2021年04月20日

キネマへようこそ~また護ることと戦うこと

某日、とある大型商業施設内にある複合映画館で『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』を鑑賞しました。

二〇有余年続いてきた(引っ張り続けられた)お話も、いよいよ最終章。
もしかしたら終わらないかもしれないと思っていたら到頭完成しました。
期待と不安の混成された感情を伴い、いざいざ見せてもらいましょうか。




本編の前に宣伝映像が一五分もあって、少しうんざり。
今年上映予定の『シン・ウルトラマン』に再来年上映予定の『シン・仮面ライダー』と続いて、好調ですね監督は。
ウルトラマンでスプーンネタをやるのかやらないのか、ちょっこし気になりました。


長い宣伝映像がやっと終了し、ようやく本編開始。


庵野監督は、派手で独特な感じの戦闘場面を描かせたら非常に優秀だと愚考します。
序盤に繰り広げられる戦闘は、まさにエヴァンゲリオンらしいものだと感じました。

生活共同体の場面はなんだか高畑勲氏っぽい雰囲気でした。
概念先行型というかなんというか。
ヒトの可能性を描くという目標に於いて、それは達成されているかに見えました。
『いい人』ばかりに見えるのは苦難な状況が結束力を高めた結果か、それ以外の人間を『排除』した結果か。
危うい均衡性の中の平和。
ツクリモノのココロにあるのは虚無か、それともオマジナイか。

シンジ君を心情的に否定しきれないわたしとしては、責め立てる方々になんとなくもやもやしました。
情報が限られた状況でそんなに高度な判断が出来るものでしょうか?
人間はどんな状況でも常に最善の選択が取れるものなのでしょうか?
完璧な行動を常時行える人間なんて、実際に存在するのでしょうか?


僕らにはまだきっと
やるべきことがあるのなら


如何なる形にせよ、お話が終劇を迎えられたことは喜ばしいものと存じます。
ちょっとそれは無いんでないかいという気持ちも少なからず存在しましたが。
終わらせることの難しさを強く思わせる作品でしたが完結してよかったです。




個人的にニヤリとした台詞(せりふ)。

「爆薬が増えている。信用が減っているのね。」


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2021年04月15日

半値的手帖、旅行用時計

某日、とある商業施設に赴きました。

無印良品では一二月開始系ダイアリーな手帳が半額に値引きされていました(三割引でも売れなかった模様)ので、わたしなりに吟味して二冊購入。

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◎小型手帖
帯が国際的
上質紙月週筆記本
二〇二〇年一二月始まり
A六大/赤(紅色)
栞(しおり)附
八八頁
日本製
元値税込八九〇圓(九.九カナダドル、六〇香港ドル、六〇元)

◎大型手帖
帯が国際的
上質紙月週筆記本
二〇二〇年一二月始まり
B五大/赤(紅色)
栞(しおり)附
八八頁
日本製
元値税込一一九〇圓(一九.九カナダドル、九五香港ドル、九〇元)


どちらも簡素簡潔な感じの作りなので、気楽に使えそうです。





セイコーの時計を売っているお店で、置き時計(クロック)を中心に見てゆきます。
デジタルの腕時計はぴんとくるものなし。
眺めていると、すっきりした意匠の置き時計が目に留まりました。
トラベラという機種(SQ781K)だとかで、日時だけでなく温度計湿度計も兼ねているのだとか。
旅行用によさそうです。
税抜き二四五〇圓。
マクセルの単四型乾電池使用推奨期限二〇二一年五月が二本附属(購入時期は三月下旬)。
パナソニックのエヴォルタ(エボルタ)は電圧が高いので、使わないでくださいとのこと。

帰宅後、さっそく乾電池を本体に挿入してみます。
……ん?
あれ?
点かない(一枚目画像参照)?
発振音(ビープ音)はするのに。
使用推奨期限はまだまだですから、普通に使える筈なのに。
何度も何度も入れ直したのですが、直ぐに表示が消えます。

結局、使用を断念。

翌日も同じ乾電池を何度か入れ直してみましたが、今度は一切液晶表示されません。
オーマイガー。

電器店で乾電池を購入し入れてみたら、今度は普通に表示されます。

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……もしかしたら、マクセルの単四型乾電池二〇二一年五月使用推奨期限は未使用であっても使えなくなっているかもしれません。
ハズレを引いたのか、そもそもの性能が今一つなのか。
生産時期的なものか、自然放電が早い系の製品なのか。
うーん。

後で調べてみるとエヴォルタはオキシライド乾電池でなく、電圧的に問題ないとか。お店の人は、その辺が知識的にごちゃ混ぜだったのかもしれません。
…………。

まあ、それはともかく、買い物自体はよかったと考えます。

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2021年04月10日

『多様性を尊重することに、果たしてメリットはあるのか』と日鉄総研の中の人は言った

多様性。
複数の異なる価値観。
それらを大切にすることこそが民主主義社会の根幹であり、多様性が失われた社会は非常におそろしいです。
特定の価値観しか認めず、意識高い系の人たちがふんぞり返る社会は厭なものです。
多様性を認めないことは柔軟性の欠如につながり、社会変化に対応しにくくなることと直結しているように思われるからです。
そして特定の価値観にしがみついてばかりいると、まったく異なる価値観が台頭して勢力拡大した時に対応出来なくなります。

社会が変化してゆく中、対応出来なくなってきた人たちはなにをするでしょうか?
それは多様性を否定したり、既存の価値観が素晴らしいことを宣伝したりすることにつながるのではないでしょうか?

変化を許さず否定しようとも、社会は変わってゆきます。
望もうと望むまいと。




日鉄総研の中の人(♀)が『プリキュアとミジンコに学ぶ多様性戦略』について語っている文章を読んだのですけれど、なんだかちょっこしもやもやしました。
記事名に底意地の悪さを感じます。
プリキュアとミジンコを並べて論じたり、プリキュアたちの別離についてもやっとする文章で語ったり(登場人物たちが苦しんだ末にくだしただろう結論について隔意を感じる表現)と、中の人はプリキュアに対してなにかしら一物を抱いているんじゃないかと邪推しました。

個人的に一般的と異なるだろう価値観で生きてきて苦戦し続けている身としては、多様性が受け入れられることはとてもありがたいモノです。
日鉄総研の中の人にとっては、あまり望ましいものでないようですが。
おそらく、中の人は単一的価値観の時代に恩恵を受けてきた部類の方なのでしょう。
中の人は単一的価値観だけの社会がどれ程おそろしいか、わかっておられるのでしょうか?
自分自身は酷い目に逢わないと信じておられる?
一応多様性を認めているような気配は少し感じられるものの、さほど単一的価値観のこわさについて考えようともしない雰囲気が透けて見えて少しゾッとしました。
民主主義社会に於いて自分自身が上の立場にいると確信しているからこそ、多様性について疑義を感じておられるのでしょうか?
自分自身が『排除』される側の立場になることなどあろう筈などないと、砂上の楼閣から世間を俯瞰しておられるおつもりなのでしょうか?
意識高い系の方の考えは、ジコチューぽくてわかりにくいのです。
中の人は、そんなにバブル時代が恋しいのでしょうか?
あんな時代は二度と来ないでしょうに。




皆が皆、同じ方向を向いて生きなければならない社会はこわいです。
向いていない人(向けない人)は最悪、排除されるのですから。
意識高い系の人がいかなる難癖をつけようとも、多様性を少しでも受け入れてくれるようなセカイで生きたいものです。
様々な性格の少女たちが安心して暮らせるようなセカイで。


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2021年04月05日

むすめはルリキュア~告白

最近、時々娘の挙動が怪しい。
時折、妙にこそこそしている。
娘は中学生になったばかりだが、変なことに巻き込まれているんじゃないかとついつい気がかりになってしまう。
貴女考え過ぎよ、とお義母さんはにこやかに笑うし、夫は思春期だからそういうこともあるさと寂しそうに笑う。
二年前から娘が一緒に入浴しなくなったので、夫はやさぐれているのかもしれない。
息子がまだ一緒に入ってくれるから、それでいいじゃない。
そう言ったら、違うのだ! と夫はなにやらめんどくさいことを延々と語り始めた。
正直、うざい。

娘の友だちが増えた。
小学生時代から付き合いのある子たちに加え、違う中学の子たちとも仲よくなったという。
切っ掛けを聞いたら、何故かしどろもどろになった。
支離滅裂な部分があってなんだか怪しい。
取り敢えずは様子見しよう。

店で新しく出す予定の若年層向け和菓子の試食会を催したいと娘に言ったら、友だちを二〇人ほど引き連れてきた。
……娘よ、その人数はちと多すぎるぞ。
いいじゃないかとお義母さんは豪快に笑ってくれたし、夫は黙々と菓子を作りながらも大変幸せそうな表情だった。
ちらちら、と女の子たちを横目で眺めながら仕事している。
ほう、わたしだけでは足りぬと申すか。
ならば、全身全霊の全力を尽くす所存。
我が技をとくと味わうがいい。

