2009年12月05日
路上喫煙
道を歩きながらタバコを吸っているバカものはいまだに多い。
子供に対する危険などがあれほどテレビで流されているのにねえ。
ちゃんと携帯灰皿を使っている人はあまりみたことがない。
所属会社が一目瞭然な制服とか着てるとかでもないかぎりポイ捨て。
火がついたまま捨ててあるものもよく見る。
で、何を言いたいかというと僕の家の玄関でタバコを捨てるな!
え〜かげんにせえよ!
といういたって個人的なことなのだ(笑)
(-"-;)
おそらく出勤のとき自分の家を出てすぐにタバコに火をつけて駅へと向かうのだろう。
吸い終わって捨てるのがちょうどうちの玄関前のあたり。
misono連れてきて「うちぃ〜」と言ってもらうぞ!
↑こねえよ。(-"-;)
それはともかく、ヤツが休みでないかぎり、もう何年も毎朝必ず捨ててある。
いわば毎日他人の玄関前にゴミを捨てているということ。
このバカ喫煙者はそんなことにも気づかんクソだわけだがね。
ありとあらゆる病気にかかって毎日寝込めよオメエ。
ブツブツ言いながら僕も駅に向かう。
少し歩くとそこから駅までは路上喫煙禁止地区だ。
当然守られていない。
同じように駅へ向かうアホもすれ違うタワケも皆スパスパ吸いながら歩いている。
したがって.....
こんな他人の迷惑にもマナーにも鈍感なゴミみたいなヤツらたちに、タバコが値上げされるからと同情も愛情も劣情もするわけがない!(怒り過ぎて少しおかしくなってないか?)
逆に迷惑料も上乗せしてもっと値上げすればいい、1箱千円でもいいぢゃん。
嫌ならやめればいいだけのこと。
タバコを止めると同時に迷惑もかけなくなるしマナーも守れる。
おお!一石二鳥とはこのことです。
タバコを止めるも、ちゃんとマナーを守るも、どちらも自分の意思で出来ること。
どちらもしないヤツはタバコを吸うどころか空気を吸う価値もない。
お逝きなさい。
by 釈ちゃんなのだ。
↑古いか(^_^;)
子供に対する危険などがあれほどテレビで流されているのにねえ。
ちゃんと携帯灰皿を使っている人はあまりみたことがない。
所属会社が一目瞭然な制服とか着てるとかでもないかぎりポイ捨て。
火がついたまま捨ててあるものもよく見る。
で、何を言いたいかというと僕の家の玄関でタバコを捨てるな!
え〜かげんにせえよ!
といういたって個人的なことなのだ(笑)
(-"-;)
おそらく出勤のとき自分の家を出てすぐにタバコに火をつけて駅へと向かうのだろう。
吸い終わって捨てるのがちょうどうちの玄関前のあたり。
misono連れてきて「うちぃ〜」と言ってもらうぞ!
↑こねえよ。(-"-;)
それはともかく、ヤツが休みでないかぎり、もう何年も毎朝必ず捨ててある。
いわば毎日他人の玄関前にゴミを捨てているということ。
このバカ喫煙者はそんなことにも気づかんクソだわけだがね。
ありとあらゆる病気にかかって毎日寝込めよオメエ。
ブツブツ言いながら僕も駅に向かう。
少し歩くとそこから駅までは路上喫煙禁止地区だ。
当然守られていない。
同じように駅へ向かうアホもすれ違うタワケも皆スパスパ吸いながら歩いている。
したがって.....
こんな他人の迷惑にもマナーにも鈍感なゴミみたいなヤツらたちに、タバコが値上げされるからと同情も愛情も劣情もするわけがない!(怒り過ぎて少しおかしくなってないか?)
