旧物食日記　

2008年12月31日

大晦日も富士

南西風が吹き荒れた晩が明けると凍えるような朝に。
犬の散歩に出かけたら
ここ数日、姿を消していた富士山がくっきり。

あわてて真名瀬へ。

富士の美しさは、僕の心をとらえてなかなか離してくれません。

恍惚とファインダーを覗いていると
葉山マリーナから白い帆が。

江ノ島沖、三崎の延長線上に船を浮かべると
日の出が拝めるんですって。
知人のIさんは明朝、出航するのかな。

今年もたくさんの人に出会えた幸運に感謝。

そして、来年もまた。

このブログを読んでくださっている皆さんに
とっても良い年でありますように！

月並みの言葉ですが、
来年もよろしくお願いします。

Posted by slowkuno at 08:31 │Comments(0) │

2008年12月30日

冬の華

冬に咲く花はどこか凛としていて清々しい。

けれど、椿は別。
海への小径で、この濃緑の葉と情熱的な赤を
目にすると、ポッとあたたかな心持ちになれるよう。

10数年前の１月。とても不安な仕事でひとり車に乗り、
伊豆大島を回った時、石垣の旧道沿いで椿が咲きほこる風景に
勇気づけられたのを覚えています。

椿の赤は冬のさびしさをやわらげたり、
人を元気にする力があるんじゃないかな。

沖合に浮かぶ島のシルエットを眺め、
おだやかな陽が注ぐ伊豆大島への旅情に誘われています。

Posted by slowkuno at 10:03 │Comments(0) │

2008年12月29日

レレレ

ふだんからそうじは苦手。
年末の大そうじも大苦手。

仕事が残っているからと、そうじから逃避！

やや、波間をそうじしている熱心な方も。

レレレのおじさんにしか見えないんですけど。

Posted by slowkuno at 11:07 │Comments(3) │

2008年12月28日

未練がましく

一色海岸の散歩で毎日のように顔を合わせる柴犬のユキちゃん。

ちょっとシャイな性格で、はじめはうちのコロに
警戒心を剥き出しにしていたけれど、最近はだいぶ慣れてきた感じ。

コロを見かけると、伏せの姿勢で近づいてくるよう誘ってくるように。

それでも、飼い主にぐいぐいと引っ張られ、
姿勢はそのままに、砂の上をスライドしていく様子がおかしく
プッと吹き出してしまいます。

コロと挨拶を交わしても、こんなふうに後ろ髪を引かれるように
目線を送り続けるユキちゃん。
とにかく、かわゆいです。

そういう僕も、未練がましく、再び真名瀬の渚へ。

先日の夕暮れは到着時刻が遅れてしまったのでと
少し早めに向かったわけです。

週末だけに、いつもの場所には
カメラを構える先客がいました。
そして先日のムッシュ富士も登場。

さらには見物人が続々と。

この富士もスバラシイのですが
なんだか物足りない。

空気は澄み渡り、雲も無く、パーフェクトのはずなのに・・・。

先客のカメラマンは富士山を撮り慣れているようで、
「やっぱり今の季節は駄目ですねー」と
僕の戸惑いを察したかのように一言。

なんでも、太陽が今は伊豆大島寄り、正面から見て
かなり左側に落ちてしまうのですが、
富士山の周囲に落ちないと、山の中腹から裾にかけて
すぐ陰になってしまい、美しくないのだそうです。

となると、季節は春が良いのかな。
でも温かくなると、水平線が霞みがちになるし・・・。

確かに、今の時期は富士はきれいに見えても
夕暮れのドラマティックさは少々欠けるかも。

うーむ、富士山は深いなあ。
だからこそ生涯追い求めてしまうくらい
の存在になり得るのでしょうねえ。

Posted by slowkuno at 00:35 │Comments(2) │

2008年12月27日

美術館のリス

美術館の松林にはタイワンリスが住んでいます。

警戒心が強くて、なかなか近づけない動物ですが、
朝早めの時間帯は、食事をしているためか、
けっこう間近で観察できちゃったりします。

いる樹もたいてい決まっているので、
今日はどうかなーと覗くと、いたいた！
ぼんやりとたたずんでいます。

レンズを向けたら、こっちに気づいて目が合ってしまいました。

横顔はまだしも、正面顔はあんまりかわいくない。
というか、ちょっと怖いかも。

Posted by slowkuno at 00:17 │Comments(4) │

2008年12月26日

ムッシュ富士

朝は雲がかかっていた富士も午後には
完璧にクリアに。

となれば、夕暮れの富士をスナップしないわけにはいきません。

ダウンジャケットを着こんでいったのですが
あたりはしんしんと冷えてきます。
うー、さぶーっと、凍える指先で
何度かスローシャッターを切っていると
真名瀬の漁師さんがほろ酔い加減で
「どうもー」と話かけてきました。

