YEN蔵のFX投資術-ドル、円、ユーロ、ポンド、オーストラリアドルで世界に投資

外資系銀行の為替ディーラーとしてマーケットをサバイブしてきた知識をすべて公開. 外国為替、債券、株、オプション、デリバティブをファンダメンタルズ分析、テクニカル分析で解説。 投資、経済についてやさしく解説し資産運用のお手伝いをします。

カナダ円

カナダ中銀の声明でカナダ上昇

cadjpy4.18.2012


昨日は、米国株はダウが+1.5%、SP500が+1.55%、ナスダックが+1.82%と大きく上昇し、ドル円、クロス円も上昇するリスクオン相場に。

BOC(カナダ中銀)は予想通り政策金利を1%に据え置き。
声明では
・経済の緩みが減退、
・インフレが底堅さを増していることを踏まえ、金融刺激策を一部程度解除することが適切になる可能性
と金融緩和を解除する可能性を示唆し、ややタカ派的な内容

この声明を受けてドルカナダは0.9960→0.9850へ下落。
カナダ円は80.40→82.25付近まで上昇してきています。

チャートはカナダ円の日足ですが、昨年10月31日のBOJの介入時の高値79.60付近が、2月17日に上抜けして、そのレベルがサポートレベルになりました。
80.00付近が、昨年10月4日の安値72.10〜3月21日の高値84.95付近の38.2%戻し。
80.10付近が90日移動平均線

79.60〜80付近はこのようにサポートレベルが並んでいて、4月11日の安値80.20付近、4月16日の安値80.15付近とダブルボトムを付けた後、昨日ネックラインの81.60付近をブレークして上昇しています。

短期的には81.60がサポート4月6日の下落前の高値83.10付近がレジスタンスとみています。

まさかBOCがチャートを見ていたわけではないでしょうが、サポートレベルが教科書通りにサポートされ反発しました。

昨日はリスクオンの流れが強く、南アフリカランド円も2%以上、豪ドル円も1%ほどと資源国通貨の上昇が目立っていたこともリスクオンの流れが強かったことを印象付けました。



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企業買収と為替

cadjpy8.18.2010


チャートはカナダ円の時間足です。昨日は81円台から83円まで上昇しました。
ドルカナダが1.04台から1.03付近までカナダの買いがでたのが原因でした。

カナダの肥料メーカー・ポタシュに対する豪英の資源会社BHPの386億ドルの買収提案が拒否されましたが、交渉継続で買収額がさらに上昇するのではないかとの思惑からのカナダドルの上昇でした。
豪英の会社がカナダの会社を買収ですからポンドや豪ドルを売ってカナダドルを買う動きになります。
必ずしもそうなるかどうか分かりませんが、買収資金はカナダドルなのでカナダドル買いの投機の動きが事前にでるわけです。

8月10日の日経新聞には世界の企業の待機資金が470兆円とでていました。
景気の先行きに悲観的で、企業は設備投資を抑え資金が企業内に滞留するわけです。
日本では144兆円の待機資金があり1990年以来の額だそうです。

今日の日経新聞では日本電産をはじめ日本企業の海外買収の記事が出ています。
企業の資金は潤沢+円高で割安で買収できるとあれば、業績のいい企業は海外買収を増やす傾向になる可能性もあります。

このように企業買収は資金移動で為替に影響を与えることもあります。
円高を利用して日本企業のMAが増えるかどうか、またポンドなども比較的買収の資金で動きやすい通貨です。

21日の土曜日の14時30分からは投資LABさんで「金利、債券と為替の関係」に関してセミナーを行います。
最近は米国金利と為替の連動性も高く、そこらへんのメカにズニ関してもお話します。


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「菅さん(閑散)に売り無し」だそうです

cadjpy 6.04.2010


タイトルは菅直人首相と閑散(マーケットが閑散ナ時は売りも出ないから上昇)をかけたジョークです。
冗談はさておき、クロス円は堅調です。
チャートはカナダ円の4時間足。
4月26日の高値94.46から5月6日の大クラッシュデ87.98まで下落した61.8%戻しの89.70付近が昨日天井になりました。
下落してもすぐに反発。
豪ドル円も75円から78円まで上昇で、さすがに1円調整しましたがすぐに78円台を回復。
クロス円の円安の流れが、雇用統計以降も続くかどうかを今日は注目しています。

冗談でないのが、世界的な影響。
目と鼻の先の韓国釜山でG20をやっているのに、日本ではそれなりの人出席しているのでしょうか?
ますます国際的な影響力が低下して日本パッシング(素通り)にならなければよいのですが。

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日本政局+資源株上昇=資源国通貨上昇

audjpy 6.03.2010


natural gas index 6.03.2010


政権交代の興奮から約8ヶ月という短い期間で辞任した鳩山首相ですが、政局混迷→円売りという教科書どおりの動きになりました。
海外の論調は厳しく、短期間で政権が交代する日本は統治が不可能になっていると。

昨晩ニューヨークダウは+225(2.25%)ドルと大きく上昇しました。
株価のけん引役は、オイルサービス(5.51%)、ナチュラル・ガス(5.32%)、オイル(3.22%)などの資源関連株。
メキシコ湾の原油流出事故で売られすぎた反発との分析もあります。

この資源株高に反応して資源国通貨も上昇しました。
チャートは豪ドル円とナチュラル・ガス指数です。
豪ドル円は昨日も書きましたが、最近の三角持合を上抜けし、5月21日の安値71.88の安値からのフィボナッチ・ターゲット1.618倍の78.10まで到達してしまいました。
カナダ円も85.80〜87.80のレンジを抜けて88円台後半まで反発しています。

昨晩の動きは、日本の政局+エネルギー関連ということで資源国通貨のパフォーマンスが良かったですが、ここから円安の流れが全面安になるのかどうか、次のテーマになりそうです。
明日の民主党の代表選で菅さんなんでしょうが、しばらく日本の政治ネタも注目しておいたほうがいいかもしれません。

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カナダ円急騰!

cadjpy 4.21.2010 daily no2


迂闊にもカナダがノーマークでした。
しかもとっても分かり易いチャートをしています。
こんな相場を逃した時は、自分のlazyさに腹が立ちます

カナダ中銀は政策金利を0.25%に据え置きましたが、声明文の中で「6月までに政策金利を据え置く」とのコメントを削除。
経済とインフレは予想を幾分上回ると、2010年の成長率を3.7%、向こう12ヶ月のCPIは2%をわずかに上回ると予想しています。
ここのところの堅調な資源価格もカナダドルには追い風です。

チャートはカナダ円の日足です。
2007年11月7日の高値125.53から2009年1月21日の安値の38.2%戻しが90.10付近です。
ここは2009年8月に90.29、2010年1月に90.61と何度も止められて重要なレジスタンスレベルで、78.45〜90.30のレンジを2009年5月以降繰り返してきました。
そして3月25日ブレークして94円まで上昇した後、月曜日に89.94まで下落して急反発。

やはり1年近くレンジになったところのレジスタンスは現在サポートというシンプルなルールが生きています。
38.2%戻しの90.10〜50%戻しの96.95というレンジになりそうです。

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