逆に迷惑料も上乗せしてもっと値上げすればいい、1箱千円でもいいぢゃん。
嫌ならやめればいいだけのこと。
タバコを止めると同時に迷惑もかけなくなるしマナーも守れる。
おお!一石二鳥とはこのことです。
タバコを止めるも、ちゃんとマナーを守るも、どちらも自分の意思で出来ること。
どちらもしないヤツはタバコを吸うどころか空気を吸う価値もない。
お逝きなさい。
by 釈ちゃんなのだ。
↑古いか(^_^;)
2009年12月01日
CRYSTAL BREAK
赤茶けた大地。
土をつかんだ。
口に入れる。
味はない。
土は土。ほかのなにでもない。
それでも空腹は満たされる。
いや、土でさえ食欲を刺激するのか空腹が鮮烈に意識された。
もうひと握り。
喉が砂で傷ついてむせた。
血の味が口に広がる。
それをさらに土で流しこむ。
ジェイド14才。
まだ破滅の音は遠い海鳴りのようだった。
なにもなかった。
荒れ果てた土地。
植える。
砂嵐。
飢える。
悪しき循環。
最低限の食料。
みな飢えていた。
父と母。
5才と3才年上の兄たち。
2人の兄はそれぞれ13才と11才のとき他人の畑から作物を盗んで食うことを覚えた。
見つかったときは半殺しにされ2日かかって帰ってきた。
父と母はそんな2人を黙って見ただけで何も言わなかった。
何もしなかった。
いっそ死ねば口減らしになる。
そう思っていたかもしれない。
しばらくはおとなしくしていた。
そのうち今度は村はずれの断崖で旅行者を襲いはじめた。
崖上で待ち伏せて石をぶつける。
はずれれば逃げる。
当たれば儲けもの。
怪我ですむか死んでしまうか。
当人の運しだい。
金を取ったらさらに崖下に蹴り落とす。
大金を持ち歩ける者はいない。
せいぜい小銭。
町の市でわずかな食料を買える程度。
それでも飢えはしのげるようになった。
そうなると興味は別のものにむかう。
ある夜寝ていたジェイドは気配に目覚めた。
2人の兄が立って見下ろしている。
しばしの躊躇。
次兄がジェイドの口を押さえ、長兄がのしかかってきた。
長兄が果てると交代。
窓の外。
月がまんまるだった。
そんなどうでもいい事を覚えている。
気がとがめたのか終わったあと少し食料を置いて行った。
夢中で貪り食う。
かすかな痛みは後からだった。
食うため。
そんな言葉で押し殺した夜。
そんな関係。
そんな毎日。
繰り返し。
いつまでも続くのかと思っていた。
土をつかんだ。
口に入れる。
味はない。
土は土。ほかのなにでもない。
それでも空腹は満たされる。
いや、土でさえ食欲を刺激するのか空腹が鮮烈に意識された。
もうひと握り。
喉が砂で傷ついてむせた。
血の味が口に広がる。
それをさらに土で流しこむ。
ジェイド14才。
まだ破滅の音は遠い海鳴りのようだった。
なにもなかった。
荒れ果てた土地。
植える。
砂嵐。
飢える。
悪しき循環。
最低限の食料。
みな飢えていた。
父と母。
5才と3才年上の兄たち。
2人の兄はそれぞれ13才と11才のとき他人の畑から作物を盗んで食うことを覚えた。
見つかったときは半殺しにされ2日かかって帰ってきた。
父と母はそんな2人を黙って見ただけで何も言わなかった。
何もしなかった。
いっそ死ねば口減らしになる。
そう思っていたかもしれない。
しばらくはおとなしくしていた。
そのうち今度は村はずれの断崖で旅行者を襲いはじめた。
崖上で待ち伏せて石をぶつける。
はずれれば逃げる。
当たれば儲けもの。
怪我ですむか死んでしまうか。
当人の運しだい。
金を取ったらさらに崖下に蹴り落とす。
大金を持ち歩ける者はいない。
せいぜい小銭。
町の市でわずかな食料を買える程度。
それでも飢えはしのげるようになった。
そうなると興味は別のものにむかう。
ある夜寝ていたジェイドは気配に目覚めた。
2人の兄が立って見下ろしている。
しばしの躊躇。
次兄がジェイドの口を押さえ、長兄がのしかかってきた。
長兄が果てると交代。
窓の外。
月がまんまるだった。
そんなどうでもいい事を覚えている。
気がとがめたのか終わったあと少し食料を置いて行った。
夢中で貪り食う。
かすかな痛みは後からだった。
食うため。
そんな言葉で押し殺した夜。
そんな関係。
そんな毎日。
繰り返し。
いつまでも続くのかと思っていた。
2009年11月28日
2009年11月26日
名古屋読書部会
というわけで久々の名古屋読書部会。
クリスマス・ムードがそこはかとなくただよう栄で楽しくおこなわれました。
というのも今回から悲願の部員増が実現したのです!
