2006年07月
2006年07月28日
毛心親心
第一次金玉問題が保留という形で無事解決(暫定)したのがまだ記憶に新しい昨今、今また新たな問題が我々マルガジリー隊(隊員一名)の目の前に立ち塞がっている。正に一難去ってまた一難。ちょっと泣きたくなってきたよ。アイゴー。
――さて。
近年、尋常ではない勢いで、我が大日本帝国愛知県豊田市杉本健次圏内における頭頂部地域で、大規模な毛髪の伐採が行われている。初老のオジ様方を苦しめていることで有名な、所謂『後方爆裂型』と呼ばれる形式である。そしてその地域では、一日に何百という毛が絶滅に瀕している。此は由々しき事態である。可及的速やかに対処しなければならない。
まずは根源を断たねばならない。其れについては大凡の見当はついている。恐らくは不規則な生活によるホルモンバランスの乱れ及び過度なストレスによる心因的ダメージ等が主な要因であろう。
そして何よりも、
『 抜 け て い る 』
という紛れもない事実が更なるストレスのアクセルとなってアストラルサイド・精神世界から襲い掛かり、頭皮及び毛根に対して猛威を奮っているようだ。
それでは、絶望の軌跡を時間に沿って検証してみよう。
朝。
マルガジリータ(略称:ガジ)こと杉本健次の清々しい一日の始まりは、まず枕チェックから始まる。今朝は髪の毛を毟り取られるという悪夢に一頻り魘されてから、目を覚ました。普段よりも一層の不安感を胸に、毛髪の原産地たる頭部が置かれていた安眠促進寝具・枕に恐る恐る視線を落とした。
ひい、ふう、みい、よう、いつ……ふふふ…………と、この様に目で確認した後、枕の上に手を滑らす。おやおや、今日も大量だ。ご覧ステファニー、熟れた柘榴が地に落ちるかの如く無惨に髪の毛を禿散らかしているよ。ふふふ、楽しいなぁ…――っていうかね。
別にそんなに急いで熟れなくてもいいんだよ?もっと余裕を持ってマイペースに日々を臨んでいこうよ。ねぇ、聞いてるの………?もうっなんでそんなにせっかちなのさっ…!人の気も知らないでっ………!
――あ、ところで、『マイペース』って言葉矛盾しているよね。直訳すると『自分の速度・テンポ』と成る訳だけど。ならば、スピーディーな奴や、せっかちな奴、はたまた勿論鈍重な奴だろうと、万人にこの言葉は当てはまるのではないのだろうか?だというのに、現在この日本では本来の意味とは違い、『マイペース』=『のんびりしてる奴・間延びした奴』等の意で用いられていることが多分にある。これは実に遺憾である。このような間違った言葉遣いが、今の日本の学力低下に繋がっているというのに、何故誰も正そうとしないのか?そしてあろうことか、教師までもが間違った言葉を使用しているのだ。全く怪しからん!生徒の模範たる教師がそんな体たらくでどうする!そのくせゆとり教育だの小学生からの英語教育導入だのととやかく言うのだからもうどうしようもない…。
なんてね。ご免なさい、話が凄く逸れました。でも別にいいよね。マイペース。その方が使いやすいしね。いや、別にね、捉え難い現実から逃避していたわけじゃないよ。断じて。この生え際の産毛に誓ってもいい。抜けても余り変わりはないし。
っていうかね。何で俺はこんなに痛々しく己の髪の毛事情を語らねばならんのだ?あ、そうか、自分から話し出したんだっけ。これは失敬。テヘッ、私のおバカさん♪
色んな意味で自分を見つめ直したいので今日はこれで終わらせて下さいお願いします。