最近、この街では怪しげな事件が多い。
近頃、奇妙な仮装をした男女が複数目撃されている。
町内会の最新版回覧板でも不審者に要注意とあった。
娘にも気を付けるように言ったのだが、なんとなく挙動不審な感じがする。
まさか、ね。

久々に、娘や息子と共にショッピングモールへ出かけた。
店が忙しいのでなかなか一緒に出かけられないのだけれど、お義母さんと夫が気をきかせてくれたので好意に甘えるとしよう。
二人から買い物リストを渡されたので、それらを買わねばならないが。
夫、品数が多すぎ。
マニアック過ぎる。
それはそうと、少年少女にとって大型商業施設で販売されている品々は射幸心を掻き立てる存在が多い。
案の定、娘と息子はあちこち目移りしていた。
先日試食会に参加した女の子何人かと出会い、礼儀正しい子から非常に個性的な子まで幅広く付き合う娘に改めて感心する。
学生時代のわたしはそんなに付き合いがいい方でなかったし、今もそんなに沢山友人がいる訳でもない。
あの頃は友情をはぐくむ時間すらまともになかったことも要因にあげられるが、人付き合いの苦手なことが最大要因だろう。
ま、それはそれとして。
驚異の人脈を持つお義母さんの遺伝子が、娘にも隔世遺伝で継承されているとでもいうのだろうか?
夫もそれとなく知人が多いし、そういうことなのかもしれない。




ある夜、娘から話したいことがあると言われた。
え?
好きな人が出来たの?
そう問うと、真っ赤な顔の娘に強く否定された。
それは大変残念ナリ。
娘は、「私、ルリキュアなの!」と突然言った。
ルリキュア…………ってなに?
そのルリキュアとはなにか? と尋ねたら、愛の戦士だという。
……えっ?
よくわからないことを言い出した。
娘は前世が戦士だったとでも言いたいのだろうか?
昔流行ったなあ。
わたしは木蓮が好きだった。
おっと、脱線してしまった。
いけない、いけない。
ええと。
こういう時に、子どもの言葉を否定してはいけないと心理学の先生から聞いた。
私自身、否定された経験が何度もある。
全否定される辛さは知っているぞ、娘。
娘は真剣な表情をしている。
嘘をついている気配はない。
どう解釈をしたらいいのか。
むう。
取り敢えず話を合わせよう。

「そう、あなた、ル……ルリキュアだったのね。」
「そうなの。お母さん、信じてくれる?」
「ええ、信じるわ。」
「この子は妖精のフィナンシェ!」

晴れやかな笑顔の娘はぬいぐるみを私に見せる。
おいしそうな名前だ。
「この子、しゃべるのよ。」と娘が言い出した。
えええ……なに、その設定。
まさか、設定じゃない?
どう見てもぬいぐるみにしか見えない。
わたしの心が純粋でないからだろうか?
何故か、それは湿っているかに思えた。
案外、汗をかいていたりして。

「その……もしかして、あなた一人だけがルリキュアなの?」

ぬいぐるみをムニムニしつつ、気になることを聞いてみた。
途端に硬直する娘。
わかりやすいなあ。
そのルリキュアとかいう個人だかグループだかに、新しく出来た友だちも何人か加わっているらしい。
悪事を働く集団ではないようで、ホッとする。
ぬいぐるみをムニムニしていたら、娘がアワアワし始めた。
おっと、ダメにしてはいけない。
返したら、あからさまにホッとされた。


娘が部屋を出た後、引き出しから色褪せたステッキを取り出す。
あちこちひび割れて、もうとっくに使えない品。
いくつもついた赤黒い斑点を、懐かしくなぞる。
この平和な美空市で使うことなどありそうもない、過去の品を。

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2021年03月30日

蔵の奥から~新久千映氏『お酒バンザイ!』、『新久千映のお酒の時間です』

双方、角川書店刊。
どちらも『ワカコ酒』で知られる新久千映(しんきゅうちえ)氏の作品です。
著者は広島県出身・在住。

『お酒バンザイ!』を読んでみて先ず思ったのは、『ああ、この人はまさにアルコール依存症なんだなあ。』ということでした。
一言でいうと、『よう呑みんさるなあ』。
数日の禁酒でつらすぎると感じるならば、相当不味いのではないでしょうか?

以前『ワカコ酒』の実写版をたまに数分ずつ見たのですが、主人公役の女優さんが頑張れば頑張るほどいたたまれない雰囲気に見えてきて非常に苦手でした。
個人的観点からするとあの主人公はアルコール依存症に見え、あんなに若いのにこの先大変になるんじゃないかなあという気持ちが強かったです。
そういう風に見る番組ではないのでしょうけれど。

よその漫画家さんのところで助手(アシスタント)をしていた時に著者は禁断症状に襲われ、酒入りチョコで代用されたり台所の料理酒を呑んだり、挙げ句の果てには焼酎の水割りをこっそり持ち込んで仕事中に呑んだりとしていたそうで、はっきり言って重度の病気にしか見えません。
うーん。
酒で駄目になった人を何人も身近で見ていたので、この辺りは全然笑えません。
こうした危ないことを明け透けに語ることで、支持を得られると思われているのでしょうか?
自分はこんなに病んでいるけどそれなりにやっていけるんだよ、という自虐なのでしょうか?
開けっ広げに告白することで、開き直っているようにも見えました。
酒を楽しむ、というよりも酒に溺れている様は人の闇の深さを想起させます。


わかっちゃいるけど、やめられない。


まあ、アルコール依存症かそれに近い方々によって世間が回っている傾向はありますから、本人的にそれはそれでいいのでしょう(酒類販売店とか病院とかは儲かるのでしょうが、家族にとってたまらない事態になるのでは……)。
描写していないだけで本当は内心不味いと思われていたりとか実際に飲酒量を控えようとされているのかもしれませんが、作中では深刻化する状況をそのまま受け入れているように見受けられました。
他のアル中の小説家や冒険家や漫画家などと同様の態度です。

ちなみに、ストロングゼロみたいな酒精度九パーセントの酒もどき五〇〇ミリリットルを三本呑んだ場合、日本酒五合に該当するとか(深酒です)。

ぐびぐび呑む方の著作を読むことは、その方が如何にして呑みどのように自己正当化するのかを知れて興味深いです。
著者はどうも酒豪のようで(さほど誉められることでもないと考えるのですが)、六〇歳頃には体がぼろぼろになっているんじゃないかと心配になりました。
これだけ日々鯨飲しているのだとしたら、五〇代であちこちガタがくるのでは……。
厚生労働省の中の人が眉をひそめそうですし、こんな呑み方をしていてはそのうちお医者さんから止められることでしょう。
γ-gtpの値ががんがん上がっていそうですけれど、それでも呑まれるのならば、酒によって人生を失うのでしょう。
ウヰスキーの二.七リットル瓶の大半を一晩で当たり前のように呑んでしまうのは、滅茶苦茶不味いと考えるのであります。

ところで政治資金パーティに潜り込まれた際に歌っていた方って、島谷ひとみさん(広島県出身)じゃないですよね……?
もしそうだったらうらやましいのです。
歌い終えた歌手に対して拍手も出来ないような連中が政治云々を語る姿は、なんとも片腹痛(以下自粛)。
普通がわからないからこそ政治家なのか、頭のネジが(以下自粛)。

読後、これはもしかしたら酒をついつい呑んでしまう自分自身への戒め的自虐なのかもしれないと考えました。
見当違いやもしれませんけれど。
単純にアハハと笑いながら読むか、全然笑えねーと頭を抱えながら読むか、これもまた人生かと達観して読むか。
著者はロシア人みたいなのです。
酒を禁じられたら、ヘアトニックだろうと接着剤だろうとブレーキオイルだろうと飲んでしまうかもしれません。
もしそんなことをされるのだとしたら、あまりの業の深さにため息が出ることでしょう。




『お酒バンザイ!』の読後に、同著者による『新久千映のお酒の時間です』(角川書店刊)も読んでみました。

こっちの著者は比較的キレイなのであります。
『お酒バンザイ!』みたいに病んだ感じはあまりしません。
『レタスクラブ』で連載していたから?
酒をどんどん買ってがばがば呑むことに変わりはありませんが。

飲みすぎ防止にみそ汁?
えっ?
確かにおみおつけにはそうした効果がありますけど、『お酒バンザイ!』読後にそれを聞くとホンマカイナ的気分が否定しきれません。
うーん。

『お酒バンザイ!』とかなり矛盾した内容が散見されますので、どちらかで嘘をつかれている可能性すら感じられます。
両著に於いて言われていることが複数箇所で食い違っており、ふざけておられるのかという疑いも残ります。
あちこちで嘘くさいなあと思いつつ、読了しました。
どちらも嘘ではありません、とされるならばちょっこしこわいです。
語る媒体によって内容が変わるのは当然のことでしょう、とか言われたりして。
言われることが首尾一貫しない系の方なのでしょうか?
まあ、呑兵衛の屁理屈が充分堪能出来ることに間違いはありません。

