2016年11月
2016年11月13日
フライ考 世の中は広く、そして深い・・・
今年訪れたとある渓で、いつものごとく頭上の木にフライが引っ掛かり、「やれやれ・・・」と思いながらフライを回収しようと見上げると、我がフライの横にっ掛かっていたのが上の写真のフライ。
「えぇ〜なんじゃこのフライは！」と、このフライを見た瞬間に結構な衝撃を受けました。
何に衝撃を受けたのか、というとまずはサイズです。上の写真の下に置いたフックはティムコの112Yの＃11のフックですが、これの一回りか二回りは大きいんです。＃11さえ普段は使わないのに、それをはるかにしのぐこのサイズ。これを渓流のフライフィッシングで使うというその方の大胆さ、奔放さ、その戦略に感服・・・
そして、このパターン。自分は正直言って巻かない縦巻きハックルのソラックスダン系のパターンでこのサイズ。ティペットはどうなっちゃうんでしょう？確かに、アイに残されているティペットは4X位？う〜ん、やはり大胆。
更に更に、この立派なテール。ハックルファイバー何本使ってるの？長さもシャンク長を優に越えてる・・・もうテールの定義超えてません？という位の立派なテール。僕にはここまでのタイイングをする勇気はありませんでした。感服です・・・
もっと言えば、このフライのカラー。ハックルとテイルはジンジャー系、アブドメンはラスティーオレンジとでも言った感じのダビング材。こんな感じのフライは自分のフライボックスには存在しません。
と、見れば見るほど自分の中でのフライフィッシングの常識が、音を立てて崩れていくようなそんな思いにさせられるフライでした。やはり、世の中は広く、そして深い・・・常識は決して常識ではない、ということを改めて実感。
それにしても、このフライを巻き、このフライで釣りをされたどなたかのその時の釣果はどうだったんでしょうか？・・・気になる・・・
