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すだれ滝(植物園内から見ることが出来る小滝。周りには清涼感があふれています!)

なかなか秋保に行くことが出来ず、すっかりと更新が滞ってしまい(なんと1ヶ月!)申し訳ありませんでした。

つい先日、秋保に行った時の様子を報告しますよ!

スイレンやアジサイなどは見頃を終えましたが、まだまだ楽しみはこれから、
今回はちょっと変化球で攻めてみたいと思います。

まずはこちら
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この花、何だか分かりますか。かなりドアップで撮ってますが、実際はとても小さな花です。



そうです。これはネジバナを接写したものなんです。

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芝生の中からポツポツと咲いているのを見るととても地味な印象ですが、近くから見るとラン科の植物というのが良く分かりますよね。

ちなみに学名のSpiranthes(スピランセス)は、 「speira(螺旋(らせん))+ anthos(花)」に由来すると言われています。

このネジバナがなんとですね、今年はものすごくたくさん群生している場所があるんです。

こんな感じ。分かりますか?
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踏まずに歩くのが困難なほどに群生しています!今回は数えません・・・
※7月28日現在の写真です

職員は「しばらくの間、この辺の芝刈はやめとくかぁ」って言っておりました。
見に行くのでしたらここ数日だと思いますよ!


もう一つご紹介するのはこちら!
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これはハナイカダの実です。
名前の由来は文字通りですが、花の咲いた葉を筏(イカダ)になぞらえたもので、この時期には実が熟し、このような状態になります。
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この葉には三つの実がついてますね。
ハナイカダにはもう一つ、「ヨメノナミダ」という別名があるのでご紹介。

ある若嫁が殿様の使いから
「葉に実のなる木を見つけてほしい」と言う命令を受けた。

夜も更ける頃まで山の中を探しまわったが
見つける事が出来なかった。

その時に流した悔し涙が葉に落ち、月の光で黒真珠のように輝き
それが花筏(はないかだ)の果実になったと言われたという・・・



なにやら悲しいお話・・・

ちなみにこの写真は「蔓植物の小道」周辺で撮影したものです。見つけられない方は職員にお尋ねください。

そのほかにも
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キキョウやら
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ネムノキなどが見頃を迎えています。

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ツクバネの実もすっかりそれらしい形になってましたよ。

これからの時期は木の実、草の実なども要チェックですよ!
暑い夏、涼を求めて花見&滝見などいかがでしょうか!

(副園長 近藤晋也)

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さて、ここからは夏の番外編

いつもの感じで始めたいと思います。

佐藤チーフ 「こんにちは!この時期、園内中がセミの鳴き声に包まれるのですが、今回はセミの抜け殻に焦点をあててご紹介させていただきます。

そこで本日はセミの抜け殻審査員の近藤さんにお越しいただきました。それではよろしくお願いいたします。」

近藤 「近藤です。どうぞよろしくお願い致します。」

佐藤チーフ 「ところでセミの抜け殻審査ってどういうことですか?」

近藤 「さっそく一枚目の写真をご覧ください(無視)」
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近藤 「こちらの写真ですが、【枯れ枝に登り始めたけど、実はとても短い枝だったパターン】ですね。写真では分かりづらいと思いますが、地上からわずか20センチくらいの高さです。」

佐藤チーフ 「でも、しっかりと中脚と後ろ足で枝をホールドしてますね。とても安定感を感じますけど。」

近藤 「おっしゃるとおりです。羽化の際、重みに耐えられず落下するなどして失敗してしまうケースが多々あるんですよ。ですので、木や構造物をしっかりホールドするのが重要なんですよ。」

佐藤チーフ 「理想的なスタイルであると・・・」

近藤 「ただですね・・・

    メダルを狙うとなるともうひと工夫必要だと思うんですよね・・・」

佐藤チーフ 「メダルってどういう意味ですか?」

近藤 「次の写真に行きますね(無視)」
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佐藤チーフ 「これはずいぶんと不安定な状態に見えますけど・・・」

近藤 「そうですね、前足一本で身体全体を支えているようですね。この状態でちゃんと羽化できたのか心配になりますけどね。ただ、このようなアクロバティックな技を取り入れることでメダルも十分視野に入ってくると思います。」

佐藤チーフ 「メダルってどういう意味ですか?」

近藤 「最後の写真をご覧ください(無視)」
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佐藤チーフ 「これは植物名を記載した看板ですよね?」

近藤 「その通りです。ツルッとした素材ですので非常に登りづらいと思うのですが、ここからさらにD難度の技を組み込んでおり、非常に意欲的なスタイルとなっています。」

近藤 「まず、こちらをご覧ください。」
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近藤 「右の中脚は看板と杭を固定するネジをシッカリとホールドしています。何より、よくここまで登ってきたなと思いますよね!」

さらに
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近藤 「左の中脚は看板に貼った植物名のシールの凸面をホールドしているんです。わずか0.1mmの段差を見つけて見事な羽化スタイルを決めています。まさにメダルにふさわしいスタイルですね!」

佐藤チーフ 「メダルってどういう意味ですか?」

近藤 「この美しいポーズをぜひもう一度ご覧ください!(無視)」
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近藤 「いかがでしたでしょうか?セミの羽化スタイルも様々ですよね!セミが羽化する時間帯は大体夜間が多いので実際に目にすることは少ないと思いますが、抜け殻からその時の様子を想像するのも楽しいですよね!」

佐藤チーフ 「近藤さんの妄想は果てしないですね!」

オ・シ・マ・イ

※ところでみなさん、「秋保大滝植物園だより」っていうリーフレットをご覧になったことはありますか?

季節毎に植物園で見ることが出来る花や生き物などを紹介しているんです。現在は21号まで出ており、これを見るともっと秋保大滝植物園を楽しむことが出来ますよ。
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