秋保大滝植物園

2014年08月

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            <すだれ滝>              残念!  「落ちない石」が、
                             落ちてしまいました

 8月25日の朝、職員がいつものように「すだれ滝」を確認したところ、今年「落ちない石」としてにわかに脚光を浴び、6月のブログでも取り上げた石が、24日の鉄砲水でついに落ちてしまいました。
 ブログでも紹介しておりますが、この石は「すだれ滝」の上に開園以前から載っていましたので、34年以上はここにあったことになります。
 植物園のお客様からのうわさがマスコミへと通じ、新聞やテレビが取り上げてくれました。石自身が自分の最後を知って、落ちる前に世間に自分の存在を示したのかなと、そんな風にも思われます。
 いつ落ちるか解らないことから職員は密かに見守り続けてきましたが、最後を迎える前に、ここにこんな石があったんだということをみんなに知ってもらえてよかったと、親が子を思う気持ちに似た感情が湧き上がっています。
 滝の“上”からは滑り落ちてしまいましたが、まだ滝の中には留まっています。姿の見える内は見守ってまいります。
 ところで、既にお参りをした受験生の方がおられましたら、ごめんなさい。いろんな場所に「落ちない」伝説があります。まだ間に合います、他の場所で再度祈願して合格を勝ち取りましょう。

 

  さて、気を取り直して今月の植物園の紹介に移りましょう。
 9月なので「木の実」の紹介もしなければとは思いながら、今回は植物園内のさまざまな木々を紹介したくてしょうがないので、ご紹介します。
 紹介するのは、特に珍しい植物という訳ではありません。どこにでもある普通の木々たちが作り出す、ここの植物園ならではの姿を見てほしいからなのです。

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                                       <カイヅカイブキ> 

 これはカイヅカイブキ。庭によく植えられていますので、おなじみの方もたくさんいらっしゃると思います。広~い園内でのびのびとしたカイヅカイブキを見るのもまたいいんです。遠くから、近くから、さまざまな方向から眺めていると何かに見えてきます。だるま?ゆるキャラ?私には、ゴジラの3世代家族に見えました。

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 こちらは、コナラとカスミザクラが作り出す大きな木陰です。
7月に行なわれた写生会では、ここに座って絵を描くお二人の姿がありました。
年輪を重ねてこられたお二人と、大木の作り出す木陰がとても自然で、素敵に見えました。
そして、お二人の目線の先にあったのは?

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                             <イワガラミ>

 同じ木立の中にある「つる」でした。
 これは、7月号のブログに花の写真を載せたアジサイの仲間イワガラミです。
 これだけの太さになるには、どれだけの年数が経ったのでしょうか。
上へ上へとつるを伸ばす植物、必死に耐え根を広げる植物、見つめていると緊張感が伝わります。そして、二つの植物が作り出す不思議な幾何学模様が二人の絵心を引き付けたのかもしれません。

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                            <シロバナヤマフジ>

 シロバナヤマフジです。園が作られる前からあったとのことで、40年近くは経っています。今年は花をたくさん付けました。「彩(いろ)とりどりの花畑」のところにあります。ねじれ加減が、年数を感じさせます。

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       <チャボヒバ・マルミガヤ>           <マルミガヤの実>              
  「あずまや」へ続く路に、門のように並ぶチャボヒバ。形がいいでしょう。
そして、その真ん中に「あずまや」に覆いかぶさるように写っているのが、マルミガヤです。普通のカヤは楕円形の実をつけますが、これの実は丸いんです。ちょっとめずらしい。

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                                <シラカバ>              
 池のそばのシラカバ、いたって普通のシラカバです。それが池と周りの木々と後ろの山の緑と一緒に見ると、弱くはかない感じが増して、余計に白さが引き立って見えるんです。助けてあげたくなりませんか?

