」することを、バチカン(ローマ教
皇庁)が管理団体ICANNに申請した。これに反発したのがサウジアラビア。
 イスラム教国家の同国情報技術委員会は、「カトリック」という言葉をバチカ
ンが独占するのは認められない、と言う。正教会や東方正統教会なども「カトリ
ック」という用語を使っている、ことを反対理由に上げた。
 同委員会は、さまざまなドメイン名申請に際し、これまで150件以上に反対
を通知している。□

――――――――
◎プレスリー愛用の聖書を英で競売

 【CJC=東京】英オークション運営会社『オメガ・オークションズ』が8月
15日、「ロックの王様」と呼ばれた米国の歌手エルビス・プレスリーが死去す
るまで愛用していた聖書を9月8日に競売にかける、と発表した。死後35年を
記念し、ステージ衣装やアクセサリーなども出品される。聖書は英国の収集家が
所有しているという。
 多数の書き込みや下線があり、プレスリーの内面を知る資料として、オメガ社
は2万ポンド(約250万円)以上の値が付くと予想している。競売にはインタ
ーネット経由での参加も可能。
 プレスリーは1977年8月16日、42歳で急死した。□

――――――――
◎トルコで史跡教会堂をモスクに転換計画

 【CJC=東京】トルコ政府が東北部トラブゾンの史跡教会堂をイスラム教の
モスクに転換する計画を打ち出した。ビュレント・アルンチ副首相が、トラブゾ
ンの史跡教会『アギア・ソフィア』が提案した。
 コンスタンチノープルのエキュメニカル総主教バルトロメオス1世が、提案に
反対、会堂はキリスト教がそこに存在したことを示す建築的証拠であったが、イ
スラム教勢力の勝利によって損なわれたのだ、と言う。
 トラブゾンのイスラム教指導者は、同市に新たにモスクの必要はない、と語っ
ている。□

――――――――
◆短信◆(CJC)

▽『風と共に去りぬ』の権利がカトリック教会に=米カトリック教会アトランタ
大司教区は8月16日、国際的なベストセラー「風と共に去りぬ」の商標権や出
版権、著者マーガレット・ミッチェルの遺品などの一部を、著者の甥ジョセフ・
ミッチェル氏から遺贈されたと発表した。総額で数百万ドルに上ると見られてい
る。□

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《メディア展望》

 =カトリック新聞(8月19日)=http://www.cwjpn.com
★平和を祈る 広島=3・11とのつながり心に 長崎=強い意志を持って
★震災、原発に宗教者は=比叡山宗教サミット25周年記念=「世界宗教者平和の
祈りの集い」=比叡山
★福島から神戸へ=夏休み、地元教会が母子招待=神戸地区
★日本カトリック幼稚園連盟=旭川で研修大会
★全国カトリックスカウトキャンポリー=1000人超す参加=4年ぶり 富山


 =キリスト新聞(8月18日)=http://www.kirishin.com
★AIDS文化フォーラムin横浜「宗教とエイズ」=性の問題・死生観を議論
=カトリック・プロテスタント・浄土真宗が参加
★「ノアの箱舟プロジェクト」被災幼稚園に壁画を制作=バイブル・アンド・ア
ートミニストリーズが中心に
★五十嵐弘志さんら「マザーハウス」設立=受刑者の更生と社会復帰支援
★盲伝全国修養会「呼びかける声がある」=“今こそ十字架の救いの原点に”
★米国務省=世界の宗教規制に関する年次報告書=“少数派が危険に直面”

 =クリスチャン新聞(8月19日)=http://jpnews.org
★67年目の「原爆の日」=被爆者も脱原発願う=「被造物のうめき」聞く責任
★福井で教会キャンプ 川遊び中に水難=流された子助け 信徒ら犠牲に
★戦後5番目の礼拝公用=『教会福音讃美歌』発刊=創作賛美歌生む受け皿に
★JEA心のオアシスリトリート=被災地に身を寄せ祈り合い=震災、非難、支
援…女性の思い共に
★「100年でも続けたい」=平和の継承 英連邦戦没捕虜追悼