二人で夕凪の海に浮かぶ富士を鑑賞。

この漁師さんも毎日、家の中から、海の上から
富士を眺めていて、絶景が当たり前のように
身近にあるライフスタイル。
彼は「ムッシュ富士」と呼ばせていただきましょう。

ムッシュ富士が素敵な情報を教えてくれました。
大晦日の晩、紅白を観た後に（つまり深夜０時過ぎ）
富士山がきれいに見えることがあるのだと。

大晦日の青い月光に照らされる富士。
ロマンティックですねえ。
空気が冷えこみ、晴天で、満月という条件が
重なれば、幻想的な富士を拝めるのかも。

今年の月はどうかな、チェックしてみよう。

ちなみにムッシュ富士によると、
明日もたぶん富士山がきれいだよー、とのことです。

Posted by slowkuno at 18:23 │Comments(0) │

マダム富士

葉山には「マダム富士」と呼ばれる
御婦人がたくさん暮らしています。

相模湾越しに富士山を一望できる海辺の家に暮らし
リビングから見える、その絶景が日常の一部に同化して
とりたて特別なものに思えないような
日々を過ごしている女性。

今朝の富士山は３週間ぶりくらいに、よく見えて、
一色海岸や真名瀬で写真を撮りまくり、
満足して帰路についた途中、犬を散歩中のマダム富士に遭遇。

「写真撮ったの？」（マダム）
「ええ、今日は富士山がきれいですから」（僕）
「ふん、もう曇っちゃってて駄目だよ」（マダム）

マダムは、若干、雲が富士の頂上にかかっているのが
気に入らないようです。

うーん、富士山を毎日眺めている人にはかないません。
というわけで、さらなる完璧な富士を求めて、徘徊は続きます。

Posted by slowkuno at 11:18 │Comments(0) │

2008年12月25日

冬の花

天気予報によると「今日は蒸し暑くなります」ですって。
年の瀬とは思えませんね。
今日一日、自転車で動き回る自分にとっては、願ったりなのですが。

先日は美術館前の砂浜に生えたアロエが開花。
このオレンジの花は南国っぽく、好きな色。
目が留まります。

そういえば夏に開花した「アロエ岩」のリュウゼツランは
通常ですと、すぐに枯れてしまうのに
まだ実を付けたまま残っています。

最近になって、ようやく実がボトボトと砂の上に落ちてきていたり、
やっぱり、なんだか今年の気候は妙なんですかね

そういえば、近頃、トンビが人間の近くまで寄って来るように
なった気がするし、これも何かの異変を伝えているのかな。

Posted by slowkuno at 09:40 │Comments(0) │

2008年12月24日

a holiday

きのうは祭日だったんですね。

朝、犬の散歩に出かけて、ふだん見かけない人たちが
ビーチにたくさんいたので気づきました。

週末も祭日も関係ないフリーランスとしては、
みなさんがくつろいでいる姿を見かけるたびに
気持ちを完全に休日モードに切り替えられているのが
ちょっと羨ましいような・・・。

でも、年末に納める仕事があるだけでも
ありがたいと思わなくては。

唯一の息抜きは、朝と夕暮れの散歩。
この時だけは、なるべく頭をからっぽに。
そのための小道具がライカ。

とくに望遠レンズ越しに覗くと、
見慣れた風景も新鮮に感じられたりして。

撮った画像はアトリエに戻って、
ポラ現像ソフトですぐに現像。
うーん、このソフトはマジにおもしろいです。
当分、はまりそう。

Posted by slowkuno at 01:03 │Comments(0) │

2008年12月23日

サーファー

サーファーって、絵になりますねえ。
ボードを抱えて歩く姿は、本当に美しい。

富士山は何度撮っても飽きることが無いように
サーファーもついついカメラを向けたくなってしまいます。

映像作家、ヴィム・ヴェンダースさんが
ライカM8でスナップしている様子が
YOUTUBEが公開されています。

さっと、カメラを構えて、ピントを合わせる。
この滑らかな動きも実に絵になっています。
ライカを操作する楽しさを
短い映像で絶妙にとらえていて、さすがと唸ってしまいました。

