2005年07月15日

娘へのラブレター

室井佑月さんがラブレターを募集しています。

http://muroi-yuzuki.cocolog-nifty.com/blog/2005/04/post_37c0.html

ためしに娘に書いてみました!どうでしょうか?

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『奇跡のあなた』

(MAKI 29歳:娘へのラブレター)

子供なんか欲しいと思っていなかった。
母親になんてなりたくもなかった。「母親」というものに対して懐かしさや
暖かさを感じたことなんてなかった。憧れもなかった。
でもそれは自分自身の根っこを否定することでもあった。
私は自分自身が嫌いだった。たくさんの人に囲まれていても、どこか冷めて
人を本気で愛することはなかった。今までの愛は自分を愛してくれる人への
執着に過ぎなかった。相手の中に映る美化された自分を愛していただけ。

あなたは一昨年の冬、そんな私の元に生まれてきた。
何億分の1という確率で選ばれたあなた。私はあなたに、私がどんなにあなたに
会いたいと思っていたか、楽しみにしていたか、というSTORYを話して
あげることはできない。でも私はあなたにどんなに感謝しているかを話して
あげたい。あなたが生まれてきたときの強烈な幸福感。頼りなげな小さな小さな
その手に握られたとき、私はあなたのためになら命さえ惜しくない、と思ったの
でした。
この小さな命と私は確実につながっていた。私はこの世でたった一人ではない
と実感したのです。生まれてすぐにあなたは私の乳房をさがしていた。私は
ただ涙を流していた。あなたが私なしでは生きられないのではなく、本当は私が
あなたを必要としていたのです。ありがとう、奇跡のあなた。

私はただただ愛するということの意味を知ったのです。
自分自身よりも愛するものができたときに、ひとは強くなるということを
知ったのです。あなたがいるから、あなたに誇れる人間になりたいと思うから
醜い自分の欲を少しづつ取り除くこともできるのです。がまんもできるのです。
そんな自分を愛せるようになってきたのです。あなたが生まれてきてくれた、
そのことが私を救ったのです。ありがとう、ありがとう。

あなたはいつか私を必要としなくなる。
私を超えて飛び立っていく。それでいい。
私はそのときまであなたのそばにいる。

根っこのなかった私があなたの根っこになるのです。
娘よ、のびのびと大きな木に育ってください。
私は見えないところから支えるから。


smallmaki at 14:47│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by まき   2005年07月16日 22:17
makiちゃん、感動で涙が止まらなかったわ。
makiちゃんが赤ちゃん産むまでに思っていたこと、そしてこの1年半の間の愛情・・・。
どれも心に突き刺さりました。
私も赤ちゃんはもうちょっと先にほしいな〜とmaki
ちゃんに話したばかりだけど、体の都合で半年間は絶対赤ちゃん作らないでって病院に言われたばかりなの。(それが昨日のショックなこと)
きっと私の人生の先にめぐり合うべき赤ちゃんがいることを思って、これからもしっかり歩いていきたいなーと思っています。
本当に良いお手紙を読ませてくれて、ありがとう。

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