(ToT)
蒼麻乃さんとlatinさんの3人でさっそく向かったのは「濱匠」。
湯葉の刺身、白子の天ぷらなどをつまみにビ―ル、日本酒、焼酎などを酌み交わすうち本日のセミファイナル、名古屋コ―チンのス―プ鍋登場!
出汁がいい塩加減でス―プだけでも飲める。
当然美味しい雑炊になりました。
まだ食うか!と言われようがメインイベントはへぎ蕎麦です。
腰の強い麺はシメとしてじゅうぶんな風格。
さて店を「もくらん」へと移して今度こそ読書部会なのだ。
どうよこの本の量!
文庫本1冊、DVD1枚、あとは酒のメニュー.....
( ̄○ ̄;)
焼酎につまみはいぶりがっこですよ、あいちゃん。
ひたすら読書の話をするうちに?閉店。
めでたく名古屋読書部会が一歩前進しました。
クリスマス・ムードがそこはかとなくただよう栄で楽しくおこなわれました。
というのも今回から悲願の部員増が実現したのです!
(ToT)
蒼麻乃さんとlatinさんの3人でさっそく向かったのは「濱匠」。
湯葉の刺身、白子の天ぷらなどをつまみにビ―ル、日本酒、焼酎などを酌み交わすうち本日のセミファイナル、名古屋コ―チンのス―プ鍋登場!
出汁がいい塩加減でス―プだけでも飲める。
当然美味しい雑炊になりました。
まだ食うか!と言われようがメインイベントはへぎ蕎麦です。
腰の強い麺はシメとしてじゅうぶんな風格。
さて店を「もくらん」へと移して今度こそ読書部会なのだ。
どうよこの本の量!
文庫本1冊、DVD1枚、あとは酒のメニュー.....
( ̄○ ̄;)
焼酎につまみはいぶりがっこですよ、あいちゃん。
ひたすら読書の話をするうちに?閉店。
めでたく名古屋読書部会が一歩前進しました。
2009年11月24日
観たよ 「D・ウォーズ」
「D・ウォーズ」 監督 シム・ヒョンレ 出演 アマンダ・ブルックス、ジェイソン・ベア、ロバート・フォスター、クリス・マルケイ ほか 2007年 90分
広範囲にわたる謎の地面の陥没が発見され 現場に駆けつけた記者のイ―サンは幼い頃の記憶に残るある人物がその惨劇に関係することに気づくその女性を探し出すイ―サンだったが街は未知の怪物に襲撃されやがて米軍との壮絶な戦いへと発展していく……
Dとはドラゴンです。
どっかで見たようなシ―ンのつぎはぎだけど、やっぱりモンスターはいい〜。
モンスターと軍隊の戦いで破壊されていく街並みは思わず拍手もの。
これこそモンスター映画の醍醐味。
さらに東洋のドラゴンが始めてアメリカの空を飛んだのではないだろうか?
見事な造形です。
それに比べて役者たちの華のないこと。
(-.-;)
広範囲にわたる謎の地面の陥没が発見され 現場に駆けつけた記者のイ―サンは幼い頃の記憶に残るある人物がその惨劇に関係することに気づくその女性を探し出すイ―サンだったが街は未知の怪物に襲撃されやがて米軍との壮絶な戦いへと発展していく……
Dとはドラゴンです。
どっかで見たようなシ―ンのつぎはぎだけど、やっぱりモンスターはいい〜。
モンスターと軍隊の戦いで破壊されていく街並みは思わず拍手もの。
これこそモンスター映画の醍醐味。
さらに東洋のドラゴンが始めてアメリカの空を飛んだのではないだろうか?
