SN総合車両所のブログ

鉄道模型の製作・整備と乗り鉄・撮り鉄を楽しむ人のブログ

「鉄道模型は縮小された実車だと思い、出来る限りすべてを実車同様に行え」

SN総合車両所です。

JR西日本には数々のローカル線がありますが、その中で乗り鉄に注目され続ける路線として、山口県の小野田線 本山支線があります。
小野田線の雀田駅から分岐し、浜河内駅、終点長門本山駅の2駅のみの路線です。現在は一日3往復定期列車が運転されています。

青春18きっぷが使える各シーズンではこの路線は盛況となりまして、私もかつて乗り通したことがあります。しかし昨年9月、ふと思い立って通常きっぷ・運賃で乗車する機会が得られましたので、ご紹介します。

この日の朝、ある事故の現場に遭遇し、本記事の内容の前後の時間帯に撮影しています。その様子はこちら!


本山支線の始発電車は宇部新川滞泊のクモハ123によって、宇部新川始発の直通便として運転されています。宇部新川起点で便利なので、全区間乗車することにしました。
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途中、雀田では小野田線と分岐して別のホームに停車します。駅舎はしっかりした作りで、接続駅としての体裁は整えています。実際に小野田線の小野田方面からの列車も到着し、本山支線列車へ乗り換えてくる方も見受けられました。

接続も兼ねて少し停車時間があったので、各部撮影していきます。
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行き先表示は「長門本山」単独です。白地に黒文字の一般的な方向幕も、LED化や液晶化により全国的には「当たり前」とまでは言えなくなってきましたね。
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雀田の駅名板、かつてはJR西日本共通の青基調のデザインだったはずですが、新しいものに変わっていますね。

列車は発車し、終点長門本山駅に到着しました。
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どうも客が多いな・・・と思っていたのは、18きっぷシーズンだったからでした(汗)自分が一般運賃で乗車しているので、シーズン中という意識がなかったのです。結局、乗客20人弱で、一般運賃(きっぷor現金)で乗車する客は私のみでした。

折り返しまで列車や駅を撮影します。かつて撮影しているのであまり熱心には撮っていませんが・・・
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折り返し便、すなわち長門本山発の始発列車は雀田行きになります。行き先表示は「長門本山↔︎雀田」となりました。
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「ながともとやま」の駅名板・・・これもいつの日か見られなくなるのかもしれません。

長門本山に到着後少しして、その折り返し列車に乗車しました。次の停車駅は支線唯一の途中駅、浜河内駅です。
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一度やってみたかったのですが、今回は浜河内駅を利用してみることにしました。長門本山駅では切符が発券できないので、運賃箱に整理券と運賃を投入して下車しました。もちろん普段はこの駅で上列車からの下車など滅多にないので、運転士の方も少し驚いたようです。クモハ123-4を見送ります。
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浜河内駅、これまで通過しかしたことがなかったのですが、念願の下車となりました。
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ホーム上には小さな屋根がありますが、まるでバス停のようです。詳しくはありませんが、Nゲージだと情景関係の製品(ジオラマコレクション、グリーンマックスのキットなど)にありそうですね。
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ホームは1面1線、20m級車両は2両が収まるかどうかという規模感です。

駅の長門本山側には踏切があるのですが、本山支線にある踏切なのでもちろん、1日に6回しか稼働しないということになります。朝は2便ありますから、せっかくの機会なのでクモハ123を合わせて撮影することにしました。
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雀田駅から戻ってきたクモハ123、長門本山に向けて発車していく様子を少し離れた場所から撮影してみました。一昔前では一般的だった形状の警報器、国電、さらにはまるでクモハ123かのような見た目の道路標識も合わせて、浜河内駅の日常として記録しました。
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長門本山からの2本目は本山支線の午前中最後の列車です。車両を宇部新川に戻すため列車自体も宇部新川行きと設定されています。最後に浜河内から宇部新川まで、クモハ123の乗車を楽しみました。

以上、小野田線本山支線の乗車・撮影を楽しんでみました。皆様も機会があれば、小野田線・本山支線を訪れてみてはいかがでしょうか?