 植物園には他にも紹介したい木々がたくさんあります。それらの木々を見ながら、頭の中で自分だけの物語を作ってみるのも楽しいと思います。

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    <見上げるほどのカスミザクラ>        <その名もオノオレカンバ>         < 推定100年シロヤシオ>
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≪植物園おりおり≫ スタッフからの一言コーナー
 植物園内にあるすだれ滝の落ちない石が遂に落ちてしまいました。
8月25日朝、園内の見回りに出かけ飼育中のカブト虫に餌を与え、通路に落ちている小枝を拾い池の周りを巡回していよいよ休屋に行き建物の拭き掃除も終わり、すだれ滝の様子を見に向かってみると、いつもの風景と違うのに気が付きました。あった筈の落ちない石が無い、一瞬あれっと思い近くの案内板で確認をすると、今までよりも下の方に石がある。どうも前日の雨による鉄砲水で耐え切れず下に滑り落ちたようで、今まで頑張って来たのにどうしたの・・・やはりさびしい!!
 しかし、今度おちた石が全体の大きさを目の当たりに見られるので今後この落ちた石を毎日の巡回の楽しみにしたいです。

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                 ・餌に群がるカブトムシ           ・話題の落ちた石

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               ・池の周りの回遊路       ・休屋の全風景(何とも言えない趣の建物)                  
                                                                                    (秋保大滝植物園  川島幸男)


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      <すだれ滝>             <水量が少ないと“すだれ”が長くなります>
 今回は、「彩(いろ)とりどりの花畑」を紹介します。
 この花畑は、池を通って「すだれ滝」へ向かう途中の藤棚の脇にあります。
 来園された方へ季節の花を見てもらおうと、職員が丹精込めてたくさんの花々を植えています。狭いわずかな区画ですから、先を急ぐ余り通り過ぎてしまわれる方も多いのが残念です。

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  きれいな花を咲かせる野草も、広い園内に散らばっていると、散策するコースによっては出会わないこともあります。ここに来れば、その時期の代表的な草花に出会えます(すべてではありませんが)。
 また、野生の花が少ない時期もあります。そこで、この花畑には野草だけではなく園芸種も多く植えてあります。
 すだれ滝への上り下りで息を切らした私には、花の絶えないこの場所に癒されることがしばしばです。
 

今、咲いている代表的な花たち

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      <ヤマユリ>          <ミソハギ>        <ヒメヒマワリ>
 一つ一つ、石等で囲いをし、植物ごとにラベルが付けてあります。
 ラベルを見て「自分の庭に咲いた花の名前がやっと解った」と、喜んで帰られるお客様もいます。うれしそうに話されるその姿に、私たちの方が癒されています。
 狭い区画に、びっしりとたくさんの植物を育てていますので、時には密集して他の植物を見えなくしたり、はみ出して咲いているものもあります。成長の早い時期などは、なかなかに手の掛かる場所でもあります。
 自分の子孫を残すために植物たちも日々戦っていますので、手入れが追いつかない時もありますが、秋保大滝植物園に来たら、ぜひ立ち寄ってみて下さい。

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     <石の囲い>           <5月頃>            <6月頃>

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  <今の様子:ナデシコ、モナルダ、ウツボグサ、ヤブカンゾウなどが咲いています> 

 秋保大滝植物園には、他にもさまざまな区画を設けています。「山野草の囲い」や「ちいさな高山区」などなど。折を見て、これらも紹介したいと思っています。           (副園長 八巻恵市)

 ≪植物園おりおり≫ スタッフからの一言コーナー
 梅雨も明け、暑い日が続くようになり、夏の虫たちも数多く見られる季節になりました。
 さて、秋保大滝植物園では7月26日(土)に写生会が行われました。今年の写生会は良く晴れ、暑い中参加された方々には、それぞれ素晴らしい絵が仕上がりました。

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            ・暑さ対策として冷たい飲み物や保冷剤を用意しました。

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          ・木陰を選んだ方が多い中、照りつける日差しの中で描いている方も…。

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  出来た絵を発表して、無事写生会は終わりました。参加された皆様方、暑い中お疲れ様でした。
 交通機関の関係等で少し遅れて参加となった方や、早くお帰りとなられた方もありましたが、参加された方々からは好評で次回も来たいという声も聞かれました。
 この夏、皆様はどのように過ごすのでしょうか?熱中症になりやすい時期です。病院に運ばれたり、亡くなられた等の話をニュースでも耳にすることが多くなりました。外出時はもちろん、室内に居ても水分等のこまめな補給、適度な休息等、体調管理には十分に注意して下さい。

                                    (秋保大滝植物園 二瓶久宗)   

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