見事な造形です。
それに比べて役者たちの華のないこと。
(-.-;)
観たよ 「ナチュラル・ボ―ン・キラ―ズ DC」
「ナチュラル・ボ―ン・キラ―ズ DC」 監督 オリバー・ストーン 出演 ウディ・ハレルソン、ジュリエット・ルイス、ロバート・ダウニー・ジュニア、トミー・リ―・ジョーンズ、トム・サイズモア ほか 1994年 122分
生まれついての殺人者カップルは思うままに人を殺して旅を楽しむ。
やがてテレビ・メディアの扇動により大衆から絶大な人気をえるようになる。
ちょっと古い映画だがまったく感じさせなかった。
オリジナルを観ていないので言いようがないのだがこのディレクターズ・カットを観るかぎりかなり暴力的でありながら、実験的な演出、内包するテ―マともあっており、いい映画は錆びないということがよくわかる。
生まれついての殺人者カップルは思うままに人を殺して旅を楽しむ。
やがてテレビ・メディアの扇動により大衆から絶大な人気をえるようになる。
ちょっと古い映画だがまったく感じさせなかった。
オリジナルを観ていないので言いようがないのだがこのディレクターズ・カットを観るかぎりかなり暴力的でありながら、実験的な演出、内包するテ―マともあっており、いい映画は錆びないということがよくわかる。
2009年11月21日
寒中修行かよ?(-.-;)
仕事が少し遅くなり家に着いたときは9時をまわっていた。
遅い時間なので夕食はビールとつまみくらいにした。
風呂にお湯を張るのがめんどうになってきたのでシャワーにした。
頭にシャンプー。
体はボディ・シャンプー。
ほどよく泡まみれ。
さて流そうかと蛇口をひねる。
出ねえ。
なんどもやり直す。
やっぱり....出ねえよぉ〜!
なんじゃこりゃ!!
戸を少し開けて母親に台所はどうか聞く。
やっぱり出ないとのこと。
断水だあ〜、よりにもよってこんな時に。
(-"-;)
しかたないタオルで頭と体の泡を拭き取る。
それだけでは気持ち悪い。
なにかないかと見てみれば台所の洗い桶に水が張ってあった。
聞けばきれいな水だという。
しかたない風呂場に持っていく。
覚悟をして少しずつ頭の上から垂らす。
ち、ちべた〜い!
これは修行かぁ〜!
シャワーを浴びにいって芯まで冷えてくるなんて。(ToT)
すぐさま地元の水道局に電話。
「ああ、そちらの地区は10時から朝5時まで工事で断水になってます。案内はいってなかったですかぁ。」
チラシも
電話も
手旗信号も
狼煙さえこなかったあぁぁぁ!
すぐに布団にくるまり暖をとりながら眠りについたのであった。
遅い時間なので夕食はビールとつまみくらいにした。
風呂にお湯を張るのがめんどうになってきたのでシャワーにした。
頭にシャンプー。
体はボディ・シャンプー。
ほどよく泡まみれ。
さて流そうかと蛇口をひねる。
出ねえ。
なんどもやり直す。
やっぱり....出ねえよぉ〜!
なんじゃこりゃ!!
戸を少し開けて母親に台所はどうか聞く。
やっぱり出ないとのこと。
断水だあ〜、よりにもよってこんな時に。
(-"-;)
しかたないタオルで頭と体の泡を拭き取る。
それだけでは気持ち悪い。
なにかないかと見てみれば台所の洗い桶に水が張ってあった。
聞けばきれいな水だという。
しかたない風呂場に持っていく。
覚悟をして少しずつ頭の上から垂らす。
ち、ちべた〜い!
これは修行かぁ〜!
シャワーを浴びにいって芯まで冷えてくるなんて。(ToT)
すぐさま地元の水道局に電話。
「ああ、そちらの地区は10時から朝5時まで工事で断水になってます。案内はいってなかったですかぁ。」
チラシも
電話も
手旗信号も
狼煙さえこなかったあぁぁぁ!
