秋保大滝植物園

2015年07月

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         すだれ滝  

イノシシによるヤマユリの被害が深
 先月のブログでカモシカによるギボウシ類の食害を書きましたが、今度はイノシシによるヤマユリの球根(ユリ根)が食べられ、深刻な状況となっています。食害は毎年ありましたが、今年は根こそぎ食べられ、園内のヤマユリは壊滅状態です。500株近くが食べられました。
 ヤマユリの花は日本の自然界では一番といっていいくらい大きな花です。それを見ていただけなくなったのはとても残念です。
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       球根を食べるために掘られた穴         球根が食べられ倒されたヤマユリ
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       食害によって荒らされた園路                一晩で倒されたヤマユリ


〈今、見頃の植物たち〉
  日中の大滝植物園の周辺は車がひっきりなしに訪れるのでイノシシは出てきません。見学時間内は安心です。ヤマユリは残念ですがそれ以外にもいろんな植物が迎えてくれますので、ぜひお出でください。
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         オミナエシで黄色に輝く園路                目にまぶしいキキョウの青
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             ヒヨドリバナ                         ヒオウギ
いろんな萩も咲き出しました。でもミヤギノハギは少し早すぎるかな。
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      マルバハギ              ヤマハギ                  ミヤギノハギ

  ヒカゲノカズラの胞子のう穂が立ち上がってました。シダなので花ではないですが、まるで花穂のように見えます。            
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 ヒカゲノカズラはスギに似た葉を地面をはわせて伸びてゆきますが、その姿形が私には先月紹介したセッカスギに似ているなーと思っています。


シダの次はきのこですね。あちらこちらからにょきにょき出てきています。
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               手のひらぐらいの大きなものから、小指くらいものまで様々です。
          きのこだけは名前を特定するのが難しいので、解説はごめんなさい。

  また、ブログで音は紹介できないですが園内を歩くとセミの鳴き声がどんどん耳に入ってきます。見上げた木の枝にセミの抜け殻がたくさんついているのが見られました。セミがいかに多いかわかっていただけると思います。
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  目の前の枝だけでこれだけの数が目に入ります。見えるのは6つですが、葉に隠れているのを入れると9つありました。1本の木には相当の枝がありますので、木全体にはいったいいくつあるんだろう。 
                                                ≪副園長八巻恵市≫

≪植物園おりおり≫ スタッフからの一言コーナー
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 植物園の見頃な花は、春に比べるとだいぶ少なくなりましたが、秋の代表的な花と言われる「秋の七草」のうち、キキョウ、オミナエシ、クズ、ナデシコ、ススキなど咲いています。「春の七草」は、無病息災祈願で食すもの、「秋の七草」は、姿の美しさを眺めて楽しむもの・・・と言われています。暑い日が続きますが、ぜひ、姿の美しい花を眺めに足を運んで下さい。
 そして、歩き疲れたら休憩所で川の流れを見ながら、聞きながら休んで下さい。
                           
                                                                   《柴田 すみ江》

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      すだれ滝   (先月中の「すだれ滝」は水が少なく、さみしい状態でした)。
  梅雨入りが6月末に近かったので、渓流の水も少なく、当植物園の見所の一つである「すだれ滝」もなかなか本来の姿を見せてくれません。これからの雨に期待しましょう。
ちょっとだけ珍しいものを紹介しましょう。
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 セッカスギ(石化杉)です。石化とは、成長を繰り返して伸びてゆく成長点が本来円錐形であるべきものが帯状に連なってしまい、そのまま帯状に伸びてしまうもので、帯化(タイカ)または綴化(テッカ)とも言います。杉の石化の場合は成長してもモンスターのようになってしまい材木としては適さないので、植林地ではほとんど見ることはできないでしょう。植物園ならではの展示ではないかと思います。

スズサイコは草原や田のあぜなどに見られる植物ですが、花が咲いてるところを見るのはむずかしい植物です。植物園では入口から入って右手のレストランの裏手へと続く「四季の散策路」にあります。なぜ、むずかしいのかと言うと、自然界での個体数が少ないことはもちろん、夜に開く花だからです。日が当たるとしぼんでしまいますので、10時までに入園されれば運よく見られるかもしれません。梅雨時の今はチャンスかも。開くと目立つ星型の花が咲きます。
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              スズサイコ                      ギンリョウソウ 
 炭窯の下、すだれ滝へ下りてゆく途中でギンリョウソウを見つけました。そんなに珍しいものでは無いと思いますが、自分では葉緑素を持たずに“きのこ”に寄生して養分をもらい花を付けて種を作るという変わった生き方を選んだ植物です。普通に生きてきた私には何故かうらやましくて、この植物を見かけると見入ってしまいます。

カモシカの食害にあっています。
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 オオバギボウシ(山菜のウルイ)左は本来の姿、右が食害にあってしまった姿。この時期は名のとおり橋の欄干などにかぶせた擬宝珠のような大きな花を付けるのですが残念です。 
  
刈り込みをしました
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               刈り込み前                 刈り込み後
 あずま屋周辺の刈り込みをしました。雑草が伸びてくるとどうしても景観が悪くなります。雑草とはいえ必死で生きている植物たちには申し訳ないのですが、刈り取らせてもらっています。樹木たちもきれいに形を整えられて、床屋帰りの頭のようにスッキリとなりました。

 <今見頃の花たち>
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             休憩所「すだれ庵」脇のアジサイ、いい色に染まっています。
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         こちらは野生種のエゾアジサイ             おなじみムラサキシキブ
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≪植物園おりおり≫ スタッフからの一言コーナー
 二年目に入り、お客様からの質問も多くなりました。
中でも先日、アヤメ・ハナショウブ・カキツバタの違いを聞かれましたが、答えられなくて、図鑑で調べたり職場の人に聞いた結果、花では見分けが難しいとのことでした。
 一番判り易いのは葉の違いで、アヤメは細く、ハナショウブは葉の真ん中に主脈がはっきりし隆起している、カキツバタは水の中に咲くという事でおさまりました。
 また、ハナショウブの名前のもとになったショウブはアヤメの仲間ではなく、サトイモ科だったことも知りました。 
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 現在、売札入口にて園内で見られる羊歯(シダ)の展示をしていますが「チャセンシダはどこに生えていますか?」と聞かれ戸惑ってしまいました。場所の把握も必要で勉強の毎日ですが、反面自分自身の知識も増えて嬉しいの一事です。
 今後も、いろいろな質問をされても即座に対応できるように一生懸命ガンバリます。  《川島幸男》
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