『お酒バンザイ!』を先に読まれてから『新久千映のお酒の時間です』を読まれるとどことなく嘘くさい感じがしてくるかもしれませんので、あらかじめ注意した方がいいかもしれません。

両著読了後も特に矛盾やおかしさを感じない方がおられましたら、それは幸いなことなのでしょう。
おそらくは。

呑兵衛の闇は深いのです。





以下、『お酒バンザイ!』よりちょっこしこわい引用。


風邪の時も酒を飲むのかって? 飲むよ、そりゃ。


「家で飲んでる時、どうやってお酒を止めたらいいんですか? 3Lいりワインサーバ買っちゃって無限に飲めるんです。」
「こっちが聞きたいってんだよ。」


自己統計上7杯飲んだらヤバめ。それ以内に収めるぞ!
(ちゃんぽんが基本。さすがに日本酒7合とかではない)

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2021年03月25日

関東地方的な、ちょっとした言い方

時折、『のが』という表現を見かけます。
「僕は、こちらのが好きだ。」みたいな。

『の方が』じゃないのかなーと考えるのですけど、ネット小説でもちらほら見かけます。
『×抜き言葉』の一種ではないみたいですし、電脳上の流行り言葉かとも思ったのですが、そうでもないみたいです。
ブログやらなんやらでもたまさか見かけるので気にはなっていたのですが、どうやら関東地方の方言だとか。

普段使っている言葉というものは自分自身の中で当たり前と感じてしまいがちですから、ついつい出てしまうのでしょう。

『のが』という表現を見かける度に、『ああ、この人は関東地方出身なのだな』と理解出来て興味深いです。

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2021年03月20日

フルアルミなタフライト

某日、最終処分価格となったオーム電機のLEDな小型懐中電灯(KH-M03SPY6-S)をとある電器店にて買いました。


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税抜価格八〇圓で購入。
メチャクチャ安いです。
元値は六〇〇圓くらい?
フルアルミタフライト。
単三形乾電池一本使用(ただし、乾電池は別売)。
実測値は三四ルーメン。
照度は約五〇〇ルクス(一メートル先での照度)。
連続点灯は約一五時間。
耐水仕様はIPX4で、水の飛沫に対して保護するくらいの能力(防滴仕様)。
本体約五七グラム(乾電池別)。
点灯消灯は後端の突起を押す仕様(テールスイッチ)です。
オキシライド系乾電池は故障の原因となるため、使用不可。
二〇一六年発売開始の製品ですが、敢えなく販売終了品に。
つまりは廃番品。
諸行無常ナリヨ。

丁度先日夜間散策用にと一〇〇圓系商店で購入した懐中電灯を落として破損という状況(樹脂軸の後ろ半分にゴムの握りを被せた製品で提げ紐はゴム側にあり、接着剤をしっかり塗り込んでいたのですが、ある夜ぽろっとゴムが外れてアスファルトの上に落下しお陀仏)でしたので、渡りに舟という感じでした。

帰宅後、ちょっこしカスタマイズ。
附属していた提げ紐(ストラップ)を取り外し、開口丸環でCカンな環状の金具と二重カン(ダブルリング)を取り付け、トミー・ヒルフィガーの革製提げ紐(平型二重カン附き)を新たに付けました。

実際に何度か使ってみましたが、特に問題は感じませんでした。
眩しい程に明るい訳でありませんが、実用性は充分と考えます。
落とした懐中電灯の乾電池を流用しましたけど、別に問題なし。
屋内で照らしてみたら、真ん中の辺りが紫っぽい色合いでした。
懐中電灯を使うことは、他者や車輌に存在を知らせる意味で重要だと考えます。
明る過ぎるとそれはそれで問題ですし、昭和の懐中電灯よりも高性能なのは確かですから、こういった小型懐中電灯が一個あると便利でしょう。
普段使い的な実用品としては、充分な性能を有しているように思えます。
よく見ると複数箇所にヘアライン加工を施していて凝っているのですけれど、採算性が悪かったのか、或いは激戦市場で敗北したのか。
LEDが普及してからは技術革新と製品開発が激しいそうで、世の中には懐中電灯マニアな方々までおられるとか。
奥深いのです。
使用光源のLEDが交換出来たらもっとよかったのですけど、それは無い物ねだりなのかも。
日用品として用いるぶんには問題なさそうなので、日々使いたいと存じます。

話は変わるのですが、ニッケル水素充電池でマクセルがエコフルという製品を出しているとつい最近知りました。
八年前にマクセルの中の人がツイッターで「うちのエコフル、ほとんど知られてねえ…」とぼやかれていましたが、わたしは今年になってその存在を知りました。
……まあ、世の中そんなものかも。



普段使っているモノはいざという時にも使えると思いますが、普段まともに使ってもいないモノをいざという時に使えるかどうかは疑問があります。
こういった小型懐中電灯を使い慣れておくのも、いざという時を考えたらけっこう重要なことなのではないでしょうか?
汎用性を考えると、単三乾電池一本か二本を使用する懐中電灯が使いやすいように思います。


ともあれ、よい買い物が出来たと思います。


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2021年03月15日

ちいさな古書市

某日。
とある商業施設内でちいさな古書市を開催していましたのでちらほら眺め、いろいろ見比べた結果として六冊購入しました。
どれも一冊一〇〇圓です。

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◎わたし好みのデザイン和もの一〇〇選
裏地桂子氏著
二〇〇六年発行
一八〇〇圓
ラトルズ


◎ロマンティックな雑貨と暮らす
柳沢小実氏著
二〇〇八年発行
一六〇〇圓
ピエ・ブックス


◎もの好きの食器棚と愉快な時間
堀井和子氏著
二〇〇六年発行
一六〇〇圓
集英社


◎ステーショナリーマガジンNo.002
二〇〇六年発行
一三〇〇圓
エイ出版社


◎デザインステーショナリー
二〇〇五年第二刷発行
一二〇〇圓
エイ出版社


◎趣味の文具箱vol.15
二〇〇九年発行
一五〇〇圓
エイ出版社


よい買い物が出来ました。


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2021年03月10日

宵待月の夢~第百五十一夜

こんな夢を見ました。

わたしは警察官です。
事件が発生しました。
容疑者で気になる人物の捜査を担当しようと上司の元へ行く途中、怪しげな連中を見かけます。

警察署らしき場所がいつの間にか洋館になっています。
わたしがいるのは二階の吹き抜け。
階下から迫る怪異たち。
手持ちのなんらかの板を十字架状に組み合わせると、怪異の使用人級は怯む様子。

「徳なき者よ、おそれるがいい。」

そう言いはなって、彼らと対峙します。

のち、吸血鬼らしき面々と対決する羽目に。
使用人級はなんとかなりそうな気がするも、更に強そうな相手が近づいてきます。

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2021年03月05日

蔵の奥から~伊藤計劃氏×円城塔氏『屍者の帝国』

河出書房新社刊。

伊藤計劃(けいかく)氏がプロローグ部分を担当し、第一部以降を円城塔氏が担当した力作。
これぞまさに小説!
真面目な部分とお遊びの部分が絶妙に絡み合って、見事な精緻を見せてくれます。

屍者(ししゃ)が霊素を注入されることで使役される存在となり、死後も安寧に過ごせない大英帝国。
これはその首都ロンドンで勉学に勤(いそ)しむジョン・H・ワトソンが、主人公として国際的な政治的駆け引きに巻き込まれる物語です。

登場人物は虚実入り乱れ、レット・バトラーが出てきた時は思わず吹きました。

ロンドン、ボンベイ、アフガニスタン、東京、アメリカ、そうしてまたロンドン。
世界を股にかけて活躍するワトソン博士はまるでジェームズ・ボンドのようです。
MもQもいるんだよ(これは本当です)。

『印刷業者のバスカヴィル』に、ニヤリ。

細かいネタが多く、その博識ぶりに感嘆させられます。

個人的にはフライデーが一番気になる登場人物でした。

独特の用語も凝っていて、唸(うな)らされる限りです。
以下に記す語句が世界を彩り、豊かな色彩を作品にもたらしています。


◇霊素
◇疑似霊素書込機(スペクターインストーラー)
◇被造物(クリーチャ)
◇汎用ケンブリッジ・エンジン
◇御者プラグイン
◇執事プラグイン
◇四人乗り馬車(ランドー)
◇辻馬車(ハンサム・キャブ)
◇軽装二輪馬車(キャブリオレ)
◇乗合馬車(オムニバス)
◇箱形馬車(ブルーム)
◇準筆記体(セミ・カーシヴ)
◇登録名称(ユニークネス)
◇拡張エジンバラ言語エンジン
◇所有物(プロパティ)
◇大英博物館(ブルームズベリー)
◇図書閲覧室(グレート・コート)
◇屍兵
◇内務省警視局東京警視本署
◇制式モスクワ機関
◇旧式屍兵博覧会
◇計算者(カリキュレイター)




