2018年10月14日

今まさに、小泉和裕&名古屋フィルの黄金時代。マーラー“千人”は圧倒的壮絶さ❗~13(土)市民会館

これ程書くのが楽な演奏会はないな(笑)。オケもソリストも合唱も指揮者も、何にも言う事がなかった。合唱は第一部での、小泉さんの圧倒的前進的迫力に符合した、マルカートな迫力と、第二部での、ドイツ語の特に無声音でのデリカシーの対比が鮮やかだったし、中部フィルと合同での名古屋フィルの、総力を挙げた迫力と美しさはただただ感動ものだった。今回のソリストは、デビュー時代から私が聴いてる人が殆どだったから、それぞれの方の安定感への成長ぶりには感慨深いものがあったが、写真の大隅智佳子、並河寿美御両所の迫力、美しさは、この曲での最高クラスのもの。他に望月哲也さんともお話させて頂いたが、彼の力強さも今回破格だったな。小泉さんはやはり浸るより、前進的攻撃的なテンポと音楽だが、それでも随所に美しく泣けたのは、今の彼の素晴らしさを物語って余りある。最高に幸せな金山でのひとときでした(笑)DSC_2223DSC_2217DSC_2219

smj_ohkanda at 18:29|PermalinkComments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 雑感 

2018年10月10日

かつて宇野功芳さんが絶賛した時とどう変わるのか(笑)~汐澤のベト7~来月の白金フィル

かつての新星日響とのベト7に対する宇野さんの絶賛の理由は、多分に楽理的側面だった。つまり何の力みもなく全てがピタリと決まり、総譜が透けて見えるかの様に全てが目に見えて明るく鳴る喜び、暗さや含みは敢えて排している、そういう論旨だった。しかし今の汐澤先生は違う。恐らく冒頭から、何かのズラシを使ってくる。音楽が御嬢さん芸ではない立体性を獲得するのは昔も今も変わらないが、それこそあちこちに暗さや含みも出てくるだろう。今、コバケンみたいなプロ中のプロが汐澤先生を見て感動するのはそれだ。進化した汐澤節を堪能しよう。DSC_2004

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2018年10月09日

山田和樹さん、見上げた根性だ(笑)

DSC_2202大神田のいるこのお江戸でこれをやるとは、いい根性だ(笑)。でも心からありがとうである。だって読響定期でゴジラだぜ(笑)

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2018年10月08日

デビュー時に既に当代随一のソプラノ、彗星の如く登場❗。その名は小川栞奈~芸大オペラ「魔笛」6(土)奏楽堂

この方については私より関係者に聞いてもらう方が本当は早い。何しろデビュー前から小澤オペラのカバーを務め、出るコンクール出るコンクール片っ端から1位か上位なのだ。そんな事は常識では有り得ない。コンクールなんてものは何かで1位を取る人だって、他のものはむしろ片っ端から落ちて当然なのだ。しかもこの人はイタリアもののみならず、日本歌曲のコンクールでも1位を取っている。これが如何に有り得ない話か、オペラ歌手の日本語の歌が如何に聞き取りづらいかでも想像出来よう。要は彼女、破格に響きがいいのだ。しかも若い高音ソプラノに有りがちな中音域の冷たさが全くない。温かいのだ。ただ今回芸大オペラで彼女が任された夜女は、所謂凹凸の激しさという危険を伴うから、先ずは綺麗に歌ってくれればそれでいいと思っていたし、教える側もそれは分かってたらしいが、小川さんは役に要求されるかなりどぎついメリハリとキャラを、ちゃんと出しきりながらもしかし、完全な美しさで歌いきった。予想を超えた快挙である。彼女の教師の方とも色々お話しさせて頂いたが、とにかく先生から見ても聴衆から見ても満場一致の大成功であり、会場の拍手も勿論ただ事ではない。それに高関健マエストロにしても、以前のリズム優先ばかりの棒ではない、オペラの歌心の豊かさが感じられる棒に移行しており、また他のキャストも総じて優秀で、特にタミーノ上ノ坊航也、パパゲーノ後藤駿也の両氏の、若いに似合わない肉質の豊かな声、更にパミーナ佐藤初音さんの深い情感は忘れ難い。無論オケ、合唱も素晴らしく、文字通り最高の日であった。DSC_2182DSC_2188

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2018年10月06日

チョン・キョンファへの拍手を、チョン・ミョンフンのオルガン付きが上回った訳~東フィル・サントリー定期 第911回~5(金)

日本の聴衆はやはりレベル高い。チョン・キョンファのブラームスの協奏曲にも盛大な拍手は来たが、ブラボーも含めてやはり昔よりは少ない。良くも悪くも昔程艶をもって鳴らない、まあある意味シックな音になっていて、そのくせ最終楽章ではああいう、母国語丸出しのガツガツした様なテンションだけはあるから、音楽が染み渡るまでは行かないのね。その点ではミョンフンさんと東フィルのオルガンシンフォニーはやはり流石だった。アンコールのカルメン前奏曲も含めて、絶対コバケンさんにはない切れ味としなやかさ。コバケンはやはり炎ではなく愛の指揮者だよ、基本的には(笑)。リズムの切れない指揮者に西洋音楽の炎は本当には表現出来ない。しかし、確かにこの圧倒的鮮やかさは凄いが、やはりデュトワや汐澤や寺岡清高のオルガン付きの方が、切れ味はあるけど、それに走りすぎない風格とのバランスがとれた大人の音楽だ。しかしこの鮮やかさはやはりまた、一つのドリームだろう。

