秋保大滝植物園

2011年06月

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<梅雨の晴れ間のすだれ滝>

すだれ滝 木立闇濃く 水碧し 

保 関                      

 これは、私の駄作。句のセンスと言うものがないなと常に反省しております。が、俳句を詠まずにはいられない気持ちも衰えないため、こうして作句しております。秋保の自然にもっと触れ、言葉を磨き、心を通わすことでもっとマシな句ができるかもしれません。

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<休み屋はひっそりとして>

 すだれ滝の付近は、滝から出るオゾンがあるのでしょうか、いつ行っても、新鮮な気持ちにさせてくれます。対岸の夏木立の緑はさらに濃くなったようです。その木の間の暗闇こそ自然がたくさん詰まっている蔵のように見えます。滝の音を聴きながら名取川に沿って園路を歩くと、上流にはまた滝があることが分かります。滝の淵の水のきれいなこと、、、、、、。

 これが放射能で汚染されてはならないのです。

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 さて、今、秋保大滝植物園ではハルゼミが鳴いています。この声を聞くと夏だなぁと私は思います。回りの山々も緑が一段と濃くなり、セミや野鳥の声で長閑な気持ちになります。 入口のかやぶき屋根にはハナバチが巣を作って忙しそうに飛び回っています。昨年は猿が来て園内のヤマユリを食べてしまいましたが、今年はヤマザクラの実を食べにやってきているようです。どうかユリを食べないでほしいものです。そして園内をヤマユリでいっぱいにしたいと思います。

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 池には5種類のスイレンも花を咲かせています。静かな水面のスイレンの花も趣があるものです。スイレンがこのように多くあるのは、市内で他には台原森林公園と園芸センターかなと思います。山間の池の洋種の鮮やかな赤や白や桃色の花の見事さをご覧下さい。

 園では、入り口の花壇に夏の草花を植えて、みなさまのお出でをお待ちしております。どうぞ秋保大滝植物園にお出で下さい。

<園長 伊深 正文>

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<スイレンが見頃です>

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<芝生も青々として>

*お知らせ・・・薬草と毒草の見本展示  

        71日より 入口展示場

心ひかれる植物はありますか?

 「ギンリョウソウ」に魅せられて、カメラに納めた写真を約1週間おきに送って下さったお客様がおられます。他にも、「レンゲショウマが好き・ハナイカダが可愛い・ヤマユリは思い出の花・カタクリは故郷を思い出す懐かしい花・・・」と一つの花を目当てに来園される方々がおられます。私も母と行った山菜取りで、沢地に一面に咲くルリソウに子供ながら感動したことを今でもはっきりと覚えています。

それは、花のきれいさだけでなく母との大切な思い出の花として強く心に残っているからです。全ての植物を好きになってもらえるのは、植物園の仕事をしている私たちにとっても嬉しいことですが、一つの植物に思いを馳せて追い続けることも、とても素敵なことと思います。

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<ハナミズキも満開>

 さて、園の入口から芝生広場へ向かう通路(約100)の両側に約250種類の草花を植えています。山野草・雑草?園芸種を問わず植栽しているのですが、「雑草にも一つ一つ名前があることを知った」「子供の頃に見た懐かしい花に出会えた」とか「この花を知りたかった」というお客様の声を元に「植物との思い出に繋がる道になれば…」という思いを込めて作ったものです。

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 お客様が来園される時期によってお目当ての花に会えないこともありますが、秋保大滝植物園では、季節ごとに花や、葉、実などが見られるように植栽しております。それぞれの植物をご覧になりながら、懐かしい思い出の植物やこれからの思い出に繋がる植物に出会っていただけることを願っております。

(佐藤 紀美子)

                        