以下、引用。

【今日もロンドンの労働市場は死人で一杯だ。】

【印刷物と見紛うような画一的な文字と筆記速度の両立は無論、屍者をしてはじめて可能になる種類の業(わざ)だ。】

【ペシャワール野戦軍第三旅団第八十一北部ランカシャー連隊第二錬金中隊所属、ボンベイ城付き軍医といういささか不明な肩書が、今のわたしの形式上の身分である。】

【どんな秘境であろうとも、人は住む。どんなに環境が過酷であろうと、なぜか誰かは土地に留まる。人間が突然地に生え出したりしない以上は、かつてどこかから移動してきたはずなのに、なぜかそうなる。】


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2021年02月28日

蔵の奥から~群ようこ氏『これで生きる』

角川書店刊。

著者の煩悩的お買い物日記的生活記。
物欲の強い筆者が七転八倒しつつ購入しようかどうしようかと悩んだり買いすぎて頭を抱える姿は、とても他人事には思えません。
ああ、あるある、となる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実に末期資本主義社会に生きているなあ、とつくづく考えました。
宣伝口コミ思い込み印象商法エトセトラエトセトラ。
後藤美月氏の担当した装画や挿画は雰囲気が感じられて素敵だと思います。

射幸心という、幸運を得たい人間の根源的欲求をモノで補おうとする衝動。
人間心理の隙を突くかのごとき巧妙な宣伝が、ココロを侵食するようです。
モノで溢れることが幸せに繋がるとは限らないのに。

文房具好きの方にとっては、『昔ながらの文房具(万年筆、消しゴム)』、『愛らしい紙のもの(レターセット、はがき)』、『ブックカバーをかける(千代紙、包装紙)』辺りが気になるところでしょうか。
勿論、他の随筆も読みごたえがあります。



◎シャープペンシル
◎BICの三色ボールペン
◎海外、国外のメーカーの万年筆
◎三菱ハイユニの鉛筆
◎ジェルボールペン
◎カッター
◎卵くらいの大きさの鉛筆削り
◎クツワ製の補助軸
◎ステッドラーの鉛筆ホルダー
◎プラスチック消しゴム
◎ミランの消しゴム
◎シードスーパーゴールド
◎ライオンの消しゴム
◎パイロットの万年筆
◎万年筆のコンバーター
◎パイロットの色彩雫(いろしずく)
◎「露草」「月夜」「深海」「深緑」「土筆(つくし)」「紫陽花(あじさい)」「冬将軍」「紺碧(こんぺき)」「紅葉」
◎一筆箋
◎はがき
◎私製はがき
◎カード
◎便箋
◎封筒
◎封緘(ふうかん)シール
◎文香(ふみこう)
◎ホールマークの「ユーモア時代劇シリーズ」のカード
◎記念切手
◎洒落た図柄の切手
◎素敵な図柄の切手
◎越前和紙
◎美濃和紙
◎いせ辰の千代紙

エトセトラ、エトセトラ



以下、引用。

【社会人になって、便利に使っていたのはボールペンだった。(後略)】

【(前略)万年筆は、今のところ手紙を書くときに大活躍している。】

【(前略)あくまでも私の感覚だが、縦書きは国産のパイロットやプラチナ、横書きは私が気に入っているペリカンが使いやすい。(中略)パイロットの色彩雫のうち、手紙用の万年筆には「露草」を使っている。(後略)】

【(前略)パイロットのサイトで、色彩雫見本帖を眺めているだけでも楽しい。】

【万年筆に好きな色のインクを入れて書く。そういったちょっと面倒なことが、とても楽しくなってきた。(後略)】

【(前略)私にとっては実用的なものであっても、そうではない人から見たら、ステーショナリーや切手をたくさん抱えているのは、趣味の範疇(はんちゅう)だと思われているのだろう。(後略)】


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2021年02月25日

しゅうまつのよるに

しゅうまつがきた。
もうとめられない。
このあたりもすっかりしずかになった。
むかしは、きかいのはこやとりがおおくいきかっていたという。
ものしりだったおじいちゃんは、もういない。
はくまいがたべたかった、とさいごにいって。

ゆきがふりだす。
とってもさむい。
むかしはなつといって、とってもあついときがあったとおじいちゃんがいっていた。
あつい、ってどんなかんじなんだろう。
おしまいのごはんをたべ、ねむりにつく。
どんなゆめをみるのだろう?
あついなかではくまいをおじいちゃんといっしょにたべるゆめがいいな。



おやすみなさい。

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2021年02月20日

とあるお酒関係の風景

「果汁が一パーセント未満でも、実際に確実に入っていますよ。」
「一パーセントくらいなにか混ぜても味に変わりはありません。」
「人工甘味料たっぷりでまともに醸していない酒精のお酒です。」
「混ぜ物だらけの缶チューハイの成立には財務省が関係します。」
「変なアルコール系飲料が溢れると、依存症の人が増加します。」
「宣伝映像で勘違いされても、それは会社の責任じゃないです。」
「一般に販売されている酒類すべてが安全な品とは限りません。」
「人工甘味料をおいしいと感じる人々がいるので、普通に販売出来ます。」
「危険性の警鐘を鳴らしても理解出来ない人は確実に一定数存在します。」
「外国ではスーパーやコンビニエンスストアなどで販売出来ないアルコール系飲料でも、我が国では普通に販売出来てしかもそこら辺で呑んでもお巡りさんに逮捕されません。」




※酒精度九パーセントの缶チューハイ五〇〇ミリリットル缶三本呑むと日本酒換算約五合分になり、多量飲酒(日本酒換算三合分以上)に該当するそうです。

※一番目と二番目は矛盾して見えますが、二番目は酒造会社の人から実際に直接聞いた言葉です。


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2021年02月15日

ある神様への接客的風景

「俺はお客様だぞ! 神様だぞっ!」
「貧乏神様はお帰りくださいませ。」

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2021年02月10日

蔵の奥から~小川洋子氏『そこに工場があるかぎり』

集英社刊。

著者による工場探訪記。
著者の工場好きがよくわかる作品となっています。
北星鉛筆の工場へも取材に行かれているので、文房具好きの方も読み応えがあるかと存じます。
丁寧且つ丹念な文章で綴られた作品は、とても誠実な雰囲気が感じられます。
そう、著者が取材した工場の方々が文中で醸し出されている雰囲気の如くに。

あとがきも、とても素敵に充ちています。




以下、引用です。

【「(前略)今は『それは勘だよ』という時代じゃない。熟練工を育てるスピードを短くしないと駄目なんです。すべてにおいてスピードが求められています」】

【(前略)体育館よりも広い床を一面に埋め尽くすクッキー生地。ダムの放水のように噴出するソーダ水。妖精の手で一つ一つオブラートに包まれるキャンディー。一度落ちたら二度と這い上がってはこられないチョコレートの底なし沼……。(後略)】

【「(前略)ビスコのビスケット生地は、その日の天候や湿度、ガスの具合によって、ビスコ・マイスターという職人が配合を調整しています。肌感覚で、ちょっと水分、足しておこう、という具合です。その生地でミリ単位の幅のビスケットを焼かなければならないので、シビアです」】

【お菓子と秘密。何て魅惑的な組み合わせだろうか。(後略)】

【(前略)使う方の個人差がある以上、画一的な商品を作ってこれが一〇〇パーセント、ということにはならないと思うんです。(後略)】

【(前略)世の中にはよくない削り器がたくさんあります。しかし、芯が折れるのを鉛筆のせいにされてしまう……。(後略)】

【(前略)同じ硬度でも、夏は濃く、冬は薄くなるらしい。】

【「(前略)日本人は鉛筆に、書ければいい、だけじゃないものを求めている。(中略)精度で言えば、伝統工芸のレベルです。しかもそれを大量生産してゆく難しさがあります。やはり、日本人が求めてくれるからこそ、日本製がやっていけるんです」】

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2021年02月05日

かえるの曆と手帖

とある大型文房具店に行きました。
狙いはお買い得価格になった暦(曆、カレンダー)と月間暦帖的差し替え用紙(年間スケジュール的リフィル)。
特価区画でかえるの曆を見つけました。
これはよかもんたい。



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◎ダヴィンチの月間暦帖的差し替え用紙
月間-1
見開き両面一ヶ月ブロック式
月曜始まり
トモエリバー仕様で薄く軽くかさばらず裏写りが少なく目にやさしいクリーム色
DR2118
日本製
四五〇圓