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2012年08月13日

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(週刊)      2012年8月13日(月)    第1125信 ☆
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               = 目 次 =
     ▼先住民ラジオ普及をキリスト教団体も呼び掛け
     ▼コプト教会指導者が政府を強く批判
     ▼ガザのキリスト者は「強制改宗」に不安
     ▼ナイジェリア中部の教会襲撃で死者19人
     ▼ナイジェリアで宣教師殺害、『ボコハラム』の仕業か
     ▼マレーシアで非イスラム教徒への規制強化
     ▼アルプスの氷河融解に教会の祈りも逆転
     ▼ロシア副首相がマドンナを「元売春婦」と
     ▼イラク・ナジャフで古代キリスト教遺跡発掘
       ▼《短信》
       ▼《メディア展望》

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◎先住民ラジオ普及をキリスト教団体も呼び掛け

 【CJC=東京】国連の「世界の先住民の国際デー」に当たる8月9日、『世
界キリスト教コミュニケーション連盟』(WACC、本部=カナダ・トロント)
は、各国政府や団体に、先住民の民主的な参画と行動的な市民となるための手段
としてコミュニティ・ラジオの普及を呼び掛けた。
 国連の2012年のテーマは「先住民のメディア、先住民の声に力を」。
 WACCは声明で、コミュニティ・メディアは参画を実現するための重要な手
段であり、特にコミュニティ・ラジオは設置が容易で、社会変革の強力な機関と
なり得る、と述べている。
 さらに、コミュニティ・ラジオに参画する人の多くばボランテアで、所有や運
営が、コミュニティを代表する人によって行われ、多様な地域のニーズが重んじ
られる、と言う。□

――――――――
◎コプト教会指導者が政府を強く批判

 【CJC=東京】エジプト・コプト教会の代行指導者パコミウス大主教が8月
4日、ムスリム同胞団が擁立したムハンマド・モルシ大統領を、キリスト者の市
民権を認めず、不公正な扱いをしている、と強く批判した。
 モルシ大統領は政権樹立に際し、コプト教徒と女性を登用する、などイスラム
独裁色を弱める融和姿勢を打ち出していたが、新閣僚に選ばれた女性は2人、そ
の1人がコプト教徒という事態に、「不公平だ。新政権ではコプト教徒の閣僚が
増えることを期待していたのに」と指摘した。直前政権では閣僚30人中2人を
占めており、ほぼ慣例となっていた。
 大主教は、今回少なくともコプト教徒4人が閣僚に選ばれると期待していた、
と言う。
 特にコプト教徒が任命された科学研究相は準閣僚扱いだ、と報じた新聞もある。


――――――――
◎ガザのキリスト者は「強制改宗」に不安

 【CJC=東京】パレスチナ自治政府ガザ地区に少数ながら存在するキリスト
者が、同地を支配するイスラム原理主義組織『ハマス』によりイスタム教に強制
改宗させられるのではないか、と不安を抱いている。
 7月21日には、ギリシャ正教会の聖ペルフィディオウス教会前でアレキシオ
ウス大主教が抗議集会を開催した。公式な政策としては掲げられていないものの、
圧力が強まっているのを感じるという。
 匿名を条件にENIニュースに1人は、「若い人たちが先行き、改宗を強制さ
れるのではないか、心配だ。自分の意思で変わるのなら、それは仕方がないが、
家族から引き離すことになるのではないか」と語っている。□

――――――――
◎ナイジェリア中部の教会襲撃で死者19人

 【CJC=東京】ナイジェリア中部のアブージャ南西250キロのオケネ近郊
オティテの『ディーパー・ライフ』福音教会を8月8日、イスラム教過激派『ボ
コハラム』の武装集団が襲撃、聖書を学習するために集まった教会員19人を殺
害した。負傷者の数は不明。
 現地コギ州の報道担当は、「女性2人の死亡を確認した。子ども多数負傷して
いる」と語った。□

――――――――
◎ナイジェリアで宣教師殺害、『ボコハラム』の仕業か

 【CJC=東京】ナイジェリア北東部マイドゥグリで8月6日夕、ペンテコス
テ派福音教会のアリ・サマリ宣教師(57)が自宅で殺害された。過激派『ボコ
ハラム』のメンバー2人の仕業と見られる。現地紙『ネーション』が報じた。
 サマリ氏は今年に入って数回、『ボコハラム』のメンバーから居宅を出るよう
警告を受けていたという。サマリ氏は、親しい数人に脅迫のことを話はしたもの
の、「全能の神が守ってくださる。全てを神の手に委ねる」として無視していた。


