「こころの薬箱」品川心療内科-SMaPG-軽い読み物

精神科・心療内科専門医・臨床心理士グループStress Management Power Group(SMaPG) at 品川心療内科の情報発信

閉会中審査 参院 予算委員会 2017年7月25日

「反知性主義」「不機嫌」「ムカつく」

言説の力を信じる、たとえ「微弱」でも

 イギリスのEU離脱、米国のトランプ政権誕生、ヘイトスピーチの横行……。それらの背景にある「反知性主義」と向き合った。
 「自分が一番愚かな読者。その私に向けて、説明しようとしている」と語るように、回り道も恐れず、丁寧に論じた思想の書だ。
 東京・山の手で育ち、東京大学に進学した自分自身も解剖台に載せた。筆致はおごりも虚飾もなく誠実だ。〈「自分の頭で考えたいことを考えるためにするのが勉強だ」ということが分かると、そこで初めて勉強が好きになった〉
 米国の大統領選で、メディアの批判がトランプ支持者に届かなかったように「知性」と「反知性」の間には断絶が走る。断絶を超えるには、仕事の確保など格差の解消が不可欠で、知性の側が繰り出す言説の力は「微弱」だ。でも、その微弱な力を信じている。「だって私は言説の人ですもの」
 反知性主義を読み解いていくなかでたどり着いたのは「不機嫌」「ムカつく」という感情だ。ムカつく人たちに納得してもらう言説を生み出さないと〈知性は顛覆(てんぷく)したままで終わり〉だと指摘した。
 一方、「知性」と同居していたはずの「モラル」が失われていったとみる。政治の劣化も「恥を知らない」というモラルの問題だというのだ。加計学園問題、暴言疑惑の政治家、きちんと説明できない大臣……。「知性とモラルが分離している。恥ずかしくないの?と。書いていて気がついた。『あっこれだ』と」
 「小説TRIPPER」誌に2015年から2年にわたって連載したものを新書にまとめた。すでに続編の連載も決まっている。テーマは「父権制の顛覆」だ。例えば、自民党と小池百合子・東京都知事との関係を、「夫」と夫に反発した「妻」と読み解く。
 「自民党は基本的にオヤジ政党だから父権制の権化。『それって嫌よね』という家庭内離婚みたいなもの」。小池氏の人気の背景には、「そうよね」という中高年女性たちの共感があるとみる。
 とにかく根気の良い人、と自己分析する作家。思考の旅は続く。

前川喜平・文部科学省前事務次官

「安倍一強」の牙城が崩れるきっかけを作ったのは、この男だった。国会の閉会中審査で参考人招致を受けた前川喜平・文部科学省前事務次官が、安倍官邸の「捻じ曲がった政治主導」の実態を、聞き手のジャーナリスト・田原総一朗に激白する。

■問題の中心は和泉首相補佐官

――6月24日、安倍晋三総理が神戸の講演で、加計学園問題について驚きの発言をしました。「今治市に限定する必要はない。速やかに全国展開を目指したい。意欲があれば獣医学部新設を認める」

前川 ずいぶん話が変わってしまったなと思っています。国家戦略特区というのは、一つの地域で一定の主体に対して特別なチャンスを与えて、まずそこでやる。1ヵ所でやったものを評価しなければ、次に行けません。

特に獣医学部というのは6年かかるので、最初の卒業生ぐらい出さないと、成功か失敗かは評価できません。大学自体の設置認可もできていないわけですから、全国展開を口にするのは早すぎる。

――総理自らが、国家戦略特区の基本をブチ破っているわけですね。

前川 制度の趣旨から言っても、ありえない話です。「加計学園一つだけにしたわけじゃない」とおっしゃりたいんだと思いますが、今までの議論の積み重ねを全部白紙に戻すような話です。

――今度の都議選は、安倍総理にとって非常に苦しい戦いになりました。その最中に、なぜ選挙民の反発を招くような発言をしたのでしょうか?

前川 総理の心中は測りかねますが、とにかく何か出口を見つけたいというお気持ちでしょうか。

――加計問題を巡っては、文科省から文書が出てきたとき、山本幸三地方創生担当相は、「内閣府はそんなことはまったく言っていない」と全否定したうえ、「これをやったのは文科省から出向してきている職員だ」と、スパイ行為でもやったかのような発言をしましたね。

前川 私が現職中に実際に目にした資料ですし、ペーパーを作った職員から話を聞きましたから、書いてあることはほぼ間違いない。大臣の説明は、情報発信者の信用を失わせることで、情報そのものの信用も失わせようという意図が感じられます。

――なぜ山本大臣や内閣府の官僚たちは、見え透いた嘘を言うのか。安倍総理が怖い? あるいは萩生田官房副長官?

