昨晩の祈祷会で翁長知事のことを覚えて祈った。祈祷会が終わり、パソコンを立ち上げて翁長知事死去のニュースを知った。

 文字通り命を削って巨大な国家権力と対峙し、不屈の精神で抵抗し続けた方だった。深い悲しみを覚える。
   
 「新基地建設反対はイデオロギーではなく、アイデンティティの問題だ」とし、もともとは保守だった翁長さんが、保革を超えてオール沖縄を実現させた。

 覚悟を決めた翁長知事の「埋め立て承認撤回」は彼の遺言になった。首相をはじめ、政府与党の政治家たちは真剣に沖縄の訴えを受けめよ。

 今朝、キング牧師の説教「海辺での悪の死」(『汝の敵を愛せよ』所収)を読んだ。出エジプトの出来事を物語りながら、悪についてキング牧師は語る。ファラオに代表されるように、「悪は、強情で決然としており、ほとんど狂信的なまでに根強く抵抗し、力尽きてその堡塁を自主的に明け渡すことは決して無い。しかし、宇宙には一つの検問所があって、悪が永続的に組織を強化してくことはできなようになっている。こうしてイスラエルの人たちは長く苦しい末、神の摂理によって後悔を渡った」。

 奴隷とされた黒人の人々の歴史が背景にあるが、私は沖縄のことを説教を読みながら思っていた。

「パロは、イスラエルの子らを搾取するーーしかし、後になれば! ピラトはキリストを十字架にかけようとすると群衆に屈服するーーしかし、後になれば! 初代のキリスト教徒たちはライオンのところへ投げ出され、断頭台の上に運ばれるーーしかし、後になれば!」

 まさに、We SHALL overcome! 「長い目で見れば、敗北した正義は勝ち誇った悪よりも強いのだ」。キング牧師は、楽観論におちいってはならないと説きながらも、それと同様に「絶望的な悲観論をも避けねばならない」と言われる。

 沖縄の次のリーダーを決める選挙は非常に重要だ。与党はあらゆる手段を使い票を集めにくるだろう。

 安室奈美恵さんが「沖縄の事を考え、沖縄の為に尽くしてこられた翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ、これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております」とコメントを出していたが、「沖縄の事」「沖縄の為に」という言葉の裏にどれだけの想いが込められていることかを思う。

翁長知事の遺志を継ぐ後継者が立てられることを心から祈る。

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