――――――――
◎マレーシアで非イスラム教徒への規制強化

 【CJC=東京】マレーシアのイスラム宗教評議会が、非イスラム教徒が国内
でイスラム教徒に自分の信仰を広めようとすることの禁止に乗り出した。国営ベ
ルナマ通信が報じた。
 首相府の高官は、現行の法律に基づくもの、としている。「文書やAV形式の
ものの配布は、イスラム教徒の不満を招くので許されない」と言う。□

――――――――
◎アルプスの氷河融解に教会の祈りも逆転

 【CJC=東京】スイス・アルプスの中腹にある『マリア・ハイムズーフンク』
(聖母マリアの御訪問)教会、7月31日午前7時30分には麓のフィーシュ村
とフィーシャータール村から集まった信徒約100人を前に、トニ・ベンガー司
祭が「氷河は氷、氷は水、水は命です」と、そこより上方にある氷河の融解を止
めてくれるよう神に祈った。
 米誌ナショナル・ジオグラフィックのニュースが注目したのは、この祈りが、
過去350年の間、氷河を押し戻してくれるよう神に祈ってきた内容を逆転させ
たから。地球温暖化の影響がアルプス山脈にはっきりと表れるようになった今、
バチカンもこの変更を承認しているという。
 両村の上方にあるアルプス最大のアレッチ氷河とフィーシャー氷河の間にある
メィエレンゼー湖に氷河の氷が落ちると、湖の水があふれ、村が水浸しになり、
建物が壊れ、死者が出た。村民は、地元の修道会イエズス会の協力を得て、16
47年から毎年7月31日に巡礼を行うことを決めたもの。同日は、イエズス会
の創立者聖イグナチオ・デ・ロヨラを記念する祝日にあたる。□

――――――――
◎ロシア副首相がマドンナを「元売春婦」と

 【CJC=東京】ロシアのウラジミール・プーチン大統領の退陣を求めて教会
で抗議パフォーマンスを行ったために拘留されているパンクバンド『プッシー・
ライオット』の釈放を呼びかけたマドンナに対し、ドミトリー・ロゴジン副首相
がツイッターで激しく非難した。
 副首相は、「十字架を外すか、パンツを脱ぐのをやめるか、どちらかにしろ」
「元売××の誰もが、歳をとるとモラルについて説こうとする。特に、海外でツ
アーやライブを行っている時に」とツイートしたという。「売春婦」の部分に関
しては全ての文字を綴らなかったが、その表現は女性に対する最も侮蔑的なもの
だった。
 『プッシー・ライオット』を擁護しているのは他にオノ・ヨーコやスティング
も数えられ、英国の著名なロックミュージシャンたちも、ロンドン五輪で英国を
訪れたプーチン大統領に同バンドのメンバーたちの釈放を求める嘆願書を提出し
ている。□

――――――――
◎イラク・ナジャフで古代キリスト教遺跡発掘

 【CJC=東京】イラクの首都バグダッドの南方160キロにあるナジャフで
行われた空港拡張工事の際に1700年前の教会跡が発見されたことが改めて注
目されている。
 教会堂、修道院などの遺跡が2007年以来、相次ぎ発掘されているが、これ
が古代アラブ・キリスト教都市ヒッラと推定されたことから考古学者の関心が高
まった。
 発掘に当たっている考古学者アリ・アルファトリ氏は「イラクにキリスト教が
存在していた最古のしるし」と、葡萄が描かれた古代の石板を見せながら語った。
 ナジャフはイスラム教シーア派の聖地として知られているが、この発掘でキリ
スト教徒の巡礼も引きつけられるのでは、との皮算用もありそうだ。かつてはイ
スラム教徒が共存していたのだから、その再現を現地のキリスト者が夢見ても不
思議はない。
 現場が空港敷地脇ということも、発掘品の盗難防止には役立ちそうだ。とはい
え、発掘継続には資金が不足。内戦激化で電力や水道もままならない中で、発掘
にあてる資金集めは容易ではない。
 イラクのキリスト者は総人口3100万の内、140万人だったものが、イス
ラム教側からの抑圧の結果、現在は40万人にまで減少している。□

――――――――
◆短信◆(CJC)