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それでは〜
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SN総合車両所です。

昨年秋に導入していた113系の整備がようやく終わりましたのでご紹介します。
以前の記事はこちら!


付属品は・・・ステッカーくらいですので軽くご紹介・・・
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クハの側面には方向幕がないため、ステッカーを貼り付けるのを忘れるところでした。前面にはきちんと行き先表示を出すようになっていますので、貼り付ける必要があります。今回は「姫路」を貼り付けました。
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パンタグラフはTOMIXのPS16Wに交換しています。事前にグレーに塗装しているので落ち着いた質感となりました。取り付け穴の間隔は厳密には異なるのですが、騙し騙しはめ込んでいます。難しければ簡易的な方法として、ピンバイスで穴を拡大して間隔に余裕を持たせる手もあります。
個人的には穴を開け直して、サイドパーティーのパンタ台パーツを積極的に使っていきたいところなのですが、塗装劣化や破損に伴うパンタグラフ交換の際に破損しそうで気になり、そこまで踏み込めていません・・・。

そのほか、先頭・中間ともBMTNカプラーに交換しています。中間連結部は配管付きのものを一部切除した上で使用、クハ111-5392についてはPZ6296も活用し、カセット式トイレタンクを再現しています。
またクハ111-5276先頭部にはTOMIX 旧165系等用スカート、クハ111-5392にはTOMIX 113-0系(98451)のクハ111用スカート・TNを使用しています。
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室内灯もTOMIXのものを取り付け、全て組み立てて、網干総合車両所 113系F6編成の完成です。改めて見ても見た目が特徴的ですね。
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クハ111-5392、大型白熱灯が残る先頭車ですが、屋根上はWAU102形クーラーで多くを占められています。
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モハ112-7029、後に広島に転じP-02編成となりましたね。
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モハ113-7029、模型では動力車になっています。近年のマイクロエース製品では起動電圧が高いものの安定した動作を見せるようになり、以前と比べると安心して運用できるようになりました。
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クハ111-5276、シールドビーム化された東海顔の新性能電車はまだまだ製品に恵まれていない状態ですが、マイクロエースが113・115系については充実してきましたね。面白い車両が多いので是非これからも製品化を進めてほしいですね。

以上、整備に随分長い時間を費やしてしまいましたが、なんとか完成に至りました。在庫している未整備車両も多いので、少しずつ進めていこうと思います。

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(当車両所は皆様方における加工時の事故等につきましては一切の責任を負いません)
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新年あけましておめでとうございます。今年は引き続き忙しい一年となりそうですが、日々の鉄道撮影や鉄道模型製作の様子をお届けしていこうと思いますので、SN総合車両所のブログをよろしくお願いいたします。
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昨年は実車撮影に一定の時間をかけることが出来た一方、模型製作の方では遅延を取り戻すことが出来ず、完成品整備が中心になってしまいました。
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実車の撮影や乗車についてですが、今年も居住近隣地域でいろいろな動きがあることから、出来る限り撮影を行いたいと考えています。しかし今年は昨年までとは異なり本業に全リソースを割かねばならない状況となり、鉄道趣味にかけられる時間が極端に少なくなることが想定されています。出来る限り頑張ります、としか言えないですね…。
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模型製作の方は…同様の理由で製作が停滞するものと推測しています。各メーカーからの新製品で心に響くものがたまたま少ないというのもあるかもしれませんが、新規製造計画自体も縮小傾向です。TOMIXから223系1000番台が製品化発表されましたが、年内の新規大物の入線は今のところそれくらいで、しかもそれが年内に加工できるか分からないというのが正直なところです。

【当ブログ 今年の方針について】

実車撮影、模型製作の両面で、今年は十分な時間が確保できないと想定されます。よって、現状のスタイルでの記事更新は一旦2025年春頃を目処に中止し、それ以降は定期的に過去の実車写真をご紹介する形で定期更新を維持しようと考えています。内容については既に準備しておりまして、私が仮にどんなに忙しくても、定期的に新しい記事をご覧いただけるよう準備をしています。また余裕があるタイミングでこれまでと同様の記事を混ぜ込むことも考えられますので、そちらも楽しみにして頂ければ幸いです。

