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            すだれ滝 
  植物園の開園まで、あと1ヶ月となりました。
   植物園は、まだ雪の中ですが、少しずつ春が感じられるようになりました。葉が無く見通しのよい木の枝には、つがいとなった鳥たちが行動を共にする姿をよく見かけるようになりました。また、木の芽も大きくふくらんで、包んでいた殻を脱ぎだしている植物も見受けられます。
   さて、閉園中の特別行事として2月21日(土)に「クロスカントリースキー体験会」、翌22日(日)には「スノーシューで歩く冬の観察会」を行いました。参加者の皆様ありがとうございました。数日前に雪が降ったこともあり、クロスカントリースキーやスノーシューの体験には申し分ない日となりました。また、二日間とも、秋保地区にしては珍しく、風も無いとってもよい天気となりました。
    二つの行事を写真で紹介します。

【クロスカントリースキー体験会】
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  レストランのロビーをお借りして、オリエンテーション、11名の参加がありました。講師は、秋葉保夫さん。スキーの履き方等を教えてもらいました。その後、植物園に移動し、まず芝生広場ですべりの練習です。「ゲレンデスキーをやった人ほど転ぶんです」と講師の秋葉さん。実際、始めてクロスカントリースキーを履いたときは私も10数回転びました。でもスキーと違って、すぐに板が自分になじんできてバランスの取り方が分かってきますので、転ばなくなるのに時間はそうかかりません。
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 練習は20分ぐらい、さあ、園内めぐりに出発です。すぐに下り坂が出現、今度は坂を下る練習です。転ぶのもしょうがない。転んで慣れるのです。坂に慣れたら、また園内を歩く、ほんとに今日はいい天気。歩いているうちに、板がなじんできます。
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 冬のしゃくなげ園です。自信のある人は、しゃくなげ園の丘に登って降りてくる練習、自信の無い人は、丘の周りを歩く練習をしました。ほどなく合流して、名勝「すだれ滝」へ。
  「すだれ滝」への坂はきついので、横になって下りるか、スキーを脱いで歩きました。
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 みんなが覗き込んでいる下に「すだれ滝」があります。冒頭の写真の「すだれ滝」がこの日撮ったものです。帰りは渓流沿いの道を歩きました。下り坂でまた練習、子供さんはやはり上達早いですねー。
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 芝生広場に戻って、最後の練習です。皆さん熱心だったので途中で休憩を取らずにいたので、雪の上で「お茶会」です。
 閉会式は、またレストランのロビーを借りて行いました。この体験会は来年度以降未定ですが、存続の声が多くありました。

【スノーシューで歩く冬の観察会】
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  翌日曜日も、晴れました。この日は、観察会です。冬の植物園は、普段は見ることが出来ません。貴重な体験をすることになります。この日の参加者は13名でした。
   参加者の皆さんが、早い時間に次々と来てくださったので、オリエンテーションでスノーシューの履き方を教える前に、職員の手ほどきで装着済みとなっていました。おかげで、開始時間後すぐに観察会を始めることが出来ました。講師は野草園副園長の早坂が務めました。なお、かんじきはお一人の方が履きました。
    さっそく、木の枝に付いた「イラガ」のまゆや、木の幹に産み付けられた蛾の卵などを観察しました。また、雪の上だからこそはっきりわかる動物の足跡なども観察しました。上の写真は、カモシカの足跡です。
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  熱心に見ているのは「コブシ」のつぼみ、ふさふさの毛に覆われています。触って感触を楽しみました。つぼみを観察していたら、コブシの枝に崩れかけた鳥の巣が見つかりました。「メジロ」の巣でした。葉が生い茂っている時は、ここに巣があるなんて気付きませんでしたが、冬が教えてくれました。
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  今度は、皆さん、一所懸命に木の枝を覗き込んでいますね。実は、蛾の幼虫が枝そっくりに張り付いていたんです。写真でも拡大しないと分からないですよね。「シャクガのなかま」だそうです。
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  真ん中の写真は「すだれ滝」の手前にある「みぞれ滝」です。今年度、園内愛称として名付けました。この時期は、葉が茂っていないので、はっきり見えます。左側の写真がみぞれ滝の展望所、右がすだれ滝の展望所です。
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  帰り道は自由散策としましたが、皆さん講師の後ろがいいのか、講師の歩く渓流沿いの道についてきました。昨日のクロスカントリースキーの跡がくっきり付いて、スノーシューの足がとられそうでした。
  この道沿いにも、冬ならではの発見がありました。「テン」の足跡と、彼が残した「糞」でした。数日は経っているものだそうですが、雪が解けて顔を出したようです。黄色がかった糞は、何かの木の実を食べたことを教えています。動物を食べた糞はくさいらしいですが、植物の実を食べた時のものは、時に果実酒のようなにおいがするそうですよ。
  右の写真、分かりづらいですが「サクラ」のつぼみを「ウソ」が食べたことで、雪の上にその食べかすが散ばっている様子です。あまり食べてほしくないですね。
  このほかにも、冬だからこそ知ることが出来る発見がたくさんありました。
  来年度も観察会を行いますので、皆さまの参加お待ちいたします。
                                              <副園長 八巻 恵市>