ストーマママのがんばり日記

子供たちも巣立ち、介護していた姑を見送りほっとしたのもつかの間、 今度は自分がガンに。 2度に渡る入院、手術のあとストマ患者になりました。 さらに今度は心臓に疾患が見つかり、 間もなく、またまた手術を受けることに。 与えられた自分の運命を受け入れつつ、やっぱり前向きに生きていきたい日記です。

お正月の2日の明け方、
寝室のふすまをドンドンと叩く音がして目が覚めました。

誰?
と聞こうとするのですが声が出ません。

手術後、まだ麻酔が残っていて声が上手く出せない時のようです。

お腹から振り絞るように、
だれ~?だれ~?だれ~?
と3回言ったところで、
ふすまが少し開いて、白い手が出てきました。

でも不思議と怖いとか、不気味という感覚はありません。

むしろ、よく来たね、って感じで・・・



お正月ですし、あまり人に言う話題でもないし、
と家族にも友人にも話していませんでしたが、
あれはどういう意味だったのか、とずっと頭を離れません。。

で、最近になってやっと思いだしました!!

2日って、父の命日だったのでした。


2月に合唱のコンサートがあり、
マネージメントの一切を引き受けていたので、
この年末年始、その事しか全く頭になく、父の命日も何もすっかり忘れていたのでした。。

父も、そんな気もそぞろな娘の様子を見て、
「おい!地に足をつけて毎日を送れよ!」
と警告してきたのか、と思います。




最近、頻繁に温泉に行っています。

ストーマになってしばらくは行けなかった日帰り温泉にも
行くようになりました。

最初の頃は、一人でも温泉に入っているとやはり遠慮で、
浴場と部屋を何度も往復したものでしたっけ。

が、慣れって恐ろしいもの。
今は、何人入っていようと平気で入れます。

さすがに、そのまま堂々と、とはいきませんが、
パウチを半分に折って、サージカルテープで貼り、
タオルで隠していれば全然OK!
できれば左側の洗い場がベスト。



ストーマ患者の会報誌の中で、
ストーマ開設以来、2年も自宅の湯船に入ったことが無い人が紹介されていました。

もしかしたら、家族が「汚い」とでも言うのでしょうか。

寒い冬も、シャワーだけで済ましているようです。

どんな事情があるか分かりませんが、何とも寂しい話です。

正しい知識がないから、「汚い」などと言うのでしょう。
患者自身もきちんと伝えないから、誤解と偏見を与えるのでしょう。


もちろんどんな人だって好き好んで、このような姿になった訳ではありません。
それに誰だって、ストーマ患者になる可能性はあるんです。

もっと堂々と生きていいんじゃないかしら、と思うんです。

街まで買い物に行こうと、電車を待っていた時の事。

まだ到着まで間があったので、誰もいないホームのベンチに座り、
目をつぶっていました。

と、
「気を付けろよ!」と低い、でもはっきりとした声が聞こえ、
横を見ると、いつの間に来たのか、小さいおばあちゃんが座っています。

まんがに出てくるような、典型的なおばあちゃんって風情です。
ちっちゃく丸まって、田舎の農作業のまま出てきたような感じで、
黒っぽいような小豆色の服を着ています。

背が60センチ程しかないように見えて、
思わず2度見しようとしたら、
あら!もうその小さいおばあちゃんはどこにもいません。

不思議・・・

一瞬夢でも見たんでしょうか・・・

ずっとその小さいおばあちゃんのことが頭から離れません。
「気を付けろよ」とは多分私に言った言葉でしょう。

そういえば最近楽しいことや嬉しい事も重なり、
出かけることも多くて、浮足だっていました。
気もそぞろのことも多かったなとも思うし。

そんな私に警告してくれたんでしょうか。
「もっと地に足をつけろよ」と。

もしかしたら、この小さいおばあちゃんって、
いささかイメージが違うけれども、
いわゆる天使とか守護ガイド???

不思議だ。。


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