秋保大滝植物園

2019年06月

すだれ滝DSC02379 (2)

 6月24日(月曜日)のすだれ滝 (長雨のおかげ・・・でも水量がちょっと多めです)


 雨の日が続いていますね。園内の通路や遊歩道は全面舗装になっていないため、足元が悪くご不便をおかけしています。前号にて「長靴の貸し出しも行っていますので窓口に気軽に声をおかけください。」とお知らせしましたが、貸し出しの長靴を履いて園内を散策してくださった来園者がいらっしゃいました。雨の日は秋保大滝も人影まばらです。そのような中、園内を散策していただけるのはスタッフにとって大変うれしい限りです(^^)。  

貸し長靴DSC02350

雨の中、ゆっくり散策していただき有難うございました(*^^*)


アジサイの仲間のコアジサイは終わりがけですが、他のアジサイの仲間が咲き始めています。 ツルアジサイとイワガラミは花が終わっても純白の装飾花はそのまま残っていますので引き続き見ることができます。

イワガラミについて・・・今年はビニールハウス内で展示している小鉢にも、地面を這っている蔓にも、樹木に絡んでいる蔓にも沢山の花が咲きました。

イワガラミの小鉢DSC02351 (2)

小さな3号鉢に植えてあるイワガラミです。今年初めて開花しました。白い花びらのように見えるのは装飾花で真ん中にある小さな集まりがお花です。ですので、これから紹介するアジサイの仲間も「花が咲き始めています」という表現は間違いで「装飾花が開き始めています」が正解なんです。


☆ガクアジサイの仲間  装飾花の中央に多数の両性花をつけます。開花はまだ先です

エゾアジサイDSC02368

エゾアジサイ 装飾花の開き始め

アイヒメDSCF3762

アイヒメ 装飾花の開き始め

アマチャDSC02353 (2)
アマチャ 装飾花の開き始め


アマギアマチャDSC02355

アマギアマチャ 装飾花の開き始め



☆アジサイの仲間 全て装飾花からなります。

アジサイDSC02332

アジサイ 装飾花の開き始め  ※装飾花の縁にほとんどギザギザがないタイプ


アジサイ(純白)DSC02369

※装飾花の縁にギザギザが多いタイプ(純白のアジサイです)


☆その他のアジサイの仲間


ノリウツギDSC02364

ノリウツギ 装飾花の開き始め




カシワバアジサイDSC02361

カシワバアジサイ 装飾花の開き始め


カシワバアジサイ(二重)DSC02377

カシワバアジサイ(二重) 装飾花の開き始め

この他、まだ蕾も装飾花も出ていないアジサイの仲間もありますので、次の機会に紹介しますね。


池のミニスイレンも奇麗に咲いて雨の風景に馴染んでいます。

ミニスイレンDSC02367


アッそれから・・・第5号で紹介したギンリョウソウの目玉おやじが出現しました・・・アングルを駆使して・・・こんな感じでどうでしょうか?(;’’)

ギンリョウソウ(目玉おやじ)DSC02320

※長靴の貸し出しは引き続き行っていますので窓口に気軽に声をおかけくださいませ。

それでは又~(^^)/                 秋保大滝植物園 佐藤





























すだれ滝DSC02284 (2)

6月16日(日曜日)のすだれ滝      長雨が続き、水かさが増しています。


夏に向かって花もすっかり落ち着いてきましたが、それに代わって春に花を咲かせた植物の実が色づき始めました。今回は今の季節に見られる実を紹介したいと思います。

アッ(=゚ω゚)ノその前に・・・第4号で紹介したギンリョウソウの目玉おやじが出現し始めましたよ(^^♪
ギンリョウソウDSC02287

このまま順調に実を結べば目玉(白い部分)が膨らみますが、うまく結実しないとこのまま枯れてしまいます。今後が気になりますね・・・


それでは本題に入って・・・
(ビックリグミ)実ダイオウグミDSCF8080

先ずはグミの実  これはダイオウグミ(ビックリグミ)です。皆さん子供の頃に食べた懐かしい記憶があるのでは(*^-^*)・・・園内の植物は例え実であっても採取したり食べたりするのは禁止なのですが、ここ数年、野生のニホンザルが誰も出勤していない朝方に入園料も払わず断りもなく入り込み、実を食べ「ご馳走様」も言わずに向かいの山に帰って素知らぬふりをしているようです。ですので、たわわに実った様子を見ることができない年もありますのでご了承ください。


マルスグリ(グースベリー、セイヨウスグリ)(若い実)DSCF3739

マルスグリの実  昔はどこの庭先にでも植えられていたのではないでしょうか?