Posted by slowkuno at 09:15 │Comments(0) │

2008年12月22日

あたたかい冬

きのうは一日、あたたかく
アトリエにこもって仕事している自分には
ありがたい陽気。

深夜２時過ぎの現在もぽかぽか。
今日も19℃まで上がるそうで、
たった今も南風が強く吹いています。

本当に真冬の年末ですかね？

朝はイマイチだった一色海岸の波も午後からは
大きなうねりとなり、サーファーがあちこちから集合。

日が暮れるまで気持ちよさそうに波間に浮かんでいました。

先日、ポラロイドカメラを使っていたら、
ポラでスナップした写真をアップしている
雑誌編集者のブログが急に気になり、久々にチェック。

ポラロイドのフィルムが発売中止になったけれど、
その後、どうしているのかな・・・なんて。

おっ、こんなサイトも見つけられたようです。

デジカメ画像をポラ風に加工してくれるソフトを
無料でダウンロードできるのですが、
これがなかなかおもしろいです。

画像を読み込むと、「ジーッ、ガシャン！」とあのポラ特有の
操作音が聴こえてきて、少しずつ、じんわりと
ポラ風画像が浮かび上がってきます。
けっこう時間がかかるのですが、
どんな風に仕上がるのかは予想がつきません。。
現像が完了すると、音で知らせてくれるのですが
仕上がり具合を見る時のワクワク感は
まさにポラ感覚。なんだかすごく楽しい。

ポラは正方形フォーマットですので、
左右がトリミングされて切られてしまいます。
ポラ風を満喫するには、それなりに構図も考えないと。

最新のコンパクトデジカメの中には
正方形フォーマットで撮影可能なモードを搭載している物も
ありますので、そんなデジカメをお持ちの方には
おすすめのソフトです。

たとえば望遠レンズでとらえたデジカメ画像を
現像すると、こんな感じに。

レンズが古いこともあるのか、
ポラの色あせたテイストとマッチしていて、
レトロっぽい写真が撮れました。

Posted by slowkuno at 02:37 │Comments(0) │

2008年12月21日

テリートの威容

きのうは寒～い、埼玉の桶川に所用でお出かけ。
夜遅く、葉山に戻ると南西風が吹いていて、あたたか。
きょうも朝から、ぽかぽかしてますねー。
この温暖な気候、やっぱ自分に合ってます。
寒いのは苦手っす。

仕組み上、接写や望遠撮影が苦手なライカを
一眼レフカメラに変身させて撮影可能にしちゃう
40年以上前のシステム「ビゾフレックス」。
24年前に廃止された、この装置を入手して
望遠レンズ「テリート200mm f4」を装着してみました。

ライカ好きの人でないと、なんのこっちゃわからんですね。
ライカ好きの人は、このマニアックな容姿に惹かれるかも。

それにしても、ドイツ工業製品の造形はすばらしい。
細部まで凝りまくっていて、ひとつひとつのパーツのかたちが
鳥肌が出るほど格好よい。
すごい感覚をもった民族です。

なんか、こうして眺めると
モビルスーツ（正確にはクワトロ大尉が操る「百式」ですな）
に装着するメガ・バズーカ・ランチャーみたい。
ガンダム世代の人はわかりますね。
そういえば、エルマー、エルマリート、ズマロン、ズミクロン・・・
なんて、ライカのレンズの名前はガンダムっぽい。

ポラロイドSX70に入ったままの
期限切れフィルムでスナップしてみました。

Posted by slowkuno at 12:23 │Comments(0) │

2008年12月19日

朝イチのテスト

今、制作中の小冊子でどうしても載せたい写真があって、
そのために望遠レンズをヤフオクで入手。

30年くらい前のレンズですが、ものすごーく状態の良い物。

きのうの夕方、レンズが届いて、早速テスト。

さすがに日が暮れてくると、三脚は必須で
手持ちではブレブレ。構図もいまいち。
望遠でどこまで狙っているものが撮れるか、
感覚だけを確認。

今朝、早起きして三脚を背負い、
真名瀬の渚に出かけたのですが、
なぜか、まともに撮れないのです。
ちょっとパニックになりつつ、あれこれ試してみますが
画面は真っ暗か真っ白、もしくは下方に影が写ってしまいます。

入手したばかりなのに～
きのうはちゃんと撮れていたのに～とガッカリ。

いったん家に帰って冷静になって再考。
昨晩、ライカを一眼レフカメラにするシステム
「ビゾフレックス」のセッティングを何かいじらなかったか
思い起こして、ああそうかと、とんでもなく単純なことに
気づきました。シャッターを押すためのレバーの位置を
元に戻したら、再びきちんと写るように！
ホッと胸をなでおろし、家の前でテスト。

マニュアルの無い、クラシックなシステムの使いかたを
またひとつマスターできたのですが、
なんだか前時代的な、機械と人の距離が近かった時代の
工業製品を整備しているような気分に。

朝から気疲れしてしまいましたが、
これでバッチグーでございます。
夕暮れに富士山がきれいに見えたら、再度、真名瀬に行こうっと。
Yさん、ご心配をおかけしました。

Posted by slowkuno at 09:41 │Comments(4) │

2008年12月18日

flickrに溜息

一日中、冷たい雨が降り続いた翌朝はあたたか。
今日も16℃近くまで気温が上がるようですね。

仕事の息抜きにときどき覗くのが「Flickr」というサイト。
プロ、アマチュアの写真をアルバム形式で眺めることができます。

とくにお気に入りはライカとノクティルックスを
愛用するユーザーのグループ。
ロウソクの灯があれば写真が撮れる能力を備えたレンズに
よる描写はどれも素晴らしく、溜息が出ます。

