2008年10月29日

ガザミと再会

shinnase



















3年ぶりにスキューバダイビングの道具を
屋根裏から引っ張りだしてきて、真名瀬の渚へ。

制作中である海草のアマモ絵本で必要な写真を撮りに
友人のヤマキさんと海中を潜りました。

5〜6年前、真名瀬のアマモ林を調査していた時、
茂みの中から不意に出現した大型のカニ、
タイワンガザミの鮮やかな色彩が眼に焼き付いていて
このカニをアマモの住人として紹介したいと
最重要被写体にリストアップ。

会えるかなーとワクワクしながら、海の中にダイブ。

suisui





















たとえ数メートルでも、水面という境界をくぐると
そこは異次元の世界。ほのかな水圧を感じ、
無重力の懐かしい感覚がフラッシュバック。

かつて僕たち人類は、ここにいたんだよなあと
体内を満たす血液と同じ塩分濃度の海水にくるまれ
しばし感慨に浸ります。

あいにく透視度の優れない日でしたが、
緑色の世界に眼を凝らして、海底を徘徊。

ターゲットにはあっけなく遭遇できました。

gazami1

























まぎれもなくタイワンガザミが
アマモの生える砂泥の上にじっとたたずんでいます。

しかし、何やら様子がおかしい。
息を殺して、こちらの様子を伺っているにしては
動きが緩慢すぎます。息絶えそうなのかな・・・と
思い始めたら、おしりの方がモゾモゾと震え始めたのです。

あっ! これはもしかしたら・・・。

珍しいカニの脱皮シーンを眼のあたりにしていたのでした。


新たな甲殻を身にまとったガザミは
エネルギ−を過度に費やして、フウフウと
肩で息をするようにしばらく静止。

gazami1
























僕は興奮しながら、シャッターを切りまくります。

なんという幸運でしょうか。

海中に住む生きものたちは、思いもかけず
ふだんの姿をさらすことがありますが、
もっとも無警戒で、外敵に襲われやすい状況を
昼間に見せるとは・・・。

ヤマキさんも別の場所でガザミを激写していた模様。
もうひとつ狙っていた被写体もゲット。

最高のチームワークで良い仕事ができました。

真名瀬の漁師さん、矢嶋四郎さんは、
刺し網に掛からなくなったことで
ガザミはいなくなったと嘆いていましたが、
どっこい、アマモ林の中にたくさん潜んでいることが判明。

今度、話してあげようかな。

※ちなみに、今回の画像はすべて一昔前のデジカメ
Canon IXY DIGITAL100を純正防水ケースに納めて撮影しました。
もちろん、ライカではありませんよー。

Posted by slowkuno at 07:09│Comments(2)この記事をクリップ!
この記事へのコメント
こちらにコメントさせて頂くのはお初です。
3年前に真名瀬のアマモ調査に参加した時も、タイワンガザミに遭遇しました。
奇麗な色ですが、とても攻撃的でカメラを向けるとハサミを振り上げて威嚇して来ました。
脱皮のシーンは貴重ですね!
Posted by 研ぎ師 at 2008年10月30日 00:39
研ぎ師さんもアマモに潜られたんですね。

たしかに僕も以前、遭遇した時には
大きなハサミをふりかざし、威嚇を受けました。
動きも素早くて、写真に撮るのは意外に難しかったりします。

この日は本当にラッキーでした。
Posted by ヤスヒロ at 2008年10月30日 07:56

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