▽ビリー・グラハム氏入院、経過安定=米国の著名な大衆伝道者ビリー・グラハ
ム氏(93)が8月12日、気管支炎の疑いで、自宅近くのノースカロライナ州
アシュビルにあるミッション病院に入院した。治療に当たったグレアム・デービ
ッド・プッチ博士によると、病状は安定しているという。
 グラハム氏は2011年11月に、肺炎治療のため入院している。□

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《メディア展望》

 =カトリック新聞(8月12日)=http://www.cwjpn.com
★高齢司祭・修道者・信徒の支援は=カトリック医療団体協議会 内容豊かに全
国大会
★2012年上半期 司祭受階者=叙階の恵みを受けて
★平和の使徒になぁ~れ!=宣教司牧活動の新ガイドライン=広島教区
★教皇、シリア内戦に平和回復を再度訴える
★教皇 著作執筆終える

 =キリスト新聞(8月11日)=http://www.kirishin.com
★東京・生と死を考える会セミナー=“いのちをはぐくむ”=子どもの悲しみに
寄り添うために
★早乙女勝元氏が明治学院大学で講演=「語りつぐ平和への想い」
★イエスの友会夏期聖修会=遠藤正一氏「元気になる教会形成こそ」
★日基教団宣教委小委員会が全国交流会=「東日本大震災を通し障がい考える」
★キャメロン英首相=同性愛者排除する教会に“警告”

 =クリスチャン新聞(8月12日)=http://jpnews.org
★子を外で遊ばせたい=福島・放射能不安=教会が県全域で保養プロジェクト
★「ママ、ボクを殺さないで」=小さないのち巡る実話 舞台化
★「君が代・日の丸」の何が問題?=諸教派共催「強制反対のつどい」東京でも
★14億円流用容疑=波紋呼ぶコン・ヒー牧師逮捕=「繁栄の福音」地元教会も
厳しい見方
★日曜礼拝前に教会で職質逮捕=警察庁が「不適切」と認める

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2012年08月06日

[SKJ]■世界キリスト教情報■第1124信

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(週刊)      2012年8月6日(月)     第1124信 ☆
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               = 目 次 =
     ▼米国務省が世界の宗教規制に関する年次報告書
     ▼「不法」叙階に反対した聖職者を中国政府が制裁
     ▼香港の教会が政庁に教育指針撤回を要求
     ▼教皇、『ナザレのイエス』執筆終了、新回勅準備へ
     ▼バチカン機関紙がゲイツ財団やネスレ批判
     ▼米合同メソジスト会員数なお減少
       ▼《短信》
       ▼《メディア展望》