頻繁に新しい作品がアップされていて、
かなり盛り上がっていますね。
羨ましいー。

いつの日にか手に入れて、この方々のように
日々スナップ三昧したいなあと夢見てしまいます。

まあ、それはまだまだ夢のレベルなので、現実に帰リ、
自分の所有する、明るいレンズ「ズマリット」で
撮影している人はいないかなーと検索すると・・・

いました！

オールドレンズの味を引き出した
モノクロームの作品ばかり。

ネオパン1600という高感度のフィルムを使われていて
夜の写真はとくに惹かれます。

高感度にすると画像がざらざらした質感になるのですが
モノクロですと、そのざらざら感が良い感じですね。

というわけで、寝酒を注いだグラスを
感度1250、ズマリット、絞り開放でスナップ。

おっ、けっこういけます。
暗闇の中でも雰囲気は写しとることができました。

昼間は、のほほんとした絵を描き、
夜は、しっとりと情感をとらえる。

オールドレンズの底力を見直しちゃったりしつつ、
なんだか高感度モノクロ写真にはまってしまいそう・・・。

Posted by slowkuno at 09:31 │Comments(6) │

2008年12月17日

カヤックマン

クリスマスまで、日中はアトリエにこもって仕事。

時計も見ずに、パソコンに向き合っていると
いつに間にやら外光が斜めになってきて、足下には愛犬が。
「早く海に行こうよ～ん」と見つめてきます。

「ん、もう少し暗くなってから行こうよ」
と話しかけても、うるうるした瞳にはかないませんね。

パソコンをスリープにしてビーチへ。

ふだんよりも早い15時台。

シーカヤックを小脇に抱えて波打ち際に向かうK氏に遭遇。

K氏とは15年前に海で知り合いました。
一緒に伊豆半島から伊豆大島にカヤックで漕ぎ渡ったことも
御前崎から駿河湾対岸の西伊豆・松崎まで大荒れの海に
翻弄されつつ、どっちが速く着くか競争したことも。

その後、僕はシーカヤックに飽きてしまい、
（のめりこむのも、飽きるのも早いんです）
６年くらい前から、愛艇は放ったらかし。

しかし、K氏は相変わらずマイペースで
パドリングを楽しんでいる様子。
ウイークデイの夕暮れ前、数日おきに
気持ち良さそうに、ひとりで海の上を散歩しています。

今は挨拶を交わす程度の仲ですが、
好きなことをずっと持続して続けられる彼の
モチベーションにはいつも感心。

といっても自分には真似できないんですけどね。

Posted by slowkuno at 02:23 │Comments(0) │

2008年12月16日

テラスの鉢植え

鳥が運んできた種から芽生えたのか、
屋上の緑化スペースに１年前から松が生えました。

洋芝やブタクサ、ススキなど太陽光と潮風にさらされる
過酷な環境に耐えられず、枯れたり、芽吹いたりを繰り返す中、
この松だけは一年中元気。

そのタフさに感心しつつも心配に。

このまま、すくすくと成長していけば
根がFRPでコーティングした防水層の床を
突き破ってしまうことは必至。

適していない時期かもしれませんが
強引に引っこ抜いて移植。
深海での計測に用いるプラケースに鉢植えしました。

タフな植物にはタフな器が似合います。

スナゴケによる緑化計画はその後、進展していませんが
緑化予定のテラスには、妙な器に植えられた、植物が増殖中。
外から眺めると、こんもりとグリーンが見えるようにしたいな。