◎かえるの時間壁掛二〇二一年版
ほんわかした雰囲気が素晴らしいと思います
グリーティングライフ社製
むかいぼうえり氏の図案
製造国表記はありませんが丁寧に作られています
一二〇〇圓の四割引


ブンツウの最新号ももらいました。




とある大型商業施設内にある書店をさ迷っていたら、かえるの手帖(手帳)を発見。
我、発見セリ。
しかも五割引。
これは買わねばなるまいて。
そういう訳で購入しました。

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◎かえるの手帖
共にマンスリータイプ
CD-968(969)-MK
図案は曆同様、むかいぼうえり氏
路線図が使いやすそうです
共に元値は六八〇圓




よい買い物が出来ました。
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2021年01月30日

閉店セールとステーショナリー

地元の商店街にある某食料品店が経営者の高齢化及び後継者不足に伴い、閉店することになりました。
諸行無常です。






新聞に折り込み広告が入っていました。
閉店三日前からほぼ全品半値とのこと。
時間の都合をつけ、半額初日に店へ寄ってみることにしました。
立ち寄った際には既にめぼしい商品があらかた売り切れていましたけれども、ほんの小さな一画を占める文房具売場ではまだまだいろいろなモノがあります。
未だ、これらは健在。
低価格高性能な品々。
さあ、買いましょう。
探しましょう探しましょう。
我が手に馴染む名品を探しましょう。
半値になったとはいえ、輝き失わず。
撰べるうちに撰んでしまいましょう。

母向けに、三菱鉛筆はシグノの〇.三八ミリとかゼブラのマッキーとか半紙とかサクラクレパスのサインペンとか三菱鉛筆の油性マーカーとかぺんてるのサインペンとかラッションペンを選択してゆきます。

菓子類も少し購入しましょう。

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のど飴が半値になっているのは、正直ありがたいです。
四袋あったので買い占めようかとも思いましたが、それはちと野暮と思って手控えました。
鶯(うぐいす)ボールもあって、戦利品としては上々でしょう。



投げ売りされるは致し方なき仕儀なれど
ならばよきモノを撰んで買いましょうぞ
優秀な製品が当たり前のようにある世界
田舎の食料品店の片隅に転がるは名品群
流石は世界一の文房具大国日本で御座る
意識高い系の人がなんと侮蔑しようとも
海外の文房具のみ絶讚する人絶えずとも
高性能文房具が辺境の食料品店で買える
その事実の終息に哀悼の意を示しながら
我が文房具群の仲間に引き入れるために
さあさあ、いざ参らん、文具の豊穣の海
よき品々よ、我が元へはやくござんなれ



第一次収穫品。
それぞれちょこっと調べてみたら、物語がゴロゴロ。
それでもなかなか売れないのは田舎の宿命なのかも。

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◎あかしやの新毛筆
極細の筆ペン
『本作り』のナイロン製穂先
急激な温度変化によるインキ漏れや過度の涌出に要注意とのこと
また、鞘(キャップ)はいきなりポンと勢いよく外すのではなく、ゆっくり外した方が漏れなどは発生しにくくなりにくいとのこと(気圧差の関係。萬年筆やサインペンや他社筆ペンでも同様とのこと)
大陸製
三〇〇圓


◎ぺんてるはエルゴノミックスなメカニカルペンシル(シャープペンシル)〇.五ミリと油性ボールペン
パールスカイブルーとパールグリーン
鳴り物入りで作られた品々
握りやすく筆記が安定して疲れにくいとか
共に日本製
ボールペンの替芯を見ると二〇〇二年二月製造
共に五〇〇圓


◎コクヨのホッチくる
タテ・ヨコホッチキス
一〇號(号)針を使用
HD-10V
再生樹脂を使用
中綴じ用にくるっと回せる仕様で筒綴じ・匣(箱)作りにも最適とか
日本製
六〇〇圓


◎NTカッターのPRO AD-2P
繊細工作用カッターナイフ
大阪製
一九八八年生まれ
刃先三〇度のAD型刃を装備
18-8ステンレス製
刃を裏返して装着し直せば左利き仕様になる左右両用設計



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◎磁力の強いカラーマグネットボタンの青
商標名一切無し
コクヨ?
二六〇圓


筆記具左から

◎三菱鉛筆の油性マーカーピース細字

アルコール系溶剤使用
A-5E
〇.二四ミリ
越南(ヴェトナム)製
一〇〇圓


◎ぺんてるのサインペン

日本製
一〇〇圓


◎三菱鉛筆はシグノの超極細〇.二八ミリ
ライトブルー
替芯は二〇一六年四月製造
日本製
一五〇圓


◎三菱鉛筆はシグノの極細〇.三八ミリ
ライトブルー
替芯は二〇一一年一月製造
日本製
一五〇圓


◎パイロットのスーパーGP
一.〇ミリ
中字

替芯は二〇一七年三月製造
日本製
一〇〇圓


◎ぺんてるのボールPentel B100
芯径〇.六ミリの水性ボールペン
日本製
一〇〇圓


◎キョクトウ・アソシエイツのノーテンブッフ(ノートブック)なF64゜
日本製
元値は四五〇圓
社名が気になって調べてみたら、有為転変
始まりは極東ノート

ゴルフ場経営に失敗して倒産したため、子会社のキョクトウ・アソシエイツに文房具関連事業を譲渡(二〇〇三年)

アピカと事業統合して日本ノートに(二〇一九年)
つまり、プラスの子分ですねわかります






更に少し購入してみようと、後程もう一度立ち寄ってみました。
店内にもうあまり商品はありません。
文房具はまだまだありましたけれど。
田舎で文房具はなかなか売れません。

第二次収穫品。

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左から

◎強力な磁力のカラーマグネットボタン

けっこういい値段ですから品質もいいのでしょう、おそらくは
二六〇圓


◎マックスの一〇番針
一〇〇〇本入り
日本製
九〇圓


◎ぺんてるのボールPentel B100
芯径〇.六ミリの水性ボールペン
日本製
一〇〇圓


◎三菱鉛筆はシグノDXの〇.二八ミリ

替芯は二〇一八年二月製造
日本製
一五〇圓


◎三菱鉛筆はシグノの超極細〇.二八ミリ
ライトブルー
替芯は二〇一六年四月製造
日本製
一五〇圓


◎三菱鉛筆はシグノの極細〇.三八ミリ
ライトブルー
替芯は二〇〇八年二月製造
日本製
一五〇圓
これは試筆を怠ったために失敗しました
一次収穫品と同じだろうと勘違いした結果です
店頭長期在庫品は確認が必須なのに油断大敵でした
帰宅後いろいろ試してみましたが書けず
……ま、まあ、たまにはこういうこともありますです
無念


◎パイロットのハイテックC
葡萄酒色(ワインレッド)
水性
日本製
二〇〇五年二月製造
二〇〇圓
こちらはきちんと試筆してみましたが、まともに書けるのはこれだけでした
帰宅後判明したのですが替芯に棚吊り現象有り
使う前によく振らねばならないのです




最終日。
なんとか時間の都合がつきましたので、立ち寄ってみました。
店内の商品は、九割五分以上売り切れているような感じです。
文房具や入浴用品や日用品や菓子類の一部が残っているだけ。

母に頼まれた、お線香のお高めな品(日本香堂の日本製)を二点購入。





流石に文房具区画も品が激減しています(数日前に比べて)。
家から持参したレシートの裏でボールペンの試筆をしながら、購入するモノを見定めてゆきました。

第三次(最終)収穫品。

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◎寺西化学工業のラッションペン
三〇〇番

水性インキ
日本製
八〇圓


◎ぺんてるのボールPentel B100
芯径〇.六ミリの水性ボールペン
日本製
一〇〇圓


◎三菱鉛筆はシグノの極細〇.三八ミリ

替芯は二〇一六年六月製造
日本製
一五〇圓


◎三菱鉛筆はシグノDXの〇.三八ミリ

替芯は二〇一八年一月製造
日本製
一五〇圓


◎パイロットのスーパーGP
一.〇ミリ
中字

替芯は二〇一七年三月製造
日本製
一〇〇圓





こうして、地方のある商店は消えました。
致し方ないことではありますが、悲しいことです。



辺境はかくて痩せ細り、都会は肥えてゆく
小さなモノは掻き消され、大きなモノのみ陰影濃くなる
せめて、蟷螂(とうろう)の斧もちて世を生きたきもの
愚か者よと嗤われつつも



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2021年01月25日

蔵の奥から~森達也氏『オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ』

角川書店刊。


映画監督の著者によるオカルト探求記。

著者は情熱的にオカルトを求め、時にその気持ちは暴走しているかに見えます。
時折拙速にさえ見える気配を有しつつ、迷走するかのように著者は彷徨します。
ちょっとがっつき過ぎじゃないかな、とたまに思いながら本を読み進めました。

