もう1ヶ月程も前になりますが、よみうりランドを登頂してTM桐蔭横浜大学戦を観に行ってきました。始動して月日も経っていない中で、キャンプ前の練習試合だったのでそんなに語ることはありませんが、新戦力もそれなりに試合に出てくれたので収穫はありました。

【1本目】
桐蔭横浜大学1本目



























【2本目】
桐蔭横浜大学2本目




























試合としては1本目は恐らく主力組であっただろう相手にチャンスを作られながらも無失点で切り抜け、相手が落ちた2本目に3ゴールを決めて勝利。まあ内容も結果も求める時期ではなかったので、語ることがあるとすると今年は4バックでスタートするんだなというぐらい。

去年の得点シーンを振り返ると、そのほとんどに移籍した安西、安在、高木善の3人が絡んでるんですよね。その上で昨年守備が堅い上位チームからは得点が奪えなかったことを考えると、攻撃面で真価が問われる年になりそうです。幸いにして最終ラインの面々はほとんど残留したので、得点を取ることにある程度比重をかけてトレーニングを進めてきたはず。高木兄弟とWアンザイが抜けて戦力ダウンと世間的には言われがちですが、各ポジションにスタメン級の選手が2人揃った今年のメンツには相当期待できると感じています。それゆえに今年は結果を求めていきたい。

4バックを基本に考えて、各ポジションについて一言ずつ。

【ゴールキーパー】
昨年全試合フル出場の柴崎が一番手。足元の技術で勝る上福元直人(←大分)が虎視眈々。未だ見たことはないが実力者らしい武田と、TMでは大声タメ口で先輩を動かしていた大卒ルーキー長谷川がスタンバイといったところか。柴崎の出来に満足していたら他チームの正GKを引き抜くなんてことはしないだろうから、前述2人の序列がいつひっくり返るかあるいはひっくり返らないかに注目。

【センターバック】
今年もキャプテンを務める井林の相方探し。筆頭は去年もコンビを組み、セットプレーにも強さを見せる畠中。平は怪我で出遅れているが、コンディションが戻ればスタメンに名を連ねてきそう。新加入の若狭(←千葉)も含めてこの2人はSBとしての期待もされているはず。永田さんは3バックにしたときのリベロ要員か。

【サイドバック】
Wアンザイが去って群雄割拠のポジション。一歩リードしているっぽいのは実績のある奈良輪(←湘南)。同じ大学で同い年なので推しメンにしたい。左右問わずこなせるのも好感。奈良輪固定となれば去年の3枚と4枚を流動的に変化させる流れを踏襲するともう一方の選手はCBも出来る選手になりそうで、右なら田村と若狭、左なら平が候補。比嘉(←千葉)は守備が軽いのとスタミナに難がある分使いづらさはあるが、こないだの試合を見る限りは個人的には嫌いな選手ではない。林昇吾はスタメンを奪うチャンスを活かしたい。

【アンカー】
今年から中後の8番を引き継ぐ内田で安泰。TM1本目はほとんど彼を経由して攻撃していたこともあり、今年は攻撃面での働きにも期待。李栄直(←讃岐)は身長もあり、CBもこなせるタイプ。ロティーナ自ら誘ったという経歴からも割と期待されているんだろうと思うので、内田を脅かすこともあるか。

【インサイドハーフ】
このポジションも厚みが増して争いが熾烈。昨年レギュラーの渡辺と梶川は健在も、アンダー代表で経験を積んだ井上、新加入の佐藤(←山形)も相応の力を持っており、開幕スタメンも正直読めない状態。佐藤はTM2本目で高い技術と豊富な運動量を見せてくれており、このポジションに求められる能力は十分に持ち合わせている。場合によっては梶川を前線に追いやってのスタメン奪取もありそう。ルーキーの藤本は期待のユース上がり、怪我で出遅れた分まだ全貌は見えてこないがシーズン途中から台頭してくるかも。二川と橋本の元ガンバベテラン勢は試合途中から流れを変える役割で起用される時期がありそう。

【ウイング】
昨年17得点のアラン・ピニェイロが中心。逆サイドが読めないが、大穴でレンタルバックの菅嶋(←千葉)の可能性も。プロ初ゴールは未だ果たせていないが、このポジションを制することができればチャンスがあるはず。昨年怪我で棒に振った澤井直人(なぜかフルネーム)はTMでインサイドハーフを任され苦戦していたが、やはりこのポジションに収まりそう。昨年10得点の高井(←群馬)はチームの戦術に馴染んでくれば、という実力者。TMではDFライン裏に抜け出すセンスを見せてくれた。個人的には彼に大きな期待を掛けているが…。ドリブルの仕方が前田直輝そのものの森(←新潟)、2年目で見直しなるかのカルロス・マルティネス、梶川のコンバート含め誰が起用されても驚かない。

【センターフォワード】
郡の契約解除を受けて、昨年18得点のドウグラス・ヴィエイラと昨年14得点の林陵平(←水戸)の一騎討ちの様相。もちろんドウグラス優勢ではあるが、林のクラブ愛にはサポーターとして応援せざるを得ない。TMで菅嶋が獲ったPKを躊躇なく強奪して初ゴールを決めるという心意気を買いたい。去年スペインの夏の噂が流れた辺りからドウグラスのエンジンがかかったこともあり、ライバルがいることで高め合う効果に期待ができそう。


2チーム作れるんじゃないかという層の厚さでトラブルがあっても一年乗り切れそうなメンバー。選手の調子を見ながら上手くやりくりして昇格を見据えてほしい。あとは千葉から始まって甲府、松本、大分、福岡と強豪が続く序盤をどう乗り切るか。去年は序盤の5連勝がプレーオフ進出に繋がったといえるため、何とか上位につけてほしい。

個人的にはようやくビッグスワンに行けそうなのが楽しみ(新潟のルヴァンカップの結果次第だけど)。でも逆にNACKに行けなそうなのが悲しみ。あとはレベルファイブとフクアリで勝ちたいンゴねえ…。