テラスでのプチガーデニングもなかなか楽しいですね。

Posted by slowkuno at 13:18 │Comments(0) │

2008年12月15日

THE FIVE★BEANSオープン！

日々、お世話になっている
葉山の自家焙煎コーヒー工房
「THE FIVE★BEANS」の路面店が本日開店しました。

店舗は、葉山御用邸正門の前、ガソリンスタンドの向かい、
市川不動産の一角という、もしかしたら葉山でいちばん
わかりやすい場所です。

目立った看板が無いために、信号で車が停まるたびに
ドライバーが「何の店だろう？」と中を
覗きこんでいます。

開店初日の開店時間に合わせてうかがいました。
我が家から歩いても７分ほど。
ずいぶん近くなって便利に！

慣れないレジ操作、接客のかたわらで
マイカップ持参のお客さんにコーヒー試飲を勧めたりと
森嵜さんは大忙し。

それでも、今日は、家族総出で手伝われていたためか
どこか、ほのぼのした雰囲気も。

年末年始のコーヒーを切らさないよう
近々にお邪魔しますねー。

THE FIVE★BEANS
営業時間11:00～17:00
定休／火曜、第２・第４水曜
年内は29日まで、年始は５日より。

Posted by slowkuno at 13:07 │Comments(0) │

2008年12月14日

アップルミントが元気

昨晩はくもり空で星空観察には残念な天気。
ふたご座流星群を見ようと楽しみにしていたのですが
夜半に気持ちが萎えて、寝てしまいました。

さて、猫の額ほどの前庭ではアップルミントが
真冬も元気。夏ほどの勢いはありませんが、
葉はグリーンのまま。
土を少し掘り返すと、そこらじゅうに根を
張り巡らせていて、他の植物を駆逐する体制です。

日々、葉を摘んでミントティーを飲めばいいのでしょうが、
コーヒー党のため、どんどん葉の数が増えていきます。

先日は、近くのカフェにお分けしました。

僕はどちらかというと
一年中、常緑の植物に心惹かれるようです。

Posted by slowkuno at 11:27 │Comments(0) │

2008年12月13日

トレイルは誘う

数週間前は湘南中を自転車で回り取材していたので
少しだけ体型がスリムに。
ところが集めたネタを原稿にまとめようと
机にかじりついていると、たちまちリバウンドして
体重は元通りに。
うーん、いかんです・・・。

先日、パタゴニアにお勤めのトレイルランナー、
小瀧友子さんにお会いし、彼女の通勤コースである
鎌倉のトレイル（山道）を案内してもらい
あまりにも心地良さそうに走っているのを眺めていて
ふつふつと、ランニングもいいんじゃないの？
と急速に関心が高まってきました。

実は今の見かけからは想像もできないでしょうが、
20数年前、僕は800mや1500mのトラック競技に出場する
中距離ランナーだったのです。

神宮外苑やNHK前の織田フィールドで練習をしていた時、
スピードを兼ね備えたマラソンランナーとして
世界を驚愕させた瀬古利彦さんや、
彼を育てた故・中村監督とばったりお会いして、
一緒に走らせていただいていました。
当時の体重は瀬古さんと同じだったんですよー。
それが今や・・・。

競技ではたいした結果を残せませんでしたが、
学生時代にひたすら走り回っていたことで
持久力がつき、その体力の恩恵は今でも感じています。

そろそろ再開しようかな。

Posted by slowkuno at 09:48 │Comments(0) │

2008年12月12日

台船その後

先日、芝崎に座礁した台船は相変わらず鎮座したまま。

一色海岸を犬の散歩で歩くと、必然的に目に入ってくるので
日々、定点観察しています。

こうして引いて眺めると、
ライオンズマンションと同じくらいの高さなんですね。

今朝、美術館の前には大きな杉の角材が打ち上がっていました。
横に数個の穴が空いています。
むむ、これは見覚えが。

おそらく小田和湾に浮かんでいる生け簀のフレームでしょう。
ヒノキの棒をこの穴に差しこんで四角いかたちに組み
海に浮かべます。

本来、杉は水分に弱く、保護塗料を塗らないと
腐りやすいのですが、この角材は
海水に浸けて３年はもつそうです。

そして、たっぷりと海水を含んだ古材になると
抜群の耐水性をもつようになるとか。

この材を葉山の「桜花園」では引き取って
販売しています。半分に割れば、
１本で２枚の分厚い板がとれます。
デッキ材として人気だそうですよ。

※追記
今日(12日）、撤去されたようです。
進展が無いのかと思いきや、
潮汐のタイミングをはかっていたのでしょうか。
夕暮れに、ここ数日、見慣れた物が無くなって
思わず「あれ～！」と声を挙げてしまいました。
もちろん良いことなのですが・・・。

Posted by slowkuno at 09:56 │Comments(7) │

2008年12月11日

二階堂の紅葉

今日はあたたかいですねー。
最高気温19℃で南西の風。
深夜の今も、海から強く、ぬるい風が吹き
室内には蚊が飛んでいます。

寒さがやわらぐと、季節感があいまいになり
つい先日まで気にかけていた
鎌倉の紅葉のことを忘れてしまいがち。
しかし、今週末がピークの場所もあって、
フォトジェニックな風景はあっけなく消え去ってしまいそう。