個人的には、心霊科学協会理事長で防衛大学校名誉教授たる大谷宗司氏及び石川幹人(まさと)教授や蛭川立(ひるかわたつ)准教授の見解が好ましく思われます。

文学的作品を科学的に読みとこうとするような行為が、オカルト研究には散見される気がしないでもないです。
感情論ではなにも進みませんし、あーだこーだと世界各地の研究者がいじくり回しているにもかかわらず、ちゃんとした成果が未だに出てこないことはある意味アンタッチャブルな存在なのかもしれません。

メンタリストとかいう人が後半に出てきますけど、著者がその術師の技を映像で見た後、メールで『ある意味で人間観が揺さぶられています。』と相手方に送ったのは余程その技が冴えていたからなのでしょう。
著者はもっと理性的に振る舞ったらいいのに、とは思いましたが。
人が騙される過程とはこうしたものなのかといたく感心しました。
昔の詐欺師たちは様々な技術で王侯貴族をもだまくらかしてきた訳ですが、その術師がそうした手合いにならなければいいなあと感じました。

『人は信じたいモノしか信じない』のが普遍の論理とすれば、完全肯定派の方々は『そうあって欲しいことを信じる』のであり、完全否定派の方々は『そうあって欲しくないことを信じる』と定義できるんじゃないかなと考えられなくもないような気がします。

元々曖昧模糊なるモノを明確にさらけだそうとする試みがことごとく失敗するのは、当然の帰結になるのではないでしょうか?
霊能者(霊媒師)の大半は偽者かそう信じている人でしょうが、ごく僅かに本物が存在するのかもしれません。
上岡龍太郎氏ならば全否定するでしょうけれども。

実験の再現性の低さが否定派の人々にとっての精神的拠り所となっている以上、科学的実験からオカルトを探求する道は果てしなく遠いのでしょう。
おそらくは。





以下、引用。

【でもほとんどの超能力の実験は、再現性を達成できないし、追試にも耐えられない。なぜなら人は同じ条件を設定されたとしても、同じ心の状態を維持できるとはかぎらない。】

【「オカルトと呼ばれている現象を本当にちゃんと考えるならば、その現象をきちんと分類するところから、まずは始めなければいけないと思います。(中略)スプーン曲げならメタル・ベンディングという物理現象の側面から、あるいはヒーリングなら生体の変化などを測定しながら、UFOなら映像の解析や目撃者へのジャーナリスティックなアプローチなど、ちゃんと実験や検証の手続きと目的を決めて、再現性のある結果を出すための実験を繰り返さなくてはならない。背後霊とUFOとテレパシーを一緒にしてはだめなんです」】


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2021年01月20日

金物屋さんと鋏と匣と透明な器

地元の金物屋さんでの収穫的戦利品について。



ある日、地元の金物屋さんの店頭を母と通った時、なんとなく店内の商品を覗いてみようと思いました。
以前、シルキーの鋏を見かけたのでそれが気になったからです。
他にもなにかあるかもしれません。

小さな探索、開始です。
さあ、張りきってまいりましょう。



わちゃわちゃと探し探して。
くるくると店内を歩きます。
以下、戦利品。

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◎パイレックスのメジャーカップ五〇〇ミリリットル仕様
全面物理強化硝子製器具
L-1132
メリケン製
製造元はワールドキッチンインク
新潟県三条市はパール金属が販売
三八〇圓
バーゲンセール価格です
滅茶苦茶お得な価格ナリ
現在、パール金属の公式サイトでは一三〇〇圓だとか


◎シルキーの事務用鋏
NBS-170
手工芸や医療用として使用可能な品
岐阜県関市の丸章工業が製造販売
刄はステンレススチール製
冷間鍛造によって粘りとコシを強化
日本製
グッドデザイン賞受賞製品(一九七九年)
意匠家は長谷川泰久氏
検印済みの使用説明書附き
ビニールケース附き
使用説明書の裏に二〇一五年八月二三日の印字有り
一四五〇圓(一九七九年当時は一二〇〇圓)
こちらもお買い得価格です
現在は二〇〇〇圓以上とか





シルキーの事務用鋏は以前訪れた際に目を付けていた品。
よく切れそうです。

メジャーカップの方は、珈琲抽出器(ドリッパー)と対になる珈琲注入容器(サーバー)にしようかと思って購入。
珈琲注入容器が硝子製の場合、破損の問題常につきまといます。
悩ましいことですが、パイレックスのメジャーカップは全面物理強化型硝子製器具なので今後長らく珈琲生活を支えてくれることでしょう(……だったらいいなあという願望含む)。

時の止まったような値段の品々にびっくりしました。
機会があれば地元を精査するべきかも。
地元の金物屋さんは意外と穴場だった?
ならば、日を改めて再度突撃なのです。



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パイレックスのメジャーカップと波佐見焼の珈琲抽出器を組み合わせてみたら、均衡性にやや難が発生。
なんらかの補助具(アダプター)を装着した方が、安全性が高まるでしょう。
備前焼の抽出器はすぽっとはまる感じで、樹脂製の抽出器はぐらぐらします。
取り敢えずはこのまま運用予定。

地元の和菓子屋さんで購入したワッフルと共に珈琲をおいしくいただきました。
持ち手が熱くならないのはいいですね。





地元の金物屋さんを母と共に再訪しました。
目を付けていた品も含め、鵜の目鷹の目でヤッチマイマショー。
それーっ!

以下、戦利品です。



母の購入品一部。

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◎ハリオの耐熱硝子製ミキシングボウル
一五〇〇ミリリットルのモノは四八〇圓(MXP-1500)
◎九〇〇ミリリットルのモノは三八〇圓(本来は二個セットだった模様 MXP-2208)
ハリオの公式サイトによるとミキシングボウル一五〇〇ミリリットルは一二〇〇圓
ミキシングボウル九〇〇ミリリットルは一一〇〇圓





わたしの戦利品。


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◎パイレックスのメジャーカップ五〇〇ミリリットル仕様
詳しくは上記参照願います

◎パイレックスのメジャーカップ二五〇ミリリットル仕様
L-1131
三二〇圓
現在公式サイトに於いて一二〇〇圓
二〇年前の価格です、と言われたら信じてしまいそう

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◎天馬のハコットM
サニーレッドとリーフグリーン
双方共に九八〇圓
天馬の公式サイトによると特別価格で一四八〇圓
ラミーはサファリの最初に発売された、テラコッタとオリーブドラブに似ているなあ……と感じました
定番色?
使いやすそうな雰囲気の匣(はこ)です





よい買い物が出来ました。


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2021年01月15日

硬貨三枚の価値は~夏から冬にかけてのステーショナリー的戦利品

文房具店巡りと戦利品または収穫品について。
三つの季節で巡ったお店は合計五軒。
長距離移動はしていません。




一軒目。

海沿いの街にある文房具屋さん。
初めて立ち寄りました。
店内をきょろきょろと眺めます。
ここではなにを買いましょうか。

数分的探索的結果に於ける購入品。

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◎パイロットのカラーペン
一三三番
ウルトラマリン
半島製
八〇圓

◎パイロットのカラーペン
一二五番
ディープグリーン
半島製
八〇圓

◎パイロットのハイテックV10
一ミリ
水性

日本製
二〇〇圓

◎パイロットのハイテックV5
〇.五ミリ
水性

日本製
二〇〇圓

◎トンボ鉛筆のモノSX
HB
〇.五ミリ
四〇本入り
二〇〇圓




二軒目。
一軒目とは異なる、海が近い街中にある文具屋さん。
初めて立ち寄りました。
ひなびた風情がいいですね。
鋏が意外と充実しています。

以下、戦利品。

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◎パイロットはプチの細字
サインペン
日本製
一九七〇年生まれの長期生産品
天冠の黄色が可愛いですね
一〇〇圓

◎パイロットのハイテックポイントV5Ⅱ
直液式の水性ペン
一五〇圓




三軒目。
海辺の街にある本屋さん兼文房具屋さん。
一軒目とも二軒目とも異なる街中のお店。
ちっちゃいながらも、文具がちょこちょことそれなりに置かれています。

以下、収穫品。

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◎パイロットのハイテックC
水性
インキ量が少ない方の替芯は二〇〇〇年五月、多い方は二〇〇九年一一月製造
共に二〇〇圓

書けない品が複数あったので、ご主人に試し書きしてもらった上で購入しました。




四軒目。
上記とは異なる海辺の街にあるお店。
訪れるのは二度目です。
薄暗い店内で筆記具を眺めました。

以下、戦利品。

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◎一九八四年生まれの、トンボ鉛筆の直液式水性ボールペンたるモノボール
初期型を五本購入
〇.五ミリ
日本製
五〇〇圓
鞘(キャップ)がぼろぼろになったモノもありますけど、そこはご愛敬
モノボールの売り文句は、『即時耐水性画期的水性ボールペン』だったとか
『書いた直後から水に流れない顔料インク』
『インクが見える透明窓付』
『軽く、なめらかな書き味』
『耐水、耐光性が完璧で、重要書類に最適』
そうした惹句(じゃっく)を友にし、過酷な市場に打って出たのです
モノボールは、産業技術的に画期的な製品だったそうです
低価格帯量産品たる水性ボールペンに初めて高級萬年筆で使われるインクフィーダー(内圧制御に用いられる、蛇腹と通称される品)を搭載
金属製チップと超硬ボールの合体技で長距離筆記が可能
顔料インクを採用したので、記録の長期保存に優れるとか
と、これだけ優秀な性能を有した高機能製品でしたが、現在では水性ボールペンの出番が殆ど無い状態です
諸行無常