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クラシック鑑賞2500回目を飾ってくれた汐澤安彦&東京吹奏楽団。あまりにも完璧な芸術で、今や楽壇の内容的頂点❗~9/30(日)東京芸術劇場

実は今まで書く気がしなかった。7月に広上さんが語った事、8月にコバケンさんが語った事、つまり凄すぎて見事過ぎるという事が今回も連続しているだけだから、どの曲もこれ以上ないくらい高みにあるとして、なんか書けばかえって値打ちが下がりそうな気がして(笑)、書く気がしなかったんだけど、一つ言えば、吹奏楽で先入しまくっているという事の凄さに尽きる。先入は吹奏楽では構造的に使いにくい。ボウイングもないし、縦もシビアに出す必要がある吹奏楽で、奏者の自主性に下駄を預ける指揮というのはかなり危険なのだ。しかし今回、例えば悪魔の踊りで汐澤先生がワルツの時に使ったフェイントモーションにしても、本当に熟した関係がなければ、棒の見事さだけでは成立しない。その意味では東吹さんは見事としか言い様がない。ラプソディ・イン・ブルー(鈴木英史版)の遊びに遊びきった様なやり取りにしても、鈴木さんの力もあるのかも知れないが、何よりコバケイこと小林恵子さんの情感豊かなピアノも最高だ。汐澤安彦版「展覧会の絵」は、ドルチェな落差でサビを効かせる汐澤節が冴えに冴えたが、キエフの迫力はやはりゲルギエフと甲乙つけがたく、今世界にこれ程の指揮者はそうはいないをまたも証明。会場は大拍手だ。とにかく今回、東吹は素晴らしかった。汐澤安彦さんの事を過去に神様と仰った青島広志さんも今回はお越しだったが、本当にこれを載せない以上、日本に音楽ジャーナリズムはないと、改めて断言させて頂く。それにしても、今年の汐澤ライヴの凄さは一体何だ(笑)DSC_2168DSC_2169

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2018年10月02日

和田一樹の次のテーマは、二刀流をどこまで一刀流に近づけられるか(笑)~豊島区管弦楽団との悲愴交響曲他~9/29(土)東京芸術劇場

先日、和田一樹、鮮烈に日本フィルデビューと書いたが、本当を言えばあの演奏会は、“着実”だった。つまりどこもかしこも拍節の取り方が丁寧で、謂わば完璧な職人仕事だった。今回はやはり、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のソリスト、冨永愛子さんが、意外な程感情的超攻撃的なピアノだったという事もあるけれど、やはりかなり巻きぎみにすっ飛ばす“和田ラッシュ”の棒が復活してて、にわかトスカニーニの様な壮絶なライヴだったが、この協奏曲ではオケの弦の鳴りが決定的に弱く、木管の一部には締まってない明け透けな音があり、序曲のベンヴェヌート・チェッリーニ(ベルリオーズ)の冒頭のトウッティの締まりのなさ共々、ドラマティックではあったが完成度にかなりの課題を残した。メインの悲愴交響曲では、前進的な音楽の中ででも、勘所をぐっとテンポを落としてドラマティックに歌う「和田スタイル」の様なものが、オケの健闘もあって、壮絶な迫力がかなりの丁寧さと共に決まったが、本来なら、プロを振るときと市民オケを振るときで、指揮者としての印象に乖離が有りすぎるというのは理想ではない。豪快な棒、丁寧な棒が二刀流的に分離してるんではなく、どんな時でも豪快で丁寧な指揮者になった時が、和田一樹が本当に天下を取る時であろう。しかし今回の悲愴交響曲を聴く限りそれは出来ると見た。愛子さんのアンコール、CDにもなっているラフマニノフ「リラの花」は神業の美しさ。DSC_2162DSC_2165

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2018年09月28日

月末の土日の大イベントは、地下からが安全ですよ❗~東京芸術劇場

DSC_2131東京芸術劇場は池袋駅から地下通路で行けますよ❗   DSC_2034

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2018年09月23日

ノット&東響のブルックナー交響曲第9番をEテレで拝聴しましたが(笑)

ちょいと音や音楽を感情論にし過ぎてないかい(笑)。ガサツなフォルテと揺らしすぎのテンポ。ヴァントの様な本物を知る人間には虚しさしかないんだけど、私の方が古いのかねえ。少なくともこんな様式感のない事、コバケンだってやってないよ(笑)。最後の静寂だけ割に良かったかな。

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月末に迫った、汐澤安彦&東京吹奏楽団。皆様よろしくお願いいたします❗~30(日)14時・東京芸術劇場

大汐澤祭りの掉尾を飾る、名演必至の演奏会です❗DSC_2034

smj_ohkanda at 21:36|PermalinkComments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加