昨年同様、年末の駆け込み更新。
一年経っても成長してない自分を再認識ですw

まずは個人的2013年度My Favorite Novelsをランキング形式で発表してみます。

第10位 本多孝好『at Home』
家族をモチーフにした短編集ですが、表題作が秀逸。
清濁併せ呑んで生きる一家が潔い。
あと装丁の何気なさ感が素晴らしい。
at Home (角川文庫)
本多 孝好
角川書店
2013-06-21



第9位 中村航『あなたがここにいて欲しい』
これも短編集。特に『ハミングライフ』がオススメ。
ちゃんと爽やかに生きていかないとなあと思わされました。
あなたがここにいて欲しい (角川文庫)
中村 航
角川書店(角川グループパブリッシング)
2010-01-23



第8位 森見登美彦『太陽の塔』
失恋をひきずりまくった大学院生の妄想と迷走。
終盤のふんわりした哀愁が大変良い感じ。
太陽の塔 (新潮文庫)
森見 登美彦
新潮社
2006-05-30



第7位 伊坂幸太郎『オー!ファーザー』
息子を守ろうとする個性的な4人の父親。
父親同士の連帯感が良い。
友人みたいな親子関係にはちょっと憧れます。
オー!ファーザー (新潮文庫)
伊坂 幸太郎
新潮社
2013-06-26



第6位 三浦しをん『神去なあなあ日常』
山奥の林業の現場に放り込まれた青年。
自分ならこういうムラ社会には耐えられんだろうなあ。
神去なあなあ日常 (徳間文庫)
三浦しをん
徳間書店
2012-09-07



第5位 有川浩『シアター!2』
それぞれの人間関係の進展具合が面白い。
中でも春川兄弟の母親のキャラが抜きん出て小気味良い。
シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)
有川 浩
アスキーメディアワークス
2011-01-25



第4位 小路幸也『シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン』
相変わらず安心して読める大家族シリーズ。
家族の崩壊と再生の経緯がさらっと書かれてるのが印象的。



第3位 伊坂幸太郎『モダンタイムス』
絶望的な状況下でもユーモアを失わない登場人物が清々しい。
井坂の諦念と逆転の発想には胸を衝かれました。



第2位 近藤史恵『エデン』
ロードレースを舞台にしたサスペンス。
主人公の日本人らしい思考に共感。
ストーリーとか心理描写とかよく練られていると思います。

エデン (新潮文庫)
近藤 史恵
新潮社
2012-12-24



第1位 夏川草介 『神様のカルテ2』
古風な語り口調で不可思議な理論を展開して筋を通す様が爽快。
それでも理想と現実のギャップはなかなか埋まらんものですよね。
あと将棋部三角関係事件はなんとも切なくなりました。

神様のカルテ2 (小学館文庫)
夏川 草介
小学館
2013-01-04



改めて並べてみるとシリーズ物が多いなあ。
来年はもっと色んなジャンルの本を読みたいと企んでおります。

で、続いて今年の出来事や近況など綴ろう…
と思ってたんですが待ち合わせの時間が迫ってきたのでまた来年ということで。
数年振りに想い人と年越しすることになりそうです。
とは言っても付き合っているわけでもなく、そもそも二人きりでもないんですけどね。
この辺も全く成長してないな自分w

それでは皆様、良いお年を。