なんとなく企画
セリエAが開幕したので、なんとなく第一節を見て気になるところをダラダラと述べていきたいと思います。
まず、驚いたのがユベントスの敗戦。特にユベントスは優勝候補筆頭を評されていたので、驚きだった。ただし、ユベントスが決定的な問題を抱えているというわけではないと現時点では考えている。ユベントスは世代交代を実行している最中で、この先に新戦力や新加入の若手選手たちの連携が向上すれば、勝手に走り出すのではないかと現時点では考えている。
次にローマ勢のローマ、ラツィオ。
ローマは昨シーズンから抱える攻撃時の問題を、なかなか簡単に解決できない。ローマの抱える問題というのは、ボールを保持してからの遅攻の際に、スペーシングが狂ってしまうことにある。ローマのWGが中央でボールを要求しすぎるのが問題だ。ローマの対戦相手からするとしっかり引いて守備ブロックを作り、中央を固めればローマ相手に守りを計算できてしまう。そのため、ローマが中位、下位クラブを対戦した場合には、相手にスペースを消されて苦戦するのは今シーズンも見られる展開になりそうだ。
ラツィオはCLのプレーオフがあるので、なかなか日程が厳しい。さらにラツィオはクローゼ、ビリアというチームのセンターラインを支える重要な選手が離脱してしまった。ただ、ラツィオは攻撃ということに関して、現時点でセリエAトップの完成度だと個人的には考えていて、ここはカンドレーバ、アンデルソンなどのサイドアタッカーが健在ならば、苦しい序盤戦も乗り越えられるとみている。なのでラツィオの序盤戦に関しては、セリエAならばなんとか勝ち点を落とさずに走るのではないか。おそらく、ラツィオが苦しくなってくるのは、欧州カップ戦が本格化してくるリーグの中盤から終盤だと思うので、ここに注目したい。
次にナポリ、ヴィオラ。ナポリもヴィオラも新監督を迎えたチームで、今シーズンはどのようになるか予想が難しい。
ナポリは攻撃に関しては、問題ないのではないか。まだまだ、ナポリの前線の選手同士でスムーズなコンビネーションというのは見られていないが、それは時間をかければ解決できる問題だと考えている。ただ、ナポリの守備は今後どうなるかわからない。とくにナポリの新監督であるサッリ監督のスタイルは、試合の後半になるとスタミナの問題で守備のブロックが4-3のみになる場合が多いので、それだけで守りきれるかどうかが心配だ。
ヴィオラに関しては、攻撃はある意味で完成している。特にヴィオラには幅、間、深さを確保できる選手が揃っているので、今後が楽しみだ。そして、セリエAの中位下位クラブが、いかにヴィオラの攻撃陣に対応するのかも個人的には楽しみだ。ヴィオラの守備に関しては、まだまだわからない部分が多い。
最後にミラン。
ミランも新監督、クラブ全体としても新体制で、新たな船出となる今シーズンだったが、開幕戦でいきなり躓いた形になった。特にミランの守備に関しては選手層という部分で問題を抱えていると思うので、なにかしらでごまかしていきたいところだろう。一方、ミランの攻撃面に関しては、個人的に期待している。ミランの前線、バッカ、アドリアーノ、さらにFWのバロテッリが復帰するようで、ここの層の厚さはセリエA屈指だといえる。ただ、ミハイロビッチ監督の戦術は、攻守にテンションが高すぎるような印象も受けるので、ミランが攻守にテンポをコントロールできるようになれば、三位以内も目指せるのではないかと期待を持っている。
さて、なんとなく開幕戦を見ていると今紹介したクラブは、どのクラブもサイド攻撃ということを重視している印象を受けた。ユベントスはテベスがいなくなったというのもあってか、マンジュキッチへいいクロスを供給するために、WB、CMF、FWがトライアングルを作っていくような展開が見られた。
ラツィオは昨シーズンからドリブル能力の高いサイドアタッカーとMFもできそうなSBとのコンビネーションがチームの攻撃の軸となっている。ローマも同様に質の高いサイドアタッカーをそろえているが、前述したように遅攻の際に中央に選手が固まりすぎるので、そこを解決する必要がある。
ナポリは試合の後半からSBの動きが活発になり、サイドから崩していくというような意識がみられた。フィオレンティーナの場合はサイドはWBが幅をとり、中央のアタッカーとのコンビでサイドを崩していく攻撃が何度かみられた。ヴィオラは、ハイライン、ハイプレスのミランとの対戦だったため、どちらかというとDFラインの裏のスペースを攻略する攻撃が目立っていたが、今後はサイドからの攻撃も目立ってくるだろう。
そして、ミランもSBを起点にボールを前進させながら、FW、CMF、SBがサイドに集まり、クロスという攻撃が多かった。ミランは試合自体が選手の退場で壊れていたが、攻撃の型は仕上がっているような印象を受けた。
このようにセリエAではサイドから相手を攻略していくというクラブが徐々に増えているように感じる。とくにユベントス、ローマがマンジュキッチやジェコのような高さを武器とするストライカーを獲得したのは偶然ではないだろう。さらにイタリア人の若手選手を見ても、SB、WGには優秀な選手がいるので、イタリアサッカー全体がこのようなサイド攻撃重視の方向へ向かっているのではないと推測している。
今後もセリエA、イタリア代表のサイド攻撃には注目していきたい。
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