すぐに布団にくるまり暖をとりながら眠りについたのであった。
2009年11月19日
CRYSTAL JOKER
銃を向けながら近づく。
気は抜かない。
肋骨のあたり。
蹴ってみる。
微動だにしない。
襲撃者は死んでいた。
ガトリング・ガンの向うで苦虫を噛み潰したような顔をしているギュに合図を送る。
ギュが銃から離なれ店から出てくる。
「何者だ、こいつ。俺の家をボロボロにしやがって。」
それが聞けなくなるほど撃ちまくったのはあんただよ。
もちろん口に出しては言わない。
振り返る。
燻り続ける火と煙。
2階部分の外壁はほとんどない。
誰だか知らないがやってくれたもんだ。
確かにロクな住人はいない。
だがここまで怒らせる相手にはあまり心当たりはない。
考えられるのはあの吹っ飛ばした平屋だ。
大家と店子による緊急会議の結論。
手分けしての家の修復作業。
バロンはわけのわからない物をこっそり設置したりしないように別の作業をあたえられた。
嬉々としてバロンは自室に閉じこもる。
地下のホ―クと俺は情報収集も兼ねる。
ということで不平をならべる連中を横目に平屋跡に行ってみた。
表通りに制服警官が1人立っている。
崩れた壁だけが残る家屋には私服の男が2人。
痕跡を探しているのだろう。
ご苦労なことだ。
素知らぬ顔でゆっくり通り過ぎた。
賭けてもいい。
あの私服のスーツは地面を這いずる者にしては高級すぎる。
ヘブン。
ティッシュをかぶって取り澄ましたクソの臭いがプンプンする。
となれば制服警官も公務ではなかろう。
本能的な敵愾心が湧き上がる。
小銭で簡単にころぶ腐った警官。
決まった。
道端に座り込む。
2人の私服からは死角になっている。
落ちている小石をつかんで警官に向かって投げる。
肩に当たって弾む。
いいかげんに放ったがけっこう当たるもんだ。
振り向いた警官に満面の笑顔を見せる。
もう一度投げる。
今度ははずれ。
怒った警官は持ち場を離れて向かってくる。
顔が真っ赤だ。
短気な奴の生存率は低いと思う。
「何のつもりだ!」
俺の胸ぐらをつかんで立たせようとする。
素直に立ち上がった俺は両刃のダガ―ナイフを奴の喉元に突きつけた。
昔どこかの道具と武器と凶器の区別がつかないお偉いさんが禁止したナイフだ。
いまでも普通に出回っている。
かえってお墨付きがもらえて価値が上がったらしい。
ちなみに道具と武器と凶器は同じ物だ。
区別するのは使う者の心だけ。
その証拠にダガ―ナイフより家庭の包丁のほうが何十倍も殺人に使われている。
「何のつもりだ。」
警官は同じ言葉を繰り返した。
ずっと弱々しく。
「あの連中は何をやってる?」
「知らん。」
「口が固いのは誉めてやる。何をやってる?」
喉元を浅くえぐる。
傷口から流れた血が胸元を染める。
「ほんとに知らんのだ、頼まれただけだ。」
「誰に?」
「あの2人だ。」
「お前がヘブンにつてがあるわけない、仲介は?」
「.....」
傷口を少しだけ横に広げる。
「バラライカだ。バラライカの幹部のウラジミ―ルだ。」
厄介な相手。
嫌な予感。
ロシアン・マフィアとは相性が悪い。
気持ちがささくれ立ってくる。
「なんでもいいからロックン・ロールを歌ってみろ。」
「ああ?」
「歌ってみろよ。」
「ロックなんか知らねえよ!」
「ロックの一曲も歌えねえから腐れ警官になっちまうんだ。」
ダガ―ナイフを喉深く沈める。
血しぶきを避けて抜きさった。
背後で無言のまま崩れ落ちる警官。
道端に倒れればただのゴミ。
ヘブンの連中。
くそったれども。
ナイフをしまいかわりにベレッタを抜く。
歩いて近づく。
作業を中断し2人が同時に俺を見る。
見下した視線にわずかなとまどい。
「ここで...」
みなまで言わせずベレッタが火を吹く。
眉間に小さな穴。
後頭部から吹き飛んだ血と脳漿がもう一人の男の顔面を汚す。
いいスーツが台無しだな。
「ここで何をしている?」
言ってからたぶん死んだ男が言おうとしたセリフと同じだろうと思った。
「何も。」
「はいはい、そうだろうよ。」
ベレッタで殴り倒す。
携帯でジャックを呼んだ。
「ス―ツを着た奴を一人運びたい。」
