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<10月のすだれ滝>

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<下旬の芝生広場からの眺め>

 秋保大滝植物園の今年の紅葉にはまだ間があるようですが、とても鮮やかになる事が予想されます。暑い日が続いた夏から急に冷えた9月を経過して、晴れたりときどき雨が降ったりする10月を過ぎていますので、色づきが良いように思っています。

 秋保大滝植物園の木々もそれぞれの色を出しています。紅葉する木だけでなく、常緑の吾妻石楠花はもう大きな来春の花芽を付けています。

 「もみじ」という歌には「織る錦」という歌詞がありますが、緑や黄色や赤や朱や茶色などまさに錦のように山全体が見えます。そこに滝の白さが加わるとなんともすばらしい眺めが繰り広げられるのです。園ではこれから11月にかけて見頃になります。

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<モミジの標本>

 さて、大滝にあるモミジの仲間は、16種類あります。標本に採ってあります。

 真っ赤に色づくものや黄色になるものなど、山の紅葉の中心がモミジ類です。

 昔の日本人は、滝のあるところには、不動明王をお祀りしました。秋保大滝は水量が多いので、どこで滝に打たれて修行したのかと思います。大滝においでになった皆さんは、お不動さんをお参りしながら紅葉を楽しまれる事でしょう。これからの秋保大滝は紅葉の名所として名高いのですが、残念な事に、現在は滝つぼまでの道が、岩壁崩落のため通行禁止になっていますので下には下りられません。来年の4月から通れるようになるとのことです。

 ですから、安全な道の植物園の「すだれ滝」でぜひ紅葉を楽しんでいただきたいと思います。これからが見頃になりますので、皆さまおいで下さい。

(園長:伊深 正文)

秋の木の実・草の実

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 10月に入って見頃の花が少なくなってきた園内です。花が咲いていないと閑散として「何もない・・・。」というイメージがあります。園内をゆっくり散策しながら歩くとさまざまな実や葉を見ることが出来ます。

 植物の良いところは、花が終わった後にも実を付けたり、葉の色を変えてこれからの季節も皆さんの眼を楽しませてくれることです。もちろん、キイチゴ類やグミなどのように春から夏にかけて落ちてしまう実もありますが、ほとんどの植物は今が本番です。今年は、全体的に見て実は不作で、ツキノワグマの大好物である奥山のブナやナラの実が付かなかったために秋保でも作物の被害が多くでています。

 それでもムラサキシキブの仲間やウメモドキ・ツルウメモドキなどは沢山の実を付けています。

 植物園では現在「秋の木の実・草の実」の展示を行っています。ご覧になったお客様は、アケビやハゼの実を見て遠い昔を懐かしんだり、夏にオレンジ色の花を咲かせたヒオウギが、ピカピカ光る黒い実をつけることを知ったり、おどろいたり・・・。ツクバネが本当に羽根つきの羽根にそっくりで不思議に感じたり・・・。お母さんと一緒に拾った木の実と同じものが展示してあるのを見つけて喜んだり・・・。などなどたくさんの方々の表情に出会うことが出来ました。

 「秋の木の実・草の実」は10月いっぱい展示する予定です。

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(秋保大滝植物園:佐藤 紀美子)