現在は緑色ですが、これから少しずつ色づき赤褐色になったら熟した合図です。でも、例え実であっても採取したり食べたりするのは禁止でしたね(#^^#)・・・ですので、可愛らしい実は観察したりカメラで撮ったりしましょう~~(;´・ω・)



サルトリイバラ(若い実)DSCF3758
 サルトリイバラの実  秋になると奇麗な赤に熟しますが、現在の緑も何とも言えない色合いで隠れた人気があります。蔓植物の道で見ることができます。


ハナイカダ(若い実)DSC02272

ハナイカダの実の現在   5月に花を咲かせたハナイカダが実を結びました。

ハナイカダは葉っぱの上に1つ、多くても2つの実をつけるのが普通ですが、蔓植物の小道傍にあるハナイカダは毎年一枚の葉に2~3個の実をつけます。ハナイカダは雌雄異株です。それを知っていただくため(近くで観察できるように)あえて一緒に植栽しました。断定はできませんが、ピッタリ寄り添い開花することで結実しやすい環境になったからではないかと考えています。




シデの仲間3種の果穂。カバノキ科のクマシデ属の仲間は特徴のある果穂をつけます。

園内で目視できる位置に果穂をつけている3種を紹介します。


クマシデ(実)DSC01952

クマシデ(長く丸みのある果穂)

アカシデ(実)DSC01904 (2)

アカシデ(細長い果穂)



イヌシデ(実)DSC01901 (2)

イヌシデ(短い果穂)


鮮やかな色合いの実はやはり秋にならないと見ることができませんが、目立たないけれど面白い♪そんな実を探してみるのも楽しいですよ。


最後に・・・園内で現在咲いている代表的な花をお知らせします。

シロバナヤエウツギDSCF0245 ヤマボウシDSC02095
   シロバナヤエウツギ       ヤマボウシ     
ドクゼリ040  ウリノキDSC02265
  スイレン池のドクゼリ     ウリノキ

ツルアジサイDSC02163    イワガラミ (2)
 杉の木に絡むツルアジサイ     イワガラミ 
こうしてみると6月は白い花が多い気がしますね。 


 スイレン池のミニスイレンも咲きだしました。

 梅雨に入り雨の日が続いています。園内の歩道は舗装されていません。ご不便をおかけしますが、長靴持参をおすすめします。

 ※長靴の貸し出しも行っていますので窓口に気軽に声をおかけくださいませ。

それでは又~(^^)/               秋保大滝植物園 佐藤


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 6月7日(金曜日)のすだれ滝(雨量が少なく、まだ「すだれ」が復活できません)


 植物園の日誌で天気を振り返ると、最後にまとまった雨が降ったのが4月30日。その後実に21日ぶりにまとまった雨が降りました。再び晴れの日が続いていましたが、ここ数日、雷を伴ったにわか雨があり乾燥して元気のなかった植物も気持ちよさそうにグングン枝葉を広げ、園内の風景も新緑から深緑へと変わりつつあります。

初夏の園内ではコアジサイとスイレンが見ごろを迎えています。

5コアジサイDSC01973 (2)

  コアジサイを見るなら蔓植物の小道周辺がおすすめです。

6スイレン池DSC01981 (2)
 スイレン池 現在赤と白のスイレンが咲いています。

それから、隠れた人気ものの「ギンリョウソウ」が、今年も園内の一角で大量発生しています。昨年も同じ場所に生えたのですが今年はとにかく凄い!( ゚Д゚)

一角といえども「アッ!ここにも。あそこにも」「わ~~」という感じで林内の土の中からむくむくと湧き出るように生えています。
4ギンリョウソウDSC01976


3ギンリョウソウDSC01947
ギンリョウソウ(銀竜草)は葉緑素を持たない腐生植物です。別名「幽霊茸」と呼ばれています。薄暗い林の中でぼんやりと白光(しろびかり)している様を子供の頃に見た方は、不気味な植物として記憶に残っているのではないでしょうか?でも、年齢を重ねてから再び見るギンリョウソウはどこか魅力がある植物と感じませんか・・・私もその一人なのですが・・・(*^-^*)

