皆さんご機嫌よ~ DRM Repfarm代表です。
先日のツイート、友人の家が燃えた件についてDMにて
爬虫類ブリーダー仲間の自宅が火災で全焼したとのことです・・・。怖いですね・・・。出火元はコンセント周りからとのことです。
— DRM (@Snakesitter) March 19, 2023
幸い本人や家族には怪我などはないとのことですが生体はほとんど助けられなかったとのこと・・・ pic.twitter.com/yCirB0IKoG
そのお問合せ内容について
あくまで友人の個人情報なので許可をいただいた範囲でお話していきたいと思います。
1.出火元はブリードルームではない・・・。
当事者が消防及び警察から聞いた話ではLDKのたこ足配線だったとのことです。
どうやら数年に渡って電子レンジと電気ポットをタコ足で使用していた模様
確かにポットを加温中に電子レンジを使用しなければ1500Wのキャパを超えることは
ないので数年間問題なかったこともうなづける・・・
2.出火元で使っていたタコ足タップの使用期間について
20年以上使用していた1:3(1つはプラグを装着)のたこ足タップだったとのこと。
一般的に電気ポットの沸騰時消費電力は1000W、
出力切り替えができない古い電子レンジだったとのことで500W
だと思われるが合計1500Wで電気タップの許容範囲ではある。
しかし、電気タップの経年劣化を考えると性能低下は十分に考えられる。
3.救出できた生体について
1Fが火に包まれている時点で自宅に唯一いた当事者が出火を発見。
消化は不可能と判断する程度に火が広まっていたため、
貯金通帳+印鑑のあとに生体のピストン輸送を開始
今は新規で飼育ができないボアコンストリクター3匹を優先して
とりあえず開いている衣装ケースにつめて搬出。
その後ボールパイソンの高額モルフ14匹をボアコンの入っていたケージにつめて搬出
さらにフトアゴヒゲトカゲ10匹を同様のケージに詰めて搬出。
そしてカーペットパイソン4匹を同様のケージに詰めて搬出した時点で
階段付近まで火が回り、諦めたとのことです。
4.火にまかれた生体について
ヒョウモントカゲモドキ32匹中28匹が犠牲になりました。
4匹は他の生体を搬出するときにポケットにいれて運び出せたようです。
サバンナモニター1匹
エメラルドツリーモニターペア
上記14匹以外のボールパイソン55匹
が火災で犠牲になったとのことです。
5.本人及び家族は無傷
当時、本人及びその祖母以外のご家族は外出中だった為
スムーズに避難が行えたとのことです。
同じことを起こさないためには・・・
1.加熱家電はタコ足配線しない。
電気ケトルやPCを同じタコ足配線をしてはいけません。
PCも搭載している電源によっては1台で1200Wほどになるため
タコ足は推奨致しません。
ましては今回のような電子レンジ+電気ポットはNGですし、
電気ポット2台も絶対にダメです。
2.電気タップは定期的に交換しましょう。
メーカー推奨の使用期限は5年です。
安全率が考慮されているものの、紫外線による劣化などもあります。
明らかに外観からして状態の悪い物はただちに使用を停止しましょう。
また、中古で購入することもお勧めいたしません。
暗所などで劣化の要因がない場合でも少なくとも7年に一度は交換しましょう。
3.消化器の設置
今回も消化器があれば自力消化とまではいかなくても、
火の勢いを抑えることはできたと思います。
ある程度大きな火災に対して水をかける行為は感電の恐れもありますので
あまりお勧めしません。
なお、当事者家族は親戚のところでお世話になりつつ、
火災保険の申請を行っているとのことです。
運び出すことができた生体については私及びその他知人宅で
分担して面倒を見ております。
彼がいち早く日常の生活へ戻れることを心から願っております。