2011年11月22日

空想物書きは溢れるような愛伴いて

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私は栞(しおり)。
生体端末の栞。
人に隷属して仕事を為す存在。
人の形しつつ人ならざるもの。
己が主人を愛する壊れた機械。

今宵の我が主はとても元気だ。
いつも元気といえば元気だが。
しかし。
何故セーラー服姿なのだろう?

「あら、どうしたの、栞?」

我が主。

「相変わらず堅いわね、貴方。安里(あさと)と呼んでっていつもいつも言っているじゃない。」

言語機能がそのようには対応しておりません。ところで、我が主。何故セーラー服姿なのですか?

「今宵のわたしは女学生仕様よ。だから一切問題なし!」

少女という枠組みを軽やかに通りすぎた筈の我が主にも、なにかしら拘るものがあるのだろう。

そういうことにしておこう。

ところで、我が主。

「なあに?」

私の聲(こえ)は小山力也氏と速水 奨氏と若本規夫氏とでは、誰がいいですか?

「は、はい?」

それとも井上和彦氏がいいですか?

「はわわわ!」

田中秀幸氏もお好きですね、確か。

「なななな!」

やはり定番の諏訪部順一氏にしておきましょうか。

「そ、そうね。それがいいわ。そうしましょう。」

それはさておき、今回の全ての準備が整いました。

「では気を取り直して。さあ、逝くわよ! 今宵は【おじ様と女の子という関係に鋭くメスを入れちゃうよ!】という名目でカワイコちゃんを二人呼んでいるから、とっても楽しみだわ。」

我が主。

「なに?」

手紙が届いています。

「え? それはシチリアの空の色した手紙! まさか?」

読みます。

【まほら様と毬花嬢の組み合わせは違うのですか? 混沌魔王】

「ち、違うわ! まほら様はわたしの心の中に存在する憧れの人を具現化した存在だから、あそこにいるおじさんたちとは違うのよ! そもそも、まほら様は人じゃないし、姿形は美少年だから大丈夫なの! まほら様はおじさんなんかじゃない! 永遠の少年なのよ!」

少し離れた場所に出番待ちの四人が見える。
中年の域に達している探偵二人と少女二人は、シチリアの空の色したマントを羽織った子供と卓を囲んでお茶会をしていた。

我が主の酔狂にも困ったものだ。

「はい、それじゃあ本日のゲスト二組の登場です。はりきってどうぞ!」

我が主がウキウキしながら言うと、彼らは四者四様の顔をしながらお茶の席から立ち上がった。

さて、混沌の始まりだ。




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この記事へのコメント

読みながら実際にはわわわ!と口にしたのはここだけの話です。
あんまり美声だと声ばっかり聞いて話の内容が全然頭に入って来ないのでだめですね!

どうでもいい話ですが私は学生時代総ブレザーだったのでセーラー服には憧れがあります。
1. Posted by 朝斗 at 2011年11月22日 18:15
♪朝斗姉様へ。

確かに美声だと聞き惚れて内容を聞きそびれるおそれがありますね。


わかりました。

では次回出演時もセーラームーンなお姿で。

……あれ?

2. Posted by 輪音 at 2011年11月26日 04:36
絵文字
 
星  顔