まあ、世間の評判とか文房具業界の流行りなどは個人的に全然関係ありませんから、好きに使う所存であります。






五軒目。
四軒目と同じ街にあるお店で、こちらも二度目の訪問。
お店のお姉さんは変わらずお元気な様子。
前回注目しなかった消しゴムが充実しているみたいなので、そちらを重点的に探してみましょう。

以下、戦利品。

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左から

◎三菱鉛筆は加圧式ボールペンのSPACELAB
OCR・ノンカーボン
GL-100
日本製
九二年一〇月製
元値は一〇〇圓

◎三菱鉛筆はBOXYのユニボール
金属製チップの〇.五ミリ
水色の水性インク
日本製
JISマーク有り
元値は一〇〇圓

◎シードのSR-100
JISマーク有り
天然ゴム
日本製
製図用 事務用
元値は一〇〇圓

◎ロットリングのT20
ドイツ製
元値は二〇〇圓

◎ロットリングのB20
ドイツ製
元値は一四〇圓

◎ステッドラーのマルスプラスチック
西ドイツはニュルンベルグ製
元値は一四〇圓


支払いの段になって、お姉さんは言いました。

「三〇〇円でいいわよ。」
「えっ、いいんですか?」
「ええ、それでいいわ。」

太っ腹です。
世間話を少しして、店を出ました。
何時まで、このお店は営業されるのでしょうか。
ありがたさとせつなさを感じながら、帰途につきました。

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2021年01月10日

エモットとクリッカートと〇.九ミリ

近場の文房具店や書店で購入。


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◎ステッドラーのフルブラックなメカニカルペンシル
925 15-09
〇.九ミリ
日本製
五〇〇圓


◎トンボ鉛筆はPiTハイパワーのスモーキーカラー
水性形接着剤
強力・スピード接着を旨とするスティックのり
PT-TP65G
越南(ヴェトナム)製
一八〇圓






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◎三菱鉛筆のエモット(EMOTT)
芯径〇.四ミリ
水性顔料
39:ブルーグリーン
71:ターコイズ
79:サックスブルー
意匠にかなり力を入れた感じです
軸に番号表記はあるものの、色の名前を記載シールも無しでやや不親切に見えます
日本製
二〇〇圓


◎ゼブラのクリッカート
水性マーカー
水性染料
替芯仕様
20:ブルーグリーン
21:スモーキーブルー
31:ブルーグレー
大陸製
一〇〇圓


エモットよりもクリッカートの方が懇切丁寧な感じで、エモットの方がクリッカートよりも意匠に力を入れているといえばよいのでしょうか。



ともあれ、よい買い物が出来ました。


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2021年01月05日

ねらい消しの快感~ここ最近のステーショナリー的戦利品

とある文房具系ブログで気になった言葉。

【今の世の中フリクションを使ってない社会人てかなり特殊な人ですよね。私だって当然使ってますよ。】

表現がちょっと……。
本人からしたら別に間違ったことを言っているつもりはないのでしょうけれども、言い方って大事だなと思う次第です。
もしかして、都会のごくごく一部で普及している流儀を拡大解釈されておられるのでしょうか?
電脳上ではちょこっとした言い方で人柄が何気なくさりげなく滲み出ることもありますから、常々留意したいものです。

『安いボールペン』という表現はいつも気になりますし、『安い』と『安物』は違うと思うのですけれど、時折見かける表現です。
意識的意図的に書き手が誤誘導しているのか、単に意識高い系の方々に多く見られる無意識的傾向なのか。
安くて使いやすいことは実に素晴らしいことだと考えるのですが、そう思われない方が散見されるので難しいところです。




閑話休題。


放出するよとばかりに売り出された文房具群を某大型雑貨店にて見かけました。
これは買わねばなるまいて。
以下、戦利品。

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◎トイ・ストーリー4仕様のポーチ
パラダイス柄
アートプリントジャパンが製造販売
大陸製
素材はポリエステル
本来的本体価格は一二〇〇圓
それが特価になって五〇〇圓
更に最終処分価格がその半値
諸行無常ナリヨ


◎アタモト氏の『タヌキとキツネ』の意匠を用いたWチケットホルダー
タヌキとキツネ劇団
台本
日本製
元値四五〇圓が半値に
とっても可愛いですね



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◎デルフォニクスはル・ブルトンのクリアホルダー
A4
日本製
二五〇圓が半値に


◎リュリュはアニマルパレード『ハリネズミ』のクリアホルダー
A4
中島良二氏の絵を使用
三袋仕様
日本製
三〇〇圓が半値に


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◎アートプリントジャパンのフジカラー2写ルンですなクリアホルダー
A4
三袋仕様
日本製
五五〇圓が二〇〇圓に


◎エトランジェディコスタリカはゴッホの『夜のカフェテラス』仕様なクリアホルダー
A4
日本製
一八〇圓が半値に







ぺんてるのオレンズネロ〇.五ミリ販売記念的限定版替芯及びホルダー式消しゴムを入手すべく、某日、某大型書店に立ち寄ってみました。
かなり出遅れましたが、辺境の田舎ですので案外機会はあるかと思って出張ります。
入店し探してみると、存外簡単に見つかりました。
さてさて、他の文房具も覗いてみましょうか。

結果として戦利品は以下の四点。


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◎コクヨの鉛筆シャープ
〇.九ミリ
PS-PE109
日本製
一八〇圓
細かなところまで洗練された作りが大変いいです


◎鉛筆シャープと併せて発売された同社の替芯
〇.九ミリ
PSR-HB09
大陸製
二〇〇圓





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◎ぺんてるのオレンズネロ用純正替芯
〇.五ミリのHB
四〇本入り
詰め替えケース附きの限定品
日本製
二〇〇圓


◎ぺんてるのクリックイレーザー・フォー・オレンズネロ
高性能ホルダー式消しゴム
オレンズネロのために作られた限定オールブラックモデル
消しゴムは高性能エラストマー製
補充用消しゴムは残念ながら無し
フォープロ用の補充用消しゴムを使うようにと説明書には書かれています
日本製
限定品
六〇〇圓
以前からクリックイレーザーは気になっていたのですけれど、今回限定品が出ているということで入手してみました





地方でのモノの売れ行きと数佰萬の人口を有するがごとき大都市のそれとは、まさに隔絶しているのでしょう。
文房具製造販売会社の扱いも、都会と辺境ではまるで異なります。
当たり前と言えば、確かにそうなのでしょう。
大都会にいることでその周辺の事柄がすべての規範になると思い込む危険性も同時に発生するでしょうから、その辺の留意は最重要項目のひとつであるかと愚考します。

大都会の喧騒は局所的な雰囲気を感じますし、文具の流行りは服飾の流行と似た恣意性すら時に覚えます。
大都会に住まわれる方々の『当たり前』に飲み込まれないように留意しつつ、文房具と戯れたいと愚考する次第であります。


それはさておき、かつて販売されたフィリップ・スタルク氏の意匠による文房具の復刻(勿論実用性を備えた品質で)とか、深澤直人氏の意匠による文房具がもっとあちこちで作られるとか、そういうことがもっとあってもいいのではないでしょうか。


機能と意匠の美しき混成を夢見て。



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2020年12月30日

英国製を追いかけて

井形慶子氏の『雑貨・服 イギリス買い付け旅日記』(筑摩書房)より以下引用文。


【ロンドンファッションとはメディアが作り出した、いいとこどりのたまものだったんだ!】

【「円高になろうと、ポンド高になろうと、お客さんは欲しいものがあれば、必ず買ってくれはりますから──」と難波の商人、百貨店の担当氏が言っていたことは的を得ている。絶対に欲しい──の「絶対」は、万人不思議と共鳴する何かがあり、それがブームやベストセラーになるのだろう。】



『マーリング&エヴァンス』のマーク氏曰く。
【「バイヤーが生地を買い叩き、高い服を作って儲けるのが、今のハイファッションだ」】



【巨大マーケット(註:骨董市のこと)では、入場前に目的を定め、信頼できそうな人から買うこと。これに尽きる。】

【もっと質のよいものが世の中に出回れば、買う側の意識も変わるだろう。】

【ブランド名が世界中に知れ渡り、メジャーになるほど個性は薄まる。ライセンス契約で、冠だけがかっさらわれる。そんなことにならないようブランドを守る。世界に名が知れれば、その攻防に費やすパワーも半端ではない。】



