December 18, 2005
過去最大の・・・
3%台後半から4%ともいわれていた2006年度診療報酬改定の引き下げ幅が3.16%で決着しました。
しかし、過去最大だった2002年度のマイナス2.7%を上回る下げ幅、本体部分(医師の技術料)も2002年度に続く引き下げと厳しい内容でした。
3.16%の報酬引き下げで、約2370億円の国庫負担の削減効果。
開業医の収入から経費を差し引いた1カ月の収支が228万円の黒字(医療経済実態調査)。
と聞くと、医療機関がこれまで優遇されていただけだと…
引き下げはやむを得ないと…思われるでしょうか?
私も、医療機関が営利を目的、完全な自由競争を前提としているなら、診療報酬は引き下げられても(診療報酬制度はなくなっても)構わないと思います。
でも、現実は...
医療を完全な自由競争にさらすには弊害が大きい。
何より、厚生労働省は医療を非営利とハッキリ位置づけています。
であるなら、自助努力を促すような相次ぐマイナス改定は矛盾しているような気がするのです。