次回より通常の記事をお届けするつもりですのでお楽しみに〜
今年が皆様にとって良い年になりますように。

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SN総合車両所です。

2024年も残り少なくなってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?今年は年始から地震や事故など様々な悲劇に見舞われ、鉄道業界でも事故が相次いだ一年となりました。人手不足、労働環境、災害対策、その他多くの分野で課題が突きつけられたような気がします。皆様はどのような一年になりましたでしょうか?

それでは、2024年のSN総合車両所の活動を振り返っていきたいと思います。

模型編
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2024年はなかなか時間が取れなかっただけでなく、完成品車両の入線が多かったため、小加工やジャンク品の復旧による入線が主となりました。しかし全塗装を行った車両は少なくなく、まだ完成していないものの加工が進展した車両が多くあります。

来たる2025年はさらに製造を進めたいところですが、来年はいよいよ当車両所の操業が怪しくなってくる可能性があり・・・どうなるか全く不透明です。ひょっとすると「加工記」のお届けすら難しくなるかもしれません。

車両製造部・・・
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「レール状態を車両側から検測しデータとして可視化する」という新しいメンテナンス方法を鉄道模型界に提案している車両製造部では、2023年に続き広島・山口の2店舗様にご協力頂き、電圧測定機能付き車両の拡充を行いました。また完成品特製品として221系登場時仕様やEF81形404号機などを発売し、好評をいただきました。今後もペースを見極めながら製品の開発・生産を行っていく所存です。

実車編(撮影・乗車)
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実車撮影については2023年に引けを取らない、大豊作となりました。撮影会へ参加しただけでなく平時から様々なネタを撮影することができ、特に撮影を強化した門司機関区の国鉄型電気機関車は十分に撮影をすることができました。また北陸本線特急街道の縮小や381系の定期運用撤退など動きもあり、それに関連した撮影もあります。また未だ本ブログで紹介していない撮影もあり、充実した内容でした。

2020年4月23日の開設以降、本ブログは468200以上(2024/12/31/19:00現在)のアクセスを頂き、大変嬉しく思っております。昨年末からの計算で一年あたりのアクセス数が久々に10万を超え、日々ご覧頂いている皆様に感謝申し上げます。
今後とも皆様にご満足頂ける記事をお送りしたいと思いますので、SN総合車両所のブログを何卒よろしくお願いいたします。また車両製造部の方も応援頂ければ幸いです。

良いお年をお迎え下さい。
それでは〜
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SN総合車両所です。

2024年11月24日・12月15日にJR西日本 宮原総合運転所で「希少車両撮影会」が開催されました。同所には全国的に数が減っているDD51・DE10といった国鉄型ディーゼル機関車や、12系客車、14系「サロンカーなにわ」客車が在籍しており、それらがメインとなる撮影会です。12系客車については今回の企画で展示終了とアナウンスされたため、私も慌てて参加してきました。今回はその様子をご紹介いたします。
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事前説明等を終えて早速車両の元へ案内されました。12系と14系サロンカーなにわが並んで、両編成とも電源が入っていました。
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スハフ12-155にはかつて使用された「だいせん」のテールマークを装着していました。車両はこちろん現役ですが、外観は2018年に目にした時と比べて随分と外観がくたびれており、浮いた塗装や錆が痛々しいです。検査時期のせいでしょうか・・・
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一方でサロンカーの方は車体のツヤも保たれており、綺麗な印象を受けました。コロナ禍が始まってからはあまり広域で運用されることもなく、撮影したのは本当に何年ぶりかという感じでしたので、再会出来て嬉しかったですね。