*樹木の小鉢展・・・・園内に生えた木の

           芽生えを集めて展示

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一言コーナー

 本園では、売札入口前に今見頃の花の写真を掲示しています。ほとんどのお客様は写真をご覧になって入園されますが、中には帰る時にもう一度写真を見てどのくらいの種類の植物を見てこられたか、名前を再確認されたり、忘れないようメモをとっていかれたりするお客様もおられますので、私は、開花した草木や終わってしまった草木の確認は常に行うようにしています。

 この前、ベニバナヤマシャクヤクが蕾をもち、色もつき始めたのを見つけ、そろそろ開花の時期かと思い,3日くらい毎日観察した後、2日間の休みがあけさっそく見に行ったらなんと花は終わっていました。昨年も見ることができず、今年こそ絶対見るぞと思っていたのでがっかりです。

 来年こそは、この短命な花を見ることができるでしょうか。                                                      

(柴田 すみ江)

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秋保の自然は豊かです

 あっという間に、春が通り過ぎていった今年でした。

秋保大滝植物園のシャクナゲはそれは見事に咲き誇りました。そして今年の花の仕事は終わって、樹勢の体力づくり?に移ってしまいました。秋保大滝の遊歩道も改修されて、少しずつ観光客も増えてきましたが、なかなか大滝植物園までは足を伸ばしていただいておりません。ぜひ秋保大滝植物園においで下さい。

これから、夏に向けて、さまざまな植物がそれぞれの特色を発揮してくれることでしょう。園内には本当に珍しい植物が自生しておりますので、ぜひ見ていただきたいと思います。今は、自生する珍しいランが咲き始めました。シュンランやクマガイソウは花が終わってしまいましたが、エビネやカキランなど珍しい山野草もまだまだ見頃です。

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また、園内の実生苗を採集して、新しい展示室で「樹木の小鉢展」をしておりますのでどうぞみなさんおいで下さい。

 さて、このブログは昨年夏から始めておりますが、今回から職員からの一言も入ることになりました。それぞれの職員の努力していることやこだわりもお分かりになるかと思いますのでご覧下さい。

<園長 伊深 正文>

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キンランは大先輩?

 開園準備の3月、池の水面にはまだ冷たい氷が張り、生き物の気配さえ感じられなかったのですが、4月に入りすっかり氷も融けてアブラハヤの群れが行き来し、ヒキガエルの産卵する姿が見られる頃、ミズバショウやミツガシワが咲き、静かだった池も華やいできました。そして現在、おたまじゃくしが元気に泳ぎ、スイレンも丸い葉っぱをどんどん広げて、数日前からは二三輪咲き始め、池のほとりのキショウブ・カキツバタと、樹木の青葉の映り込みのコントラストが初夏の訪れを醸し出しています。

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 当園には、15種類のランが植栽されたり自生したりしていますが、今エビネ・サルメンエビネ・キエビネ・タカネエビネが花盛りです。また、希少なキンラン・ササバギンランも見ることが出来ます。

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これらの植物は、林床まで光が入るくらい整備され、しかも共生する樹木のある限られた環境でしか生育できないのだそうです。園内のキンランは私が従事するずっと以前から絶えることなく、その場所に咲き、毎年私に自然と命の大切さを教えてくれる大先輩です。

初夏の清々しい風景に会いにどうぞおいで下さい。

(佐藤 紀美子)

≪一言コーナー≫

 「すだれ滝だより」でも紹介しましたように、今、実生で生えた苗木を52種類、小鉢に植えて展示しています。最初はどの位見つかるか疑問でしたが、あっという間にこれくらい集まりました。改めて秋保の植生の豊かさ(豊かな自然)に驚かされました。考えてみれば、園内に約100科300種の植物があるのですから、当然なことでしょう。去年は大きくなったナラの木を伐採して、だいぶ園内が明るくなりました。そのお陰で、今まで大木の日陰で我慢していた苗木類が日の光を求めてぐんぐん伸びて自然が益々豊かになることでしょう。

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我々も、そして今回の震災の被災者の方々も、この苗木のように未来に向けて強く伸びていきたいものと思っております。

(徳田 正喜)

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