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        すだれ滝 
       

  あけましておめでとうございます。
  植物園は昨年12月から冬期閉園をしておりますが、先月のブログに紹介した炭焼き体験を12月に行いましたので、その様子を報告します。

  12月6日(土)8時30分、朝早くでしたが植物園内の炭窯前に、参加者が集合しました。今回の参加者は14名、泉区から参加の方もいました。
  週のはじめから中ごろにかけて雪が降っていたので積雪や凍結が心配でしたが、秋保大滝までの道路はバス路線でもあり雪も無く快適に来ることができました。
   昨年度は木炭づくりでしたが、今年度は竹炭づくりです。うまくできるでしょうか?
 日程は次のとおりです
12/ 6(土) オリエンテーション、炭焼き講義、竹切り、節抜き、詰込み、火焚き
12/ 7(日) 炭窯等の講義、次回炭焼き準備(竹の裁断、節抜き)、火焚き
12/ 8(月)~13日〔土〕 火加減の監視、焚口の調整、火落とし
12/20(土) 炭の窯出し、袋詰め、終了式
まず、講師の秋保炭焼保存会の方より、炭焼きの手順について説明を受けました。
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竹の裁断、節抜き(窯の中で竹が勢いで破裂しないよう鉄の棒等で節に穴を開けます)
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針金で輪を作り、その中に竹を5~6本入れた束を作ります。太い竹はそのまま。
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詰込み作業、体験者に窯の中に入れ替わり入って並べてもらいました。
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   薪割り。今回は焚き付け用に割りましたが、木炭の時はこれが原料になります。太い薪はタガを打ち込んで割っていきます。がんばって挑戦された方、お疲れ様でした。
割った薪を、手渡しで窯に運びました。
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薪は竹の上に重ねていきます。窯口にも置きます。いよいよ火入れです。時間は午後1時になっていました。
窯の温度が上がるまで、焚き続けることになります。この日は4時まで焚き続けました。
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炭小屋からは、いよいよ煙が出てきました。体験者は2日間この煙に燻されることになります。孫に「おじいちゃん、くさい!」と言われた、とほほ笑みながらお話してくれた方もいました。
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焚き続けながら、講師の方より炭焼きを生活の糧としていた時代の苦労話など、炭焼きに関する様々な話が聞けましたし、参加者からも多くの質問がありました。みなさん、なかなか熱心だなーと感心しました。炭のこと、知ってるようで知らないことがいっぱいです。
 4時過ぎに、一旦窯の口を閉じて1日目は終了しました。
  
   2日目も、講師より資料を基にして炭窯の作り方などの講義で始まりました。この日はお天気もよく気持ちのいい朝でしたが、前夜に降った雪で秋保はより真っ白になっていました。
この日の作業は、次回の炭焼きの準備のため昨日と同じ竹切りと節抜き、薪割り、そして火焚きを行ってもらいました。
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   十分に火焚きを行って窯が熱くなった頃、徐々に窯の口を閉じていきます。時間は午後2時を過ぎていました。2時半にミーティングを開き、次の体験日12月20日にいよいよ窯から炭を出すということを確認して解散しました。
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  窯が十分に加熱され、その熱で材料自身が炭へと変わるのですが、すべてが炭に変わった頃合を見極めて窯口を完全に閉める「火落とし」という作業があります。実はこの作業の見極めが重要なのです。見極めを誤ると、燃え尽きてすべて灰になってしまうこともあります。
 見極めるには、煙の色の変化で判断します。火焚きをした当初は白、その後黒から黄色へと変わりさらに青から透明へと変わります。この青から透明へと変化する時が閉め時なのですが、これがいつになるかはその都度違い、真夜中になる場合もあります。今回は8日の午後9時でした。
  見極めは秋保炭焼き保存会の方にお願いしておりましたが、この重要な場面に立ち会いたいからと、受講者のうちのお一人が一緒に作業をされました。寒くて暗い中、ありがとうございました。他の受講者からも「煙の変化を見たかった」「ほんとは立ち会いたかった」という声が多くありました。
  すいません。私も立ち会っていないので「火落とし」の写真がありません、ごめんなさい

 12月20日(土)いよいよ窯出しです。この日は9時半集合にしていましたが、みなさん9時頃には植物園に来て窯を覗き込んでいました。
 ミーティングの後、いよいよ窯出しです。窯入れと同じく、受講者の方が入れ替わりで窯の中に入り、出来た炭を取り出してもらいました。顔が真っ黒になるのは覚悟のうえです。
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 今回の炭は、よい出来映えだったみたいですよ。
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 出来た炭は、思い思いに袋に詰めてお持ち帰りです。
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 終了式は植物園の隣のレストハウスをお借りして行いました。一人ひとりに修了証書が渡されました。
 受講された方々からは「親が炭焼きをしていた、懐かしかった」というお話や「炭のことをもっと知りたい」「小さい窯でもいいから自分で持ってみたい」など意欲的な話も聞けました。そして、今回の受講者のうち5名の方が秋保炭焼保存会に入会してくださいました。入会された方たちは、これからも植物園の炭焼きに関わってもらうことになります。感謝します。
 寒い中での体験でしたが、つらさも楽しさも十分に味わっていただけたのかなと思います。今年度は竹炭でしたが、来年度はまた木炭作りをしたいと思っています。自分で作る炭との出会い、いかがですか。受講お待ちしています

 毎年5月はじめや11月はじめに植物園のお祭りがあります。炭窯を見学された方には、竹炭のプレゼントがありますので、ぜひお立ち寄りください。待ってます。
                                       <副園長 八巻 恵市>