12系の横を通って各部を記録していきました。
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スハフ12-155 12系の最終ロットにあたり、車掌室窓が50系客車と同じ狭いものになっています。高崎のスハフ12-161や162、オヤ12-1も同様ですね。
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オハ12-346
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オハ12-341
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オハ12-341の妻面には検査表記が残っていました。現在は省略されているので貴重ですね。
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そして宮原12系といえば、オハ12-345です。ハイフンを打たずに表記すると、「オハ12345」になりますね。
下関のクモハ123-4の他に、1から数字順になっている車両はない(JR)ような気がします・・・どこかにいるのでしょうか??
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スハフ12-129、もう一両のスハフ12です。車掌室と発電セットを搭載しています。
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スハフ12-129は100番台では一般的な外観・・・と言いたいのですが、なんらかの理由でテールライトが変位していて、違和感を覚える表情となっています。KATOの模型ではうまく再現されていますね。
また、SL北びわこ号のテールマークが装着されていました。
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庫外ではDE10−1115とDD51−1192(+DD15-1191)が展示されていました。
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DE10-1115は旋回窓で分かるように元々富山地域鉄道部富山運転センターに属していた車両で、車両の仕様は転属後もあまり変化なく活躍しています。宮原のDE10は本線上を自走する機会が少なく、単独で綺麗に撮影するのが難しいのでありがたい展示でした。
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脇には下関総合車両所所属のEF65−1124が展示されていました。DD51と合わせて運転台見学にも使用され、EF65は機械室の中まで見ることができました。

そして個人的に最も楽しみにしていたのが・・・12系の車内です。
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連なるボックスシート、響く発電エンジン、2018年の春に乗ったSL北びわこ号での思い出が重なります。もちろん、かつて私が座った席への再訪も叶えることができました。
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側面方向幕の動作も一通り見ることが出来ました。画像は都合で1枚だけですが、それはそれは色々な行き先が入っていました。実際に使われたことがある表示はその中のどれくらいを占めているのか気になりますね・・・。
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今度はサロンカーなにわの車内です。スロフ14内でグッズ販売が行われていたため、購入を兼ねての乗車となりました。営業運転中の乗車は未経験なので、将来機会があれば優雅な旅を楽しんでみたいなと思っています。
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普段簡単には会えない12・14系客車にフォーカスした撮影会、素晴らしかったです。企画・運営してくださったスタッフの皆様に感謝申し上げたいと思います。
12系も14系も、できる限り長く活躍できるように祈りながら、ご紹介を終えたいと思います。

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SN総合車両所です。

2024年もあっという間で、気づけばあと1週間で新年を迎えるという段になりました。今年も残り少ないですが製造中の車両は着々と溜まっており、出来る限り模型の整備を進めたいと思っているこの頃です。

今回は当車両所としては久々に、山陰地区の気動車を整備していきます。
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今回導入したのはマイクロエース A6444 キハ33-1001+キハ47-80 首都圏色 2両セットです。50系客車を改造して生まれたキハ33の現役末期の仕様です。

それでは中身を見ていきましょう。
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セットになっているキハ47も同様ですが、ライト類はLEDで綺麗に点灯します。
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キハ47と連結する側なのでボディーマウントアーノルドカプラーがついていますが、スカートの再現度は比較的高く、サイズも適正なものとなっています。TOMIXのキハ40系用のスカートに置き換えることも検討していましたが、このスカートを活用するのも良さそうです。
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付属品は少なく、行き先表示のステッカーと予備のアーノルドカプラーのみとなっています。

車両を分解してみます。
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キハ33は車端部のボックスシートが一部ロング化されていましたが、その形態もきちんと再現されています。車両の両端にはライトユニットがついていて、導光のプリズムと遮光用の一部パーツのみが車体側にある構成です。
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行き先ステッカーは窓ガラスではなくライトユニットに貼り付けたかったので、一度分解してプリズムに貼り付けました。構造の関係で車体両側の窓ガラスを外すことになってしまいましたが、窓ガラスが車体と接着されており丁寧に作業する必要がありました。