前川 誰かはわかりませんが、後ろにいる人を庇って一生懸命、自分たちのところでおさめようとしているのでしょう。

――萩生田官房副長官の発言概要を記した文書も流出しました。

前川 萩生田さんがおっしゃったことを中心にまとめたペーパーだと思います。萩生田さんを通じて伝えられた和泉(洋人・首相補佐官)さんの意向が書かれているという可能性もかなりある。

――今回の問題の中心人物は和泉さんですか。

前川 全体のシナリオを作っておられたのは、おそらく和泉さんだと思っています。国家戦略特区の仕組みを使って、段取りを決めて、最終的に加計学園に決まるようにストーリーを作っていく。

内閣府の藤原豊審議官の言動を見ていると、彼は昨年の2〜3月ぐらいの時点では、獣医学部の案件はかなり難しいと考えていたフシがある。

■国民の声が政治を変える

――ところが、文科省から出ている藤原さんの文書では、「やらざるを得ない」と言っていますね。

前川 ええ。9月の時点では、内閣府もはっきり姿勢が変わった。推測するに、担当大臣が石破さんから山本さんに替わってからです。

石破大臣は、「4条件は非常に厳しい条件なので、満たすことができる大学はそうそう簡単には出てこない」と思っておられたはずです。

――なぜ和泉さんは「総理は自分の口からは言えないから、私が代わりに言う」などと、露骨なことを前川さんに言った?

前川 私がまさか世の中にバラすはずがないと思ったんでしょう。秘密を共有できると考えたのではないか。

――前川さんは和泉さんを裏切ったわけね。

前川 ええ。そういう意味では申し訳ないです。和泉さんが発した言葉も含めて、国民が知ったほうがいいと思ったんです。

――藤原審議官は? 国会での答弁をみていると情けないですよね。

前川 財務省の佐川(宣寿)理財局長にもいえますが、あそこまで知らぬ存ぜぬで通すというのは、ある意味すごい。それが役人道という考え方もありうるとは思いますが。虚偽答弁と思われるようなことをずっと繰り返さなければならないのは気の毒でもあります。

――文科省からの文書流出を、義家文科副大臣が「守秘義務違反だ」と言って批判を浴びました。

前川 内部告発しようとしている現職の職員に対して、警告とか威嚇とか、明確な意図を持って発言されたとは思いません。

――僕はそういう意図があると感じましたけどね。

前川 義憤にかられて真実の情報を提供しようとしている職員の気持ちをくじく効果はあっただろうなとは思いますが。

私は、仮に裁判になっても、守秘義務違反にはならないと考えます。国民の知る権利との比較衡量なんです。政権にとって都合が悪いというだけでは、実質的な秘密とは言えないでしょう。

――前川さんは、官邸と文科省を「蛇とカエル」の関係だとおっしゃいました。内閣人事局は、審議官以上の約600人の人事を決める。具体的に力を持っているのは局長の萩生田光一ですよね。

前川 政治からの官僚の世界に対する支配力は強まったと思います。確かに萩生田さんは内閣人事局長ですが、最終的には官房長官ですね。睨まれた役人は飛ばされます。

――官房長官とは喧嘩できない?

前川 ええ、文科省でもありました。本省の局長に内定していた人間が官房長官からダメだと言われて、省外に出てしまったことがありました。

――文科省の文書が次々と流出しています。官邸は報復人事をやるんじゃないですか。

前川 現役に報復されては困りますね。報復するなら私にしてほしい。どんなスキャンダルでも受けて立ちますから。

――前川さんの「出会い系バー」通いを報じた読売新聞の記事が出る前、文科省幹部を通して和泉さんが「会う気がないか」と聞いてきたとか。

前川 「和泉さんが会いたいと言ったら会う気はありますか」と某幹部は私に言ってきた。私は「ちょっと考えさせて」と言って会いませんでした。

――前川さんの戦いの真意は何ですか。

前川 まず、文部科学省が官邸の世界からできるだけ離れられるようにすること。大学設置審議会における大学の設置審査は、政治的圧力から免れて、役所としてまっとうな審査をしてほしい。

また、国家戦略特区での事業者選定の調整が、不明瞭で不公正だと知らしめたい。ゆがめられた部分は、国民は知る必要があり、正すべきです。

――でも、どうやって是正するんですか?

前川 最後は選挙しかないのかもしれないですけどね。国民の監視のもとで、国会、政府や政党なりの中から「これはおかしいじゃないか」という声が出てくれば……。

――だけど加計学園の獣医学部の認可を撤回する気は、政府はまったくないんですよね。

前川 今はないでしょうね。ただ政府と言っても、内閣府と文部科学省では立場が違います。

――官邸は?

前川 官邸は撤回する気はないでしょうね。

――国民としては選挙で内閣を倒すしかない?