読後、英国製のしっかりした靴下が欲しくなりました。



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2020年12月25日

『お気に入り』という気持ちこそ、最強機能

四角大輔(よすみだいすけ)氏の『バックパッキング登山入門』(エイ出版)より。

【着心地と肌触りに安心できるか。シルエットは好きか、体型に合うか。デザインに心震えるか。
気分を高めることこそ、ウエアに託された最大の役割だと思うのだ。そして、この「お気に入り」という感情こそが、山旅における最強機能なのである。】

【「帽子、手袋、靴下はそれぞれセーター1枚と同等なのよ」。今は亡き祖母のこの教えこそが、ぼくが末端部(註:手先や足先、頭のこと)でさえレイヤリング(註:重ね着のこと)にこだわる源なのである。】


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2020年12月20日

あるタクシー運転手曰く

「(前略)いやァ、東京にあって大阪にないうまいものなぞ、ほんまにあるのやろか」(浅田次郎氏『パリわずらい 江戸わずらい』【小学館】より)

あるといいですね。

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2020年12月15日

服飾の店にいる売り子というか店員

「……普通に服屋行けよ」
「服屋は嫌いなんだ!」

これは実感を込めることが出来る。
向こうも商売だから、話しかけてくるのは営業努力と割り切る事も出来る。
……上手く対応出来ないのは俺が未熟だからだ。

だがしかし!

ああいう店にいる売り子というか店員!
服を扱ってる自分って、偉い!
みたいなところが気にくわない。
それに他の業種も負けず劣らず頑張っているのに、あのデザイナーという不思議な連中とその取り巻き達。
どうせ偉ぶるなら、チーフカッターとかタンナーとか、そこを中心に盛り上げろよ!
これが服飾関係に関しての俺の「偏見」であるとわかっていても、とにかく出来るなら関わりたくない。
ああいう連中と関わると、魂が汚くなっていく錯覚さえ覚える。






やはり、俺にとってファッションは鬼門。
昔から、所詮は「個人の感想です」で着飾っている連中の存在の意味がわからない。
しかも「個人の感想」でマウント取ってくる連中、なんなんだあいつらは。
そして、それを後押ししているのはファッションデザイナーなる気持ちの悪い存在。さらに気持ち悪いのがファッションモデルという自意識過剰な連中。
あいつらが真に“ファッション”の“モデル”というのならば、目立たすべきはお前の名前じゃ無くて「服」だろうが。それに便乗してくるテレビの放送もまったく謎だ。

「女優のなんとかさん、コレクションに参加!」
「驚きこれは、なんとかさんとなんとかさんのコラボレーションだ!」

……おい、服は?
注目すべきファッションは?
少しはあったとしても「個人の感想です」を越えたコメント見たことが無い。
しかも「流行色」なる謎の存在も、何処かの集団が勝手に決めてるだけらしいな。
「個人の感想」を、閉鎖的な空間で適当にコンセントをはかり、さも偉そうに並べ立てやがって。
自分のやってること恥ずかしくーー思えないんだろうな。
誰がやり始めたか知らないが、上手いことやって、服飾関係で巨大市場を形成されてしまったのが運の尽きだな。





『小説家になろう』にて司弐絋(しにひろ)氏が書かれた『異世界も、俺は俺だし、そうボッチ。』(https://ncode.syosetu.com/n5816fe/)より引用しました。


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2020年12月10日

大山顕氏曰く

三土(みつち)たつお氏編著の『街角図鑑 街と境界編』(実業之日本社刊)より、都市鑑賞者にして写真家の大山顕(けん)氏曰く。

【さて「なぜそんなことしているんですか?」は「なぜ結婚したのか」という質問に似ている。ちゃんと説明しようとすると、たいへん時間がかかる。(中略)特にテレビの取材では「一言でお願いします」と言われる。長く答えても編集でカットされる。(中略)人は「好きだから」と聞いたとたんそこで理解をやめる。「好き」はとても便利で危険な言葉なのだ。だからぼくは「好き」が嫌いだ。】

【(前略)おそらく本著に名を連ねている鑑賞者の多くは「好き」ではすまされない複雑な何かを抱えているはずだ。ぼくらは「理由」を出発点に活動するわけではない。】

【「アイディア」も「視点」も架空のもので、あったとしても誰かからの借り物だ。(後略)】

【(前略)「なんで好き?」「どこが好き?」はその問いが発せられたこと自体がすでに危険信号なのだ。重要なのは「どのように」その人と過ごしているか、だろう。】

【(前略)ぼくらは時間をかけて物事を見たり調べたりすると、それについて「よく分かる」ようになると思いがちだ。しかしそうではない。むしろ逆に「よく分からなくなる」のだ。(後略)】





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2020年12月05日

蔵の奥から~有川浩氏『倒れるときは前のめり』

角川書店刊。

文学の最前線を突っ走っておられる著者のいろいろもろもろをぎゅうぎゅうに詰め込んだ随筆集。
読みごたえがあります。
はっちゃけてもいます。
深刻な内容もあります。
それでも、武士道を貫くかのごとき題名のままに著者は突き進まれるのでしょう。
おそらくは。

著者についてはまっすぐな方だなあ、という印象があります。土佐の侍のような。
心無い自称愛読者からの痛撃もたまにあるようですが、それでも筆を振るう勇気。
恐喝脅迫全否定などを行う彼らは、何故そのような振る舞いを行うのでしょうか?
理不尽且つ身勝手な欲望にまみれた言葉の暴力は、誰も幸福にしないというのに。
己の攻撃的言辞に酩酊泥酔する輩は古今東西存在しますが、下卑た輩はまともに相手をせぬがよろしいかと愚考します。
己の正義を疑わない方々とのやり取りはしんどいだけでしょうし。
類推するしかありませんが、戦い続けておられるからこそ、お強いのでしょう。

『HK変態仮面』を高評価されていたのにはびっくりしました。
流石なのです。


以下、抜粋。

『(前略)理想の上司とは、部下に対して「責任は俺が取る。思う存分やれ」と言ってくれる上司である。』

『(前略)勝手な期待をして近づく人は、期待を裏切られると怒るのです。(後略)』

『(前略)商売になるぞと関係者が権利の取り合いを始めたら、キャラクターの輝きは消え失せて、ただの「金になるデザイン」に堕ちてしまう。』


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2020年11月30日

作品世界と一致した小説家?

【(前略)川端康成はその容貌や言行やすべての属性が、ふしぎなくらい作品世界と一致した稀有の例であったと言えよう。ベテラン編集者や先輩作家から、故人の知られざるエピソードを耳にしても、こと川端康成に限ってはその神秘性が裏切られたためしはない。】
浅田次郎氏『パリわずらい 江戸わずらい』(小学館)より。


……そうかなあ?
おそらくですが、著者は山田風太郎氏の『人間臨終図鑑』(徳間文庫)を読まれたことがないんじゃないかと愚考します。
川端康成氏は住まいのマンションにてガスで自殺しましたが、あやうくマンションに被害を及ぼす可能性がありました。
山田風太郎氏はそのことで怒っておられましたが、わたしも同感です。

また、ノーベル文学賞の件に関しても、三島由紀夫氏へ「僕にゆずってくれたまえ(意訳)。」的なことを言われたそうです。

後者は最近知られた事実のようですが、前者はそうでもありません。
著者がどこまでご存じなのかはわかりませんけれど(これを書かれたのは二〇一三年頃)、もしも全部ご存じで、或いはご存じになった後も神秘性云々されるのであればちょっとがっかりです。

作品と人間性は切り離した方がいいのでしょうけど、妙に知ってしまうともにょもにょすることがたまにあります。



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2020年11月25日

美しくも退廃的な未来世界を作った人たちは

『ブレードランナー2049』に関連して出版された、集英社インターナショナルの『ブレードランナー証言録』より。



ハンプトン・ファンチャー氏(脚本家、俳優、映画プロデューサー)曰く。

【映画は原作とはまったく別のものだ。卵を見ろ。卵とオムレツは似ているか? 似ているところはひとつもない。(中略)卵から本当においしいオムレツを作る。それが映画というものだ。うまくいくときもある。】



ポール・M・サモン氏(作家、映画プロデューサー)曰く。

【リドリー・スコットが前作(註:『ブレードランナー』のこと)を作っていたときから時代は変わりました。(中略)昔は何カ月もかけて編集していましたが、今は文字通り数週間です。これはちょっとバカげています。(後略)】

【アメリカで上位二〇〇社の企業のトップはロシアの寡頭(かとう)政治システムと非常によく似ています。(中略)もしそういう人が心を開いて、成長幻想のようなものから断ち切ることができれば希望があります。そうでなければ希望はありません。彼らがコントロール・バーを握って、「進化しろ進化しろ」と労働者を追い詰めるからです。】


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