昨晩、鎌倉・二階堂「カジュ・アート・スペース」の
たなか牧子さんから、魅惑のメールが。
「今、庭のカエデが息をのむ美しさです」

一晩明けて、散歩中に
青空を気持ちよさそうにホバリングしている
トンビを仰ぎ見ていたら、
この機会を逃したら、また１年待たなくてはとウズウズ。

たなかさんに連絡すると「ここ数日で散ってしまうかも」と。

午前中、ソワソワしながら仕事を片付けて、
二階堂へ自転車で向かいました。

カジュの敷地内の通路に入ると
カエデの落ち葉が積もっています。

足下を見つめて「おおっ、美しい！」
声が漏れでます。

カジュの庭には大きなカエデの樹があって
たなかさんは、この樹を一目見て、この古民家を
借りることに決めたのです。

太い幹のまわりには真っ赤に染まった葉。

枝の先に視線を移すと、黄色い葉と赤い葉、
その中間色の葉と、繊細な色彩が入り混じり
本当に息をのむ美しさでした。
言葉を失い、鑑賞します。

カジュ内では14日まで「Khaju Winter Gift Show 2008」を開催。
参加している、鎌倉の作家さんを紹介してもらいつつ
しばらくのんびり。
ここは落ち着くなー。

カエデの樹をはじめ、周辺地域の草木で媒染した
ウールの糸を見せていただき、栗の皮から染めた
やわらかなベージュ色の糸を購入。

「材料が高いと、つくる人がかわいそう」
と、たなかさんの染める糸はリーズナブル。
編み物好きの人は、ゼロがひとつ少ないと驚くようです。

カジュを訪ねるたびに、お参りをするように
足を向けざるをえない場所があります。

彼女が材木座海岸で拾い集めた大正から昭和初期の
ガラス瓶を飾っているコーナーです。

葉山一色海岸ではまず拾えない
インク瓶や薬瓶など、ユニークなかたちがいっぱい。
よだれをたらして「いいなー、いいなー」と
見入ってしまいます。

虹色にガラス内部がきらめく銀化瓶が
暗がりの中で輝いています。
ああ、なんてきれいなのだろうと、うっとり。

これはインク瓶。

これが海から打ち上がるということは
かつて相当数のモノ書きの方々が鎌倉に暮らしていたことを
意味しています。中には、大佛次郎や
里見弴など、鎌倉文士が使っていた物もあるかもしれません。

若宮大路沿いでトンボ玉教室を開いている
「グラスビーズ工房　ぐりぐら」の山岸さんは
たなかさんも腰を抜かすほど、レアな瓶を収集して
工房内にディスプレイしているそう。
銀化瓶が生まれる理由も専門家に尋ねて調べたとか。
うわっ、マニアックでおもしろそうな人！
今度、会いに行こうっ！

Posted by slowkuno at 00:07 │Comments(0) │

2008年12月09日

夕陽と梅酒

きのうの夕陽もなかなかキレイでした。

アトリエから外を見ると、あたりは暗くなっているので
もう陽は沈んでしまったのかなと
カメラを置いてビーチへ向かいがち。
しかし、この時期の夕陽はあなどれません。

完全に水平線に沈んでからの残光が
思わぬ色彩を空と海面をキャンバスに、
繊細に美しく描くからです。

その日の雲や波によって変わる光景は
一日たりとも同じでないというのが、
夕陽ウオッチングの魅力でしょう。

家に帰って朝方まで原稿書き。
一段落したところで、少しだけ仮眠を
とろうと寝酒に自家製の梅酒をなめました。

僕が生まれる前年、倉敷の水島ガラス（倉敷ガラスの前身）にて
小谷真三さんが制作した分厚いショットグラスに、
ゆらゆらと映る薪ストーヴの炎。
心地よく酔える、至福のひととき、です。

Posted by slowkuno at 11:05 │Comments(0) │

2008年12月07日

音羽楼の草

今日は先日リザーブしておいた
音羽楼跡地の樹を受け取りに行く日。

原稿書きに追われている身ゆえ、
息抜きをかねて２時間だけ庭仕事をしようと決め
現場に向かいました。

残念ながら、いただく予定だったトベラは
根が他の樹にからんでしまっていて掘り出せず、
そのまま残すことに。
ヒイラギの植木だけを持ち帰ろうとしたのですが、
敷地に群茂している草が気になって仕方がありません。