前川 代議制民主主義では、選挙でしか意思表明できませんが、国民の声はいろんな形で現れる。世論調査もそうですが、国民の声で政治に影響を与えることはできる。

――加計問題の対応を受けて、安倍政権の支持率は急落しました。前川さんは、「安倍一強」の牙城を突き崩したとも言えます。国民は、自民党や安倍さんの体質を怒っているんですよね。

前川 私はもともと、別に安倍政権の体質を抉り出すみたいな気持ちはなかったんです。国家戦略特区で加計学園の獣医学部設置が決まったのがおかしいから、そのプロセスは国民が知らなければいけない、是正しなければいけないとしか考えていませんでした。

■政・官の歪みを正すために

政・官の歪みを正すために

その過程で、官邸の権力とメディアの結びつき、あるいは警察の力と官邸の結びつきといった、「闇」の部分を感じてしまい、別の問題意識も持つようになったのです。

――前川さんに早くからインタビューしておきながら、NHKは放送しなかった。

前川 現場で取材している人たちは相当な情報量を早くから持っていたのに、ニュースに出せず、悶々としておられたと思いますね。6月19日の「クローズアップ現代+」で萩生田さんの文書が報じられ、抑えられていたものは吐き出されたという気がしますが。

――内閣人事局が支配し、捻じ曲がった政治主導が続いたままです。

前川 役所のことばに「マルセイ案件」というのがあります。行政をゆがめるような政治案件のことですね。政治家から、補助金でここを採択してくれとか、紫綬褒章や文化勲章の授与に関して、依頼がある。本当に苦慮します。幹部になればなるほど、マルセイ案件との調整を常に迫られます。

――NOといえない?

前川 陰に陽に、いろいろな手を使いながら抵抗はする。それでも最後の最後には押し切られてしまうことがあります。

――歪んだ政・官の関係はどうすれば防げますか。

前川 透明性を高める仕掛けをつくることです。たとえば文書は一定期間経てば必ずオープンにする。内部告発も安全にできるようにする。政府から独立した、政策検証の第三者機関を設置する。

――行政の歪みの本質が、前川さんのおかげで明白になりました。

前川 普通の役人からすると跳ね上がった行為なんですけれどね。

「週刊現代」2017年7月15日号より

次の瞬間、隣の席の女子社員(当時28歳)が嗚咽し始めた

“勤め人だった頃のこと。終了したプロジェクトの資料を躊躇なくガンガン捨てる先輩社員(男:当時36歳)を見て、「女もそうやって捨てるんですか?」って茶々を入れてみた。次の瞬間、隣の席の女子社員(当時28歳)が嗚咽し始めた。以来、軽口は慎むか、言うなら相応の覚悟を決めるようになった。”

山本幸三地方創生担当相インサイダー取引事件介入

山本幸三地方創生担当相が2012年5月ごろ、証券取引等監視委員会の幹部を議員会館に呼び出し、知人のインサイダー取引事件に関して「人権を軽視した違法な調査だ」などと発言していたことが9日、関係者への取材で分かった。

 調査への圧力とも取られかねず、詳しい説明を求められるのは必至だ。山本氏は共同通信の取材に「(そういう事実は)ありません」と否定した。

 山本氏は12年3月5日の衆院予算委員会の分科会で、知人の証券会社元執行役員(55)が監視委の強制調査を受けたと明らかにし、調査が長期化していることなどを理由に「大問題だと思っている」などと批判した。

「待ってて、誰かに言ってくる!」

“つまり知らない人を疑う判断を子供にさせるのではなく 
「待ってて、誰かに言ってくる!」 
これを必ず言うことを教育するのです。 

先の訓練では例えば周りに大人がいない状況を作り、 
職員室なりに大人を探しに行かせる。 
友達に伝える子には「50点!大人に言ってね」とダメ出しをする。 

「待ってて、誰かに言ってくる!」という表現は 
相手が疑わしくても優しく見えても、 
どちらにしても気遣いなく発しやすいです。 
良い人なら待ってますし、悪い人ならすぐに離れます。 
子供自身も「待ってて、誰かに言ってくる」と言ったからには 
次の行動は即座に場を動くことになります。”

自動運転で消滅する仕事

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“「誰かに必要とされたい、認められたい」と強く思っている人

“「誰かに必要とされたい、認められたい」と強く思っている人ほど、絵や詩や歌といった、なくても困らないものを作り、米を生産したりゴミを処理したりする気を起こさないのは面白いな。”

「字幕があるから」

“聴覚障害者の方が海外ドラマや洋画をよく見る理由の一つが「字幕があるから」ってのが大きいらしいとは聞いた”

擦り傷のついたステンレスを美しいと思う

“スティーブ・ジョブズは、iPod の外見を損ねるものには、カバーであれ何であれ、非常に敏感に反応するのだ。私は彼とのインタビューを録音する際に、外付けマイクと iPod を持っていったことがある。「iSkin」という透明プラスチックのカバーをつけた iPod を鞄から取り出した途端、彼は私に名画「モナリザ」に牛の糞をなすりつけた犯罪者を見るような目を向けたものだ。もちろん私は、繊細なiPodに傷や汚れをつけたくないのだと言い訳したが、彼は聞き入れようとしなかった。「僕は、擦り傷のついたステンレスを美しいと思うけどね。僕たちだって似たようなもんだろう? 僕は来年には五十歳だ。傷だらけの iPod と同じだよ」”
スティーブン・レヴィ『iPod は何を変えたのか』
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