香川県シルバー人材センター連合会「高齢者活躍人材育成事業」として、2010年よりハウスクリーニング部門の講師を行っています。今年度も計7か所の会場にて講習会が予定され、その第1回目の講習会が高松市にて開催されました。
今年の4月に身体介護に含まれる“自立支援のための見守り的援助”が明確され、ヘルパーが利用者に声を掛けながら一緒に掃除をしたり、衣類を整理したりする援助も行われるようになりました。これは利用者の心身の状態がよりよくなることを目的としています。
このようなサービスは、まさに整理収納アドバイザーが得意とするところです。整理収納アドバイザーは、利用者のご要望をお聞きしながら、使いやすい環境へと住まいを整えていくお手伝いをします。人はそれぞれ価値観が違うので、考え方の違いを受け入れ、本人の意向に沿う形で作業を進めていかなければなりません。
整理収納・掃除の技術的なことよりも、利用者との関係性を上手く築いていくことのほうが重要であり、難しいことであると思います。片づけ・お掃除サービスは、そこに住む人がいることを前提に置き、整理や収納、掃除により、いかに気持ちよく暮らせるかを考えていかなければなりません。3日間の講義の中には利用者への接遇についての注意点も盛り込んでいます。
今やシルバー世代と言えども元気でアクティブな方が多く、人手不足も相まって活躍できる場が増えています。講習会で学んだことを生かして家庭や仕事で役立てて欲しいと思います。