草の高さが、アトリエの土間の掃き出し窓を
目隠しするのにちょうど良いのです。
後で悔やむのも嫌なので、自分で掘り返して
何株か我が家に移植することにしました。

土中で地下茎を横方向に伸ばして、
仲間を増やす植物のようで、うまくいけば
アトリエからの眺めがグリーン一色になりそう。

さてさて、どうなることやら。
後ほど、結果は報告しますね。

Posted by slowkuno at 16:01 │Comments(0) │

2008年12月06日

台船の座礁

きのうの夕方は、たまたま犬の散歩を妻が担当。

家を出るなり、天気が急変し、雷雨に。
ビーチまで到達せず、ずぶぬれになって戻って来ました。

南西風が吹き荒れ、斜めからなぐるような雨が
降ってきている状況だというのに、
芝崎の海岸にやぐらみたいな船が見えたと
冷静に、ただならぬ物を目撃したと言います。

「えっ何、やぐら？」

その言葉の意味がわからず、しかし、
何か胸騒ぎがして、芝崎の海岸へ向かいました。

おーっ、何だーこりゃー！と、
見物に来ていた町内会の長老が叫んでいます。

芝崎のダイビングスポット「権太郎岩」という
岩礁の手前の水路。
水深は１～２mの所に巨大な船が打ち上がっています。

この水路は何度、潜ったことでしょうか。
すごーく浅くて、海底にカジメという海藻が付く
大きな岩がゴロゴロしているあたりです。

非日常的な風景を見て、興奮しつつスナップ。
雨が強く、あたりが暗くなってきたので帰りました。

ニュースによると、この日、城ヶ島沖を航行中の母船に
つながれた台船という港湾工事の作業船が、荒天でワイヤーが切れ
海流に乗って、葉山まで漂着したとのこと。

今朝、晴れたので、再び現場へ。

相変わらず海は荒れていますが、船に人が乗って
何か作業しています。
沖には海上保安庁の救助船らしき船が待機しています。

事態はけっこう緊迫しているのですが、
どうにも手がつけられない状況のようです。

うひゃー、海へのダメージは大丈夫かなあ・・・。

Posted by slowkuno at 11:22 │Comments(4) │

2008年12月05日

音羽楼跡の樹木

今日と明日（６日）、旧音羽楼跡地・樹木を無料で
分けていただけるというので、見に行ってきました。

できるだけ敷地内の樹は残して賃貸住宅が
建築されるのですが、どうしても伐らざるを得ない
樹もあって、その樹の里親を募集しているのだそうです。

実は先週末にも公開されていたためでしょうか、
まっすぐと伸びて小振りな、いわゆるふつうの住宅の
庭に植えやすい樹木は、ほとんど先約済み。

しかし、庭に余裕のある方には、おすすめの
まだまだ良い樹が残っています。

こんな立派な樹が無料なの！とびっくりしてしまいますよ。

目隠しに使えそうな下草もいっぱい。
草は自分で掘って持ち帰れるそうですが、
樹木の受け取りは７日のお昼から。
樹木に関しては、掘り返すところまでは
主催者がやってくれるそうです。

僕はさんざん悩んで、塩害に強く
以前からいいなあと思っていた海岸に分布する
常緑樹のトベラをリザーブしました。

我が家は潮風が当たる、植物には厳しい環境ですが
葉山一色公園にも生えている、この樹なら
大丈夫でしょう。

以前、取材して感嘆した音羽楼の思い出を
この樹に重ねて、たいせつに育てたいと思います。

Posted by slowkuno at 17:36 │Comments(0) │

2008年12月04日

月の道

夕方の犬の散歩は僕の担当。
なるべく陽が落ちる前にビーチに向かいたいけれど、
午後の取材があったりすると、家に戻るのは夕暮れ以降。
あたりはもう真っ暗（三ヶ岡は本当に暗い）。

しかたなしに、暗闇のビーチを歩くのです。

昨晩は空に雲が少なく、三日月がきれい。

月光に照らされる海面に「月の道」が揺れ動きながら、
きらきらと輝いていましたよ、えりりんさん。

今の時期は、日没後１時間くらい、
月の斜め右下、水平線の上に金星と木星が並んで
輝く様子が観察できますね。

暗めの月のためにくっきりと見えました。

ちなみに今月13日の19時に、今年もっとも
月が地球に近づきます。クリアな空に浮かぶ
ひときわ大きな月を愛でたいものです。

Posted by slowkuno at 01:16 │Comments(2) │

2008年12月03日

山の上の彫金体験

我が家の裏山、三ヶ岡山越しに富士山と相模湾を
一望できる、葉山一色住宅。
この山の上にある絶景住宅街の一角で
シルバーや真鍮のアクセサリーづくりを気軽に体験できます。

彫金アーティストの大嶋悦子さんが主宰する「スタジオMoon drop」。

２時間ほどで、リングやペットのネームプレートに
好きな文字を刻印して、磨きをかけて仕上げることが
できるというので、体験してきました。

妻がチャレンジしたのは、愛犬コロ子の迷子札。
シルバーのプレートに名前と連絡先を刻印。

たしかに２時間以内でつくれちゃいました。

僕らはマットなにごった風合いも好みなのですが、
磨いてピカピカになると、高級感が出て
これはこれで良いなあと感じます。

気さくな大嶋さんのキャラクターも魅力で
はじめての人でも楽しい時間を過ごせると思います。

なにより、このスタジオからの眺めが素晴らしい。

こうして眺めると、三ヶ岡山って、相模湾に浮かぶ島みたいですね。
こんなアングルから自分の暮らす街を見下ろしたのは初めてで
雲の上の仙人にでもなった気分に浸れました。

