野草園

仙台市野草園のスタッフが書いているブログです。 東北地方に存在する貴重な植物を植栽しております。 広さは、95,000㎡(約東京ドーム2個分)園内全体を歩くと1時間くらいで回ることができる自然植物園です。 開花情報やイベントのお知らせ等をこのブログで行っております。野草園のスタッフによる植物に関する豆知識もあります。植物を知ればいつもの道がミドリの道に変わります。どうぞ仙台市野草園にお越しください。

2010年12月

皆様よいお年をお迎え下さい

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 平成22年もいよいよ年末を迎えるころとなりました。皆様のおかげさまで今年も無事終了することとなりました。職員も皆元気で意欲をもって従事することが出来ましたのも皆様のご支援の賜物と心より感謝申し上げます。

 野草園も12月から休園しておりますが、展示室は年末年始を除いて開館しております。野草園は先日の雪で美しい雪景色となりました。

 さて、12月の行事として18日(土)に親子紙漉き体験会を開きました。今回の紙漉きには、私の家のスイフヨウの茎からとった繊維も混ぜてみました。アオイ科の植物には繊維が丈夫なものが多くあるようですが、スイフヨウを紙にしているとは聞かないので無理かもしれませんがやってみることにしたのです。

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 皮を剥いで、水に浸して、表皮を取って、洗って、金槌でたたいて洗って取り出した繊維は、楮に比べると荒い硬いのもでした。ともかく牛乳パックのパルプに混ぜ込んで漉いてみました。単に牛乳パックの紙よりは、和紙の風上が出ました。他に蒲の穂を漉きこみました。

以前金剛沢小学校でしたときは、天沼の蒲をペットボトルにビー玉を入れてよく振るという作り方でしたが、今回はミキサーで混ぜました。すると均一に蒲の穂が混ざり面白い紙が出来ました。

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<酔芙蓉繊維入り>

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<天沼蒲紙>

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<野草園蒲紙>

親子で紙ing

当日は、さまざまな材料を自分の紙に漉き込んで、思い思いの紙を作っていました。ものづくりは、どうしてこう皆さんが熱中するのかと、私は興味深く見ておりました。きっと人間は何かを作りあげることが楽しいという遺伝子が備わっているのでしょうね。

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<舟山先生の模範紙漉き>

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<ミキサーで牛乳パックを粉砕>

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<型に流し込む>

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<好きな模様の葉っぱを入れて>

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<教室風景>

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<水分を充分吸い取って>

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<アイロン掛けて>

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<さまざまな紙の出来上がり>

サクラソウを植え替えました。

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 今回も、仙台さくらそう会の佐々木さんのご指導をいただきながら、職員総出で2日間にわたってサクラソウの植替えをしました。根分け→根洗い→植え付け→桜草鉢と駄鉢に2鉢ずつそれ以外の芽はポットに増やして来年5月のプレゼント用にします。植えつけ方は、4芽ずつ巴のように良い芽を選んで植え、いれる培養土の深さも決まっていて、伝統園芸のこだわりを学びました。こだわりとは、その植物に合った培養法でこの知識が伝統というものです。野草園には119種類もの日本桜草があるのです。今回植え替えた鉢の総数が418鉢・ポットの数が309という大変な数で、また来年の楽しみがふえました。が・・・当日は今年一番の低温日で寒いこと寒いこと・・・。

皆様、来年も野草園をよろしくお願いいたします。

2月には蔓を使った工作を予定していますので、お楽しみにしてください。

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(野草園園長:伊深 正文)

 

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<サザンカがきれいです>

 先日風の強い日のあとに、ふと外を見ると金色の雨が降っていました。実は雨ではなく、モミノキのマツボックリの鱗片が次々と振ってくるのでした。なかなかその降りそそぐ様子は写真には写らず、地面を写したのがこの写真です。

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どうりで春になるとあちこちからモミの芽が出るわけです。大変な量の種を撒き散らすものだと思いました。だからモミノキのマツボックリは見たことがないわけですね。

萩刈りのようす

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<東沢の土砂崩防止堰堤>

 閉園している野草園は何をしているのでしょうか。

 答えは、春の準備をしているのです。まずは萩刈り、。今回は、萩刈りをお知らせします。ハギは今年伸びた茎を刈り取り来年の新芽を伸ばすのです。1年間で2m以上も伸びる木なのですね。

 ミヤギノハギ・ニシキハギ・シロバナハギ・シロバナミヤギノハギ・ソメワケハギは、冬に刈り取らないと次の年によく伸びないわけです。人の力を借りないことには、いい花が見られないという植物なのです。しかし、ツクシハギやマルバハギなどは剪定のみです。先日は公園緑地協会の理事長さんも加わって萩刈りをしました。

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 萩の丘・萩の見本園・萩の道は、比較的楽にハギを刈ることが出来ました。ところが、昭和53年の砂防工事をした針葉樹林区の斜面のハギや、昔土砂崩れがあったところで平成4年に完成した頑丈なコンクリートの土止めがなされている萩の滝のところなどは大変な作業です。

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コンクリートのマス毎にハギを植えたようですが、そこにタラノキやクズやニセアカシア・イタドリ・ススキ・アザミなど強力な植物がはびこり、ハギを押しのけているようです。これらを職員総出で刈り取りをしたのです。とげの多い植物は仕事しづらいものです。作業は大変でしたが、5日かかって斜面もきれいになりました。株が抜けているところには、私が補植もしました。来年もきれいに「萩の滝」を見せることでしょう。

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<萩の滝の斜面>

 さて、刈り取ったハギはどうするかはこの次お知らせします。

 また、雪に備えて柴垣の雪囲いも行いました。まずは、止める縄の結び方(垣根結び)を近藤技師に習ってから、作業に入ります。15日は仙台も初雪がありました。

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(園長:伊深 正文)

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