前説
 管理人です。セリエAはユベントスの優勝が決まりました。やはりナポリとの直接対決の結果が、以後の両チームの命運を分けた感じでしたね・・・。

 そして、これからのセリエAはナポリとローマとの2位、3位争いが白熱していきそうだ。セリエAの場合、CL出場権は3位までに与えられるが、2位と3位では大きな差がある。その差というのは、CLグループリーグにストレート出場できるか、否か、というところ。つまりセリエAで2位ならばCLのグループリーグにすんなりと出場できるが、3位ならばセリエAシーズン開始前に実施される計2試合、ホーム&アウェーのプレーオフを勝ち抜かなければならない。

 ちなみに今季はラツィオがシーズン前にCLプレーオフに出場し、レバークーゼンと対戦。それに敗れたためラツィオはCLへ出場できずにEL出場となった。また、個人的にラツィオの今季の不振は、シーズン前にあるプレーオフに力を入れるため、シーズンオフのコンディション調整がズレこんだためではないかと考えている。

 つまり、2位と3位ではシーズン前のプレーオフの有無など、待遇が大きく異なるのだ。そのためナポリもローマも、絶対に2位になってCLにストレートで出場したいだろう。

 かなり話が脱線してしまったが、簡単に言うと今季のセリエAは大勢が決まり、管理人とすれば書きたいことがなかなか見つからない状況なのだ。注目ポイントとすれば2位、3位争いだろう。

 だが、4月に入ってから更新が少ないため、なんとかしてイタリア代表関連で更新しておきたいなと思い、今回は次期イタリア代表監督について語っていこうと思う。かなり前置きが長くなってしまい申し訳ない。

次期イタリア代表監督は・・・
 イタリアサッカーファンの方なら知っているだろうが、2016ユーロ本大会をもって現イタリア代表監督であるコンテは退任することが決定している。コンテ監督は来季からプレミアリーグのチェルシーの監督に就任することが決定しているのだ。そのためイタリアサッカー協会は2016ユーロ終了後からイタリア代表を率いる監督を決定しなければならないのだ。

 そして現在メディアで次期イタリア代表監督として噂されている人物は、今季、プレミアリーグでレスターを率いているラニエリ。同じくプレミアリーグでスウォンジーの監督を務めているグイドリン。さらに今季途中からセリエAのボローニャに監督として就任したドナドーニなどだ。

 しかし、イタリアサッカーサイト、Football Italiaの記事にDe Biasiなるイタリア人監督の名前が挙がっていた。De Biasi(以下デ・ビアージと表記)は現在のアルバニア代表監督であり、見事にアルバニア代表を2016ユーロ本大会出場へ導いている。これまでのデ・ビアージの経歴を見るとセリエAでは目だった実績はない。監督したクラブはウディネーゼ、トリノ、ブレシアなどだった。

 2012年からデ・ビアージはアルバニア代表監督に就任。2014ワールドカップ出場は逃したものの、2016ユーロ予選を勝ち抜きユーロ本大会出場を決めている。決して強豪国とは言えないアルバニア代表を率いて、デンマーク、ポルトガル、セルビアなどが同組のグループIを2位で通過している。デ・ビアージのアルバニア代表監督としての手腕は見事だ。デ・ビアージ詳しいプロフィールなどは以下にサッカー情報サイトtransfermarktのリンクを貼っておくので、そちらを参照ください。
 

 個人的にはグイドリン監督が簡単にプレミアリーグ挑戦の機会を捨てて代表監督を務めるとは思えない。ドナドーニ監督についてもセリエA所属のボローニャとの契約を破棄し、代表監督に就任するとは考えにくい。しかし、デ・ビアージにとってのイタリア代表監督就任は、監督キャリアとしてステップアップだと言えるだろう。アルバニア代表をユーロ本大会へ導いた後に、祖国であるイタリア代表からオファーがくれば魅力的に写るかもしれない。そのため、ここまでメディアで報じられてきた次期イタリア代表監督候補の中では、最も現実味があるかなと考えている。

 次期イタリア代表監督が決定するのはまだ先のことになりそうだが、ユーロ本大会でデ・ビアージ監督率いるアルバニア代表にも注目しながら、観戦すればいろいろと先取りできるかもしれない。