Posted by slowkuno at 11:39 │Comments(2) │

2008年12月02日

葉山生まれの手ぬぐい展

同じ町内会の手ぬぐい作家、えりりんさんこと
菅原恵利子さんが先日12月1日～６日まで
「engawa」にて個展を開催中です。

東京から、常緑の山が背後に迫り、海を臨む
葉山ならではの風光明媚な場所に移住した菅原さん。
その自然豊かな環境に暮らしながら、カメラ片手に
作品のモチーフを探しに小径や海岸を着物姿で散歩されています。

ぜひここで展示したかったという
葉山のよき時代の、別荘建築を象徴する空間全体を
ぜいたくに利用しての展示。

人気のカフェ＆レストランのため、
混み合うランチタイムはなるべく避けると
じっくりと作品を見られると思います。

これは新作の「月の道」。

夜、一色海岸を歩いたときに目にした上弦の月の
光が海面で揺れるさまを表現しています。
「夜の海もいいのよねー」と菅原さん。

最近は僕も犬の散歩で夜の一色海岸で過ごすことが多いので
その気持ちはよーくわかります。
新月の日は暗闇がちょっと怖いけど・・・。

それにしても、床の間の暗がりに惹かれます。
微妙な影の陰影が作品の良さを引き立てていますね。

障子越しに鑑賞する手ぬぐいも良い感じ。

こちらは同じ町内会の画家、出口雄大さんのデザイン。

これも依頼されて制作した手ぬぐいだそうですが、
「東」の文字を羅列したデザインがシンプルで粋です。
濃紺の色が書体にマッチしています。
文字を見つめていると、なんだか吸いこまれそう。

廊下に「大人だけよ」の張り紙が、何だろうと
覗くと・・・、おおっエロティックな作品が！

「珍満」柄の手ぬぐいと、映画「時計じかけのオレンジ」
でも登場したオブジェ。揺らすとあまりにもリアルな動きをして絶句。
大人のシャレですな。子供は見ちゃ駄目よ～ん。

展示した手ぬぐいは買うこともできます。

このコーナーには、菅原さんが撮りだめた
葉山の日常風景が２つのモニターから
スライドショー形式で映し出されていて、
その美しい画像も必見です。

葉山のアーティストによる展示を受け入れてくれた「engawa」。
地元密着型のスタイルにますます好印象度がアップです。

これから次々と地元のつくり手がここで作品を
展示できると素晴らしいですね。
まずは、その道を開いてくださった、菅原さんに感謝、感謝。

菅原さんは、今月23日になんと県立近代美術館・葉山で
催されることになったライブイベントにも関わられています。
県の施設、しかも美術館での実現。
これは夢のようです。
あの広大な空間がどのような音響効果をもたらし、
どんな幻想的な音が聴けるのかとワクワクしちゃいます。

シキヤン＆ブルースの展示といい、県道森戸海岸線沿いにおける
アートシーンが盛り上がってきましたね！

Posted by slowkuno at 00:51 │Comments(2) │

2008年12月01日

銀杏の絨毯

鎌倉の紅葉もこれから１～２週間がクライマックス。

いつもはあまり関心が無かったのですが、
今年はなぜかそわそわと・・・。
暑くて台風の少なかった今夏に、鎌倉の地元の方に
「こんな年は紅葉がきれいになる」と言われ、
地元の人がひそかに通う穴場を教えてもらったっことが
気持ちを落ち着かせなくしているのです。

たとえば夏訪れたこの銀杏並木のトレイルは

今はこんな状態。
連日の強い南西風でいっきに葉が落ちて
黄色い絨毯のように敷き詰められています。

以前は知る人ぞ知るスポットでしたが、
インターネットに情報はあふれていて、
週末には早朝から見物客が次々と訪ねてきます。

僕もそのひとり。
絵になりそうな場所はカメラマンが何人もいて
撮影の順番待ちに。
僕は夏に撮影しておいた場所から定点撮影的にスナップ。

しばらく一カ所にとどまっていると
下から、落ち葉を踏むガサガサという音と
はあはあと息を粋らす声が
聞こえてきて、この風景を見てどんな反応をするか
確かめるのもおもしろくなります。

数10分の滞在の間、いちばん印象に残ったのは
このトレイルランナーの男性。
まずは「おおっ・・・」と声を出して、素直なリアクション。
それから、しなやかな動きで絨毯の感触を味わうように
ゆっくりと走り去って行きました。

その軽快な姿が気持ち良さげで、
自転車もいいけれど、トレイルランニングはさらに
気軽でいいかも、なんて急速に興味が湧いてきました。

なにしろ、我が家の裏山をはじめ、
葉山、鎌倉は魅惑のフィールドがたくさん控えているのですから。

Posted by slowkuno at 07:52 │Comments(0) │

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旧 物食日記