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飛空艇マルキア号は、ユリア・ミードが自ら設計し、建造にも携わった、タムリエル初の空を航行できる船である。(そおいう設定で・・・)
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ドゥーマーの技術をふんだん用いたこの船には、船首に4基、船尾に6基の蒸気圧エンジンを搭載している。
それぞれ別々の役割を持たせることで、この船の姿勢制御及び機動力を保っている。
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右舷前方から1基、2基、3基、4基、5基となり、後方左舷から6基、7基、8基、9基、10基と数えている。

右舷前方1基~4基、左舷後方7基~10基は、主に姿勢制御を保つ役目を持ち、
離水時の上昇、着水時の下降、航行時の面舵、取り舵、そしてブレーキの役目を持っている。
そして最後方に設けられた5基、6基のみ、船体を前進させるためのエンジンとなっている。
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空中を航行する際、飛空艇は機体の材質と重さにより、浮力を捕らえる事が出来ない為に、常に蒸気圧力を使って機体を持ち上げていなくてはいけない。
しかし、空中には風力などの抵抗がある為、姿勢制御が非常に難しい。
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その為8基のエンジンは、空中に於ける圧力や抵抗を感圧計によって読み取り、蒸気噴射の度合いを調整し、常に水平を保てるよう設計されている。
これのおかげで、例え1基のエンジンが損傷したとしても、他のエンジンによって補助が可能な為、マルキア号が墜落する事はまず無い。



マルキア号の機関室は、船内後方最下部に設けられており、ここは管制塔も担っている。
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中央に6つのピストン、そして奥の壁に4つのピストン、計10基のピストンが、それぞれに独立した動きをする事で、この船の航行を行っている。
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管制塔には、それぞれの装置によって、マルキア号の現在地から船体の様子を確認する事ができるよう設計されている。
①マルキア号の現在位置(タムリエル限定)
②船首前方の左右角度
③船体前後の斜径角度
④船体横の斜径角度
⑤船体各配置の伝声管

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なお、姿勢に異常が発生した場合、即座に異常姿勢が記録されるようになっている。
こうすることで姿勢が正常に戻された時から、およそ5分前までの状態を確認できるのだ。
これにより、エンジンの故障や機体の損傷個所の確認が容易となる。
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だが、状況の全てがこれに当てはまるとは限らないため、人間による目視が必要不可欠となってくる。
船体内部には、伝声管の管が通っており、船の内外にて配置された船員達の声によって、その場の様子を伺い知る事ができるようになっている。
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また伝声管は、離れた所からでも声の伝達が可能な為に、指揮官及び船長は何れの場所からでも船全体に指示を出すことが可能となる。
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10基のエンジンはそれぞれ独立しているため、10の起動スイッチが設置されている。
ただし、このスイッチを全てONにすれば船体が動き出す訳ではない。
中央に設置された11番目のスイッチを起動しない事には、一切の行動は行わない設計になっている。

なお右端にある鎖式のスイッチは緊急停止用となっており、船体が空中にいる間はロックが掛かっている。
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11番目のスイッチは【前進】と【停止(アイドリング状態)】を司っている。
つまりマルキア号は、10基のエンジンを有していても、後方に舵を取る事は不可能な設計になっている。
これは、離発着が水面を基準とされているため、その要素が不要と判断した結果である。
またこのスイッチを停止にしても、10基のエンジンが停止する訳ではないので、上空でのホバリングが可能となる。
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機関室は、ユリアのプライベートな空間となっている為、管制装置の反対側には道具や資料などが雑然と散らかっている事が多い。
鍛冶台は主にトーリンの専用配置場所になっているようである。
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その反対側には、蒸気機関を動かすための釜が設置されている。
飛行中の殆どは、ここでロンが火おこしをしていることが多い。
この辺りは常に熱い蒸気が出ており、脱水症状を起こす者が後を絶たない。
なので常に数人が交代で、窯炊きを行っている。
ロンは、ほぼ裸であるw
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因みに”マルキア”という名は、若くして亡くなったユリアの実母の名前である。
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