おはようございます
昨晩はロンドン時間から、ファンド、米系証券、スイス系がドルスイスの買い、ユーロの売りを大量に持ち込みました。
ニューヨークにはいり米7月のADP雇用統計の数字が9000人増加(予想は65000人減)となりドルの上昇を加速させドル円も108.30付近まで上昇しました。
しかしEIAによる米週間在庫統計で原油在庫が81000バレル減少したことを受けWTIが121ドル台から127ドル台まで急上昇し、これがドルの上昇を抑えました。
昨晩はFRB,ECB,SNBから金融市場の逼迫と9月末の資金繰りを考慮したあらたな資金供給支援の追加策が発表されました。
・PDCF(プライマリーディラー信用供給制度・証券会社向けの資金供給です)、TSLF(ターム証券貸出制度)の期間を2009年1月30にまで延長。
・TAF(ターム金利入札貸出制度)の28日もの貸出の補完策に84日もの貸出を導入
・FRBとECBとの通貨スワップを500億ドルから550億ドルまで拡大、2009年1月30日まで延長
・FRBとSNB(スイス中央銀行)との通貨スワップを2009年1月30日まで延長
・TSLF(ターム証券貸出制度)で500億ドルのオプションプログラム入札の設定
最後のオプションの導入は資金繰りが厳しい月末、期末などにあらかじめ落札の権利を購入でき資金繰りに備えることが有効な手段です。
欧米の中央銀行3行は、ドルの大量供給を継続させることにより金融機関の資金繰りをサポートする決意をしめしました。
これらの資金が金融機関の経営を安定化させ、抜本的な解決までの時間稼ぎをし、いずれリスク市場(株式等)に流れ込んでくるパターンになれば、株式市場等の安定も可能なのではないでしょうか。
ドル円は依然として108.30-109.00にかけては輸出勢、オプション取引のガンマに絡むドル売りオーダーが大量にあるといわれています。
しかし本日は月末のドル買い重要、海外物投信の大量設定があるためにドル円の買い、クロス円の買い需要があるとおもわれます。
朝のフィキシングは終わってしまいましたが、このあとロンドン8時、ロンドン16時のフィキシング等の時間帯は注目したいと思います。