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◎米国務省が世界の宗教規制に関する年次報告書

 【CJC=東京】米国務省は7月30日、世界各国の宗教規制に関する報告書
を発表した。ヒラリー・クリントン国務長官が『2011年国際宗教の自由報告
書』を連邦議会に提出した。米国は1998年、『国際宗教自由法』(IRFA)
を制定している
 国務省の国際信教の自由担当スーザン・ジョンソン・クック特使が、世界の約
半数の国では「宗教少数派を虐待したり、社会的に虐待を受けていても介入しな
い」と報告書発表に際し指摘した。
 報告書は、特別観察リストに、アフガニスタン、中国、キューバ、エリトリア、
イラン、北朝鮮、パキスタン、ロシア、サウジアラビア、スーダン、シリア、ベ
トナム、ウズベキスタン、トルクメニスタンを上げている。
 報告書は、11年には世界で反ユダヤ主義が拡大したと指摘。また、イランで
「宗教的信仰を理由とした拘束、嫌がらせ、脅迫、差別」が起きるなど、宗教の
自由をめぐる状況が悪化した国もあったとした。
 パキスタン、サウジアラビアでは、人々が冒とく法に違反したとか批判したと
して、殺害されたり、投獄・監禁されている。インドネシアでは、キリスト者が
「イスラム教を攻撃する」と見なされた本を配布したとして禁固5年の判決を受
けている。これらの法は、「宗教を保護する」名目で人々を沈黙させている、と
言う。
 報告書は、中東の民主化運動「アラブの春」による政変の流れの中で、宗教上
の少数派が危険にさらされていることを指摘した。特にエジプトではコプト派キ
リスト者への暴力増加を阻止することに失敗したとしている。暫定統治を担う軍
部が寛容な姿勢を示す裏側で宗派間の緊張が高まり、コプト教徒中心のデモ隊が
治安部隊の攻撃を受け、死者25人、負傷者350人が出た例などを挙げた。さ
らに、暫定政権はキリスト教徒を狙った暴力や教会への攻撃を阻止できず、実効
性のある捜査や訴追もできていないと指摘している。
 宗教少数派が認知を求めて戦っている例もある。ハンガリーでは、認可宗教団
体が300以上あったのが32にまで減少している。
 中国では政府による自由尊重の取り組みが悪化したと批判、状況は「著しく悪
化している」と指摘した。中国政府は認可した少数の宗教団体にしか合法的な礼
拝を認めず、新疆ウイグル自治区のイスラム教徒やキリスト教の地下教会への弾
圧も続いているとしている。チベット仏教寺院での宗教活動の制限拡大なども指
摘、「当局による宗教行事への干渉が不満を拡大させた」とし、これを受けて1
1年に少なくとも12人のチベット族が焼身自殺を図ったとしている。
 北朝鮮に関しては「真の宗教の自由は存在しない」と断言。布教活動や宣教師
らとの接触を理由に逮捕されたり厳罰を受けたりしたケースも報告されていると
した。
 報告書はまた、欧州諸国に外国人の排斥運動や反ユダヤ教、反イスラム教の動
きが広がっていると指摘した。さらに、ロシアやイラク、ナイジェリアでは、
「対テロ戦」という名目で平和的な宗教活動が取り締まりの対象になったとして
いる。
 歓迎すべき動きとして報告書は、トルコが過去に宗教団体から没収した資産の
返還を容易にする決定をしたこと、リビア最高裁がイスラム教への冒とくを罰す
る法律を覆したことなどを挙げた。
 キューバ、ロシアも状況が改善された国として上げられている。□

――――――――
◎「不法」叙階に反対した聖職者を中国政府が制裁

 【CJC=東京】中国政府は、東北部の黒龍江省のカトリック教会ハルビン教
区司祭7人に制裁を科した。ヨセフ岳福生(ユエ・フシェン)神父の司教叙階に
反対したため。この叙階は、教皇の指令なしに行われており、岳神父は「教会法
1382条に基づき課された制裁を、自動的に招いた」と、バチカン(ローマ教
皇庁)が「不法」と発表している。
 同教区には司祭37人が在籍しているが、7人は叙階式典への参列を拒否、ま
た自らの立場を明確にしたため、聖務執行を3カ月停止された。当局側から岳司
教と式典を共にすることを指示され、拒否した場合はさらなる処置をとる、と警
告されていた。その結果、1人は破門された岳司教との式典を共に執行した。
 中国に1949年、共産主義政権が樹立されて以来、同教区には59年から9
2年までペテロ・ワン・ルイファン司教と後継のリウ・フアンド司教が97年ま
で在籍していた。2人ともバチカンの承認は得ていない。□

――――――――
◎香港の教会が政庁に教育指針撤回を要求

 【CJC=東京】7月29日、香港で約9万人が参加する街頭デモが行われた。
政庁に新教育課程の撤回を要求するもので、内容が中国共産党への過度に傾倒し、
偏向しているという。
 デモ参加者の多くは子ども連れで、炎天下を3~4時間にわたって「洗脳反対」
などと書いたバナーを掲げたり、バッジを着けていた。
 香港中文大学のウイリー・ウォラプ・ラム助教授(歴史学)は、新課程で採用
されることになった教科書は「非常に露骨に愛国的かつ国家主義的な宣伝だ」と
指摘している。今回のデモを、香港の新行政長官に選出されたルン・チュンイン
氏が北京寄りであることへの不信を反映したもの、と見ている。
 カトリック教会のヨセフ・陳日君枢機卿も7月28日、政庁は計画を撤回すべ
きだ、とメディアに語っている。
 香港の私立学校500校の3分の1はカトリック教会、聖公会、ルーテル教会
などが運営している。これらの諸校では新課程導入の計画はない。非導入校への
制裁は発表されていない。□

