謹んで新年の御祝辞を申し上げます
我が国を取り巻く近年の安全保障環境は、パワーバランスの急激な変化、テロやサイバーなど新たな脅威の出現、厳しいアジア太平洋地域の安全保障環境など、残念な事に一層の厳しさを増している感は否定出来ず、実際、前年に続き昨年も、中国による透明性を欠いた軍事力の強化及び海空域での軍事活動の活発化、北朝鮮による核・ミサイル開発の継続や挑発行為など、我が国の安全に対して重大な脅威となる事案が数多く発生しました。
また、昨年末に能登半島沖で発生した、韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射事件では、実態は兎も角形式的には日本の同盟国であるはずの隣国・韓国の我が国に対する傍若無人ぶりが今更ながら改めて示され、しかも、この事件については日韓両国の言い分が根本から悉く対立し、ついにはレーダーを照射された側の日本が韓国から謝罪を要求されるという全く理解不能な展開になっており、日韓両国間の対立・混迷は、今後も暫くは続くものと推測されます。
近年は、領土・主権・経済権益などをめぐって、純然たる平時とも有事とも言い難い、このような“グレーゾーン”の事態が増加・長期化する傾向にあり、それに加え、周辺国による軍事力の近代化・強化や軍事活動の活発化もより顕著となってきており、我が国を取り巻く安全保障環境は様々な課題や不安定要因がより顕在化・尖鋭化してきております。
第1次世界大戦の開戦からは104年、第二次世界大戦の開戦からは79年、同大戦の終戦からは74年、日本が国家として独立を回復したサンフランシスコ講和条約の発効からは67年、そして、今上陛下の御譲位により平成の御代としては最後の年となり、5月からは皇太子殿下が御即位される事により新元号の元年となる、ある意味で節目の年となる本年も、日本にとっては斯様に依然として厳しい状況が続きそうな様相にありますが、新年の年頭に当たり、日本の国土防衛がより強靭とならん事、日本国民の生命・財産と日本の領土・領空・領海を守り抜く陸海空自衛隊を始め日本の安全保障を担う各機関・部署の更なる前進と発展を、心より祈念申し上げます。
また、航空自衛隊への配備が着々と進んでいる最新鋭の次期戦闘機「F-35A」の更なる拡充や、紆余曲折がありながらも昨年末にほぼ確定した護衛艦「いずも」の事実上の空母化と、同艦に垂直着陸出来る最新鋭の戦闘機「F-35B」導入等の計画の着実なる進展、日本が主体となって国際共同開発する方針が示された次世代戦闘機「F-3」の開発成功、更に、日本の空を護る“蒼き空を翔る守護者達”(戦闘機等)の維持・運用に関わる方々やいつもこのブログを読んで下さる読者の皆様方の御健勝・御繁栄・御多幸も、併せて祈念申し上げます。
当ブログは、開設から7年を迎えましたが、まだ拙く未成熟なブログであり、読者の皆様方に於かれましては本年も何卒一層の御指導・御鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げ、新年の御挨拶とさせて頂きます。
平成三十一己亥年
西暦二千十九年
元旦
(※今回の記事に貼付の「F-35A」の写真は、防衛省の公式サイトからダウンロードしたものです)

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