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 真ん中の青く見える部分が雌しべ(柱頭)、周りの橙色の部分が雄しべ(葯)。これでギンリョウソウにも花が咲くことが分かりますね。

この後、結実して子房が膨らんだ様子がゲゲゲの鬼太郎の「目玉おやじ」にそっくりだとの噂が・・・確かにそっくりなのですが残念ながら適格な写真が無くお見せすることができませんが、「目玉おやじ」になる過程はこれから見ることができます。是非植物園にお越しいただきご自身の目でご確認ください(^^)

ギンリョウソウの仲間には属が違いますが夏の終わり頃から発生するアキノギンリョウソウ(ギンリョウソウモドキ)があります。

2アキノギンリョウソウ(ギンリョウソウモドキ)P8260173

1アキノギンリョウソウ(ギンリョウソウモドキ)実DSC01361


 ギンリョウソウは液果なので、実ができた後は跡形もなく消えてしまいますが、アキノギンリョウソウは蒴果なので実ができた後も形がこのように残るのでアキノギンリョウソウと知ることができます。


大輪の花を咲かせる植物もあれば、目立たない小さな花を咲かせる植物もあって、そしてこんな不思議な花を咲かせる植物もある・・・「植物って面白いなぁ~」と少しでも興味を持っていただければ嬉しいと感じるスタッフ一同です。

 

それでは又~(^^)/                                秋保大滝植物園 佐藤

すだれ滝DSC01896

6月1日(土曜日)のすだれ滝です。

山からの雪解け水も落ち着き、すだれ滝も流れが静かになってきました。

園内では、すだれ滝よりも小さな滝「みぞれ滝」も見ることができます。数年前までは「名もなき滝」でしたが、来園者より「みぞれアイスのカップからあふれているような可愛い滝ですね」というお声があったことから「みぞれ滝」と命名しました(*^-^*)

「みぞれ滝」は「すだれ滝」の20mほど下流側にあります。木々の間から見える可愛い「みぞれ滝」も趣がありますのでお越しの際は是非ご覧になってください。

みぞれ滝DSCF1348

夏の終わりの頃のみぞれ滝


6月に入り、ツツジ類に代わってサツキ類が見ごろを迎えています。池のスイレンも咲き出し、トンボが忙しそうに飛びまわり、雨模様の日にはモリアオガエルの産卵も始まっています。

スイレン池とカキツバタDSC01784 (2)
現在のスイレン池  カキツバタが綺麗です。


6月中旬のスイレン池038
こちらは6月中旬過ぎのスイレン池です  (2018年撮影)



今の季節の通路沿いにはニガナと名の付く草花が目立って咲いています。全国各地の野原にごく普通に咲いているので珍しくはありませんが、今回は園内で咲く「ニガナと名の付く草花」にスポットを当ててみたいと思います。

ハナニガナ

ハナニガナ  ハナニガナは 「ニガナの変種」であるシロバナニガナの黄花タイプといわれている。舌状花は7〜11個ある。花期:5月~7月。


ニガナ

ニガナ:「全国いたるところの山地や野原にごく普通に生える」となっているが、

  園内ではハナニガナに押され控えめに咲いている。舌状花は普通5個。花期:5月~7月


シロバナニガナDSCF4091

シロバナニガナ:「ニガナの変種」で花の色は白、舌状花は7~11個。四季の散策路にわずかに咲いていて園内では希少。花期:5月~6月


イワニガナ(ジシバリ) (2)

イワニガナ(ジシバリの別名):四方に伸ばした茎の節から根を出し、地面を縛るように増えていく。乾いた場所を好む。花期:4月~6月


オオジシバリDSCF2497

ツルニガナ(オオジシバリの別名):ジシバリよりも葉が大きく立ち、花も大きい。どちらかというと湿った場所を好むので園内での自生は少ない。花期:5月~6月


ヤマニガナDSCF5139

ヤマニガナ:他のニガナの花期が過ぎた7月下旬頃から開花する。園内では林の縁にひっそりと咲いているので気付かれないことが多い。花期:7月~8月

調べてみたら6種の「ニガナと名の付く草花」があることが分かりました。

どこにでも咲いている花って見過ごしてしまうものですが、同じに見えても少しずつ

違う個性を出している・・・そんなところにも目を向けて散策していただけると嬉しいと思うスタッフです(^^)/
 6月もよろしくお願いいたします。        秋保大滝植物園 佐藤


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