「楽しみだ、すぐ行く。」
話が早いのはいいことだ。
気は抜かない。
肋骨のあたり。
蹴ってみる。
微動だにしない。
襲撃者は死んでいた。
ガトリング・ガンの向うで苦虫を噛み潰したような顔をしているギュに合図を送る。
ギュが銃から離なれ店から出てくる。
「何者だ、こいつ。俺の家をボロボロにしやがって。」
それが聞けなくなるほど撃ちまくったのはあんただよ。
もちろん口に出しては言わない。
振り返る。
燻り続ける火と煙。
2階部分の外壁はほとんどない。
誰だか知らないがやってくれたもんだ。
確かにロクな住人はいない。
だがここまで怒らせる相手にはあまり心当たりはない。
考えられるのはあの吹っ飛ばした平屋だ。
大家と店子による緊急会議の結論。
手分けしての家の修復作業。
バロンはわけのわからない物をこっそり設置したりしないように別の作業をあたえられた。
嬉々としてバロンは自室に閉じこもる。
地下のホ―クと俺は情報収集も兼ねる。
ということで不平をならべる連中を横目に平屋跡に行ってみた。
表通りに制服警官が1人立っている。
崩れた壁だけが残る家屋には私服の男が2人。
痕跡を探しているのだろう。
ご苦労なことだ。
素知らぬ顔でゆっくり通り過ぎた。
賭けてもいい。
あの私服のスーツは地面を這いずる者にしては高級すぎる。
ヘブン。
ティッシュをかぶって取り澄ましたクソの臭いがプンプンする。
となれば制服警官も公務ではなかろう。
本能的な敵愾心が湧き上がる。
小銭で簡単にころぶ腐った警官。
決まった。
道端に座り込む。
2人の私服からは死角になっている。
落ちている小石をつかんで警官に向かって投げる。
肩に当たって弾む。
いいかげんに放ったがけっこう当たるもんだ。
振り向いた警官に満面の笑顔を見せる。
もう一度投げる。
今度ははずれ。
怒った警官は持ち場を離れて向かってくる。
顔が真っ赤だ。
短気な奴の生存率は低いと思う。
「何のつもりだ!」
俺の胸ぐらをつかんで立たせようとする。
素直に立ち上がった俺は両刃のダガ―ナイフを奴の喉元に突きつけた。
昔どこかの道具と武器と凶器の区別がつかないお偉いさんが禁止したナイフだ。
いまでも普通に出回っている。
かえってお墨付きがもらえて価値が上がったらしい。
ちなみに道具と武器と凶器は同じ物だ。
区別するのは使う者の心だけ。
その証拠にダガ―ナイフより家庭の包丁のほうが何十倍も殺人に使われている。
「何のつもりだ。」
警官は同じ言葉を繰り返した。
ずっと弱々しく。
「あの連中は何をやってる?」
「知らん。」
「口が固いのは誉めてやる。何をやってる?」
喉元を浅くえぐる。
傷口から流れた血が胸元を染める。
「ほんとに知らんのだ、頼まれただけだ。」
「誰に?」
「あの2人だ。」
「お前がヘブンにつてがあるわけない、仲介は?」
「.....」
傷口を少しだけ横に広げる。
「バラライカだ。バラライカの幹部のウラジミ―ルだ。」
厄介な相手。
嫌な予感。
ロシアン・マフィアとは相性が悪い。
気持ちがささくれ立ってくる。
「なんでもいいからロックン・ロールを歌ってみろ。」
「ああ?」
「歌ってみろよ。」
「ロックなんか知らねえよ!」
「ロックの一曲も歌えねえから腐れ警官になっちまうんだ。」
ダガ―ナイフを喉深く沈める。
血しぶきを避けて抜きさった。
背後で無言のまま崩れ落ちる警官。
道端に倒れればただのゴミ。
ヘブンの連中。
くそったれども。
ナイフをしまいかわりにベレッタを抜く。
歩いて近づく。
作業を中断し2人が同時に俺を見る。
見下した視線にわずかなとまどい。
「ここで...」
みなまで言わせずベレッタが火を吹く。
眉間に小さな穴。
後頭部から吹き飛んだ血と脳漿がもう一人の男の顔面を汚す。
いいスーツが台無しだな。
「ここで何をしている?」
言ってからたぶん死んだ男が言おうとしたセリフと同じだろうと思った。
「何も。」
「はいはい、そうだろうよ。」
ベレッタで殴り倒す。
携帯でジャックを呼んだ。
「ス―ツを着た奴を一人運びたい。」
「楽しみだ、すぐ行く。」
話が早いのはいいことだ。