表は、先週の各通貨の変動と株、債券の変動をまとめたものです。
ドル円が2%下落して77円台に突っ込んだりしたことで、クロス円の下落が加速、ユーロ円は3%、ポンド円が4%、豪ドル円が3%と大きく下落しました。
株価を見ると日経225は1.9%、TOPIXも1.9%は下落。ドイツDAXは5.8%、フランスCACは3.8%の下落。
ダウは2.7%、SP500は3.1%下落し欧米の株価の下落が目立ちました。
上海総合が唯一上昇して2%の上昇となり、先週はアジアに比べ欧米の下落が目立ちました。
10年国債利回りでみると日本国債が0.88→0.81%、ドイツ国債が1.37→1.174%、米国債が1.7465→1.4587%と急落しています。
ドイツ、米国債は歴史的な安値まで利回りが低下、資金が安全資産の国債に向かっていることがわかります。
6月1日にも書きましたが、ドイツ2年債は日本2年債の利回りを逆転し日本国債の利回りが高い状況です。
ドイツの利回り低下→ユーロ売りという流れも加速しました。
このように先週はリスクオフの流れが加速した1週間でした。
そして金曜日、米雇用統計の数字が期待外れだったことで、ドル買い、円買いが一気に加速した後は、日銀レートチャックの噂で、ドル円は78円台、ユーロ円も97円台を回復し、ドル円、クロス円のショートカバーとなりました。
今週は、RBA、BOE、ECB、BOCと多くの銀行が政策金利を発表します。
利下げの予想はありませんが、特にECBのドラギ総裁の記者会見が注目されます。
また欧州首脳から、危機対応に何らかの発言等も注意が必要で、ボラティリティが高まる可能性が高いでしょう。
中期的なドル買いの流れの中で、短期的にユーロ、豪ドル、クロス円などが一旦底打ちでショートカバーがあれば、戻り売りの場面を探りたいと思います。
6月21日、20時からに東岳証券さんで3回シリーズの【YEN蔵流FXで勝つヒント】3回目のセミナーを行います。
今回は総集編ということで、過去2回のファンダメンタルズ、テクニカル編のおさらいと、資金管理、リスク管理、メンタルのお話もさせていただきます。
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