それではカプラーの加工に移ります。
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今回はジャンパ線表現を生かしたく、TNカプラーはキハ40系用のJC6352を使用しました。右にキハ33のスカートとダミーカプラーがありますが、このスカートとTNカプラーを組み合わせました。
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TNカプラーは取り付け爪が使えず、台車への干渉もあるため台座を大幅に切除しました。かなりギリギリまで切除を試みましたが加工を誤るとカプラー部分が割れて使い物にならなくなるので、未切除部分に負担がかからないような手順を考えて作業を行いました。
またスカートの方は元々カプラーとの固定のため、カプラー台座を挟み込む形で爪が左右に二つずつ設けられていますが、下側(線路より)の爪が干渉するため切除しています。上側(車体より)の爪はTNカプラーとの固定で使用します。
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TNカプラーを取り付け試運転を行ったところ、カーブ走行時に車輪のフランジがカプラーに接触しました。この製品はマイクロエースとしては珍しく(?)、どうも車高が下がっている気がしたので、台車取り付けねじを少し緩めることで車高を上げ解消しました。しかし隙間はほぼないので、登り勾配に差し掛かる場面では引き続き要注意ですね。

キハ47の方は・・・前面ジャンパ栓設置準備の凹み再現が無くエラーで・・・テールライトも別パーツに交換したく・・・このままの活用は難しそうです。しばし検討したいと思います。

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当車両所では広島地区で活躍した国鉄型電車をNゲージで積極的に収集・製作しています。115系については多くのバリエーションを製作できていたものの113系については比較的手薄であり、以前増備した広ヒロF-06編成を含めてもなお4編成のみの在籍に留まっています。

しかしそのF-06編成も115系300番台後期車から「お手軽製作」をしたために、各部が実車と異なっていました。本来無いはずの側面のサボ受けがあったり、屋根上ベンチレーターの配置が異なったりしました。加工した内容には満足していましたが、正規化のため「湖西線50周年記念セット」の113系700番台を導入し置き換えることにしました。

115系からF-06編成タイプを製作した際の記事はこちら!


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パッケージから気合いを感じます。背景は琵琶湖をイメージしたものとなり、湖西線の車窓を思い出させるには十分ですね。

中身を見ていきます・・・
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車両ケースいっぱいに湘南色の車両が並んでいて、国電好きにはたまらないですね。

それでは車両外観を見ていきましょう。
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TOMIXの東海顔の製品は昔から造形で一定の評価を得てきました。一方で過去には雑な塗装でその出来が台無しになり残念な製品もありましたが、この製品ではその傾向が低減されているように感じられます。
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国鉄時代の仕様なので運転台上の屋根には灰色の滑り止め塗装の再現があります。JR化後の姿ではこれがない車両が多くモデラーを困らせるかもしれませんが、セットの趣旨を考えればそれは仕方ないことですね。
また今回の製品では113系700番台の前期車が再現されており、クーラー最寄りのベンチレーターの配置がきちんと再現されています。
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クハ111のトイレ窓部分は裏から白色印刷がされており実感的です。また配管つきTNカプラーも足回りを引き締めています。
製品状態ではトイレ流し管のパーツが取り付けられています。JR化後の姿にしたい場合はこれをトイレタンクに交換する必要がありますが、車両製品には付属していません。

付属品を見ていきます。
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パーツの量がかなり多かったので、複数付属するものは一部のみ撮影しています。ジャンパ栓ランナー、幌、スノープラウ、アンテナ類のランナーは必要数もしくはそれ以上付属しています。それ以外にも幕パーツや湖西線開通時のヘッドマークが付属しています。

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ここで、第2工場に113系広ヒロF-06編成が入線してきました。完成後そこそこ走り込み、検査時期が到来しての入場ですが、F-06編成としては引退となります・・・
製作時についてはこちら!


