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        すだれ滝              みぞれ滝(すだれ滝すぐ下にあります)
  まぶしいぐらいの天気の日に植物園を訪れると、木々の間から見える渓流はスポットライトを浴びているかのように輝いて見えます。特に滝は、落差もあり、まぶしいほどの輝きでした。ふだんは、見劣りする「みぞれ滝」もくっきりと浮き出ていました。
今見頃の花たち
 7月は花をつける植物が少ないといわれています。確かに、春のようなにぎやかさはありませんし、木の葉も生い茂り草たちもその背を伸ばしきると、せっかく花をつけている植物も隠れてしまって、人の目に付きにくくなるので、なおさら少ないと思われがちです。
 そんなことから、今咲いている花たちがいとおしくて、この日見た植物たちを少し詳しく紹介しましょう。345
        オオバギボウシ          ヒヨドリバナ             ヤブカンゾウ
オオバギボウシ:山菜の代表「ウルイ」。動物たちも大好物で、植物園では昨年カモシカにいっぱい
           食べられました。
ヒヨドリバナ   :秋の七草「フジバカマ」の仲間。「フジバカマ」は関東より西にしかないので、東北の
                         地で秋の七草をそろえたい時には、代用品にされる花です。そもそも、秋の七草は
                         咲く時期がずれているので、そろえること事態がむずかしいんですけどね。
ヤブカンゾウ   :今の時期はこの花が、野原や土手などで目立っています。雄しべが花びらに変化
                          して八重咲きになるものが多いので、近くで見ると花はゴチャっとしています。
              八重咲きにならない「ノカンゾウ」もあり、花としてはそちらがきれいですが、私は
                         「ヤブカンゾウ」のたくましさに惹かれます。
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                  オカトラノオ                   キキョウ                   セイヨウアジサイ
オカトラノオ  :この植物の名前を紹介する時に、トラノオは“虎の尾”のことで、花の形から付けら
                        れましたと言うと、皆さん感心されます。名前をつけた人が偉いのであって、私が偉
                        いわけではないのですが、ちょっとだけ優越感にひたれます。
キキョウ    :秋の七草で言う「アサガオ」はこの「キキヨウ」と言われています。緑の中にこのムラ
                       サキは目にしみます。子供のころ山歩きすると、この時期けっこう出会えたのです
                       が、最近では植物園でしか私も見ていません。
セイヨウアジサイ:野生の「エゾアジサイ」が見頃を過ぎた頃、「セイヨウアジサイ」が色付いてきま
                       す。日本の「ガクアジサイ」がヨーロッパで品種改良されて日本に逆輸入された植
                       物といわれています。うつくしくなって戻ってきましたね。
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                 コムラサキ               ノリウツギ                  ミヤマカラマツ
コムラサキ  : 秋にはこんなにムラサキ色じゃなくてもいいのに!と思うくらいのすごいムラサキ色
          の実をつける木です。花はあんまり紹介されない植物ですが、近づいてよく見ると、
          薄むらさきで可憐な花です。秋との対比が面白い植物です。
ノリウツギ  :花を見ると装飾花が付いていて「アジサイ」の仲間とわかります。下からのぞいた時
         に、青空と白い花のコントラストがとてもきれいに見えて思わずカメラで撮りました。
         写真にすると、きれいに見えませんが、植物園で実際に見るときれいですよ。
ミヤマカラマツ:花が唐松の葉の付き方に似ていることから「カラマツソウ」で、この植物は、比較的
         高いところに生育する種類なので「深山カラマツ」といいます。近づいてみると線香花
         火のようで、きれいです。色は白ですけどね。
   春に咲いた植物は、既に実を飛ばして姿が見えなくなったものもありますが、これから実を
  膨らませたり、 色付いてくるものもがあります。植物園では花だけではなく、これからはこれ
  らも見どころとなります。お待ちしています。

今年もイノシシに食べられました
 昨年もイノシシに入られてヤマユリ200株ほど、球根を掘られて食べられましたが、今年も入られてしまいました。昨年はそのために植物園のぐるりに柵を取り付けたのですが、急な崖は登って来ないだろうと思っていたところから入られました。どうやら、カモシカが崖に付けたカモシカ道を利用してたどり着いたようです。イノシシもこれから子を産んだり育てたりする時期ですので、必死なんですね。
 植物園は道路沿いにあり、駐車場では人声も絶えないため、日中は姿を見せることはほとんどないので開園中はご安心です。とはいえ、イノシシには申し訳ないですが、崖沿いにも柵を延長し、柵の下からもぐって来ないように、竹や木で重しを付けました。
 7月に入って職員はこの作業に追われましたので、植物への名札付けや除草作業が進んでおりません。ご不便をおかけしております事を、ブログを通じてお詫びいたします。
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         ユリ根を掘られたところ               掘り返された花壇
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           崖にも設置した柵               柵の下に取り付けた重し
                                                                    副園長 八巻 恵市
≪植物園おりおり≫ 
 中央広場“山野草の囲い”から“シャクナゲの丘”へ向う途中に、野生・植栽をあわせた20種類ほどのつる性植物を集めました。
 つる性植物は、茎から根を出して張り付いたり、巻きひげや刺を引っ掛けながら巻き付いたり、また、巻き方も右巻き、左巻き、両巻きと植物によっていろいろな方法で他の植物に絡みながら上へ上へと成長していきます。そのような様々なつる植物を一ヶ所に集めてみました。そして、これらを間近で見られるようにと植物の間に小道をつくり、“蔓(つる)植物の小道”と名付けました。
 また、名前を覚えてもらえるようにと、一つ一つに名札もつけました。
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         つる植物の小路(全体)                  看 板
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            展示の状                                                          名札(例)
 もう一つ、芝生広場から渓流沿いの道への入り口に、“アジサイ(紫陽花)の仲間”の展示コーナーを設けました。植栽したばかりで、それぞれの株はまだ小さいですが、これから順調に育って、いずれ大きな花を咲かせてくれることを期待しています
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     展示場所(奥に見えるのは芝生広場)             看 板
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                     展示しているアジサイの仲間
 みなさま、ぜひ植物園にお出かけ下さい。           秋保大滝植物園  柴田 すみ江