――――――――
◎教皇、『ナザレのイエス』執筆終了、新回勅準備へ

 【CJC=東京】ローマ郊外カステルガンドルフォの離宮に滞在中の教皇ベネ
ディクト16世が著書『ナザレのイエス』第3巻の執筆を終了した。バチカン
(ローマ教皇庁)国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿がイタリア北部の村で
休暇中に明らかにした。
 『ナザレのイエス』は、教皇がシリーズとして取り組んだ著作で、第3巻はイ
エスの幼年期がテーマになっている。
 教皇庁広報事務所によると、『ナザレのイエス』第3巻は、これからドイツ語
原文から主要言語への翻訳作業に入る段階で、正確な訳出のために時間が必要と
見られる。
 ベルトーネ枢機卿はまた、教皇の新しい回勅が今後発表される可能性にも言及
した。教皇が新回勅を出されると、2005年の『神は愛』、07年の『希望に
よる救い』、09年の『真理に根ざした愛』に続き4番目。□

――――――――
◎バチカン機関紙がゲイツ財団やネスレ批判

 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)機関紙『ロッセルバトレ・ロマノ』
7月29日付けがジウリア・ガレオッティ署名で、第三世界で避妊を推進してい
る国際規模の財団や企業を厳しく批判する論文を掲載した。
 米『ビル・ゲイツ財団』のメリンダ・ゲイツ夫人は、「少し見当外れで、混乱
している」とし、情報不足の上の判断では、援助を必要とする女性よりは製薬企
業を富ますだけだ、と指摘する。
 多国籍企業『ネスレ』社に対しては、同社が「悪名高く、巧妙かつ不正な方法」
でアフリカの女性に無料で粉ミルクを提供するのは、母親になった女性たちに、
母乳を作る能力を失わせ、乾製品に依存するようにさせる、として「慈善の名の
下で利益を念頭に置いている」と言う。□

――――――――
◎米合同メソジスト会員数なお減少

 【CJC=東京】米合同メソジスト教会は2011年に会員を7万1971人
減少させている。全59年会(地区会)のうち55年会からの報告に基づいたも
の。
 教勢を測るのには会員数、礼拝出席者数、教会学校参加者数などが参考にされ
るが、28年会ではこの3点とも減少している。
 11年会では礼拝出席者が増加、5年会では会員数が増加したが、両方増加し
たのは僅か3年会に留まった。
 「この5年間の傾向が続くと国内の合同メソジスト教会は50年持たない」と、
カンサス州リーウッドのリサレクション教会のエイダム・ハミルトン主任牧師が
総会で報告した。
 新会員獲得も米国の人口増加率を下回り、高齢会員の死亡率も平均より高い。


――――――――
◆短信◆(CJC)

▽クリントン長官がエジプト大統領に権利尊重要請=ヒラリー・クリントン米国
務長官は『2011年国際宗教の自由報告書』の発表に合わせて8月1日、『国
際平和カーネギー基金』の集会で演説し、エジプトのムハメド・ムルシ大統領に
「全国民の権利を尊重する」との約束を守るよう強く求めた。CNNテレビが報
じた。□

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《メディア展望》

 =カトリック新聞(8月5日・休刊)=http://www.cwjpn.com

 =キリスト新聞(8月4日)=http://www.kirishin.com
★君が代強制反対キリスト者の集い=「法改正で国のための教育へ」山口陽一氏
=「教会の天皇判断があいまい」山崎龍一氏=「『儀礼的動作』神学的批判を」
岡田明氏
★荒井献・桃井和馬氏がトークセッション=「弱さを絆に 震災の闇路から紡ぎ
だす光」=桜美林学園キリスト教センター
★世界宗教者平和会議「いのちの教育」学習会=“ユーモアを大事にしよう”=
デーケン神父が呼びかけ
★東京基督教大学が特別奨学金=キリスト教福祉のリーダー育成
★明治学院大学=「かわいい子には旅をさせよ」=被災地スタディツアーを企画

 =クリスチャン新聞(8月5日)=http://jpnews.org
★「つらい時こそ大人がそばに」=大津いじめ自殺問題 痛む地元教会祈る
★TCU・総神大合同シンポ「震災と日韓教会」=教会は再生可能エネルギー転
換の努力を
★福音主義神学会東部研究発表3=教会は大震災にどう関わったのか=地域再生
支援で私事化に歯止め
★「説教の指針が与えられた」=オルフォード講解説教セミナー16人修了

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