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拡大・比較してみると、自家塗装の塗り分けの粗が目立ちますね・・・(汗)スカートはパーツの取り付け有無で表情が異なっています。
ガラス押さえがHゴム式か金属枠式かでこんなにも表情が異なるのですね・・・鉄仮面については実車も福知山のみとなりしばらく見られていませんので、また見に行かねば・・・

この後、F-06編成からガラス関係や鉄仮面パーツなど特有のパーツを取り外し、湖西線セットのうち動力入りの4両に移植して新F-06編成としました。新しいF-06編成は正規の外観に仕立てられそうなので、加工が進み次第またご紹介しようと思います。


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今期の運行は終了してしまいましたが、山口線では土休日に「SLやまぐち号」が運転され人気を博しています。D51-200が35系客車を牽引する姿は多くの人に注目を浴び続けていますが、このSLやまぐち号の復路にはもう一つ、国鉄ファンにとってたまらないネタが潜んでいます。
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新山口到着後、下関総合車両所に在籍するDE10もしくはDD51により客車の入れ替えが行われるのです。これらの機関車は全て国鉄色であり、まるで国鉄時代の普通客車列車に見えるので、一部のファンにはたまらないかもしれません。

通常は写真のような入れ替えが行われるのですが、11月9・10日の入れ替えは通常と異なる形で行われました。
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入れ替えにやってきたのはDE10の重連でした!重連総括ジャンパ線も繋ぎ、無動力ではなく本格的な「重連」です。
客車と連結する側の車両は旋回窓が特徴のDE10-1531で、後藤総合車両所での検査が長引いてしばらく山口へ戻っていませんでした。久々の仕業がこんな内容になるとは・・・
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そしてもう片方は普段山口にはいない、後藤総合車両所所属のDE10-1058でした。1531号機がしばらく出場・返却できない状況で車両不足が懸念されたのか、山口へ貸し出されている状態です。下関車では交換されているテールライトレンズが後藤車では赤のままであり、タブレットキャッチャーも残存していて原型度合いはさらに高いです。
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入れ替え自体には重連の必要性など全く無いですが、事情により連日この組成で入れ替えが行われました。かなり珍しい組み合わせを撮影できて満足でしたが、後藤の1058号機がいつまで山口にいるのか気になりますね・・・

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当車両所では、北陸地方でかつて活躍した国鉄型車両のNゲージを積極的に収集していました。直近では2021年にトレインボックスから発売された富山運転センターのキハ58系(復活国鉄色)を導入しています。
当時の記事はこちら!


それから4年が経とうとしている2024年11月、思わぬことからこの「JR最後のキハ58/28」のもう片方のコンビ、高岡色の編成を導入することとなりましたのでご紹介します。
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やはりトレインボックスの限定品ですが、ジャンク品として中古店で格安で売られているのを見つけ、品定めを行った結果急遽購入したものになります。トートバックが付属していませんでしたが、パッケージは比較的綺麗ですね。
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車両の外観はこんな感じです。ワインレッドの塗装も美しく、加工も小傷もない綺麗な車体で新品同様と言っていいほどでした。ジャンク車両と言われてもあまりピンときませんね。
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付属品は排障器、スノープラウ、幌、列車無線アンテナと取り付け治具、スイッチバーです。どれも未開封の状態で付属していました。
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「ジャンク」と言われる所以は何なのか、それを教えてくれるものが一つだけありました。怪しげなプラ片がマスキングテープで封印され付属していたのです。

その謎は入線整備の段階で明らかになっていきます。整備過程と共に見ていきましょう。

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確認したところキハ28には全く問題がなく新品同様の状態でした。一方で動力が入っているキハ58-1114の車体と床下を分離したところ、写真のようにスカートパーツが外れていました。この点は店頭で気づいていたのですが、よく見ると・・・カプラーの向かって左側(助手席側)スカート取り付け部が欠損しているのがわかります。先ほどのプラ片はこの破片だったのですね。

さらに・・・キハ58の中間側もおかしいことに気づきました。

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中間寄りのカプラーも外してみると、ステップ・トイレ流し管のパーツが外れかかっています。こちらも向かって右側の取り付け部が破損していました。
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よって、キハ58-1114の両端のカプラーが破損しており、要交換の状態でした。手持ちにグレーのJC6357は無かったのですが、黒の在庫があり・・・
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色々組み合わせて、中間用に使えそうなカプラーを錬成しました。キハ58の先頭にはキハ28の中間用についていたカプラー(無傷)を流用することで、当車両所の在庫を活用して出費なく修理することができました。

さて、カプラー問題が解決したところで、動力を整備しようとしたのですが・・・
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なんと、キハ58-1114の室内灯取り付け爪が破損していました。画像では辛うじてくっついていますがこの後すぐに脱落し使い物にならなくなっています。
材質と機能的に接着はあまり望ましくないなと考え、爪の復旧は行わないことにしました。

ここまでで、この車両がジャンクである理由と原因が推理できました。このキハ58-1114は動力ユニットについては色々損傷が激しいのですが、車体は全くの無傷であり車両の落下にしては不自然です。よってこの商品が「ジャンク」である理由は、中古店での状態確認や清掃の過程など何らかのタイミングで下回りを分離した際、作業ミスで動力ユニットが落下しカプラーや室内が破損してしまったからと考察しました。

しかしこの高岡色の製品、ご存知の方も多いかと思いますが中古市場で十分高値がついているものです。この車両はジャンクとして店頭に並んでいましたが、修復・克服可能な損傷に留まっている分、通常の完成品と同様の値段でこの車両が手に入れられたのが奇跡的とも言えます。

破損箇所が全て明らかになったところで、入線整備に移っていきましょう。
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モーターはM-9を搭載していますが、当車両所ではM-13への交換が進んでいるので、それに合わせるべく交換を実施しています。また各接点や車輪についても清掃を行いました。

付属品についてですが、基本は嵌め込みがメインの部品ばかりで、特記するとすれば列車無線アンテナの取り付け穴開口くらいでしょうか。治具が付属しているのですが、キハ58-1114とキハ28-2346では使用する穴が異なり、説明書の記述をよく確認する必要がありました。

部品取り付けを終え、室内灯を装備して完成としました。
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スノープラウがついて重厚感が増したキハ28-2346、いすみ鉄道で出会ったのが懐かしいですね・・・
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復活国鉄色には「越中八尾」の行き先が装備されていましたが、本製品では逆方向の「富山」となっています。行き違い運転が楽しめますね。
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色々破損があったキハ58-1114も、課題を解消して完成に漕ぎ着けました。室内灯は取り付け爪がありませんが、マイクロエースの薄型室内灯取り付け法を参考にし、TOMIXのLCタイプをテープで囲い込むようにして固定しています。

以上、ジャンクから復活を果たしたキハ58系高岡色の整備のご紹介でした。高山本線でキハ58が注目されたのも十数年前、時の流れを感じながら走行を楽しもうと思います。

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岡山地区ではこれまで115系や113系、117系などの国鉄型電車が多数活躍してきましたが、227系500番台「Urara」による置き換えが進んでいます。特に老朽化の進んだ115系300番台や片側2扉で使い勝手の悪い117系、そして113系もあっという間にいなくなって/少なくなってしまいました。

今回、偶然にも廃車回送列車が走行していることを察知し、撮影に行くことが出来ましたのでご紹介します。
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すっかり暗い時間なので、意を決して流してみました。やってきたのは113系2000番台 中オカB-19編成です。
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新山口駅のホームに入線後、広島時代の同僚である105系中セキK-01編成も入線してきました。最後の対面、どんな会話をしているのでしょうか・・・

一部界隈では話題となっていますが、今回の廃車回送では「回送」表示が話題となりました。
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岡山寄りの先頭車、クハ111-2135の側面方向幕は新型227系のようなフルカラーLED表示・・・を模した紙で表示されていました。号車表示もきちんと「4」で、こだわりが感じられます。
また前部・後部の表示も黄幕からLED表示風の紙に変更されていました。
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B-19編成は元広ヒロP-14編成、広島時代からお世話になりました。岡山に転じてからも比較的会う頻度が高い編成でしたが、ついに廃車になってしまうと思うと悲しいですね。

これからも国鉄型車両が次々と数を減らすことが考えられるので、出来る限り記録していきたいと改めて思ったのでした。


B-19編成の思い出として、関連記事を一つピックアップしています。もう4年以上経ってしまったのですね。



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